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食の安全と食環境 ー安全を歪めるものはなにかー 美作大学大学院 山口英昌 [1]はじめに (1)食の安全とは? c (2)食の安全には健全な食環境が欠かせない (1)食の安全とは? 1)リスクと利益のバランス 2)ゼロリスクとネグジリブルリスク 安全が確率で判断され、 安全でないと いう証拠が要求される。 Q:確率で判断できるのか? 因果関係が、不確かな場合に証拠が必 要か? Q:安くて 美味しく c 便利で しかも安全な食べ物 可能か? [1]はじめに (1)食の安全とは? (2)食の安全には c 健全な食環境が欠かせない 表 食の安全を左右する食環境 食環境の要因 自然環境 食料供給システム 政策、行政、法律 内 容 土壌、水、大気 環境汚染物質、微生物 栽培、飼育、製造・加工、保存、輸送などの 方法 法律、規格・基準、監視、検査 国際関係 輸出入 WTO協定、多国籍企業 情報 リスクコミニュケーション、情報公開、表示 食育 食べ物の選択、食べ方 食文化 食のライフスタイル 倫理 生命倫理、環境倫理、企業倫理 [2]私たちの「豊かな」 食生活 c (1)飢えることのない食生活 便利でおいしい食べ物が いつでも なんでも 欲しいだけ (2) 「豊かな」 食生活が招いたもの 1)健康の質は向上したのか? c 食がもたらした問題点 食事の孤食化 c 子供の体力低下 欠食児童の増加 男性若年層の肥満 女性若年層のやせ 生活習慣病の増加 (2) 「豊かな」 食生活が招いたもの 1)健康の質は向上したのか? 2)食べ物の浪費 c 食べ残し (手付かず 34.7% 13.4%) c しかも そのうちの6割が 賞味期限内 (高月 紘 教授 1997) ビ ニー ル、 流出水分等 1 1 .5 % 手つかず の 食品 1 3 .4 % その他 ( 分類不能) 5 .8 % パン 、菓子 1 .9 % 卵の殻 2 .3 % 肉類 1 .1 % 野菜類 6 .0 % 魚の骨、貝殻 3 .2 % ご 飯つぶ 2 .8 % 果物の皮、芯 1 6 .1 % その他 1 0 .5 % 野菜の皮、 くず 、芯 2 5 .4 % 環境省 調理くず、食べ残し 家庭 外食産業やコンビニ 食品製造工場 支援食糧 (国連食糧農業機関調べ) (2002年) 2154 万トン 1189 517 448 830 万トン 世界の飢餓人口は? 8億5200万人 c 年間500万人の子ども 食料不足に直面 餓死 国連食糧農業機関(FAO) 年次報告「世界の食料不安」 2004年 (2) 「豊かな」 食生活が招いたもの 1)健康の質は向上したのか? 2)食べ物の浪費 c 3)汚染を招く食の供給システム 資源・エネルギー多消費型の食生活 輸入食品 ハウス栽培 旬のない食材 c エネルギー 農薬 食品添加物 資源・エネルギー浪費と食の供給 美味しい <牛肉、養殖魚> 便利で <加工、外食> c いつでも・なんでも <施設栽培、海外供給> 安く <過密飼育、鳥インフルエンザ、GMO> 化学物質・微生物汚染 浪費型の食料供給 c 化学物質の摂取増 農薬 食品添加物 ホルモン剤 抗生物質・抗菌剤 [3]懸念される食の安全 (1)汚染される食べ物 (2)信頼を失わせた不祥事件 (3)企業だけが悪者か? 