1310_needs_forecasting

Download Report

Transcript 1310_needs_forecasting

ニーズをどう把握するか、
どう予測するか?
「対応する」福祉から
「予防する」福祉へ
IIHOE [人と組織と地球のための国際研究所]
代表者 川北 秀人
http://blog.canpan.info/iihoe/
IIHOEって?

組織目的: 地球上のすべての生命にとって、
(1994年) 調和的で民主的な発展のために

社会事業家(課題・理想に挑むNPO・企業)の支援


「NPOマネジメント」(99年~11年)、「ソシオ・マネジメント」
育成・支援のための講座・研修
 地域で活動する団体のマネジメント研修(年100件)
 行政と市民団体がいっしょに協働を学ぶ研修(年60県市)


調査・提言:「NPOの信頼性向上と助成の最適化」
「協働環境」 「自治体の社会責任(LGSR)」
ビジネスと市民生活を通じた環境問題の解決

企業の社会責任(CSR)の戦略デザイン(年20社)

2020年の地球への行動計画立案

専従3名+客員1名、東京(新川)、約3900万円
社会福祉法(109条)によると?
市町村社会福祉協議会は、(中略)次に掲げる事業を行うことにより地域福祉の推進を図る
ことを目的とする団体であつて、(中略)その区域内における社会福祉事業又は更生保護事
業を経営する者の過半数が参加するものとする。
一 社会福祉を目的とする事業の企画及び実施
二 社会福祉に関する活動への住民の参加のための援助
三 社会福祉を目的とする事業に関する調査、普及、宣伝、連絡、調整及び助成
四 前三号に掲げる事業のほか、社会福祉を目的とする事業の健全な発達を図るために必
要な事業
市区町村社会福祉協議会(全社協ホームページより)
皆様がお住まいのもっとも身近な地域で活動しているのが市区町村社会福祉協議会です。
高齢者や障害者の在宅生活を支援するために、ホームヘルプサービス(訪問介護)や配食
サービスをはじめ、さまざまな福祉サービスをおこなっているほか、多様な福祉ニーズに応え
るため、それぞれの社協が地域の特性を踏まえ創意工夫をこらした独自の事業に取り組ん
でいます。
地域のボランティアと協力し、高齢者や障害者、子育て中の親子が気軽に集える「サロン活
動」を進めているほか、社協のボランティアセンターではボランティア活動に関する相談や活
動先の紹介、また、小中高校における福祉教育の支援等、地域の福祉活動の拠点としての
役割を果たしています。
社会福祉協議会は、地域のさまざまな社会資源とのネットワークを有しており、多くの人びと
との協働を通じて地域の最前線で活動しています。
ニーズと福祉サービスにまつわる誤解・迷信
「ニーズは現場に行かないとわからない」
「ニーズは現場や当事者が一番わかっている」
「当事者から直接聞き取ることが一番大切」
「ニーズに柔軟に応えることが大切」
「ニーズは一人ひとり違う」
「今この瞬間が大切」
「ニーズ」とは?
「社会的に必要なこと」
「ほしい」ではなく「足りない」
←
大
不
足
の
深
刻
さ
「深刻さと普遍性」を
事実に基づき合理的に!
(何人がどんな状況で、
解決をどう拡げるか?)
本当に必要?
(趣味でいいんじゃない?)
とってもわかりやすい
社会事業のテーマ
(例:水、交通、教育・・・)
普通の商品
必要とする(足りない)人の数 → 多
→どんなことに困っている人が、どれだけいるのか?
このまま放置すると、どんな損失が生じるのか?
医療を担う病院の役割・機能から、
福祉を担う団体の役割・機能を考えると
・求められる基本的な機能は
 緊急救命(ER)
 治療
 予後(+健康増進)
 予防:予防研究、予防広報、予防行動
・身近にかかりつけの診療所、広域で総合病院
・来訪者だけが利用者ではなく、
本当に必要な人のもとに「往診」する!
・一番大切なのは、対応・処置ではなく予防!
私たちを待つ人は、
どこに、どれだけいるか?
その人々にいつ、
どのように届けるか?
私たちはそれを刻んだ上で、
今日の活動を始め、
終えているか?
子どもがいる現役世帯の相対的貧困率
(全世帯所得中央値の50%未満、2000年代半ば)
全体 世帯に大人1人 大人2人以上
12.5%
58.7%
10.5%
日本
3.6%
7.9%
2.8%
スウェーデン
6.9%
19.3%
5.8%
フランス
8.9%
23.7%
6.1%
イギリス
9.2%
