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例1:深深と頭を下げる日本人のお辞儀は、こ
れを見慣れない外国人にとって多少なりとも違和
感があるようだ。まるで敗者が勝者に謝っているよ
うにさえ感じる人もいるらしい。
译文1:外国人看不惯日本人弯腰行大礼,多
少感到有点不舒服。也有人认为简直就是一种认
输的行为表现。
译文2:日本人弯腰鞠躬的样子,外国人没有
见过,多少有点格格不入的感觉。甚至有人认为
这无异于一种认输的行为表现。
例2:このように不快感を与えるような語は新
語に言いかえられていく。明治時代、「癲狂院」が
「瘋癲病院」に改称され、さらに「脳病院」から「精
神病院」へと改称されていったのは露骨な表
現を避けたかったからである。また、「便所」
のかわりに「トイレ」「WC」「お手洗い」「洗面
所」「化粧室」などと言いかえられているのも
それぞれがもつ語感を更新しようとする心理
が働いたからである。
译文:这样给人不快之感的词语被
新语所代替。明治时代“癫狂院”被
改成为“疯癫病院”;“脑病院”被
改作“精神病院”。这是为了避免露
骨的表现。另外,“便所”被改称为
“厕所”、“WC”、“洗手间”、
“洗脸间”、“化妆室”,这也是因
为想更新它们的语感。
例3:思いがけず9月上旬に一週間の休暇をとれ
ることとなったので、躊躇なく北海道をえらんだ。
……
まず案内書を熟読玩味して、それらの本に多くの頁
が割かれている処をすべて除外した。ということは観
光地を一切避けるということである。
译文1:没想到9月上旬得到一周的休假,所以毫不
犹豫地选定了北海道。
……
首先,仔细读熟读透旅游指南,把这些书中很多
页残缺的地方放过去。因为想避开所有的观光地。
例5:私の泊っていたのはアルノ川に面した宿で、
滞在中のある晩花火を見たのも思いがけない楽しみ
だった。花火を見に夕涼みの人たちは川のふちを歩
いてゆく。どこの国も人情は同じで、家族連れがくつろ
いで花火に興じるのをみると、異国という気がしなかっ
た。花火は日本と同じ玉屋鍵屋であった。
译文1:我住的是面对着阿诺川的旅馆。在我逗留
期间的一天晚上,没有想到还看到了焰火。乘凉的人
们沿着河边走去看焰火。无论哪个国家人情都是一
样的,看到很多家庭全家出动轻松自在地、津津有味
看焰火的情景,自己也不觉得身处异国他乡了。连焰
火都跟日本是一样的品种。
例6:その翌日、運動時間を待ちかねて、彼は
今までにかつてない恐怖の念をもって運動中のか
の男の顔を見たのである。初めは恐る恐る偸み見
たが、次第に太田の眼はじっと男の顔に釘づけに
なったまま動かなかった。
例7:赤シャツが座に復するのを待ちかねて、
山嵐がぬっと立ち上がったから、おれは嬉しかった
ので、思わず手をぱちぱちと拍った。すると狸を始
め一同が悉くおれの方を見たには少々困った。
例8:私が三度目に帰国したの
は、それからまた一年経った夏
の取付でした。私はいつでも学年
試験の済むのを待ちかねて東京
を逃げました。私には故郷がそ
れほど懐かしかったからです。
例9:長い間脅かされていたものが、
遂に来たるべきものが、来たのだった。
さばさばした気持で、私は自分が生き
ながらえていることを顧みた。かねて、
二つに一つは助からないかも知れない
と思っていたのだが、今、ふと己が生
きていることと、その意味が、はっと
私を弾いた。
例10:おそらくほとんどの記念写真
がもつ公的なものとしての力は、どうし
ようもなく弱い。構図や明るさや色と
いった基本論や技術論などいざ知らず、
もっと端的にいえば上手下手といったレ
ベルを飛び越えて、とてもじゃないが見
られた代物じゃない記念写真ですら、あ
るとき、充分に作品としての輝きを放つ
