名古屋大学2011増補版

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Transcript 名古屋大学2011増補版

メディア社会系特論1
(加藤晴明担当部分)
4コマを担当:教員 加藤晴明(Haruhiro Kato)
中京大学現代社会学部教授
担当科目:メディア社会論、マスコミ論、メディア理論
日本マス・コミュニケーション学会、日本社会情報学会
研究室HP http://openweb.chukyo-u.ac.jp/^hkato/
ラジオ局HP http://media.sass.chukyo-u.ac.jp/arua/
ブログ:http:/http://katoharu.seesaa.net
ブログ:http://katofarm.seesaa.net
テーマ:みんなが「メディア語り」をする社会(総表現
社会)
話1マスコミからネット時代へ 「所有」→「参照」
話2:二つの情報化
話3:情報事業の3類型→コミュニケーションの登場
話4:メディア・コミュニケーションの始原としての電
話
話5:メディアとしての電話
話6:メディアとしてのケータイ
加藤メディア社会学
からの問題提起
 メディア経験の深度(存在論的な経験)の問題
人生が変わるほどの
メディア経験をしたことがありますか?
それがない研究者・物書きは、
データの話、歴史の話し、
政策の話しかできない
参照: 観光社会学のコーエン
 観光経験の類型(タイプ)研究
 彼らの価値観・生き方の核心部分にどれくらい深
くふれるものか
 ①気晴らしモード
 ②レクリエーションモード
 ③経験モード experiential
 ④体験モード experimental
 ⑤実存モード existential
加藤メディア社会学
からの問題提起
メディアと自己
理論的命題
「メディアとは自己を仮託する
装置である」
結局は、
存在論的問題
メディア哲学
メディア神学
とりあえず
メディア社会学
(1)現代的自己:自己は見えない
(2)再帰的自己語りの宿命:
トピック・エピソードを紡いで自己の輪郭を創り出す自己
(3)他者は自己語りのアイテムとして動員される
問題提起:メディア(彼岸)願望
縁(出会い)をつくる
情報縁
新縁の獲得
出会いの社会的装置化
ソーシャルメディア
わざわざメディアを使
う
メディア空間にはまる
この社会文化的的な意
味を考える必要がある。
メディアの中に、
メディアから始まる、
ほんとうの私(幻想)の世界
ほんとうの私を認めてくれる
世界
問題提起:自己の救済
伝達モデル
救済モデル
遊びモデル
単なる道具ではない
道具以上の何かがあ
る。「メディア経
験」
「メディア行為」
の地平
?
宗教社会学
聖俗遊の図式
祝祭モデル
こんな論考を書きました・・
 「人はなぜメディアの彼方に愛を夢みるのか」
『少年育成』626号 2008年
 書こうとして書かなかった本
『愛と幻想のパソコン通信』 20年ほど前
 「CMC空間と自己物語」1999
 『メディア文化の社会学』2001
 いま書きかけの本…論文は溜まっていますが・・・(笑)
 『自己メディアの社会学』(未完)
 『声と語りのメディア・ラジオ』(未完)
 『メディアとパトリの島・奄美』(未完)
 テーマ:自己メディアの社会学
話1:メディア媒介コミュニケーションの登場1985
話2:解放のメディア論〜自己の外的拡張
話3:解放のメディア論〜自己の内的拡張
話4:コミュニティ論争
話5:メール交換の文化社会学
補足:コミュニティFM〜自己メディアとしての地域メディア
補足:災害エフエム〜ラジオのメディア特性〜
補足:コミュニティ・パーソナリティ
自己物語パラダイム
制度的自己からの解放
第四空間
親密な他者
人生のリライト
(敗者復活戦)
キーワード
「かまって欲しい」
「無限承認」
「居場所(プレイス)」
★「関係性」を主語にした社会科学の物語からの脱却
★「自己=他者依存性」仮説から一端、思考の戦略的に離脱する態度選択
補論:地域メディア
 地域メディア論の不毛さ(美しい事例紹介)
自己メディア論
個人メディア
情報表出
地域メディアの
担い手論
=自己メディアの多層性
=自己コンテクスト性
コミュニティ
パーソナリティ
魔女♪
研究の態度選択
 歴史には逃げない
 教育実践には逃げない
 政策論には逃げない
 美しい事例紹介には終始しない
 美しい物語論(市民メディア論)には与しない
※メディアリテラシー、パブリックアクセス、NPO論
地域メディアの理論




地域はアプリオリには存在しない。
情報的リアリティとしての「地域」=多元的多層的地域論
「地域表象論」
語りの総体のなかで地域は再帰的に生産されつづける。
メディアの垂直構造
地域内
メディアプロジェクトの
総過程論
メディア・文化・観光の連環
 地域メディアには、背景に
地域メディアの総過程
(ミッションとしての
パトリオティズム)
媒介プロジェクト
音楽イベント
クラフト
カフェ
がある。
対象としての南方メディア論
 三つのエリアの対象性と非対象性
奄美
鹿児島
沖縄本島
八重山
東京
こんなんも書いてます・・・
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「メディア・近代・自己」(2011)
「情報力革命と自己メディア」(2011)
「ラジオパーソナリティ論のための予備的考察」(2010)
「メディアとパトリの島・奄美」(2010)
「ラジオの個性を再考する」(2008)
「コミュニティ放送の事業とディレンマ」(2007)
「有線放送電話のアイデンティティ」(2005)
「コミュニティFMのアイデンティティ」(2005)