Transcript 建築生産学演習問題
建築生産学演習問題 積算 【問題1】一般的な中層壁式共同住宅(鉄筋コンクリ-ト造) の積算に関する記述のうち不適当なものはどれか。 1.工事費の配分(%)・・・躯体:仕上:設備=40:40:20 2.必要資材数量(単位面積当り)・・コンクリ-ト:鉄筋:型枠 =0.55m3:40kg:4.5m2 3.鉄筋の所要数量は,その設計数量の8%増しを標準とす る。 4.壁式構造はラーメン構造より鉄筋使用量が少ない。 5.壁式構造は長尺杭を使用する場合,ラーメン構造より杭 地業工事費が高くなりがちである。 解答→3 鉄筋の所要数量は,その設計数量の4%増しを標準とする。 【問題2】積算のための建築数量の計測・計算の方法に関 する次の記述のうち,不適当なものはどれか。 1.鉄筋コンクリ-トのコンクリ-ト体積の計算の際,鉄筋の 占める体積は無視する。 2.鉄筋の重ね継手の所要箇所数は,計測した鉄筋の長さ の15mごとに継手があるものとみなして求める。 3.鉄骨梁の主材の長さは,鉄骨柱または鉄骨梁に接する 横架材の内法寸法を標準とする。 4.鉄骨工事のボルト類の所要数量は,設計数量に3%増し をした値を標準とする。 5.鉄骨工事の溶接数量は,原則として,種類,溶接断面の 形状ごとに長さを求め,すみ肉溶接脚長6mmに換算した 延べ長さとする。 解答→2 鉄筋径 継手間隔 13m m 以下 6m ごと 16m m 以上 7m ごと 【問題3】建築積算における通常の数量計算の方法に関す る次の記述のうち,最も不適当なものはどれか。 1.窓,出入口などの開口部による鉄筋の欠除は,建具類などの開口部 の内法寸法で計算し,1箇所当りの内法面積が0.5m2以下の場合は, 鉄筋の欠除はないものとする。 2.コンクリ-トに埋め込まれる鉄筋および小口径管類によるコンクリ- トの欠除はないものとする。 3.鉄骨鉄筋コンクリ-ト造の鉄筋によるコンクリ-トの欠除は,鉄骨数 量について7.85tを1m3とした体積とする。 4.窓,出入口などの開口部によるコンクリ-トの欠除は,建具類などの 開口部の内法寸法とコンクリ-トの厚さによる体積が0.5m3以下の場 合は,コンクリ-トの欠除はないものとみなす。 5.窓,出入口などの開口部による型枠の欠除は,建具類などの開口部 の内法寸法で計算し,1箇所当りの内法面積が0.5m2以下の場合は, 型枠の欠除はないものとみなす。 解答→4 0.5m3以下でなく,0.05m3以下の場合はコ ンクリ-トの欠除はないものとみなす。 【問題4】積算に関する次の記述のうち,最も不適当なもの はどれか。 1.掘削土の数量には,根切りによる土砂の容積増加は見 込まない。 2.鉄筋コンクリ-ト造のコンクリ-ト体積の計算に当って, 中に含まれる鉄筋の体積は無視する。 3.基礎や屋根などの斜面コンクリ-トの上面の型枠は,勾 配にかかわらず積算の対象としない。 4.鉄筋の所要数量は,設計数量の4%増を標準とする。 5.鉄骨工事のボルト類の所要数量は,設計数量の3%増を 標準とする。 解答→3 斜面の勾配が3/10を超える場合は,斜 面コンクリ-トの上面の型枠も積算の対象 とする。 【問題5】積算に関する次の記述のうち,一般的にみて,最 も不適当なものはどれか。 1.根切り土量を算出する場合,作業上のゆとり幅は,根切 り深さが2mを越えるときは,60cmを標準とする。 2.壁のコンクリ-ト数量を算出する場合,開口部の体積が1 箇所当り0.05m3以下の場合は,コンクリ-トの欠除はな いものとする。 3.壁,スラブなどの鉄筋の割付本数は,その部分の長さを 鉄筋の間隔で除し,小数点以下1位を切り上げた整数に 1を加えたものとする。 4.径の異なる鉄筋の重ね継手長さは,径の小さい方の継 手長さとする。 5.シート防水の数量は,重ね代の面積を加えた面積とする。 解答→5 シート防水の数量は,重ね代の面積は 含めない。 【問題6】積算に関する次の記述のうち,最も不適当なもの はどれか。 1.掘削土の数量には,根切りによる土砂の容積増加見込ま ない。 2.圧接継手の加工による鉄筋の長さ変化はないものとみな す。 3.鉄筋の所要数量は,その設計数量の8%増を標準とする。 4.鉄骨のボルト類のための孔あけ,開先加工,スカラップな どによる鋼材の欠除は原則としてないものとする。 5.