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日本對東亞貿易專題研究(二) 担当 小山直則 1 第8章 労働市場 8.1. 労働需給 ⇒景気変動による労働力需要と労働力供給の循環的 変化と賃金率の変化。 ⇒失業率と労働力率の変化。 ⇒循環的失業と構造的失業。 8.2. 中長期的な労働力の供給と需要 ⇒労働力供給の構造的変化(少子高齢化)。 ⇒女性、高齢者の労働力供給。 ⇒労働力の質と労働生産性。 ⇒サービス化、グローバル化、技術革新と労働力需要 の変化。 2 8.1. 労働需給 ●労働力供給と労働力需要の変動要因 ①景気変動に伴う循環的、短期的な変動。 ②少子高齢化、グローバル化、技術革新など 構造的、長期的な変動。 3 8.1. 労働需給 ●景気変動に伴う循環的、短期的な労働力需 要の変動 ⇒景気が後退すると企業は、所定外労働時間 の削減する。また、パート従業員や派遣社員 の採用を抑制したり、削減したりする。 ⇒さらに、正社員の中途採用や新規学卒者の 採用を削減する。 ⇒さらに悪化すると正社員の配置転換、出向、 希望退職者の募集、解雇へと進む。 4 8.1. 労働需給 ●景気変動に伴う循環的、短期的な労働力供給の変 動 ⇒景気が悪化すると雇用機会の減少や賃金の低下に よって、求職意欲喪失効果が働き、労働力率(=労働 力人口/15歳以上人口)が低下する。 ⇒景気が悪化し世帯主の賃金が低下すると、付加的 労働効果が働き、他の世帯員が労働市場に出て働 いたり、世帯主が内職をしたりして労働力率が上昇 する。 ⇒図8-1を見てください。日本では求職意欲喪失効果 と付加的労働効果のどちらが大きいですか? 5 8.1. 労働需給 ●賃金率と失業率の関係(フィリップス曲線) ⇒フィリップス曲線とは、賃金率の変化と失業 率の変化の関係を図8-2のように表したも のである。 ●フィリップス曲線の見方 ⇒フィリップス曲線の傾きが垂直に近いほど、 賃金調整は伸縮的である。 ⇒水平に近いほど、賃金調整は伸縮的ではな い。 6 8.1. 労働需給 ●日本のフィリップス曲線 ⇒80年代と80年代後半以降とではフィリップス 曲線はどのように変化していますか? ⇒80年代と80年代後半以降とでは賃金率と雇 用の調整はどちらが伸縮的ですか? ⇒80年代後半以降、フィリップス曲線が水平に 近くなっていることは何を意味しますか? 7 8.1. 労働需給 ●構造的失業と雇用のミスマッチ ⇒図8-4を見ると、縦軸に労働者の失業率、横 軸に企業の欠員率(人手不足)がとられている。 ⇒90年代の不況時には、労働者の失業率が上 昇し、企業の欠員率が下落している。 ⇒また、02年以降の景気拡大時には、失業率 が下落し、企業の欠員率が上昇している。 ⇒このように、失業率と欠員率の関係を表す曲 線をUV曲線という。 8 8.1. 労働需給 ●構造的失業と雇用のミスマッチ ⇒図8-4において、UV曲線が右上方へ行くほど、 欠員率が高いにもかかわらず、失業率が高 いことを表す。 ⇒すなわち、企業が人手不足にもかかわらず失 業が高いという状況である。 ⇒このような状況を雇用のミスマッチが発生して いるといい、失業が景気変動による循環的要 因と構造的要因の二つによって発生している ことを表す。 9 8.2. 中長期的な労働力の供給と需要 ●労働力人口=15歳以上人口×労働力率 ⇒労働力供給は人口動態と労働力率によって 決定される。 ⇒人口動態は図8-5に表されているように少子 化に向かっている。 ⇒さらに、図8-6に表されているように65歳以上 人口が増加し、高齢化に向かっている。 ⇒労働力率は? 10 8.2. 中長期的な労働力の供給と需要 ●労働力人口=15歳以上人口×労働力率 ⇒労働力率は50年代には70%前後、高度成長 期には60%台後半、75年以降01年ごろまで は62-64%で推移した。 ⇒02年以降はやや低下し、05年には60.4%と なった。 11 8.2. 中長期的な労働力の供給と需要 ●日本の女性の労働力率と就業率の特徴は何 か? ①日本の女性の労働力率はスウェーデン、カ ナダ、アメリカ、イギリスよりも10%ポイント程 度低い。 ②30-34歳、35-39歳の労働力率がその前後の 年齢層に比べて低下する(M字曲線)。 ③図8-7のように35歳以上の女性の就業率は 学歴の差はほとんどない。 12 8.2. 中長期的な労働力の供給と需要 ●日本の女性の労働力率が低い要因は何 か? ①公的年金制度における第三号被保険者制度、 所得税制における配偶者控除などが専業主 婦世帯を優遇する制度となっていること。 ②雇用面での女性差別。 13 14 8.2. 中長期的な労働力の供給と需要 ●日本の高齢者の労働力率が高い要因は何 か? ⇒日本の60歳前半の労働力率はスウェーデン 韓国、アメリカよりも高く、ドイツ、フランスより も大幅に高い。 ①自分と家族の生活維持のためや生活水準を 上げるためなどの経済的要因。 ②健康上の理由や生きがいなどの理由もある。 15 16 8.2. 中長期的な労働力の供給と需要 ●労働の質と労働生産性 ⇒一人あたりGDP =(GDP/労働力人口)×(労働力人口/15歳以上人口) =労働生産性×労働力率 ⇒一人当たりのGDPは一国の豊かさを表す。 ⇒労働の質の向上は労働生産性を引き上げる。 ⇒労働の質を引き上げるためには何が必要か?教科 書241ページ。 17