26.7%
8.1%
韓国
13.2%
41.5%
8.6%
ドイツ
14.3%
25.6%
14.0%
イタリア
17.6%
47.5%
13.6%
アメリカ
10.6%
30.8%
5.4%
OECD平均
NPOは「1歩先の視野・半歩先のプログラム」
中間支援は「2歩先の視野・1歩先のプログラム」
支援者・協力者
受益者・利用者
(市民・企業・行政)
(ひと・動植物・自然環境)
「課題解決や理想実現を
支援・協力したい!」という意思と
資源(人材、資金、物資、施設、情報、
権限、・・・)
過去・現在・近未来の
ニーズ
ニーズに効果を生む
合理的なプログラム
現場の過去・現在・未来の
ニーズを見据えた、
効果を生む事業と
組織づくりの支援
中間支援機関
効果を生む
事業&組織づくり
受益者・利用者の
過去→現在→近未来の
ニーズに、効果を生む
合理的なプログラム
事業系NPO
ニーズと福祉サービスにまつわる誤解・迷信
「ニーズは現場に行かないとわからない」
「ニーズは現場や当事者が一番わかっている」
「当事者から直接聞き取ることが一番大切」
→当事者・現場が気付いてないことも多い
「ニーズに柔軟に応えることが大切」
→事後対応より予防・初期介入が有効・効率的
「ニーズは一人ひとり違う」
「今この瞬間が大切」
→大きな傾向・推移を見落とし、備えができない
あえて阪神・淡路と東日本震災を対比すると
阪神・淡路(1995)
全半壊249,180棟+全焼7,483
密集地→容積率緩和で復興
被災地の高齢者率: 15%以下
死者・行方不明者:6,437人
兵庫県内6,402人
関連死919人(14.3%)
うち孤独死161+72人(3.6%)
東日本(2011)
全国:275,636棟、3県:240,209棟
沿岸部は沈降+急峻、内陸部は過疎
沿岸39市町村: 24.5%(後期13%)
19,220人
→仮設入居後が孤立化リスク最大!
→「仮設」ではなく「中期+医・福隣接」
+福島・相双8町8万人の原発避難
→「情報と絆の格差」を生まない活動
発災:1/17(次年度予算確定前)
バブル崩壊5年後、村山内閣
3/11(次年度予算確定後)
失われた20年+世界危機、菅内閣
ボランティア支援施策皆無
大阪・京都(学生!)は至近
(初の緊急雇用は98年度)
認定特非法人への寄付は税額控除
沿岸被災地まで車で1時間以上!
数兆円(百万人)規模の緊急雇用必至
→ただし散発・無調整・無連携!
→沿岸部を集落単位で支える中期的・中間支援的機能が不可欠!
今後のまちづくり・復興のシナリオは、
高齢者率と被災規模(ダメージ)で異なる
高齢者率(10年3月)
35%
女川町
陸前高田市
釜石市
大船渡市
山田町
山元町
宮古市
気仙沼市
30%
25%
亘理町
七ヶ浜町
東松島市
20%
岩沼市
多賀城市
名取市
基幹産業の回復と、
高齢者率に配慮した
「福祉・医療+産業特区」型の
集落&産業クラスター再生を
基幹産業=子育て世代のくらしの
回復を早期に、
コミュニティ活動の構築とともに
15%
0%
南三陸町
高齢者率の高さ×被害の大きさ
→「仮設」ではなく中期的な、
「福祉・医療特区」型集落を
石巻市
塩竈市
大槌町
5%
死者・行方不明者率
10% (人口あたり)
ニーズをどう「しらべる」か?
しらべる(research)
= かぞえる(count)
+ くらべる(compare)
+ たずねる(ask)
+ さがす(search)
→ 仮説を検証し続ける!
詳しくは、ぜひ「NPOマネジメント」第49号 特集
「ニーズを共有するために、調べる手法・伝える手法」を
日出町も、これまで20年と、これから20年は違う
1990年
計(人)
0~14歳
15~64歳(A)
2000年
23589 26142 28221
A÷B
75歳~
2020年
2030年
28798
28375
+19%
4424
4191
4182
+0%
3775
15293 16498 17022
3467
▲17%
▲5%
(生産人口)
65歳~(B)
高齢者率
2010年
16669
16314
▲4%
+11%
3866
5442
6951
8354
8594
16.4%
20.8%
24.6%
+79%
29.0%
30.3%
+23%
3.9人
3.0人
2323
2.4人
3597
2.0人
4194
1.9人
5164
+54%
+16%
+23%
2020年の日出町は?

高齢者率は?→29.0%(全国平均と同じ)!


