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【A2】「新しい公共」支援事業後の
民設NPO支援センターのこれからを考える
・ねらい概説(5分)
・各県での状況や課題のご報告(45分)
岡山・石原さん→熊本・上土井さん
→京都・野池さん
・他地域での取り組みなどの紹介(10分)
・主な論点について討論(15分)
・ご参加者との質疑応答・意見交換(10分)
・総括(5分)
「新しい公共」支援事業の何が、どう問題か
・額が多すぎ
→ 30億円で十分なのに87億円!
→ 明らかに事業費&講座の過剰供給
・準備期間が短すぎ
→ 23年度通常のはずが、22年度補正!
→ 特に「基盤」は調査が不可欠!
・中間支援機関にとってタイミング悪すぎ
→ 緊急・ふるさと雇用の期限切れ
→ 自ら手を出すと「誰が運営委員に?」!
お三方のご発表から 【京都・野池さん】
【岡山・石原さん】
・県内「市町村 支援力」「法人経営実態」
調査や公益ポータルなど独自事業実施
・1.6億円、事前説明会、ロゴ&キャッチ、
基盤整備・寄付募集・融資を一体運営
・詳しくない運営委員、単年度、
県の既存体制(局での協働)と齟齬
・「事務局検定」、若者主体で基金づくり、
地域課題と団体を知るポータル開設
←若者のコミュニティ形成、県内企業把握、
地域でのポジショニング
→①課題明確化 ②解決促進 ③参加促進
企業のソーシャル化、プロボノ、寄付
確かなNPO育成
→「NPOセンター」を脱却し
「コミュニティ・プロデューサー」へ
【熊本・上土井さん】
・人材養成講座:2レベル・10題・南北2か所
→30分程度に編集し市町単位開催へ?
・ふるさと納税を生かした個人寄付推進
・独自に「公共空間活用」「広域イノベーション」
・中間支援11件→福祉、子育て連携など新規
「社会的認証開発機構」認証制度開発
・府主導→再選考→9月採択後一斉開講、
しくみ<事業、市町村従来事業の付け替えも
・何を達成したい・残したいのか?
千葉県では
・モデル事業に「協働コーディネータ」義務付け
→ 大学教員や有力な中間支援が調整担当
・モデル開始前に「地域円卓」研修義務付け
→ 全事業の全構成員必参加
23年度に島根、三重、佐賀でも実績あり
・「融資」は23年度調査のみ
→ 調査結果に基づき、24年度から啓発
・実施計画の一覧開示&中間報告義務付け
→ 事業者の負担はあるものの、共有は重要
民設支援センターは、25年度以降に備えて、
何をどう生かすか? 何をどうつくり直すか?
・研修を受けた団体内の人材
・プロボノ志望者など団体外の人材
・事業者・金融機関などとの接点
・(使いやすいかはともかく)情報開示基盤
追加発言・ご質問など
【京都・野池さん】
Q:企業からの寄付?
・現状は実施(費消)で精いっぱい?
A:地域課題を示して個別提案 例:買物難民
→被採択事業者の連携も(分野別の可能性) 被災者支援活動への寄付を共に募る例も
・企業・メディアなど多様な連携のしくみを
A:中小企業から資金は期待できない
・社会的認証:団体情報の開示拡充を受け、 →本業と結び付ける、情報開示実績伝達
開示の積極性など50項目を訪問調査
例:カンパイ・チャリティ
【熊本・上土井さん】
・25項目・自己採点申請で団体顕彰
→コンテンツとして行政に提案(営業)?
→(エクセレントでなくても)よりいい団体明示
【岡山・石原さん】
・団体だけでなく広く市民に開かれた施設に
→若者に社会課題を示し機会づくり
・企業などとの人脈:属人的だが、継続発注も
→組織につなぎ直す
・11月知事選
・評価は(独自ですべきか)悩んでいる。。
・CANPAN登録 県内432件
【早瀬さん】(支援事業運営会議委員)
・「行政とNPOとの関係を変えよう!」
→コンパクトの趣旨も反映
→なのに各県バラバラ、無視され放題。。
・モデル事業の行政参画要件←財務省
★突然の指名にもかかわらず、
ご発言くださり、ありがとうございました!
【B6】全米で広がる包括的地産地消運動
「スモールマート革命」とは何か?
その理念の全貌と日本での活用の可能性
・「年金という外貨」を内需・循環へ
→ 「域外」から「生きがい」へ
・既存事業者の支援(利権への補助)をやめ、
課題に挑む起業者への投資を!
・地域経済活性化には、クーポンは有効!
・自治会・町内会は、
行事を半減し、事業=福祉+経済を!
・燃料も域外の化石から、域内のバイオマスへ
まちの力は、関係の密度がつくる!
人口密度より人「交」密度!
町(区域)でも街(建物の集まり)
でもなく、「まち」:人と人との関係
「衣食」「住」の次は、「医移職充」
衣食は外から持ち込み配布も可能
住の安心は、建物だけじゃない!
今後の医療は予防がさらに重要!
移動・職業・充実は、関係そのもの
まちの「サバイバル」力を
どう維持するか
 まちの売上高トップ10は、どう変化したか?

