名古屋大学情報文化学部2013

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Transcript 名古屋大学情報文化学部2013

メディア社会系特論1
(加藤晴明 担当部分)
・加藤晴明(Haruhiro Kato)
・中京大学現代社会学部教授
・専門:①メディア社会学(と勝手に名付けている。)、②ローカルラジオ
・現在の研究:③南の島の文化とメディアの不可分的な関係について
・担当科目:メディア社会論、マスコミ論、メディア理論
・学会:日本マス・コミュニケーション学会、社会情報学会
日本ポピュラー音楽学会
・研究室HP:氏名検索してください。
テーマ:自己とメディア
〜みんなが「メディア語り」をする社会
(総表現社会)〜
話1:情報力革命と自己メディア
話2:二つの情報化:広義と狭義
話3:メディアへ視点:情報事業の3類型
話4:メディアとしての電話
話5:メディアとしてのケータイ

加藤メディア社会学からの問題提起
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メディア経験の深度(存在論的な経験)の問題
人生が変わるほどの
メディア経験をしたことがありますか?
それがない研究者・物書きは、
データの話、歴史の話し、
政策の話しかできない
参照: 観光社会学のコーエン
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観光経験の類型(タイプ)研究
彼らの価値観・生き方の核心部分にどれ
くらい深くふれるものか
①気晴らしモード
②レクリエーションモード
③経験モード experiential
④体験モード experimental
⑤実存モード existential
加藤メディア社会学からの問題提起
メディアと自己
理論的命題
「メディアとは自己を仮託する
装置である」
結局は、
存在論的問題
メディア哲学
メディア神学
とりあえず
メディア社会学
(1)現代的自己:自己は見えない
(2)再帰的自己語りの宿命:
トピック・エピソードを紡いで自己の輪郭を創り出す自己
(3)他者は自己語りのアイテムとして動員される
問題提起:メディア(彼岸)願望
縁(出会い)をつくる
情報縁
新縁の獲得
出会いの社会的装置化
ソーシャルメディア
わざわざメディアを使う
メディア空間にはまる
この社会文化的的な意味を
考える必要がある。
メディアの中に、
メディアから始まる、
ほんとうの私(幻想)の世界
ほんとうの私を認めてくれる
世界
問題提起:自己の救済
伝達モデル
救済モデル
遊びモデル
単なる道具ではない
道具以上の何かがある。
「メディア経験」
「メディア行為」
の地平
?
宗教社会学
聖俗遊の図式
祝祭モデル
こんな論考を書きました・・
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「人はなぜメディアの彼方に愛を夢みるのか」
『少年育成』626号 2008年
書こうとして書かなかった本
『愛と幻想のパソコン通信』 20年ほど前
「CMC空間と自己物語」1999
『メディア文化の社会学』2001
いま書きかけの本…論文は溜まっています
が・・・(笑)
『自己メディアの社会学』(2012)
『声と語りのメディア・ラジオ』(未刊行)
『文化とメディアの島・奄美』(未刊行)
テーマ:自己メディアの社会学
話1:メディア媒介コミュニケーションの歴史
話2:メディア・自己・救済
話3:インターネット論の歴史
別論①:自己メディアとしての地域メディア
災害エフエム〜ラジオのメディア特性〜
コミュニティ・パーソナリティ
補足②:文化メディア論の構想

自己物語パラダイム
制度的自己からの解放
第四空間
親密な他者
人生のリライト
(敗者復活戦)
キーワード
「かまって欲しい」
「無限承認」
「居場所(プレイス)」
★「関係性」を主語にした社会科学の物語からの脱却
★「自己=他者依存性」仮説から一端、思考の戦略的に離脱する態度選択
補論:地域メディア

地域メディア論の不毛さ(美しい事例紹介)
自己メディア論
個人メディア
情報表出
地域メディアの
担い手論
=自己メディアの多層性
=自己コンテクスト性
コミュニティ
パーソナリティ
魔女♪
研究の態度選択
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歴史には逃げない
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教育実践には逃げない
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政策論には逃げない
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美しい事例紹介には終始しない

美しい物語論(市民メディア論)には与しない
※メディアリテラシー、パブリックアクセス、NPO論
地域メディアの理論
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地域はアプリオリには存在しない。
情報的リアリティとしての「地域」=多元的多層的
地域論
「地域表象論」
語りの総体のなかで地域は再帰的に生産されつづ
ける。
メディアの垂直構造
地域内
メディアプロジェクトの
総過程論
メディア・文化・観光の連環
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地域メディアには、背景に
地域メディアの総過程
(ミッションとしての
パトリオティズム)
媒介プロジェクト
「文化媒介者」
音楽イベント
クラフト
カフェ
がある。
対象としての南方メディア論
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三つのエリアの対象性と非対象性
奄美(群島)
鹿児島
宮古・八重
山
沖縄(本)島
東京
こんなんも書いてます・・・
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「初期情報社会論の言説空間」(2013)
「奄美の歌文化と文化変容論・序説」(2012)
「奄美における地域メディア研究のための予備考察」
(2012)
「ケータイという自己メディア」(2012)
「メディア・近代・自己」(2011)
「情報力革命と自己メディア」(2011)
「ラジオパーソナリティ論のための予備的考察」(2010)
「メディアとパトリの島・奄美」(2010)
「ラジオの個性を再考する」(2008)
「コミュニティ放送の事業とディレンマ」(2007)
「有線放送電話のアイデンティティ」(2005)
「コミュニティFMのアイデンティティ」(2005)