汚染される食べ物 種 類 環境汚染物質 ダイオキシン PCB 環境ホルモン カドミウム 水銀 微生物 残留農薬 食品添加物 動物用医薬品 食 品 魚介類、食肉 クジラや大型魚 容器、包装から コメ、ムギ、大豆 クジラや大型魚 農畜水産物 農産物 加工食品 畜水産物 ダイオキシンの一日摂取量 平均 約1.5pg <TDI は 4pgTEQ/kg・day> 魚介類のダイオキシン濃度 魚 アジ イワシ カジキ カツオ カマス キンキ キンメダイ サケ pgTEQ/g 0.98(2.70) 0.57(2.0) 3.66(1.49) 0.30(1.24) 1.19(1.67) - (0.32*) 1.83(1.94) 0.06(2.19) 0.27* *は輸入もの 魚 pgTEQ/g スズキ スケトウダラ ブリ マグロ サバ メカジキ ホッケ イカ カニ 7.25( - ) 0.20(0.07) 3.54(3.41) 0.64(11.6) 1.76(2.71) - (4.27) 1.72(0.72) - (0.01) 1.97(0.45*) 塩干物のダイオキシン濃度 魚 pgTEQ/g アジ干物 0.98(2.70) イカ塩辛 0.32(0.45) カジキ干物 - (1.49) カマス干物 - (0.97) 塩サケ 0.22(1.49) 0.46*(-) 塩サバ 2.06(0.73) 0.46* *は輸入もの 魚 pgTEQ/g スジコ - (0.33) タラコ - (0.16) チリメン雑魚 0.50(0.19) 煮干し 2.70(1.14) イワシ缶詰 - (0.16) かまぼこ - (0.01) 魚肉ソーセイジ - (0.03) さつま揚げ -(<0.001) 食肉のダイオキシン濃度 食肉 牛肉 豚肉 鶏肉 牛(肝臓) クジラ クジラ脂肪 pgTEQ/g 0.11(0.47) - (0.08*) 0.003(0.17) - (0.02*) 0.11(0.12) - (0.04*) 0.08(0.35) 0.53( - ) 124.9( - ) 食肉 ロースハム ソーセイジ ベーコン 牛乳 チーズ バター 鶏卵 乾燥卵黄 卵白粉 ヨーグルト pgTEQ/g - (0.001) 0.008(0.02) 0.002(0.01) 0.01(~0.05) 0.11(0.26*) - (1.35*) 0.10(0.01) - (0.03*) - (0.48*) 0.01 ( - ) 野菜のダイオキシン濃度 野菜 インゲン キャベツ ゴボウ 春菊 ダイコン タマネギ チンゲン 菜 トマト ニンジン pgTEQ/g - (<0.001) <0.001 (<0.001) - (<0.001* ) 0.003 (0.13) <0.001 (<0.001) - (<0.001) 0.004 ● (<0.01) <0.001 (<0.001) <0.001 (<0.001* ) 野菜 pgTEQ/g ホウレン草 0.04 ● (<0.07) ミツバ - (<0.01) モヤシ - (<0.001) レンコン <0.001 (0.02) シイタケ <0.001 * (<0.001* ) ヒジキ(乾) - (<0.03) ヒジキ(生) - (<0.002) グレープフ - (<0.001* ) ルーツ ナシ - (<0.001* ) 食品群別のダイオキシンの一日摂取量 野菜 0.3% 肉・卵 10.1% 乳・乳製品 2.4% その他 0.6% 魚介類 86.6% 水銀汚染への対策 年 1973 事 項 魚介類の暫定基準 総水銀量 0.4ppm メチル水銀 0.3ppm <亜深海の魚は対象からはずされた> 2003 05 妊婦への勧告 魚種を追加 水銀汚染で妊婦に警告 年 事 項 2003 サメ、メカジキ、キンメダイ、 c 一部のクジラ 2005 クロマグロ、メバチマグロ、マカジキ を追加 カドミウム汚染 c 約6000トン 消費される 80%がニッケル・カドミウム電池 80%が回収 玄米中のカドミウム濃度 80 サンプ ルの割合 % 70 60 50 40 30 20 10 0 <0.01 0.010.1 0.10.2 0.20.3 0.30.4 カルシ ュ ウム濃度 0.40.5 0.5< [3]懸念される食の安全 (1)汚染される食べ物 (2)信頼を失わせた不祥事件 (3)企業だけが悪者か? 