1404_sodo_and_entaku_takashima

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10年後の高島市に備えて、
今、求められる
人「交」密度のまちづくり
今後、なぜ「円卓」が重要か?
IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所]
代表者 川北 秀人
http://blog.canpan.info/iihoe/
IIHOEって?

組織目的: 地球上のすべての生命にとって、
(1994年) 調和的で民主的な発展のために

社会事業家(課題・理想に挑むNPO・企業)の支援
隔月刊誌「NPOマネジメント」発行
 育成・支援のための講座・研修

 地域で活動する団体のマネジメント講座(年100件)
 行政と市民団体がいっしょに協働を学ぶ研修(年60県市)

企業の社会責任(CSR)の戦略デザイン
ビジネスと市民生活を通じた環境問題の解決
2020年の地球への行動計画立案

専従3名+非常勤1名、東京(新川)、約3500万円


まちの力は、関係の密度がつくる!
人口密度より人「交」密度!
町(区域)でも街(建物の集まり)
でもなく、「まち」:人と人との関係
「衣食」「住」の次は、「医移職充」
衣食は外から持ち込み配布も可能
住の安心は、建物だけじゃない!
今後の医療は予防がさらに重要!
移動・職業・充実は、関係そのもの
田上・長崎市長のお話から(管理職研修)

協働は「発想」から!





一人芝居から、プロデューサーに!


事業・業務の執行段階だけでなく、連携・紹介でも成果に
「自然環境を守る・育てる」課の目的→市民はパートナー
特別なことじゃなく、日常・普段の仕事の進め方として
行政「だけ」で事業・予算→成果を大きくするために転換を
周囲の人びとが資源に見えてくる→誰に何ができるか
市民とコミュニケーションする力!

市民が求めるのは「普通の言葉で会話できる職員」
「制度の説明だけ!」、「自分の担当だけ!」、「コロコロ異動する
職員より、自分のほうが詳しい!」
 「この申請に来たのはなぜか?」にまで遡ることで、より深い解決
や満足に結び付く


トラブルを減らす&市民の喜びを高める・増やす!
竹山・堺市長のお話(区長・局長・部長&中堅職員対象)
・憲法が保障する地方自治(第94条)
→ 他から干渉されない団体自治から住民自治へ
・自然権としての基本的人権(ルソー)と同様に、
地域も自治を志向した時点で地域主権(×地方分権)
・「基礎自治体優先」「自助+補完性」「近接性」原則
(欧州自治憲章:公的責務は、市民に最も身近な地方
自治体が優先的に履行する)→民主主義の基本
→ 権限と財源は現場に!→手が届く都市内分権を
・人が人を支える社会、お任せ民主主義からの脱却
→ 強力なリーダー待望論は日本を滅ぼす
→ 自立=相互依存(inter-dependent 阪大 鷲田教授)
・ドライバーは市民。職員はナビゲーター。知るため現場へ
・見て見ぬふりしない、おせっかいな市職員に!
本当の難題は、「担当」「縦割り」を超える
たとえば、
 引きこもりの若者の就労支援
 行政内の担当部署は?
 大規模災害
 避難時要援護者の避難支援
 極限的状況下での避難所運営
→分野を超えた日常的な連携が、
新しい課題の解決や、
非常時の備えのために不可欠!
2020年の世界・日本は?
中国のGDPは、日本よりいくら多い?
 原油、鉄、レアメタルなどの価格は?

日本の国民一人当たりGDPは何位?
 日本の高齢者率は?
 国債の残高は?
 既存インフラの補修コストは?





橋:15m以上が15万か所!→20年には25%以上が50年経過!
施設:700㎢以上!→市町村管理が半数以上、30年以上が3割!
下水道:陥没は年5000か所以上!
道路、ダム、住宅、上水道、電力、鉄道、・・・
社会保障(医療・介護)費は、いくら増える?
 消費税は、いくら必要?

