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土工事 建築生産学資料 問題1 <問題>山留工事に関する次の記述のうち,不適当なもの はどれか. 1. 法面を長期にわたって放置する場合は,モルタルなど を吹付けて,法面の養生を行い,適宜水抜き穴を設置 する. 2. 山留の切ばり及び矢板に対する許容応力度は,木材 にあっては,短期許容応力を用いる. 3. ウエルポイント工法は粘土地盤より砂質地盤に適して いる. 4. 横矢板の裏側には設置と同時に土砂を充分に充填し, 締固める. 5. 腹起こしは自重および積載荷重に対して十分に安全な ブラッケットで支持し,ずり上がりに対しても適当なずり 上がり止めを設ける. 答:2 • 許容応力度 木材または鋼材の場合,原則として,規定 による長期応力に対する許容応力度と短 期応力に対する許容応力度との平均値と する. コンクリ-トの場合,規定による短期応力 に対する許容応力度とする. 問題2 <問題>山留工事に関する次の記述のうち,不適当なもの はどれか. 1. 山留を設置した場合には,切ばりの軸力,山留壁の変 位,周辺地盤の沈下などを,定期的に点検・計測する. 2. 親杭や鋼矢板を引き抜いた後の空洞は,周辺地盤の 沈下を防止するため埋め戻しを十分に行う. 3. 横矢板は,掘削後速やかに設置し,裏側に土砂を十分 充填する. 4. 切ばりの交差部・支柱取り合い部は,切ばりの変形を 自由にするため,固定しないようにする. 5. 腹起こしと切ばりの取り合い部は,腹起しからの力を十 分に伝達させるとともに,めり込み・局部座屈に対し安 全でなければならない. 答:4 • 固定する 問題3 <問題>土工事及び山留工事に関する次の記述のうち, 最も不適当なものはどれか. 1. 軟弱粘性土地盤を掘削するとき,矢板背面の土の重 量によってすべり破壊を生じ,掘削底面が押し上げら れてふくれ上がる現象をヒービングという. 2. 山留支保工を設置した場合には,14日を超えない期間 ごとに各部を点検し,異状を認めたときには,直ちに補 強または補修をする. 3. 地下水により床付け面が荒らされるおそれのある直接 基礎の場合は,めくら排水路などを設置する. 4. 山留工事に用いる木製横矢板の許容応力度は,長期 応力度に対する許容応力度と短期に対する許容応力 度の平均値とする. 5. 掘削高さが5m未満の手掘り掘削を行う場合,固い粘 土からなる地山では掘削面の勾配は90度以下とする. 答:2 • 14日ではなく,7日を越えない期間ごとに各 部の点検をしなければならない. 問題4 <問題>土工事及び山留工事に関する次の記述のうち, 最も不適当なものはどれか. 1. 山留切ばりに鋼材を用いる場合は,温度変化による影 響を考慮した断面を必要とする. 2. アースアンカー工法は,傾斜地などで片側土圧(偏土 圧)となる場合の処理に適している. 3. 根切りに先立ち,架設した切ばりにあらかじめ軸力を 導入しておくと,山留壁の変形防止に有効である. 4. 矢板に加わる土圧の分布は,山留支保工の取り付け 状態によって変化することはない. 5. 建物周囲の深い根切り部分の埋め戻しには,砂質土 を用いて水締めする. 答:4 • 山留支保工は,矢板やせき板の位置を支 持するための一連の仮設物の総称をいう うが,この取り付けが緩むなどの状態にな れば,矢板の支持状態が変化して,それ に加わる土圧も大きく変わる. 問題5 <問題>土工事および山留工事に関する次の記述のうち, 最も適当なものはどれか. 1. 山留支柱に作用する鉛直荷重は,切ばりの座屈に対 する拘束力と切ばりの自重及び積載荷重などである. 2. 鋼製切ばりに作用する軸力の計測は,1日1回早朝に 行うのがよい. 3. 水平切ばりによる山留工法を採用した場合の掘削機 械としては,ドラグインが適している. 4. 山留壁を場所打ちコンクリ-ト壁とすると,周辺地盤に 対する影響は少ないが,施工時の騒音,振動が大きい. 5. ウエルポイント工法は,根切り底にたまる雨水を排出 するのに適している. 答:1 2.軸力の計測は1日に3回程度時間を決めて行う. 3.ドラグインは機体を中心とした掘削半径の大き な機械であるので,水平切ばりの山留工法には 不適である.通常はクラムシェルなどが用いら れる. 4.施工時に騒音振動は少ないのが特徴 5.根切り底にたまる雨水を排出するには釜場排水 法がよく用いられる. 問題6 <問題>土工事および山留工事に関する次の記述のうち, 最も不適当なものはどれか. 1. アイランド工法は広くて浅い掘削には適さない. 2. 掘削面の高さが5m以上の手掘り掘削を行う場合,堅 い粘土からなる地山では,掘削面の勾配を75度以下と する. 3. ヒービングを防止するには,剛性の高い山留壁を良質 地盤まで設置する方法,軟弱地盤を改良する方法が ある. 4. 山留壁としてシートパイルを採用した場合,止水性はよ いが,硬い砂レキ層に打設するのが困難である. 5. 山留支保工を設けたときは,通常,その後7日を越えな い期間ごとに各部の異状の有無を点検しなければなら ない. 答:1 • 根切りがあまり深くなく,面積が広い現場に適し ている. 