消費者の信頼を失わせた不祥事件 種 類 食品添加物 農薬 内 容 ダスキン輸入肉まん02 違法香料02 中国冷凍ホウレンソウ02 無登録農薬02 感染症 食中毒 BSE~07 、雪印食中毒事件00 消費期限 表示詐欺 不二家、船場吉兆、赤福07 、 偽装表示の横行02 [3]懸念される食の安全 (1)汚染される食べ物 (2)信頼を失わせた不祥事件 (3)企業だけが悪者か? 不祥事件と企業倫理 不祥事件を起こした 企業だけが悪者か? ケーススタディー ケース1 雪印集団中毒事件 黄色ブドウ球菌の毒素による集団中毒 有症者数: 14780名、死亡1名(係争中) 症状: 下痢、腹痛、嘔吐、発熱、発疹 毒素: エンテロトキシンA 原因商品: 低脂肪乳、脱脂粉乳など乳加工品 事業所: 大阪、大樹工場 雪印集団食中毒事件(2000年) 停電を無視 回収牛乳を再利用 ホースの共用 洗浄せず 情報を大阪市に知らさず 公表を遅らせる 多くの患者 倒産 雪印乳業の工場は HACCP(ハサップ)認定だった 決まった通りの衛生管理をすれば 行政の検査が少ない 表示ができる 行政は HACCP(ハサップ)認定のあと 行政はその後の監督を怠っていた 事件公表が遅れた 企業に引きずられた 雪印の対応 大阪市・厚労省 2000年 雪 印 第一報 6月27日 10:30 11:29 大阪市、立入り検査 6月28日 昼 製造自粛、回収を指示し 公表要請 社告の指示 厚労省、公表と自主回収の 指示 大阪市、記者会見 6月29日 9:00 大阪市、回収命令 6月30日 大阪市、厚労省の合同検査 7月1日 エンテロトキシンを検出 7月2日 夜 16:00 21:45 独自に情報入手 大阪市から3件、独自に4 件 計7件 無視 無視 応じず 記者会見 ケース2 冷凍ホウレン草の汚染 冷凍ホウレンソウ汚染(2002年) 違法な農薬を使用(中国産) 内部告発で発覚 中国産冷凍ホウレン草の残留農薬違反 • 2002年3月、発覚 冷凍ホウレンソウから 殺虫剤クロルピリホス 検疫所で ~ 59倍 基準 (0.01ppm) 国内で検出 ~180倍 • 他の野菜 セロリ、大葉(しそ)、パクチョイ、 ニラ、ネギ、カリフラワー、有機ホウレンソウ • 農薬 シペルメトリン、メタミドホス、 パラチオン、ディルドリン 中国産冷凍野菜の残留農薬 年 事項 2000年前後 中国産生鮮野菜から農薬検出が増 2001.12 2002. 1 . 3 中国国内で報道(野菜の農薬汚染) 生鮮ホウレン草、命令検査の対象に 農民連、冷凍野菜から農薬検出 厚労省、10%モニタリング検査 検疫所でパラチオン検出 100%モニタリング クロルピリホス、ディルドリン検出 以後、違反急増 厚労省、業者に通関検査を要請 業者に、輸入自粛を指導 . 4 . 5 . 6 . 7 中国産冷凍野菜の残留農薬 年 事項 2002. 8 食品衛生法改正 輸入禁止が可能に 2003. 2 輸入自粛を解除 . 5 再び中国産ホウレン草に違反 再度の輸入自粛を通達 2004. 6 再解除 冷凍野菜は加工食品あつかい (残留農薬の検査はされていなかった) 厚生労働省の主張 検査の必要なし 食品衛生法には 「農薬に基準をこえる残留があれば、加工食品 に使ってはならない」とある 冷凍ホウレンソウは 茹でて、切って、冷凍したもの 生鮮と何ら変わらないはず 生鮮ホウレンソウも違反が相次ぎ、2002.1命令検査の対象 ケース3 ダスキン 違法添加物の使用 ダスキン肉まん事件(2002年) 違法な食品添加物を使った(中国産) 大量の商品が廃棄処分 内部告発で発覚 ケース4 協和香料 内部告発で発覚 違法香料の使用 協和香料化学の違法香料使用事件 認められていない香料が使用された アセトアルデヒド(発ガン性) プロピオンアルデヒド 2-メチルブチルアルデヒド イソプロパノール ヒマシ油 2002年6月、内部告発で発覚 経営陣は、違法を承知で販売 不祥事件のために 消費者も損 企業も損 行政は? 