専業主婦、男女格差

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専業主婦(ますます贅沢なものになる職業)
妻
の
有
業
率
低所得ほど有
業率が低い
(若年期、低学
歴による就職
難)
専業主
婦の減
少
夫の所得が多いほど、専業主婦が多い
夫の所得
専業主婦の64%が「専業主婦であることに満足」(2000):人気の高い職業(過半数
の女性が専業主婦を希望)。しかし、夫が高収入でないと専業主婦にはなれない。
夫の収入
専業主婦世帯の夫の収入の減少が少ない。
夫の収入の減少を妻が働いて補っている。
総務省
共働き世帯の増加
共働き世帯の増加
女性の過半数が専業主婦を望んでいる(女性の専業主婦願望)。
夫の6割が妻も働くことを望んでいる。
総務省
女性が働く理由
女性の「家計を支える」意識が高まっている
日本ヒーブ協議会
「夫は外で働き、妻は家を守るべき」
「妻は専業主婦」 に反対する人が、07年に過半数を超えた。
家庭よりも仕事を優先する割合: 男性40.2%、女性17.3%
内閣府
配偶者の失業率の上昇
給与が減り、働く必要性を感じる専業主婦が増えつつある
(失業率: 働く意欲がある人が対象)
主要国の労働力率 (2003)
(全年齢)
労働力率: 働く意思をもった人の割合。
日本: 高齢者(60歳以上)男性の労働力率が高い。女性(全年齢)は低い。
女性(25-54才)の労働参加率
日本女性の教育水準は高いが労働参加率は低い。
経済成長のためには、女性と高齢者の労働参加が必要。
OECD 2012
男女別就業率(25-54歳)
日本女性は、高学歴が多いが就業率は低い ⇒
人的資源の浪費?
OECD, 2007
大卒、院卒の就職比率
日本の高学歴女性の就業率は低い。
OECD 2010
GDP/hr と女性の活動度
女性の政治・経済分野での意思決定参加度
が高いほど、時間あたりのGDPが高い
国連 2009
未婚率の上昇
結婚適齢期
の未婚率
生涯未婚率
未婚率: 男性が高いが、女性も急速に増加
高齢者の単身世帯は増え続ける
未婚男性の増加
「自分は恋愛下手(草食系)」と回答した男子大学生は65%
異性とのコミュニケーションが苦手だと、婚活しても結婚は困難
8割の未婚女性が「プロポーズできない男性が増えている」と回答
30台男性の半数が未婚者: 経済的要因と異性への消極的姿勢
人口統計資料集09版
若年層の年収
20-39才の大・院卒男性の年収は09年に急減。
結婚数も09年から急減。
厚労省
5、60才台未婚者の急増
女性でも、未婚者が死離別者を上回る
みずほ情報総研(09)
結婚に利点があると考える女性の割合
20代で増加
男性に対する要求は高い: 三高(収入、学歴、身長;バブル期) ⇒ 三低(女性に
低姿勢、低リスクの職業、低い妻への依存度) ⇒ 結婚難 (カウンセラー: 条件は
3つまで)
「男性の前でかわいい女性でいたい」が増加(受動的になっている?
シンデレラも、舞踏会に行ったから王子様が迎えに来た)。
恋人のいる未婚男性
恋人のいる未婚男性は1/4。 女性より少ない。
恋人のいる女性の未婚の理由: 相手からのアプローチがない(3割)
既婚男性: 女性に強くアプローチされた(2割)。
こども未来財団(08)
異性の交際相手のいない未婚者
交際相手のいない男性の45%、女性の46%が交際を望んでい
ない。 結婚の意思がある: 男性 86%、女性 89%
出生動向基本調査
未婚者の交際状況
独身でいる理由: 20代前半;「仕事・学業に打ち込みたい」が4割
20代後半以降; 「適当な相手に巡り合わない」が5割人口問題研2011
既婚者の出会い方
● 90年代のバブル崩壊以降、職場結婚は減り続けている。
(「セクハラ」概念の定着との関係?)
● 今は待っていても結婚できない時代?
● 恋愛結婚した人の9割が配偶者と30歳までに出会っている。
● 効果的なのは20歳台の婚活。
社会保障・人口問題研究所
見合い結婚の増加が未婚率を上げる?
未婚男性の増加は、未婚女性の増加をもたらすはず?
結婚: 社会生活に不可欠⇒個人の選択;コンビニ;収入格差の拡大
出生動向調査
過去3年間に「結婚していない」割合
(26-39才)
男性では、低所得で非婚率が高い・・・家計をまもるのは男性?