高島市も、これまで20年と、これから20年は違う
1990年
2000年
2010年
計(人)
52032 55451 52486
0~14歳
10098
15~64歳(A)
2030年
48517
43813
▲16%
+0%
8720
6703
5174
33316 34361 31135
26551
23023
▲26%
▲6%
8595 12354 14648
4168
▲37%
▲33%
(生産人口)
65歳~(B)
高齢者率
2020年
16792
16622
16.5%
22.3%
27.9%
+70%
34.6%
37.9%
+15%
3.8人
75歳~
2.7人
5220
2.1人
7845
1.5人
8985
1.3人
10401
+50%
+14%
+15%
85歳~
1299
2165
3406
3913
+66%
+57%
+14%
A÷B
2020年の高島市は?

高齢者率は?→34.6%(全国平均より20年早い)!


75歳以上は?→約9千人(ほぼ5人に1人)!





個人所得税収は?
「現在」と「次」の稼ぎ頭業種を支える人材育成!
既存インフラの補修コストは?


ヘルパーなど、福祉の担い手をどれだけ必要?
社会保障(医療・介護)費は、いくら増える?
高齢者の健康 = 地域の資源 + 資産!
生産人口は? → 14%減(00年比22%減)!


高齢者1人を支える生産人口は、わずか1.5人!
道路、橋、公営住宅、上下水道、庁舎・施設、・・・・
市債残高は、必要な歳入総額は、消費税率は?
高島市の高齢者・後期高齢者のくらしは?
人口(人)
高齢者
後期高齢者
世帯数
高齢者単身
後期高齢者
単身
後期単身率
高齢者夫婦
後期 夫婦
高齢世帯率
後期世帯率
2000年
55,451
12,354
5,200
2005年
53,950
13,517
6,688
2010年
52,486
14,648
7,845
2015年
50,626
16,082
8,390
2020年
48,517
16,792
8,985
9.4%
12.4%
14.9%
16.6%
18.5%
16,540
1,046
17,302
1,328
18,132
1,694
18,192
2,000
17,791
2,161
243+803 324+1004 440+1254 532+1458 581+1580
526
743
1,011
101+425
157+586
216+795
10.1%
1,307
262
14.2%
4.8%
11.1%
1,728
507
17.7%
7.2%
12.9%
2,133
685
21.1%
9.4%
1,156
1,278
248+908 275+1003
13.8%
2,485
781
24.7%
10.6%
14.2%
2,669
862
27.1%
12.0%
高島市の財政はどう推移する?
単位:億円
05年度
歳入
市税(対 歳入)
個人(同)
法人(同)
固定資産(同)
公債(同)
295
55(18%)
15( 5%)
3( 1%)
31(10%)
31(10%)
歳出
職員給与
職員数
公債償還
公営事業繰入
国民健康保険
介護サービス
上下水道
病院
他(介護保険 等)
扶助費(対 歳出)
284
40
将来負担(対 税収)
地方債残高
支出予定
積立金
330(6.0倍)
362
14
45
10年度(05比)
293
58(19%)
19( 6%)
3( 1%)
31(10%)
23( 8%)
12年度(同)
287
58(20%)
19( 7%)
3( 1%)
29(10%)
19( 6%)
15年度?
10年 個人住民税
37,725円/人
生産人口
10年比 - 7%
05年比 -12%
282
274
人件費・扶助費・
33(-19%)
37( - 7%)
公債費を除く
706
609(-13%)
595(-15%)
歳出額(≒調達額)
37
43
35
151億円(55%)
40
52
53
3
4
3
後期高齢者
0.08
3
20
19
18
10年比 + 6%
6
13
13
05年比 +25%
10
14
14
22( 8%)
31(11%)
34(12%)
250(4.3倍)
301( - 16%)
30(+109%)
82( + 79%)
236(4.0倍)
281(-22%)
21(+51%)
67(+46%)
10年 476,386円/人
まちの「サバイバル」力を
どう維持するか
 まちの売上高トップ10は、どう変化したか?