不祥事件と企業倫理 不祥事件を起こした 企業だけが悪者か? 結局のところ 行政が守ったのは 自らの身だけだ! [4]行政倫理の荒廃 ~行政の犯した誤り (1)確固たる安全ポリシーの欠如 (2)行政メッセージの欠如 罰則(メッセージ)の軽さ (3)無作為の作為 (4)自主性の欠如 (5)悪いとこ取り 行政の犯した誤り 確固たる安全ポリシーの欠如 <国民の健康を守る> 行政の犯した誤り ルールが不明確 行政の明確なメッセージが必要 (罰則) [4]行政倫理の荒廃~行政の犯したあやまり 1)確固たる安全ポリシーの欠如 2)行政メッセージの欠如 罰則(メッセージ)の軽さ 3)無作為の作為 ケース・スタディー 無作為の作為! ケース1 表示偽装 行政としては、本腰入れて、手をつけ ていないだけ。 内部告発があれば、不承々々手をつ ける。 ケース2 BSE牛汚染 BSE牛の発生防止の対応策 日本 年 海外 86 BSE牛 対処せず 90 英国が警告 91 仏、肉骨粉禁止 肉骨粉不使用、行政指導 96 WHO感染防止策勧告 英の肉骨粉、輸入禁止 拒否 01 欧州委員会 BSEリスク評価 BSE牛、発生 肉骨粉、法で禁止 ケース3 PCB PCB汚染への対処 年 1974 76 92 事 項 製造、販売、使用の禁止 廃棄物処理法、高温処理を決める 廃棄物処理法、改正 特別管理廃棄物に指定 この間、保管PCBが行方不明多発 2001 PCB廃棄に特別措置法 特別管理廃棄物:アスベスト、水銀、カドミウムなど ケース4 ダイオキシン ダイオキシンの一日摂取量 平均 約1.5pg <TDI は 4pgTEQ/kg・day> ダイオキシン TDI 規制 日本のTDI 年 海外のTDI 100 1984 85 1~10 ドイツ ~5 スエーデン 88 ~5 デンマーク 10 カナダ 1990 10 オランダ 91 10 英国 92 10 スイス 93 0. 01 米国 10 96 4 99 TDIの単位: pgTEQ/kg・day ダイオキシン 排出規制 日本の規制 年 海外の規制 1985 0.1 スエーデン 89 0.1 オランダ 0.1 オーストラリア 91 0.1 ドイツ 95 0.1 米国、カナダ 0.1 96 排出規制値の単位: ng/m3 さらなる問題点 自主性の欠如 米国の言いなり! ケース1 GMO 遺伝子組換え食品の安全性評価と表示 年 安全性評価の行政措置 1991.5 「指針」*通知 94.9 「指針」**改訂 96.2 96.9 97.5 97.12 98.12 99.11 2000.4 食品衛生法の規格基準を改め 「安全性審査基準」を公示 2001.3 .4 「安全性審査基準」の施行 表示の義務化 2006.8 安全性の確認 添加物2(キモシン) 食品7、添加物1 食品8、添加物1 食品5、添加物1 食品2、添加物1 食品7 食品35、添加物7 合計 食品76、添加物13 ケース2 ホルモン ホルモン使用牛肉をめぐる 米国とヨーロッパ連合EUの確執 年 1980 85 88 89 1995 96 98 99 2000 事 項 イタリアでベビーフードがDES汚染 ECは家畜へのホルモン使用の禁止を決定(88年実施) この頃、プエトリコでも子どもに障害 家畜へのホルモン使用の禁止 ホルモン使用牛肉の輸入禁止 米国、EUに制裁関税 コーデックス委員会 残留基準を設定 米国、WTOへ提訴 WTO、EUの措置を協定違反と裁定 EU、米国の牛肉を全面禁輸 エストラジオールの発ガン性を主張 米国、EUに100%制裁関税 