在京未婚女性の40%が「相手は年収600万円以上でないとダメ」(特に30代以上のバ
ブル期経験者; おそらく結婚できない)
適齢期の未婚男性でこの条件を満たすのは、3.5%。
厚労省 09
結婚相手に求めるもの
● 性格・人柄が愛情の2倍
● 男性が望む結婚相手は5K(かわいい、家庭的、賢い、経済力、軽い
(結婚式でのお姫様だっこ))
● 40歳代(離婚経験が最も多いバブル期結婚世代)の再婚が増えてい
る。
ツヴァイク 2011
婚活とは
結婚は、人生のコストとリスクを減らす弱者のための生存戦略。
「貧者が結婚しても貧困を再生産するだけ」は誤り(内田)
「婚活時代」 白河・山田より
「婚活」の内訳
22-42才の独身女性の半数が婚活(直近1年)。交際相手が見つかったのは
2割。婚活疲れ。年収600万円以上の男性は3%。世帯年収で考えるべき。
東大社研 09
所得階層別 世帯比率
18% 減少
収入が100-300万円が増加: 「リンゴ型」から「ピラミッド型」へ
国民生活基礎調査
結婚・家庭関する意識
賛成
反対
若い人
に多い
2番目を除き、「賛成」が増加
内閣府09
若い女性(20-30歳)の「オス化」意識
「もう男性には頼れない」⇒オス化現象⇒専業主夫の増加男性の大半は結婚
相手に共働きを求める
ダグラス・有沢の法則: 夫の収入が低いほど妻が外で働く
20-40代未婚女性が結婚相手に求める年収
400万円台でも可が 46% (以前より現実的になってきている;
特にバブル期を知らない20代女性は堅実)
男性の平均年収: 355万円(25歳)~497万円(39歳)
オーネット(結婚相談所) 2011
所得階層別の世帯分布
③
①
②
400万円以下の世帯が半数に近づいている
厚労省 2010
年間平均給与
バブル崩壊後は減少傾向
女性雇用者
職場での女性の割合は半数近くに達している
総務省
管理職での女性の割合
「女性指導者の割合を30%に」(男女共同参画計画 03)
行動経済学: 少数派が3割以上を占めれば意思決定に影響を及ぼす
厚
労
省
課長以上の女性社員
女性管理職は増加傾向
ガラスの天井? ①嗜好による差別 ②勤続年数(男性が長期)
③昇進競争への参加度に差?:一人とペアでの徒歩競争(9,10才); 女性
は差なし。男性はペアでは速い
厚労省
昇進意欲の男女差
女性は昇進意欲が低い。 例:
課長以上への昇進希望: 男性は6割、女性は1割。
労働政策研究・研修機構 2013
管理職を引き受けない理由
管理職を勧められたら引き受ける: 男性 41%、女性 11%
東京都、2009
企業から見た女性社員の課題
女性社員は意欲に乏しく責任感が薄い?
感情的になりやすい?
日本生産性本部 2012
男性上司から見た女性社員
日本生産性本部 2012
男女別雇用者数
ほぼ一定
上昇
雇用での女性比率が半分に近づき、一定になった
⇒ 働きたい女性は働いている
総務省
女性の労働力率
「M字型」(育児のための退職) は改善
労働力率: 働きたい人中の働いている人の割合。
労働白書
平均時給格差
男性一般労働者=100
給与の男女格差は縮小傾向
パート女性: 待遇改善の傾向;夫の扶養の範囲で働きたい;
年収 103万円(税金) 、 130万円(社会保険)
男女の賃金格差は減少
月収
女性の3割が医療・福祉分野で働く ⇒ 賃金上昇。
男性の賃金減少は非正社員が増えたから。
厚労省
就業者数と給与の男女比
(女性/男性)
男女比: 製造業では 2:1。 医療・福祉では 1:3。介護産業では 1:4。
厚労省、総務省
年齢・男女別給与
給与が最も高いのは
男性: 50歳台
女性: 30歳台
女性の給与には年齢による差が少ない。
30歳未満 単身世帯の可処分所得
若年層の収入では、女性が男性を上回った。
理由: 男性比率が高い製造業で調整圧力。
女性比率が高い医療・福祉で上向き。
総務省
男女、学歴間の賃金格差
小差
縮
差
拡
大
性別での格差: 縮小傾向。 学歴間の格差: 拡大傾向
厚労省
パラサイト女性の余裕の低下
パラサイト女性は老親の扶養を期待されがち
家計経済研究所
理系大卒中の女性比率
日本は OECD国中で最低(主要国の半分)。
女性の就職難の一因。
OECD調査、2005
研究者中の女性の割合
日本の女性研究者の少なさは、先進国では際立っている;
内閣府 2012
人材の浪費?
男性が料理をする理由
60歳台
20歳台
日経産業地域研09
専業主婦の不安感
職場での女性の立場
女性の立場はあまり変わっていない?
指導層の3割を女性に
(内閣府、05)
管理職での女性の割合
内
閣
府
女性役職者の比率は高まりつつあるが、国の目標「指導的地位での女性の割合を30%」
には遠い?
ガラスの天井?①嗜好による差別②勤続年数(男性が長期)③昇進競争への参加度?:
一人とペアでの徒歩競争(9,10才); 女性は差なし。男性はペアでは速い
女性の専業主婦願望
(妻に専業主婦を希望)
男女差=6%
専業主婦への賛否の男女差は 6%程度。
「夫は外で働き、妻は専業主婦」への賛否
減少傾向にあった賛成派が増加: 伝統的家族観への回帰?
全国家庭動向調査 08