問題7 <問題>土工事および山留工事に関する次の記述 のうち,最も不適当なものはどれか. 1. 山留壁の背面に作用する側圧は,一般に根切 り工事の進行に伴い静止土圧から受働土圧に なり,徐々に増加する. 2. トレンチカット工法は,ヒービング防止策として 有効な工法である. 3. ウエルポイント工法は粘土地盤より砂質地盤 の排水工法として適している. 4. 切ばりの座屈長さは,構面外座屈に対して切 ばり支柱の間隔とする. 5. 切ばりの継手は,原則として,交差部の近くに 設ける. 答:1 • 通常,静止土圧から主働土圧にとなり,徐々に 減少する. 一般に,一定条件のもとでの土圧の大小関係は 受働土圧>静止土圧>主働土圧 問題8 <問題>土工事および山留工事に関する次の記述のうち, 最も不適当なものはどれか. 1. シートパイルは,連続地中壁に比べて,剛性が低く,た わみやすい. 2. 逆打ち工法は,地下での作業性が低下するため,全体 の工期は短縮できない. 3. 山留に使用する形鋼材の許容応力度は,長期許容応 力度と短期許容応力度との平均値以下とする. 4. ウエルポイント工法は,法面から地下水が湧出するおそ れのある場合の排水工法に適している. 5. 切ばりに作用する軸力の測定は,掘削中においては1 日3回程度行う. 答:2 • 地下工事と地上工事を並行して実施できるので, 工期短縮が期待できる. • 形鋼材の許容応力度 学会規準:長期と短期の平均値以下 建築基準法施行令第136条の3第5項: 鋼材は短期の許容応力度を採用する. 問題9 <問題>土工事および山留工事に関する次の記述のうち, 最も不適当なものはどれか. 1. 山砂,川砂及び海砂のうち,埋め戻しには一般に粒度 組成から山砂が最も適している. 2. 地下水のある軟弱層の場合の山留には,親杭横矢板 工法が適している. 3. 軟弱粘性土のヒービング現象は,山留壁の根入れ長さ が関係する. 4. 水平切ばり工法において,切ばりには鋼材を使用し,腹 起こしには鉄筋コンクリ-トを使用することができる. 5. アースアンカー工法は,傾斜地などで片側土圧(偏土 圧)となる場合の処理が容易である. 答:2 • 親杭横矢板工法は地下水が高いと水が流れ込 む可能性がある. 問題10 <問題>土工事および山留工事に関する次の記述のうち, 最も不適当なものはどれか. 1. アイランド工法は,根切り面積が広大で浅い場合に適し ている. 2. 場所打ち鉄筋コンクリ-ト地中壁の施工では,崩壊防止 のため安全液を用いて溝状の掘削を行う. 3. 山留壁の支柱に作用する鉛直荷重は,切ばりの座屈に 対する拘束力と切ばりなどの自重及び積載荷重である. 4. 支保工に鋼製切ばりを使用する場合は,ジャッキを挿入 することにより,山留壁の変形を抑制できる. 5. ウエルポイント工法は,根切り底にたまる雨水を排出す るのに適している. 答:5 問題11 <問題>土工事および山留工事に関する次の記述のうち, 最も不適当なものはどれか. 1. 山留壁の背面に作用する側圧は,一般に根切りの進行 に伴い,静止土圧から主働土圧となり,徐々に減少する. 2. 根切り底面下に被圧地下水がある場合,盤ぶくれに対 する検討を行う. 3. 根切り底面付近に地下水を多く含んだ砂質地盤がある 場合,ボイリングより,ヒービングが生じる可能性が高い ので,ヒービングに対する検討を行う. 4. 山留用リース材の許容応力度は,長期許容応力度と短 期許容応力度の平均値を採用する. 5. 場所打ち鉄筋コンクリ-ト連続地中壁のコンクリ-トの 打込みは,途中で中断することなく連続的に行う. 答:3 問題12 <問題>土工事および山留工事に関する次の記述のうち, 最も不適当なものはどれか. 1. ソイルセメント柱列山留壁は,施工時に騒音振動が少な く,市街地における工事に用いられる. 2. 逆打ち工法は,地階の床,はり等の構造物を切ばりとし て兼用するため,軟弱地盤における深い掘削には適さ ない. 3. 山留支保工の支柱は,十分な安全性を確保した上で, 工事用さん橋または乗入れ構台の支柱を兼用すること ができる. 4. 手掘りによって,砂からなる地山を掘削する場合,掘削 面の勾配を35度以下とし,または掘削面の高さを5m未 満とする. 5. 鋼材切ばりは,中央を下げて設置すると,切ばりの耐力 を低下させるおそれがある. 答:2 逆打ち工法は,工期短縮が期待でき,軟弱地盤に おける深い掘削に適する. 問題13 <問題>土工事および山留工事に関する次の記述のうち, 最も不適当なものはどれか. 1. アースアンカー工法は,アースアンカーによって山留壁 を支えるので,切ばりは不要である. 2. 逆打ち工法は,深く広い地下部分を有する高層建築物 において,全体工期の短縮に効果がある. 3. 親杭横矢板工法は,止水法としては期待できないが,比 較的堅い地盤における施工が可能である. 4. ソイルセメント柱列山留工法は,鋼矢板工法に比べて, 振動・騒音が大きい. 5. 自立山留工法は,切ばりなどの支保工を用いない工法 で,一般に浅い掘削工時に適する. 答:4 ソイルセメント柱列山留工法は,鋼矢板工法に比 べて,振動・騒音が小さい.