10年前、現在、10年後のトップ10は同じか?
 まちの競争力は、どう維持・向上するのか?

まちの競争力は、誰が支えるのか?
 地場産業は、まちの競争力を高める力となるか?
 変化の中で、資源を活かせる産業は何か?
 子どもに、どんな仕事を「本気で就業体験」させるか?
まちの競争力を支えるために、行政は何をすべきか?
 まちの競争力を支えるために、企業は何をすべきか?

くわしくは「NPOマネジメント」第29号「まちのマーケティング」参照
まちづくりは、誰のため? 何のため?
あいさつできる関係づくりのため
子どもたちの世代が誇りを持って
暮らし、働くため
 20年で人口が半減した町で、小中学生が
農畜漁林業の生産・販売を体験し、町長
に提言する年50時間以上の町おこし授業
(北海道・浦幌町、「NPOマネジメント」第63号参照)
災害時などの安心のため
 障碍者・高齢者のための「避難支援」と
「避難所の課題確認」訓練(別府市)
元気な地域は、人数ではなく姿勢が違う
 自分が住み続ける地域の未来の
ために、本当に大切なことを
実現できるように、全力を尽くす。
出し惜しみしない
できないフリしない
あきらめない
「誰かがどうにかしてくれる」なんて
甘えない
地域産業は狩猟か・農耕か?

本当にすごい観光地は、自ら地域を耕している
たとえば、由布院の溝口さん、中谷さん、時松さん
 たとえば、山形・庄内の風間さん、奥田さん、金子さん
 たとえば、別府の菅さん、鶴田さん、野上さん


もはや、牡蠣の養殖業者でさえ、森を守る時代!
→ 地域をむさぼる産業から
地域を耕す産業(Communi-culture Industry)へ
自治会・町内会は、
行事を半減して、事業=福祉+経済を!
【現在】
親睦も安全も福祉も行事の連続。。
→地域の住民が気軽に付き合い、
日常生活に必要な情報交換や
安全確保などを行なうとともに、
地域生活をより快適にするため、
自主的・自発的に共同活動しな
がら、まちづくりを進める。
問題解決 (交通安全、防火・防災、
防犯・非行防止、資源回収)
生活充実 (福祉、青少年育成、
健康増進、祭礼・盆踊り、
運動会、文化祭など)
環境・設備維持 (清掃・整備、
集会所管理など)
広報・調整
【今後】
「小規模多機能」自治!
→行政機能の集約化を補い、
住民減少・高齢化などに伴い
必要性が高まる安全・安心の
確保のための「適地適作(策)」
型の地域づくりを進める。
共通の「基本機能」と
独自の「魅力づくり」
・最小限の安全・安心の維持
・文化・伝統の継承
・経済的な競争力の維持・向上
協働から総働へ
中長期の視点で、
地域を耕す意欲としくみ
NPO
協
働
?
当事者
専門家
行政
学校
公共サービスを担う
(教員+生徒)
意欲とスキル
総
働
事業者
金融機関
行政
NPO
「1対1の業務・責任分担」から「多様な主体による協働」へ
「団体の支援」から「(小規模多機能)自治の確立・維持」へ
すべての部署・業務が、調達も含め、よりよい成果へ
→定義・ねらいも、進め方も抜本的に見直す「協働2.0」へ!
雲南市の地域自主組織のすごさ
・「公民館」から「地域交流センター」へ
・共益的な生涯学習施設から、住民自治の拠点へ
・多様な主体の「総働」による「小規模多機能自治」
・行政機能縮減を補う「適地適作(策)」の地域づくり
・幼稚園放課後に住民主導で預かり保育(海潮)
・旧・農協で産直市&100円喫茶(中野・笑んがわ市)
・水道検針を受託し毎月全戸訪問(鍋山)
・共通の「基本機能」と独自の「魅力づくり」
・最小限の安全・安心をどう維持するか?
・文化・伝統をどう残すか?
・経済的な循環・競争力をどう維持するか?
→年2回の「自慢大会」と課題別「円卓会議」で事例共有
(安全・安心で持続可能な未来に向けた)
社会的責任に関する円卓会議


発足時は麻生内閣!(2009年3月)
政府、企業、労働者、消費者、金融、NPOが完全に
対等な立場で参加!
完全に対等な立場 → 審議会・委員会じゃない
→ 議題もすべて一緒につくる! 謝金も出ない!



