Transcript 5.18

クジラ管理の歴史
• BMU(Blue Whale Unit 管理)
=シロナガス鯨換算制1946-1971年(25年間)
• NMP(New Management Procedure)
=新管理方式
1975-1981年 (6年間)
• ―― モラトリアム開始(1982年~)
• RMP(Revised Management Procedure)
=改訂管理方式
1994年に採択され、まだ実施されていない
• RMS(Revised Management Scheme)
=改訂管理制度
賛成
捕鯨論争
• 捕鯨は日本の
文化
• 文楽にも鯨が
必要
• ミンククジラ
は持続可能な
捕鯨が可能
反対
• 乱獲の歴史
• クジラは知能
が高い
• クジラの数は
不確実
• 環境ホルモン
• 最近は激減
鯨類の摂食量と漁獲量
鯨類の初期資源量と現在
WWFの意見広告
RMPの考え方
過去の管理の問題点
• シロナガス鯨換算制1946-1971年
– 減った鯨種を守れない
• 新管理方式1975-1981年
– 過去の現在の資源量、MSYなどを
既知と仮定(予防原理に基づかない)
– 未利用資源は情報不足で適用不可能
乱獲の理由:現在価値
• 2000頭のミンククジラが持続
的に捕獲可能( IWC科学委員会)
– Lt=2.12r (Pt /K-0.54)Pt
• 調査捕鯨(Scientific
whaling)は現在 400頭
• 75万頭すべてを獲って投資:1%
の利息でも7500頭分の利子
予防原理
precautionary principle
• 環境に対して深刻あるいは非可
逆的な打撃を与えるとき,科学
的に不確実だからという理由で
環境悪化を防ぐ措置を先延ばし
にしてはいけない
1992年リオデジャネイロ宣言第15原則
RMP:改訂管理方式
• 捕獲データに加え,5年に一度の資源
推定調査の結果をフィードバックさせ
て,徐々に理想的な捕獲枠に近づけて
いこうとするもの.
• また,系統群についての知識の誤りな
どが悪影響を与えないように,様々な
安全措置が施されている管理.
ペラ-トムリンソンmodel
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Pt+1 - Pt = 1.42μ {1―(Pt/ P0)z} Pt - Ct
PtとCt:t年の個体数と捕獲数
1.42μ :内的自然増加率
P0 :初期資源量
z:密度効果の強さ
(=2と仮定)
• μとP0は未知
推定
• 過去の捕獲量Ctと観測された資源
量変動(bPt/ P0 )に最もよくあうbとμ
とP0を推定する。
• モニタリング結果により修正する
• 海区ごと、小海区ごとに資源評価
し、捕獲量を保守的に割り当てる。
(系群の不確実性)
フェーズアウト ルール
• 過去8年以内の資源量のデータが
ない場合は,最近年の捕獲限度量
を8年を越える1年毎に20%ず
つ削減する.したがって,8年を
こえて5年間調査を行わないと,
限度量は0となる.
目視調査の結果では10年間で半
減ないし8割減!
ミンククジラが減り始めた?
熟練調査員が減った
乱獲と禁漁の繰り返しによる
齢構成変化(ベビーブーム)
立証責任
• 「わからないから獲り続け
る」とはいえない。予防原
理
• たくさんいることを示すべ
き。
• まず、沿岸捕鯨の再開を
Feedback Management for
Sika deer in Hokkaido, Japan
試される大地
http://www.marimo.or.jp/Kushiro_shichou/ezosika/
4段階管理
http://www.hokkaido-ies.go.jp/HIESintro/Natural/ShizenHP2/SIKA/DTdeerHP.htm
大発生水準(50%)以上 緊急減少措置(2年を限度)
目標水準(25%)以上
漸減措置(雌中心の捕獲)
目標水準(25%)以下
漸増措置(雄中心の捕獲)
許容下限水準(5%)以下
または豪雪の翌年
禁猟措置
順応的管理
adaptive management
• 説明責任(accountability) 不確実性を踏
まえ、誤りを発見したら改める
• 順応性(adaptability) 状況変化に応じて
政策を変える(変え方を決めておく)
• 継続監視(monitoring)が不可欠
• 合意形成が欠かせない
• リスク周知(risk communication)が必要