Transcript ワークショップ1
ワークショップ4 地域を変えるメンタルヘルスの取り組み ー自殺予防活動を中心にー アドバイザー 本橋 田中 豊(秋田大学) 英樹(早稲田大学) 参 加 者 状 況 1.ワークショップ会場: 藤里町三世代交流館 2.参加者 17名 袴田俊英・夏井サチ・大西純子・呉恩恵・湊征雄・安部美穂 中村とも子・大井恵子・鈴木博・千葉春美・渋谷真弓・金ナリ 朴正美・小泉友香・金子勝司+アドバイザー2名 3.ギャラリー 10名 淡路不二夫・小森久博・齋藤キミ子・成田惠子・市川静子 桂田良子・工藤憲子・村岡千鶴子・斎藤敬一郎・佐々木吉一 目 的 1.保健福祉活動としての自殺予防活動 の意義を明らかにする。 2.地域ぐるみの取り組みの重要性と 具体的なアイデアを提起する。 展 開 方 法 1.事例報告 袴田俊英「『心といのちを考える会』について」 夏井サチ「藤里町の自殺予防活動」 2.「人々の誤った認識を考える」 対談;本橋 豊・田中英樹 3.グループ討論 4.アイデア募集コンテスト 「心といのちを考える会」について 「心といのちを考える会」の発足まで H10 自殺についての勉強会(ビハーラセミナー)2回開催 H12.4~ 町のワーキンググループに参加、提案 H12.7 県主催のシンポジウムに参加 H12.10 考える会の発足 • 活動内容 活動内容 ●啓発活動(フォーラム、公開講演会、勉強会) ●つながりを作る活動(コーヒーサロン「よってたもれ」) 活動の目的 ●つながりの再生によって、苦しい時に「苦しい」を言うことができて、 それをまわりの人が援助できるようにすることを目指す。 藤里町における 自殺予防活動の取り組み(1) 〇平成6~11年度:自殺予防を意識した保健活動の実施 (健康教室、公開講演会) 〇平成12年度:町づくりを考えるワーキンググループの健康 部会で自殺問題を取り上げる、秋田県主催のシンポジウムへ 参加、「心といのちを考える会」発足 〇平成13年度:秋田大学による「心の健康づくりと自殺予防に 関する意識調査」実施 〇平成14~16年度:住民への啓発活動・住民への支援活動・ 組織活動の強化 ※県の心の健康づくり・自殺予防対策モデル事業指定となる 〇平成17年~19年度:「心といのちを考える会」は県の補助金 等を受け、より主体的に活動を行い、町から活動の支援得る 自殺予防活動から地域づくり活動へ! 藤里町における 自殺予防活動の取り組み(2) 活動の成果 ・自殺者の減少(平成16年は0人) ・「心といのちを考える会」が発足し、住民参加による活動展開ができるよう になった ・町民が心の健康の大事さや自殺予防に向き合えるようになった ・意識調査により、町民の考えが明らかになり課題や方向性を見出すことが できた ・家族や地域の人たちが、周囲の人々の心の状態に気づくようになったetc. 今後の課題 ・心の健康づくり、自殺予防に対する地域住民の関心をさらに高める ・隣近所の支え合い(自殺率の低い徳島県から学ぶ) ・家族や地域から孤立している人への対応 ・遺族への心のケアや関わっている人(保健師など)の心の健康維持 人々の誤った認識を考える 自殺統計の不確実性 秋田は日本一? 逆転の発想で 注目させよう! 1.自殺は精神疾患、なかでもうつ病であるから、うつ病対策を強化すれば解 決できる ⇒自殺は複合的要因である。うつは自殺直前の状態像にすぎない。ゆえにう つ病対策だけでは解決しない。 2.自殺は景気が良くなれば自然に解決できる ⇒失業率と自殺は相関関係がある。しかし、自殺は経済対策に還元するので はなく、独自の予防対策が不可欠である。 3.自殺は動物にない人間の権利であり選択できる手段である ⇒自殺は追い込まれた結果である。望んで選択したものではない。 4.お詫び文化、切腹文化としての自殺の許容 ⇒武士道の精神は江戸時代に作られたにすぎない。それまで日本の庶民はし たたかに生きていた。古い価値観をまだ引きずっている文化の変容が課題で ある。 自殺予防の3つのレベルの取り組み 1.プレベンション(一次予防) ○教育啓発活動→正しい知識・情報の普及 ○ボランティア養成→メンタルヘルスサポーターの養成 ○ホットスポットの解消 ○マスコミの報道姿勢の改善 2.インターベンション(二次予防) ○クライシスコール→SOSの早期発見 ○救急救命医療→医療提供体制の整備 3.アフターベンション(三次予防) ○相談窓口体制→身近な場所や専門職の介入 ○自死遺族へのフォロー→犯人探しをしない、グループ(仲間)での支え グループ討論の風景 地域ぐるみの自殺予防活動 • 目標 つながりの再構築 • 着眼点 年代別(思春期、壮年期、高齢期)重点アプローチ設定 ex)思春期…死生教育の充実 高齢期…楽しみ、役割、交流、いきがいの重視 ハイリスク層(三世代同居、中高年男性)へのアプローチ ex)孤立化の防止 • 方法 地域ぐるみの展開 本人を取り巻く支援領域 専門家・広域 ③フォーマルケア 提供可能 NPO法人・社会福祉協議会 近隣・地域・友人 家 ①セルフケア 本 族 人 ②インフォーマルケア 地域ぐるみの展開~私たちの提言~ すごいね いい ね~ よくやっ たね すてきぃ ほめよう運動 えらい ?? 上手だ ね すばら しい うま い! ≪町民ほめ自慢大会≫ 日程:自殺予防週間 グランプリ: ほめられ大賞1名 ほめ大賞1名 やさ しい おしまい ご清聴ありがとうございました。