Transcript データ獲得入門
データ獲得入門 地上での環境データの獲得 厳 網林 6/14 事例1:東京都大気汚染地図 事例2:モバイル+水質センサ 事例3:車両運行管理システム 事例4:動物の生活圏の追跡 事例5:スポーツ・レジャー 52832 100-lap GPS トランシーバー付 販売価格¥36,7 50 GPSトラン シーバー : 上腕、または 腰に装着して 使用します。 54012 100-lap GPSトラ ンシーバー付 販売価格¥36,750 タイメックス GPS スポーツウォッチ なにが環境データなのか • 地理・地質関係の情報 – 短期間に場所的に変化しない情報 – 地理的に変化が多い • 気候・大気関係の情報 – 同じ場所では時・日・月・季節・年で変化する • 機械・設備の運転に関する情報 – 機械の場所が固定の場合 – 機械の場所が移動の場合 • 人・動物の動きに関する情報 – 一箇所に止まらないことが多い – 人同士・動物同士が移動する. なぜ環境データなのか • • • • • • • • 環境の実態をよく知りたい 環境の実態を残したい 環境の実態を伝えたい 環境の仕組みをよく知りたい 環境の変化を制御したい 環境の改変に適応したい 環境の悪化に手を打ちたい 環境との共存を図りたい →測定 →記録 →表現 →抽象 →技術 →生物 →政策 →理念 環境データの特徴 • • • • 位置:Position 属性:Attribute 機能:Function 時間:Time 空間実体 空間状態 点 線 面 曲面 立体 環境データでは、位置がキーである。 GPSから見るデータ獲得のテクニック • GPSができること – 悪くて10m,普通に工夫すれば1m, よく工夫すれば数センチの精度で, 現在地を一秒間隔で出力する. • これでなにができるか,何に使 いたいかを考えてみてください. GPSのさまざまな利用モード 単点測定:一点の位置を瞬時に測定する. 地理座標の特定 単点連続測定:一点の位置を長時間連続測定する. 地理座標の時間変化 単点連続測定:点の位置を測定しながら移動する 移動体の軌跡を取る 線状のものをトレースする 単点連続測定:軌跡が閉じるように移動する 移動体の軌跡を取る 面状のものをトレースする +センサ: 位置と一緒に環境状態を記録する 環境モニタリング +センサ: 移動しながら環境状態を記録する 移動環境モニタリング +センサ+属性入力:環境状態を調査する 野外手帳 多数の点で測定し,サーフェイスを作成する。空間サンプリング 環境データを獲得する技術方法の体系 時 対象物状態 観測装置 定点観測 低 頻 間 度 土壌化学汚染の調査 地質・地下水のボーリング 農作物や樹木の生育状況等 変 化 高 頻 度 アメダス等気温や湿度の観測 交差点の通行交通量の調査 大気・水質などの自動観測 GPS地盤変動観測 フィールドセンシング 低密度 移動 観測 測量機器による標高や座標の 地域交通調査 計測等 車載GPSによる位置座標の計 野生動物の行動の調査 測 人間の生活行動調査 マラソンのテレビ中継 交通違反車両の追跡 高密度 衛星リモートセンシング リモートセンシング 航空写真撮影 空間データをサンプリングの方法 ラスター方式 TIN方式(不規則的な三角形) ・規則的にサンプルを取ります. 対象物の特徴に応じて,変化の多いところ ・対象物の特徴を気にしない. は多数のサンプル,変化の少ないところは ・単純でだれでもできる. 少数のサンプルを取ります. 対象物の特徴を読むノウハウが必要. ベクター方式 はっきりと境界を持つものはベクタルで境界をトレースします. 少ないデータで境界をはっきり出すことができる. 課題: 空間サンプリングの方法 を考える • 左図は1/10000の地形図 で表したキャンパス周辺の 環境条件 • 黒い曲線は等高線 • 緑はまとまった緑地 • 白は農地など • 赤は建物など人工物 • 薄い水色は道路 • 濃い水色は川 問題: 無風の真夏日の昼ごろの キャンパスと周辺の気温分 布を適切な精度で調査した いとする。あなたの測定計 画を作ってください。測定方 理由,使う機器、台数、測定 場所、予想される温度分布 図を描いてください。 課題フォームダウンロード場所:http://ecogis.sfc.keio.ac.jp/data/index.htm