ことがあるのだ。
译文1:恐怕大多数纪念照都不能
供大众欣赏。构图、明暗、色彩,这
些基本理论和技巧暂且不提,直截了
当地说,就是不以拍的好坏而论,虽
然不怎么样,但这种不公开展示的纪
念照,有时甚至会像摄影作品一样大
放光彩。
例11:ここの桑畑へ三度や四度もあの
霜が来てみたまえ、桑の葉はたちまち縮
み上がって焼け焦げたようになる、畑の
土はボロボロにただれてしまう……見て
も恐ろしい。猛烈な冬の威力を示すもの
は、あの霜だ。そこへ行くと、雪のほう
はまだしも感じが柔らかい。降り積もる
雪はむしろ平和な感じを抱かせる。
例12:この字がポピュラーになったのは、
言わずと知れた、SMAPの草彅剛くんのおかげ
である。彼の登場によって、都会ではだれも
知らないローカル文字が、一躍全国に知れ
渡った。
実は、この「彅」、JIS漢字にも新たに加
えられた。日常的にこの字を使う機会も多い
秋田県の人たちにとっては、吉報と言えるだ
ろう。これからは草彅くんの方に足を向けて
寝られないといった心境にあるかもしれない。
例13:姫君はもう泣き伏してい
た。たとい恋しいとは思わぬまでも、
頼みにした男と別れるのは、言葉に
は尽せない悲しさだった。男は姫君
の背を撫でては、いろいろ慰めたり
励ましたりした。が、これも二言目
には、涙に声を曇らせるのだった。
第三节
单音词、多音词和同音词的翻译
例1:東京に出てから、自分は畫を思ひつつも畫を自ら画
かなくなり、ただ都會の大家の名作を見て、僅に自分の畫
心を滿足さして居たので ある。
例2:山桜が社前に十二三本と、後の池を廻つて八重
の桜が十本程もある位に過ぎないのですから、まあ大家の
庭にも、ある程の春色とも云ふべきものなのですが、其頃
の和泉河内の野を一様の金色にして居る菜の花の香にひ
たらうとするのには好い場所です。
例3:彼らの借りている家の大家というのは、この土地
に住みついた農夫の一人だった。夫婦はこの大家から親し
まれた。時どき彼らは日向や土の匂いのするようなそこの
子を連れて来て家で遊ばせた。彼も家の出入には、苗床が
囲ってあったりする大家の前庭を近道した。
例5:2ページに「惚けると惚れるは同じこと」と
あります。惚ける状態も、惚れる状態も、どちらも人
間はボーっとなりますが、やはり「惚ける」よりは
「惚れる」方がいいに決まっています。何に惚れる
かは皆さんにお任せします。趣味でも、仕事でも、
社会参加でもいい。それを早く見つけることが大切
です。
例6:夏休みは惚けるものと昔から相場が決
まっていたが、30過ぎた今となって、8月だけでなく
9月も惚けるとは思いも寄らなかった。★印は仕事
で読まざるを得なかった本だが、この2ヶ月間、ほ
とんど個人的な読書をしていないことに呆然。
例7:宮岡福司さん(63)は聖望学
園の野球部長に就任して今年で5年目に
なる。今回も含めて2回、甲子園の土を
踏んだ。「名前が良いからなんですか
ね」と、惚ける宮岡さんはまさしく野球
部に「福」を呼び込んでいる。
例12:食い物がなければ人は生きてい
けない。人類がこれから1000年、1万年と生
存し続けようと思うなら、農業もそれだけ持
続するものでなければならない。そう考えれ
ば、IBMのようなやり方でしか人類が生き残
れないことがわかる。
译文:没有吃的东西人是无法活的,人
类将来还要活1千、1万年,农业也就要这
样继续下去。这样考虑的话,人类只能以
IBM的方式生存。
第四节:单义词、多义词、同形汉字词的翻译
例1:しかしこの仮説にとって重大な試金石となる
ものは、馬のこの種の放電に対する反応いかんである。
すなわち人間にはなんらの害を及ぼさない程度の放電
によって馬が斃死しうるかどうかという事である。こ