鉄骨鉄筋コンクリ-ト造の鉄筋によるコンクリ-トの欠除は, 鉄骨数量について7.85tを1m3とした体積とする。 【問題7】ダンプトラックで残土を搬出する場合,条件をイ~ ヘとしたとき,1日あたりの所要台数として,最も適当なもの は,次のうちどれか。 イ.残土(ほぐされ土)・・・2600m3,ロ.ダンプトラックの積載土 量・・・6m3/台 ハ.ダンプトラックの1サイクルの所要時間・・・30分 ニ.ダンプトラックの作業効率・・・0.9 ホ.1日の平均作業時間・・・7時間 ヘ.作業日数・・・7日間 1.2台 2 . 3 台 3 . 4 台 4 . 5 台 5 . 6 台 解答→4 60 q E 60 6 0.9 Q 10.8(m3 / h) Cm 30 Q:ダンプトラック1時間当りの作業量 q:積載土量,E:作業効率,Cm:1サイクルの所要時間 ダンプトラック1台当りの総作業量 10.8(m3)×7(h/日)×7(日)=529.2(m3) したがって,ダンプトラックの所要台数は次式より, 2600(m3)/529.2(m3)=4.91→5台 【問題8】建築積算に関する次の記述のうち,建築積算研究 会「建築数量積算基準」を照らして,最も不適当なものはど れか。 1.基礎柱以外の各階柱の全長にわたる主筋の継手は,各階 ごとに1箇所あるものとみなす。 2.窓,出入口などの開口部の見込部分の型枠は,計測の対 象としない. 3.鉄筋の割付本数は,その部分の長さを鉄筋の間隔で除し, 小数点以下1位を切り上げた整数に1を加えたものとする。 4.鉄骨の形鋼の所要数量は,設計数量に5%割増をすること を標準とする。 5.はりの全長にわたる主筋の継手は,はりの長さにかかわら ず,はりごとに0.5箇所あるものとする。 解答→5 はりの全長にわたる主筋の継手は,はり ごとに0.5箇所あるものとみなし,これには りの長さ5mごとに,0.5箇所加えるものとす る。 【問題9】建築積算に関する次の記述のうち,建築積算研究 会「建築数量積算基準」を照らして,最も不適当なものはど れか。 1.型枠数量は,傾斜するコンクリ-トスラブの上面の勾配が1/2を 超える部分については,その部分の上面型枠も計算する。 2.鉄骨鉄筋コンクリ-ト造の鉄筋によるコンクリ-トの欠除は,鉄 骨数量について7.85tを1m3とした体積とする。 3.鉄筋コンクリ-トの柱のフープの長さは,柱のコンクリ-トの断面 寸法による周長を鉄筋長さとし,フックはないものとみなす。 4.鉄筋コンクリ-トの床版の全長にわたる主筋の継手については, 原則として,床版ごとに0.5箇所の継手があるものみなし,これに, 床版の辺の長さ4.5mごとに0.5箇所の継手を加える。 5.鉄骨の溶接の数量は,原則として,種類,溶接断面形状ごとに 長さを求め,すみ肉溶接脚長9mmに換算した延べ長さとする。 【問題10】建築積算に関する次の記述のうち,建築積算研 究会「建築数量積算基準」を照らして,最も不適当なものは どれか。 1.鉄骨の鋼鈑(切板)の所要数量は,設計数量に3%の割増 をすることを標準とする。 2.根切土量を算出する場合,作業上のゆとり幅は,基準線 から根切深さ2.0mまでは0.4mを標準とする。 3.あばら筋で,そのピッチが示されている時の鉄筋の割付本 数は,あばら筋を入れる部分の長さをあばら筋のピッチで 除し,少数点以下1位を切上げた整数とする。 4.シート防水におけるシートの重ね代は,計測の対象としな い。 5.ガス圧接継手の圧接による鉄筋の長さの縮みは,ないも のとみなす。 解答→3 鉄筋の割付本数は,その部分の長さを 鉄筋の間隔で除し,小数点以下1位を切り 上げた整数に1を加えたものとする。 【問題11】建築積算に関する次の記述のうち,建築積算研 究会「建築数量積算基準」を照らして,最も不適当なものは どれか。 1.鉄筋コンクリ-トの柱のフープの長さは,柱のコンクリ-ト の断面寸法による周長を鉄筋長さとし,フックはないものと みなす。 2.鋼鈑の数量の算出において,複雑な形状のものにあって は,その面積に近似する長方形とみなす。 3.鉄筋の積算において,圧接継手の加工のための鉄筋の長 さの変化はないものとみなす。 4.基礎や屋根などのコンクリ-ト面の上面型枠の場合,傾斜 している部分については,その勾配にかかわらず積算の 対象とはしない。 5.シート防水における重ね代は,積算の対象としない。