高齢者1人を支える生産人口は、わずか2.0人!
75歳以上は?→4194人(人口の7人に1人)!
ヘルパーなど、福祉の担い手をどれだけ必要?
 社会保障(医療・介護)費は、いくら増える?
 健康増進活動の効果の可視化を急ぐ!


生産人口は? → 2%減


既存インフラの補修コストは?


個人所得税収は?
道路、橋、公営住宅、上下水道、庁舎・施設、・・・・
債権残高は?
日出町の高齢者・後期高齢者のくらしは?
2000年
人口(人)
高齢者
後期高齢者
世帯数
高齢者単身
2005年
2010年
2015年
2020年
26142
5442
2323
27640
6156
2990
28221
6951
3597
28756
7821
3784
28798
8354
4194
8.9%
10.8%
12.7%
13.2%
14.6%
8996
654
10124
815
10517
924
10811
1042
10874
1114
134+520
173+624
225+699
270+772
297+817
後期高齢者
単身
330
466
563
594
659
55+275
77+389
104+459
115+478
131+527
後期単身率
14.2%
15.6%
15.7%
15.7%
15.7%
高齢者夫婦
780
157
14.9%
936
265
17.3%
1089
366
19.1%
1243
410
21.1%
1338
468
22.5%
後期 夫婦
高齢世帯率
日出町の財政はどう推移する?
百万円
05年度
10年度
公債(同)
7,603
2,907(38%)
811(10%)
486( 6%)
1,389(18%)
632( 8%)
8,912 10年:個人住民税
2,748(30%) 35,597円/人
1,005(11%)
生産人口
240( 2%)
10年比 - 0%
1,265(14%)
05年比 - 2%
910(10%)
歳出
職員給与
職員数
公債償還
公営事業繰入
国民健康保険
上下水道
扶助費
7,438
1,196
185
996
1,006
204
364
1,131(15%)
8,695
1,034(-13%)
179( - 3%)
1,006
1,167
220
260
1,714(19%)
8,924(3.1倍)
9,657
295
1,028
7,249(2.6倍)
9,200( - 4%)
19(-93%)
1,970(+91%)
歳入
市税(対 歳入)
個人(同)
法人(同)
固定資産(同)
将来負担(対 税収)
地方債残高
支出予定
積立金
15年度?
後期高齢者
10年比 + 5%
05年比 +26%
256,881円/人
326,004円/人
685円/人
69,808円/人
国東市も、これまで20年と、これから20年は違う
1990年
計(人)
0~14歳
15~64歳(A)
2000年
37771 35425 32002
A÷B
75歳~
2020年
2030年
28806
25189
▲15%
6113
4730
3473
▲21%
2518
▲43%
22616 19283 16766
(生産人口)
65歳~(B)
高齢者率
2010年
▲41%
14998
▲25%
9032 11241 11601
2027
12936
▲22%
11290
10226
23.9%
31.7%
35.4%
+28%
39.2%
40.6%
▲11%
2.5人
1.7人
5128
1.4人
6955
1.3人
6700
1.2人
6657
+35%
▲3%
▲0%
国東市も、これまで20年と、これから20年は違う
1990年
計(人)
0~14歳
15~64歳(A)
2000年
37771 35425 32002
A÷B
75歳~
2020年
2030年
27473
23141
▲27%
▲15%
6113
4730
3473
2457
22616 19283 16766
13454
11010
▲34%
▲25%
9032 11241 11601
1804
▲48%
▲43%
(生産人口)
65歳~(B)
高齢者率
2010年
11562
10327
23.9%
31.7%
35.4%
+28%
42.1%
44.6%
▲11%
2.5人
1.7人
5128
1.4人
6955
1.1人
6800
1.0人
6782
+35%
▲2%
▲0%
2020年の国東市は?

高齢者率は?→42.1%(全国より50年以上早い)!


高齢者1人を支える生産人口は、わずか1.3人!
75歳以上は?→6800人(人口の4人に1人)!
ヘルパーなど、福祉の担い手をどれだけ必要?
 社会保障(医療・介護)費は、いくら増える?
 高齢者の健康 = 地域の資源 + 資産!


生産人口は? → 20%減(00年比 30%減) !


既存インフラの補修コストは?


