Transcript 材料管理に関する問題
材料管理に関する問題 一級建築士頻出問題 問題1.材料管理の次の記述のうち,不適当なものはどれか。 1. ALCパネルは,屋外の野積みとし,雨露にさらして現場の 環境になじませる。 2. アルミニウム合金製の建具を保管するときは,接触腐食を 起こすおそれのある異種金属との接触を防ぐ。 3. 鉄骨の現場溶接を行う部分は,通常は塗装しないが,錆の 発生が予想されるときは,溶接に支障のない塗料を塗るな どの錆止め処置を行う。 4. 網入板ガラスは立ておきとし,乾燥した場所に保管する。 5. ビニ-ル床シ-トは,まきぐせが取れ,下地になじんで伸縮 するように仮敷きを行う。 解答: 1 問題2.材料管理の次の記述のうち,不適当なものはどれか。 1. 遠心力鉄筋コンクリ-ト杭を現場に仮置きする場合には, 同じ種類のものを2点で支持し,3段積みとする。 1段 2. コンクリ-ト強度等の品質の平均値の変化とばらつきの変 化を管理するものとして,X-R管理図がある。 3. 日本工業規格品である鉄筋コンクリ-ト用棒鋼には1結束 ごとに表示があり,この表示とミルシ-トにより納入品の品 質を確認することができる。 4. 打ち込み直前における普通コンクリ-トの通常の品質検査 項目は,強度,スランプおよび空気量の3項目とし,その結 果より合否を判定する。 5. 左官用の袋入りセメントの積み重ねは10袋以下とし,湿気 の少ない屋内に保管する。 解答: 1 問題3.材料管理の次の記述のうち,不適当なものはどれか。 1. 鉄筋は直接地上に置いてはならない。 2. 被覆ア-ク溶接棒は,湿気を吸収しないように保管し,吸湿 の疑いがある場合は,乾燥炉等で乾燥してから使用する。 3. コンクリ-トポンプで打設する場合に用いる人工軽量骨材 は,混練直前まで乾燥した状態に保つ。 4. 石綿スレ-トは,まくら木などの上に平積みし,雨露にさらさ れないようにする。 5. 左官材料として用いる石こうプラスタ-,セメントなどは,乾 燥状態で保管し,袋の積み重ねは10袋以下とする。 解答: 3 問題4.可燃性塗料に関するの次の記述のうち,不適当なもの はどれか。 1. 塗料は荷姿を保ち,開封しないまま現場に搬入する。 2. 塗料置場は,独立した平屋建とし,周囲から1.5m以上離 す。 3. 塗料置場の屋根は,軽量な不燃材料で葺き,天井を設けな い。 4. 塗料置場は,十分な換気を行う。 5. 塗料の付着した布片は,整理して塗料置場内に保管する。 解答: 5 問題5.材料管理に関するの次の記述のうち,不適当なものは どれか。 1. コンクリ-ト強度等の品質の平均値の変化とばらつきの変 化の両方を管理するものとして,X-R管理図がある。 2. 構造体コンクリ-トの1回の圧縮強度検査のための供試体 は,生コン車1台から,排出直後と終了直前を除き,適当な 間隔をあけて3個採取する。 3. ALCパネルの保管に際して,まくら材を用いて平積みとする 場合,1段の高さ1m以下とし,総高を2m以下とする。 4. 溶接材料の保管にあたって,被覆ア-ク溶接棒は,乾燥状 態を保つように十分に注意しなければならないが,溶接ワイ ヤは,梱包状態であれば乾燥の必要はない。 5. シ-リング工事に使用するプライマ-の保管には,消防法 令に基づき,火気に注意する必要がある。 解答: 2 問題6.材料管理に関するの次の記述のうち,不適当なものは どれか。 1. 材料の受入検査は,原則として,施工者が行い,必要に応 じ監理者の立会いをうける。 2. JISの規格品である異形鉄筋は,圧延マ-クまたは色別塗 色により種類を確認できる。 3. 普通コンクリ-トの受入検査については,通常,荷卸地点で は,スランプ,空気量,塩化物の試験および圧縮強度試験 用供試体の採取が行われる。 4. 構造体コンクリ-トの圧縮強度の試験回数は,コンクリ-ト の打ち込み工区ごと・打ち込み日ごと,かつ200m3またはそ の端数ごとに1回である。 5. 高力ボルトは包装を開封せずに工事現場に搬入し,搬入時 には,荷姿・外観・等級・径・長さ・ロット番号などを確認する。 解答: 4 問題7.材料管理に関するの次の記述のうち,不適当なものは どれか。 1. 現場における板ガラスの保管中の移動は,極力避けるよう にする。 2. プレストレスコンクリ-ト工事に用いるPC鋼材について,現 場において加工・組み立てを行う場合,加熱または溶接を 行ってはならない。 3. 可燃性塗料材料の保管場所については,原則として,平屋 建ての専用の置場とする。 4. シーリング工事に用いるバックアップ材およびボンドブレー カーはシーリング材に十分に接着させるものとする。 5. 特注タイルを使用する場合は,見本焼きから製品出荷まで に要する期間を考慮する必要がある。 解答: 4 問題8.材料管理に関するの次の記述のうち,不適当なものは どれか。 1. コンクリ-トには,原則として,いくぶんでも凝固したセメント は用いない。 2. コンクリ-トに用いる軽量骨材は,所定の吸水状態であるも のを用いる。 3. 仕上塗材を保管するときは,エマルジョン系のものに比べて, 溶剤系のものは低温時(5℃以下)に影響を受けやすい。 4. ALCパネルの保管に際して,輪木をかって,平積みする場 合は,1段の高さを1.5m以下とし,総高を3.0m以下とする。 5. 上塗りに用いる塗料の調色は,原則として,塗料製造所に おいて行う。 解答: 3 問題9.材料管理に関するの次の記述のうち,不適当なものは どれか。 1. ガラスの保管に当たっては,ロープで柱などの構造躯体に 緊結すると,地震その他の振動により,その部分が損傷す るおそれがあるので,緊結せずに立てかけた。 2. ALCパネルは,工場からの運搬車から直接,施工場所に荷 取りすることとし,積替え,小運搬などは極力避けた。 3. 鉄筋の保管に当たっては,汚れや錆の発生を防ぐために, 直接地上に置かないようにした。 4. 左官工事に使用するセメントは,乾燥状態で保管し,袋の 積み重ねは10袋以下とする。 5. アルミサッシの運搬に当たって,変形しやすいものは,鋼材 で補強するか,または,木材などを用いて荷造りして保護し た。 解答: 1 構造体コンクリ-トの圧縮強度検査のための供試体採取方法 構造体コンクリ-トの圧縮強度の試験回数は,コンクリ-ト 打ち込み工区ごと・打ち込み日ごと,かつ150m3またはその 端数ごとに1回とする。1回の圧縮強度検査のための供試体 は,適当な間隔をあけた任意の生コン車3台から各1個ずつ 採取する。