れについてはおそらくすでに文献もある事と思われる
が、自分はまだよく承知していない。ただ馬が特に感
電に対して弱いものであるという事だけは馬に関する
専門家に聞いて確かめる事ができた。
例2:安二郎の隣に万年筆屋が住んで
いた。……安二郎にその資本三百円の借用
を申し込んだ。安二郎はその家が借家では
なく、そこの不動産だと確かめると、それを
抵当に貸し付けた。
例3:起き上がると、私はまず急い
で鏡を取り出して調べてみた。痛むのを
我慢して、眼球を左右にぐりぐりと動か
せてみたり、瞼をひっくり返してみたりし
て真っ赤になっているのを確かめると、
今押し込んだばかりの布団をまた押入
れから引き出して横になった。左はそれ
ほどでもなかったが、右眼は兎のように
なっていたのだ。
例4:大学入試センターは、試験結
果を比べ、難易差を確かめる。追試験
の受験者は例年300~400人に過ぎな
い。それでも万一、大地震などで本試
験が中止された場合、追試験の問題が
本試験になる。
例5:昨年5月29日夜、休暇でくつろいでい
た自宅の電話が突然鳴った。「会社がつぶ
れちまったぞ。機械を今すぐ止めろとよ」。同
僚からだった。
自宅からほど近い高萩工場へと自転車を
走らせた。「うそだろ」と頭の中で繰り返した。
業績が悪いと聞いていた。一昨年はボーナ
スが支給されなかった。「でも、自分の目で
確かめるまで信じたくなかった」
「確かめる」
例1——求证
例2——搞清楚
例3——看清楚
例4——审核
例5——目睹
朝、上野の不忍池 にカモを見に行っ
た。狩猟解禁中は身の危険を知って、
関東一円からここに集まってきて、二千
羽になるという。寒くなるほどに美味な
肉を持ったのがカモの不運で、日本で
は年に九十万羽がハンターの前で命を
落とす。……
ここだけは人間にカモにされない
彼らの安全地帯である。
高译:早晨,去上野的不忍池观
看野鸭。过了禁猎期,它们知道身处
险境,便从关东一带飞到这里,据说
有2千只之多。野鸭的不幸就在于,越
是天寒地冻,它的肉就越美味。每年
日本有90万只横死在猎人眼前。……
只有这里才是它们的安全地带,
不再是人的“俎上鸭”(盘中鸭)。
例6:南アメリカの地形は、北アメリ
カと似ており、西部の太平洋岸には、高
くてけわしいアンデス山脈が火山をとも
なってほぼ南北にはしり、……
译文:南美洲的地形同北美洲相
似,在西部的太平洋沿岸,陡峭高耸
的安第斯山脉连同火山一起几乎横贯
南北,……
例7:史記・漢書その他古代中国の諸文
献に見える異民族についての記録に、居住
形態について城郭の有無の記述を伴うこと
は、古代中国人の基本的な居住形態として
の都市観の反映であろう。
译文:在《史记》、《汉书》及其他中
国古代各种文献有关异民族的记载里,对
于居住形式是按照有无城郭而记述的。这
就反映了作为古代中国人基本居住形式的
城市观。
例8:十九世紀の、巴里の文人たちの間に、愚鈍の作
家を「天候居士」と呼んで唾棄する習慣が在ったという。そ
の気の毒な、愚かな作家は、私同様に、サロンに於て気の
きいた会話が何一つ出来ず、ただ、ひたすらに、昨今の天
候に就いてのみ語っている、という意味なのであろうが、い
かさま、頭のわるい愚物の話題は、精一ぱいのところで、そ
んなものらしい。何も言えない。私の、たったいま投函した
ばかりの作品も、まず、そんなところだ。
例9:彼は自分以外に世界のあることを少しずつ悟っ
てゆくようでした。彼はある日私に向かって、女はそう軽蔑
すべきものでないというようなことをいいました。Kははじめ
女からも、私同様の知識と学問を要求していたらしいので
す。そうしてそれが見つからないと、すぐ軽蔑の念を生じた
ものと思われます。
例10:知りあいになってから一年ほど経て、神坂がある