個人所得税収は?
道路、橋、公営住宅、上下水道、庁舎・施設、・・・・
債権残高は?
国東市の高齢者・後期高齢者のくらしは?
人口(人)
高齢者
後期高齢者
世帯数
高齢者単身
後期高齢者
単身
後期単身率
高齢者夫婦
後期 夫婦
高齢世帯率
2000年
35,425
11,241
5,128
14.5%
13,147
1,629
2005年
34,206
11,702
6,327
18.5%
13,588
1,808
2010年
32,002
11,638
6,975
21.8%
13,139
1,874
2015年
29,729
11,825
7,034
23.7%
12,414
1,943
2020年
27,413
11,562
6,800
24.8%
11,571
1,918
328+1301
386+1422
421+1453
447+1496
446+1472
928
1,163
1,292
1,308
1,267
169+759
223+940
240+1052
239+1059
230+1037
18.1%
1,793
415
26.0%
18.4%
1,977
648
27.9%
18.5%
2,031
850
29.7%
18.6%
2,091
926
32.5%
18.6%
2,066
928
34.4%
国東市の財政はどう推移する?
単位:億円
05年度
歳入
市税(対 歳入)
個人(同)
法人(同)
固定資産(同)
公債(同)
236.5
31.5(13%)
7.0( 3%)
4.3( 1%)
17.5( 7%)
36.1(15%)
歳出
職員給与
職員数
公債償還
公営事業繰入
国民健康保険
上下水道
他(介護保険 等)
扶助費
229.1
34.0
将来負担(対 税収)
地方債残高
支出予定
積立金
295.1(9.4倍)
314.0
12.8
31.8
10年度(05比)
212.0
32.3(15%)
8.8( 4%)
3.6( 1%)
17.4( 8%)
18.0( 8%)
11年度(同)
207.9
30.9(14%)
9.0( 4%)
2.1( 1%)
17.0( 8%)
21.2(10%)
15年度?
10年 個人住民税
27,671円/人
生産人口
10年比 -11%
05年比 -18%
206.6
203.4
人件費・扶助費・
26.4(-22%)
26.6(-21%)
公債費を除く
489
438(-10%)
427(-12%) 歳出額(≒調達額)
36.9
34.4
41.8
95億円(47%)
25.3
28.1
28.4
(4.1)
(3.1)
(3.0)
後期高齢者
(8.4)
(8.6)
(8.1)
10年比 + 0%
(9.0)
(12.8)
(12.9)
05年比 +11%
12.4(5%)
23.5(11%)
24.1(11%)
169.1(5.2倍)
252.3(-19%)
6.6( -48%)
89.7(+182%)
144.4(4.7倍)
10年 528,527円/人
235.4(-25%)
0.3( -97%)
91.3(+187%)
あなたは、何にどう備えるか?(~13:15)
・「自分は誰の、どんなニーズに備えるか?」
「当町・県での(上記の)ニーズは現在どれだけ?」
「〇年後は、どれぐらいになりそう?」
「それは他町・県と較べると、どう違う?」
「それは、なぜ違う?」
という問いへの答えを、準備しておいてください。
あなたは、何にどう備えるか?(~13:50)
誰の、どんなニーズ?
他自治体との違いと理由
対象 例:生活保護受給
世帯の子ども
内容 例:放課後格差予防
例:◇市 宿題支援Vo養成
□市 放課後クーポン配布
○町 教室開放+Vo配置
現在のニーズ?
5年後の見通しと
対策案
例:学童保育が切れる
小学4年生以降は、
9割以上が、コンビニ等
帰宅せず勉強しないまま
(→学力・体力に差)
当町で〇〇人
例:当町で◇▽人
(5年間で〇★人増)
↓
①宿題支援会場+Vo育成
②教材支援募集
他の方の「ニーズの仮説」を見て
付箋でコメントする(14:10まで)
付箋にボールペンなどで、
「質問」または
「助言・提案・ヒント」を。
×「感想」
×「励まし・ねぎらい」
必ず、8枚すべて書いてから着席!
ちょっと頭を整理しましょう
①講師の話・事例から
感じたこと・
気付いたこと
各班から、
④講師など、
誰かに質問?
「まず自分ですぐに!」
「周囲と一緒に!」
③「来年にかけて、
「質問?」を、
②「明日、まず自分から
周囲と一緒に
2分ずつでご発表ください
すぐにやろう!」と
感じたこと
進めよう!」と
感じたこと
各班の「私がすぐやる!」「みんなで一緒にやる!」「質問」
【私がすぐ!】
独居の母への関与
意識改革
地域の不足を意識して
市全体のことを知りたい
利用者の満足から仕事を評価
対応策を真剣に考え続ける
問題・課題の共有
明日も忘れない
笑顔を忘れず接する
社協職員としてすべきこと?
他の職員から学ぶ
【みんなで一緒に!】
(なし)
地域力を高めるには?
担当者が地域に出る機会
部門を超えた連携(2)
情報共有・協議の場づくり
事務処理の簡素化
【質問】
高齢でも元気な独居者の事例
食の安全確保
地域の担い手育成者の育成?