10年前、現在、10年後のトップ10は同じか?
 まちの競争力は、どう維持・向上するのか?

まちの競争力は、誰が支えるのか?
 地場産業は、まちの競争力を高める力となるか?
 変化の中で、資源を活かせる産業は何か?
 子どもに、どんな仕事を「本気で就業体験」させるか?
まちの競争力を支えるために、行政は何をすべきか?
 まちの競争力を支えるために、企業は何をすべきか?

くわしくは「NPOマネジメント」第29号「まちのマーケティング」参照
元気な地域は、人数ではなく姿勢が違う
 自分が住み続ける地域の未来の
ために、本当に大切なことを
実現できるように、全力を尽くす。
出し惜しみしない
できないフリしない
あきらめない
「誰かがどうにかしてくれる」なんて
甘えない
60人のお年寄りのために
77歳の看板娘が営むコンビニ「ノーソン」
(大分県中津市 旧・耶馬渓町)
・03年農協閉店、05年合併:「役場も店も遠くなる」
・農協から店舗を買い取り、日用品販売&お茶飲み
・調味料、菓子、種苗など300品目、年商400万円
・住民がつくった野菜・果物を市街地大型店に出荷
→ 年商400万!→耕作放棄地が相次いで畑に!
・中島さん「田舎には、仕事を探しに来る人じゃなく、
仕事をつくれる人に来てもらいたい」
自治会・町内会は、
行事を半減して、事業=福祉+経済を!
【現在】
親睦も安全も福祉も行事の連続。。
→地域の住民が気軽に付き合い、
日常生活に必要な情報交換や
安全確保などを行なうとともに、
地域生活をより快適にするため、
自主的・自発的に共同活動しな
がら、まちづくりを進める。
問題解決 (交通安全、防火・防災、
防犯・非行防止、資源回収)
生活充実 (福祉、青少年育成、
健康増進、祭礼・盆踊り、
運動会、文化祭など)
環境・設備維持 (清掃・整備、
集会所管理など)
広報・調整
【今後】
「小規模多機能」自治!
→行政機能の集約化を補い、
住民減少・高齢化などに伴い
必要性が高まる安全・安心の
確保のための「適地適作(策)」
型の地域づくりを進める。
共通の「基本機能」と
独自の「魅力づくり」
・最小限の安全・安心の維持
・文化・伝統の継承
・経済的な競争力の維持・向上
買物・医療・移動難民を、運転免許保有率から予測すると?
45%
40%
35%
運
転
免
許
保
有
率
:
6
5
歳
以
上
の
女
性
奈義町
早島町
里庄町勝央町
浅口市
瀬戸内市
30%
備前市
笠岡市
25%
鏡野町
玉野市 津山市
美作市
吉備中央町
和気町 倉敷市
県平均
美咲町
井原市 真庭市
岡山市
西粟倉村 久米南町
新庄村
赤磐市
矢掛町
総社市
高梁市
新見市
運転免許保有率:65歳以上の男性
20%
70%
75%
80%
85%
雲南市の地域自主組織のすごさ
・「公民館」から「地域交流センター」へ
 共益的な生涯学習から、公共サービスへ
・「小規模多機能」自治
 合併による「行政機能の集中・効率化」を補う
「適地適作(策)」型の地域づくり
 幼稚園放課後の預かり保育(海潮)
 閉店された農協跡で産直市&100円喫茶(中野)
 共通の「基本機能」と独自の「魅力づくり」
 最小限の安全・安心をどう維持するか?
 文化・伝統をどう残すか?
 経済的な循環・競争力をどう維持するか?
地域産業は狩猟か・農耕か?

本当にすごい観光地は、自ら地域を耕している
たとえば、由布院の溝口さん、中谷さん、時松さん
 たとえば、山形・庄内の風間さん、奥田さん、金子さん
 たとえば、別府の菅さん、鶴田さん、野上さん


もはや、牡蠣の養殖業者でさえ、森を守る時代!
→ 地域をむさぼる産業から
地域を耕す産業(Communi-culture Industry)へ