日僕のうちを訪ねてきまして、日本文化社の社長がわから
ず屋でけちで、仕事が面白くない、腕を振る余地がなくて退
屈だから、やめてどこかへ変りたいという相談をもちかけて
きました。
例11:「お前は実にけちなやつだ。けちな奴だということ
が俺にもだんだんわかってきた。お前は強そうな人間の前
へ出たら散々ぺこぺこして、弱いやつの前では威張り散ら
すようなやつだ。……」
例12:そのことがあってからのち、神坂さんは私に対し
て、とても邪慳になりました。私のすることを一一けちをつけ
て、私がいない時には大森さんに向ってわたくしの悪口を
言って、二人を遠ざけようとなさるんです。
例13:「え?どういう事なんだ。あんたはもう絶望した
なんていっていられる年頃でもないじゃないか。けちな女学
生みたいな事いうなよ」
例14:九段坂の最寄りにけちなめし屋がある。春の末の
夕暮に一人の男が大儀そうに敷居をまたげた。すでに三人
の客がある。またランプをつけないので薄暗い土間に居並
ぶ人影もおぼろである。
例15:そのうち一人来る、二人来る、段々二階から宿直
部屋へ集まってくる。見るとみんな眠そうに瞼をはらしてい
る。けちな奴等だ。一晩位寐ないで、そんな面をして男と云
われるか。
「けち」
例10——吝啬
例11——卑鄙
例12——吹毛求疵
例13——幼稚
例14——简陋
例15——不中用
例20:荒木は、その50日後の12月
13日、若槻内閣に代わった犬養内閣に、
陸軍大臣に任ぜられたのである。部内、
というよりも中堅幕僚の絶大な期待、部
外者の異常の驚異のうちに、かれは、
悠然と陸相の椅子に腰を下した。かれ
の得意の容姿、想像するだに愉快であ
る。
例21:「行列」についての意味や定義は、
格別面白いものではない。——多人数が列をつ
くって行くこと。——各数字や文字をその行列の
要素といい。横ひと並びの要素を行列の行、縦
ひと並びの要素を列という。辞典を引けば、お
よそこんな具合である。
しかし、私は北京にいた間(1976年から83年
のうち約六年間)街の中でしばしば出くわす市
民がかたちづくる実際の行列には魅せられっぱ
なしだった。いわゆる“排队”である。
译文:有关“排队”的意思和定义
并不使人特别感兴趣。查一下辞典,
意思大体是指:许多人排列行走。每
个数字或文字为“行列”的因素,横
向一列因素为行,纵向一列因素为列。
但是,我在北京期间(系自1976
年至1983年之间,先后共6年),常常
被街上经常碰到的市民所形成的实际
“行列”所吸引,即所谓排队。
例22:病人のそばをはなれてゐたいといふのではない。
しかし、縫ひものとか編みものとかは気が滅入った。同じ夫
を思ふにしても、畑仕事をしながらの方が心明るい希望が
持てた。京子は無心で夫にたいする愛情にひたるために菜
園へ出た。
例23:たしかになかには、日本土産が料理屋で無心し
たハシ一本という極端な「けち」もいる。しかし、それが「け
ち」であるか「合理主義」であるかは議論の分かれるところ
であろう。
例24:彼はふと斜め前のシチュー屋の店先で、皿に口
をつけている男の姿に眼をとめた。……彼はその男の無心
に動かす口の辺りを見ていた。それは厚い唇をもった口で
あった。そしてその口が皿の上で濡れて赤く輝いている。
例25:私は先生のいう事に格別注意を払わなかった。
すぐ母の手紙の話をして、金の無心を申し出た。
例26:こないだ或る本で読んで、ルイ王朝の頃の貴婦
人たちは、宮殿のお庭や、それから廊下の隅などで、平気
でおしっこをしていたという事を知り、その無心さが、本当に
可愛らしく、私のお母さまなども、そのようなほんものの貴
婦人の最後のひとりなのではなかろうかと考えた。
例27:日は無心に木犀の匂を融かしてゐる。芭蕉や梧