スイスで、米国産牛肉、禁止ホルモン剤汚染 ケース3 BSE BSEの問題点 米国の言いなり 全頭検査 生後20ヶ月までは 危険部位の管理体制 なし 検査なし 不備 食品安全委員会をゆがめた 議論の前提が 若い牛だけを対象 特定危険部位が米国で完全に除去 プリオン専門委員の半数が辞任 厚労省の虚偽報告 (5)悪いとこ取り ~国際化の悪用 ケーススタディー カドミウム 玄米中のカドミウム濃度 80 サンプ ルの割合 % 70 60 50 40 30 20 10 0 <0.01 0.010.1 0.10.2 0.20.3 0.30.4 カドミ ウム濃度 0.40.5 0.5< コーデックス委員会が基準見直し 0.2ppm c 0.4ppm 国連の基準の足を引っ張る日本 0.4ppm 悪いとこ取り~国際化の悪用 1)米国ディラニー条項 2)天然添加物=合成 3)ダイオキシン 4)PL法 5)食中毒菌<菌数限度がある> 6)カドミウム基準 7)ホルモン使用 操作される情報 国際化といいながら c 見え難くなった(WTO) 不透明にしている 悪利用している [5]食料の供給システムの問題点 (1)行政のありよう 1)根っこは同じ 2)消費者に向けられない顔 (2)WTOと米国が歪ませた食の安全 根っこは同じ 三菱自動車欠陥隠し 石綿アスベスト 耐震計算偽造 市場原理 安全管理を企業に任せる 安全軽視 行政が行なったこと 1)市場原理と規制緩和 2)安全管理を企業に任せる 行き着く先は 安全軽視 [5]食料の供給システムの問題点 (1)行政のありよう 1)消費者に向かない顔 2)行政倫理の荒廃 (2)WTOと米国が歪ませた食の安全 WTO体制と日本の食品安全基準 日本の安全基準 ガット、WTO c イマザリル食添指定 残留農薬基準の設定 製造年表示廃止、期限表示導入 食品衛生法 改定 HACCP、 既存添加物を導入 動物用医薬品 残留基準設定 86 91.12 92.11 92~ 93.12 94.4 .12 95.1 .5 .8 .12 ウルグアイラウンド ガット合意案受入れ ガット最終案合意 WTO協定調印 国会、ガット批准 WTO発足 WTO協定の影響 1)製造年月日が廃止 2)天然添加物が審査なしで公認された 3)ホルモン剤、抗生物質など残留が認めら れた 4)ゆるい基準の残留農薬基準ができた 5)遺伝子組換え食品の認可 指定添加物数の年次変化 指定数 360 350 340 330 1990 1995 2000 年 2005 [6]私たち消費者の課題 c 健全な安全行政(食生活) を実現するためには? (1)飽食からの決別 資源・エネルギー多消費型 c 食生活からの決別 健全な食生活 (2)行政の健全化~市場原理からの決別 市場原理では c 健全な食生活は実現しない (3)健全化のシステムづくり 健康と安全をキーワードに c 企業・行政倫理の健全化のシステム造り 罰則強化、内部告発の擁護、法整備 3)WTOと米国のクビキからの脱却 c WTOと米国いいなりの政策 見直し (3)求められる消費者の参加 リスクコミニュケーションへの参加 しかし、 リスクコミニュケーションは機能していない (例 タウンミーティング) 相変わらず一方的 企業が参加していない 消費者の役割 <食品安全基本法> 第九条 消費者は、食品の安全性の確保に関する知識と 理解を深めるとともに、 食品の安全性の確保に関する施策について意見 を表明するように努めることによって、 食品の安全性の確保に積極的な役割を果たすも のとする。 (4)消費者パワーの復活 沈黙する消費者は、現状肯定か? 判断材料がないのか? 抗うすべがないと考えているのか? 消費者の要求、パワーが強くなれば、 行政も、企業も動く 安くて 美味しく c 便利で しかも安全な食べ物 可能になる