「持続可能な地域づくり」など4つの分科会(WG)
2011年3月に「協働戦略」とりまとめ
持続可能な地域づくりWGから「地域円卓会議」提唱
→ 「新しい公共」支援事業のモデル事業の要件に

すでに動き出した!
地域円卓会議in茨城(2011年 2/18)
県、水戸市、水戸商工会議所、県経営者協会、連合
茨城、パルシステム茨城(生協)、茨城新聞社、茨城
NPOセンターコモンズが共同主催(実行委員会)
①茨城の農業の支援と新たな仕事づくり
②「新しい公共」を拡げるための地域資源循環の仕組みづくり
③交通困難者の外出支援・買物支援

地域社会のみらいを考える円卓会議2011@沖縄
主催:みらいファンド沖縄(市民設立の財団)と那覇市
 県、県&那覇市社協、那覇市商工会議所青年部、
NPO、沖縄タイムス社が協力
 12年6月には「停電時の在宅用介助者支援」会議も!

その結果
外出・買物支援での協働
廃食油リサイクル
+ 農家支援
 生協:出張販売車巡回
 企業:駐車場所の提供  PTA:廃食油回収
 学校・行政:回収協力
 自治会:住民に案内
 企業:買取り→燃料化
 ボランティア:生活上の
 農家・自治体:ボイラー
ニーズ聴き取り
燃料として利用(¥↓)
↓
↓
サービスの充実で
買取代金が地域資金に
採算を維持
東日本大震災時には、県内+いわき市の被災者支援のために、
直後から情報交換し、物資・避難場所提供などを連携・協働
今後数年間に高島市で「円卓」すべきこと?(~15:45)
団体名・おなまえ
そのテーマで、
多様なセクターの連携が
今後数年間の高島市で
必要な具体的なポイント
大切だと思うテーマ
【例】子育て・介護など
家族を大切にする方の
移住促進
そのテーマでの連携が
具体的に必要な
セクター
【例】医療・保育・学校・
介護保険事業、行政、
事業者団体、労組
【例】医療・保育・教育・
介護サービスと、
両立を支援する職場情報
今後、進めていく上で
解決しておきたい
課題・懸念材料
(3項目程度)
円卓会議づくりをデザインしてください(~16:15)
必要なメンバー
円卓会議のテーマ候補
(具体的に!)
(3項目程度)
①市○連、市社協、
①・・について
県○課、◇社、▽会
②・・の・・について
②市▽課、○社、▽会
各自が書いた内容を共有した後、
③・・について
③市◇課、△社、▽会
「円卓会議のテーマ候補」3つ程度
「各テーマに必要なメンバー」を
今年度後半のスケジュール
今年度前半のスケジュール
まとめてください。 10 11 12 1 2 3
4 5 6 7 8 9
どう呼びかける?
誰がまとめる?
どう発信する?
次回、集まる日時&場所?
「こんなお題(テーマ候補)で、こんなメンバーで」
・資源としての高齢化
・移住促進
・農業
・生活困窮者対策:当事者
・困りごと発見のしくみ
・仕事づくり
行政ワンストップ担当を!
・らしさ確立
・集落ごとの居場所づくり
・高齢世帯安心確立
・若者が仕事・生活できる
・教育再構築
社協・農協も!
・地域コミュニティ再生
・地域市民参画:学校も!
・高校までの子育て:大学も
・耕作放棄地:消費者も!
※NPO?
・エネルギーなど自立可能な地域
・少子高齢化適応生活設計
・世代・地域を超えた産業継承
・森林活用:観光協会も
・高齢社会との付き合い方