桐も、ひつそりとして葉を動かさない。鳶の声さへ以前の通
り朗である。この自然とあの人間と――十分の後、下女の
杉が昼飯の支度の出来た事を知らせに来た時まで、彼は
まるで夢でも見てゐるやうに、ぼんやり縁側の柱に倚りつづ
けてゐた。
「無心」
例22——不知不觉
例23——索取
例24——专心致志
例25——借钱
例26——憨态
例27——无忧无虑
例28:少年の歓喜が詩であるならば、少年の悲哀もま
た詩である。自然の心に宿る歓喜にしてもし歌うべくんば、
自然の心にささやく悲哀もまた歌うべきであろう。
例29:そこではまた起床後より夕食時限までは寝台上に横
たわることを許されないが、これは人間の自然を奪い去るこ
とである。
例30:アルさんは三沢に言った。三沢はいつかアルさん
から幹事にされていた。しかし、幹事に任命されなくても、三
沢は自然に幹事役を引き受けずにはいられぬ男らしかった。
例31:その次、日本語は、自然に書いていった場合に意
味がはっきりわかりにくい、ということがあります。たとえば、
こういう文章があったとします。
……
例32:急速に気温が低下していくにつれ
て、野中観測所が自然に対して如何に無防
備であったかを示し始めていた。ストーブだ
けでは暖は取れなくなった。いくら着ても寒
かった。そういうとき、懐炉を抱くことは非常
に効果があった。
例33:杏子は言った。父や兄だったら、こ
ういうことは口に出せなかったが、梶大助に
は少しも不自然でなく言えた。
自然
例28——幼小
例29——天性
例30——自动自觉
例31——随手
例32——老天爷
例33——毫无拘束
例34:北山年夫は以前彼が心の底から
どうしても愛することの出来ない女を恋人に
していたことがあった。それはいわば彼が
失った恋人の代理の恋人といったようなもの
であった。彼が愛していた女ははやく彼のも
とを去ってしまっていた。
译文:北山年夫以前曾把怎么也不能从
心底里去爱的女人当作恋人。也就是说她
是他先前失去的那一位恋人的代理者。他
译文2:北山年夫有过一个
恋人,但从没打心眼里爱过她。
或者说她是北山从前失去的另
一个恋人的替身罢了。北山爱
过的那个姑娘,却早就离他而
去。
例35:そして彼を信じきり、彼にすべてをあたえ
た彼女の愛を、それがあまりにもたやすく彼にもた
らされたが故に、かえって彼がその後の生涯のうち
に二度と得ることの出来ぬほどの値打のあるもの
だとは見分けることが出来なかったのである。彼は
彼女を恋人の代理として取り扱い、そういう風に彼
女を愛した。
译文:只因为这个倾心于他的姑娘毫无保留地
给了他一切,使他轻而易举地获得了爱情,他反
而认不出这将是他今生不可再得的珍宝。于是,
他把她当成爱情的代理人,就用这样的态度爱着
她。
译文2:她信赖他,把一切
都奉献给了他。然而,他也正
因为轻而易举地得到了她的爱,
反而不知珍惜。那是他终生再
也得不到的无价之宝。他李代
桃僵,拿她权且充当自己的意
中人,跟她不过是虚应故事而
已。
例35:学校の授業が始まるにはまだ大分日数がある
ので鎌倉におってもよし、帰ってもよいという境遇にいた私
は、当分元の宿に留まる覚悟をした。友達は中国のある資
産家の息子で金に不自由のない男であったけれども、学校
が学校なのと年が年なので、生活の程度は私とそう変わり
もしなかった。したがって一人ぼっちになった私は別に恰好
な宿を探す面倒ももたなかったのである。
「こころ」
译文: 到开学还有相当一些时日,留在镰仓
也可以回去也可以。既然怎么都可以,我便决定
暂且留在原来宿舍。朋友是中国一个富翁之子,
钱方面不用愁。但毕竟在校学习,加之年龄的关
系,生活境况和我差不了许多。这样,剩得孤身
一个的我也就免去了另找宿舍的麻烦。
谢
谢!