データ獲得入門

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データ獲得入門
地上での環境データの獲得
厳 網林 6/14
事例1:東京都大気汚染地図
事例2:モバイル+水質センサ
事例3:車両運行管理システム
事例4:動物の生活圏の追跡
事例5:スポーツ・レジャー
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シーバー :
上腕、または
腰に装着して
使用します。
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なにが環境データなのか
• 地理・地質関係の情報
– 短期間に場所的に変化しない情報
– 地理的に変化が多い
• 気候・大気関係の情報
– 同じ場所では時・日・月・季節・年で変化する
• 機械・設備の運転に関する情報
– 機械の場所が固定の場合
– 機械の場所が移動の場合
• 人・動物の動きに関する情報
– 一箇所に止まらないことが多い
– 人同士・動物同士が移動する.
なぜ環境データなのか
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環境の実態をよく知りたい
環境の実態を残したい
環境の実態を伝えたい
環境の仕組みをよく知りたい
環境の変化を制御したい
環境の改変に適応したい
環境の悪化に手を打ちたい
環境との共存を図りたい
→測定
→記録
→表現
→抽象
→技術
→生物
→政策
→理念
環境データの特徴
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位置:Position
属性:Attribute
機能:Function
時間:Time
空間実体
空間状態
点
線
面
曲面
立体
環境データでは、位置がキーである。
GPSから見るデータ獲得のテクニック
• GPSができること
– 悪くて10m,普通に工夫すれば1m,
よく工夫すれば数センチの精度で,
現在地を一秒間隔で出力する.
• これでなにができるか,何に使
いたいかを考えてみてください.
GPSのさまざまな利用モード
単点測定:一点の位置を瞬時に測定する.
地理座標の特定
単点連続測定:一点の位置を長時間連続測定する.
地理座標の時間変化
単点連続測定:点の位置を測定しながら移動する
移動体の軌跡を取る
線状のものをトレースする
単点連続測定:軌跡が閉じるように移動する
移動体の軌跡を取る
面状のものをトレースする
+センサ: 位置と一緒に環境状態を記録する
環境モニタリング
+センサ: 移動しながら環境状態を記録する
移動環境モニタリング
+センサ+属性入力:環境状態を調査する
野外手帳
多数の点で測定し,サーフェイスを作成する。空間サンプリング
環境データを獲得する技術方法の体系
時
対象物状態
観測装置
定点観測
低
頻
間
度
土壌化学汚染の調査
地質・地下水のボーリング
農作物や樹木の生育状況等
変
化
高
頻
度
アメダス等気温や湿度の観測
交差点の通行交通量の調査
大気・水質などの自動観測
GPS地盤変動観測
フィールドセンシング
低密度
移動
観測
測量機器による標高や座標の 地域交通調査
計測等
車載GPSによる位置座標の計 野生動物の行動の調査
測
人間の生活行動調査
マラソンのテレビ中継
交通違反車両の追跡
高密度
衛星リモートセンシング
リモートセンシング
航空写真撮影
空間データをサンプリングの方法
ラスター方式
TIN方式(不規則的な三角形)
・規則的にサンプルを取ります.
対象物の特徴に応じて,変化の多いところ
・対象物の特徴を気にしない.
は多数のサンプル,変化の少ないところは
・単純でだれでもできる.
少数のサンプルを取ります.
対象物の特徴を読むノウハウが必要.
ベクター方式
はっきりと境界を持つものはベクタルで境界をトレースします.
少ないデータで境界をはっきり出すことができる.
課題:
空間サンプリングの方法
を考える
•
左図は1/10000の地形図
で表したキャンパス周辺の
環境条件
•
黒い曲線は等高線
•
緑はまとまった緑地
•
白は農地など
•
赤は建物など人工物
•
薄い水色は道路
•
濃い水色は川
問題:
無風の真夏日の昼ごろの
キャンパスと周辺の気温分
布を適切な精度で調査した
いとする。あなたの測定計
画を作ってください。測定方
理由,使う機器、台数、測定
場所、予想される温度分布
図を描いてください。
課題フォームダウンロード場所:http://ecogis.sfc.keio.ac.jp/data/index.htm