第4章 ケータイという 自己メディア

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第4章 ケータイという
自己メディア
加藤晴明(2012)『自己メディアの社会学』
4章
■ケータイのメディア特性①
①「即時性」
②「モバイル性」
③「非干渉性」

カプセル人間(1975)→個室内人間
→個室=〈自己を携帯するメディア〉

4章
■ケータイのメディア特性②
携帯→〈二世界の常時化・遍在化〉
メール利用→〈二世界の多重化・同時化〉
多モード利用→〈二世界の相互補完・調整化〉
〈自己を携帯するメディア〉
〈自己の遍在化〉=自己の拡張
〈場所という制約〉を超える=〈場所のメディア〉

4章
■ケータイのメディア特性③
2000年代のケータイ=統合メディア
〈検索・参照〉
〈記録・保管〉
〈パソコン代替〉
〈ネットゲーム〉
〈対人コミュニケーション〉

4章
■ケータイのメディア特性④
〈越境(ボーダレス)〉と複合的な〈二世界〉
①対面空間とケータイ空間
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②既存縁の調整・継続と新縁の獲得

③固定空間と移動空間
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4章
■日本人のケータイ利用(2005)
①ネット利用
②メール
③写真
(1)絆強化とは考えない
(2)ケータイとの相互作用
(3)言語能力の差

4章
■〈場所からの解放〉とマナー問題
スペース
プレイス
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制度的プレイス


私的プレイス
4章
■初期研究:選択人間関係論の登場
①用件の変質
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②選択的人間関係

4章
■2000年代の研究
2000年代の研究

自閉とパブリック

解放と束縛

『絶え間なき交信』
4章
■問いとしての自己都合
〈ケータイへの考え方〉
・人間関係希薄化仮説は×
・メールだけでなく、通話機能があってのケータイ
・選択的」は語感として×
・自己中心性を担保するようなカプセル
・繭籠もりではなく、他者との再帰的関係
・自己の自在感を起点にした〈偏差のある関係〉
4章
■問いとしての自己都合
〈偏差のある関係〉〈非対称的な関係〉

〈メッセージの投射〉

〈自己都合型コミットメント〉
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4章
■携帯電話物語〜既存縁と新縁の話〜
パターン1:対面神話物語
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パターン2:新縁への警告物語
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パターン3:アナザーランド物語
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パターン4:既存縁の調整物語
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4章
■限りなく解放される自己
メディアは本来的に再魔術化装置
〈制度という自己を縛る殻〉を超える
ケータイだから、気軽に、ついつい
▼
交信する極私的場所の偏在化
〈場所のメディア〉
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