国内総生産(こくないそうせいさん、GDP: Gross Domestic Product)

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Transcript 国内総生産(こくないそうせいさん、GDP: Gross Domestic Product)

GDP
GNP
国内総生産(こくないそうせいさん、GDP:
Gross Domestic Product)とは、一定期間内
に国内で産み出された付加価値の総額。
国民総生産(こくみんそうせいさん、GNP:
Gross National Product)とは、ある一定期
間にある国民によって新しく生産された財(商
品)やサービスの付加価値の総計である。
GDPとGNPの違い
GNPとGDPは、日本の場合あまり変わらず、一般に日本の名目GDP
よりも名目GNPのほうがわずかに大きい。それは、「日本国内居住者
による外国での生産」が外国で運用されている日本資本の受け取る
金利・配当も含むからである。日本は、対外債権国であるため海外へ
支払う金利・配当よりも海外から受け取る金利・配当のほうが多い。こ
のため日本ではGNPのほうが多くなる。一方で、中南米諸国などの対
外重債務国は、外国へ支払う金利が多いため、GNPよりもGDPが多
い。このようにGNPとGDPの違いは対外的な債権債務の国民総生産
(あるいは国内総生産)に対する割合が高い国にとっては重要である。
国別GDP MERとPPP ベース
名目
GDP
実質
GDP
調査時の時価で現される金額を名目
物価水準に直したもの
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値を単純に平均するのではなく、値の重みを加味して
平均すること
値A、B、Cがあり、それぞれの重みがx、y、zであった
とき加重平均の算出式は、
(xA+yB+zC)÷(x+y+z)となり、
例えば40円の物が5個、50円の物が6個、60円の物
が9個あるとき、加重平均した値は、
(5×40+6×50+9×60)÷(5+6+9)=52
というように算出される。
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【業況判断Diffusion Index】(日銀短観DI)
企業の景況感を表す指数で、日本銀行の企業短期経
済観測調査(短観)で公表される。
調査は年に4回、四半期ごとに企業を対象として行われ
る。3,6,9月の結果は翌月の初旬に、12月の結果はそ
の月の中旬に公表される。
指数の項目には製造業と非製造業がある。特に、在庫
の影響を受けやすい製造業の景況感は、景気に対して
敏感に反応するので、大規模製造業の業況判断DIが
毎回注目される。
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調査では、企業に対してアンケートが行われる。ここ
では、収益を柱とした業況の「最近」と「先行き」の全般
的な判断について、「良い」、「さほど良くない」、「悪
い」の3つから選ぶ。そして、「良い」と「悪い」の回答
企業割合の差をポイントで示す。中立がゼロであるた
め、プラスとなれば景気が良く、マイナスとなれば景気
が悪いと判断される。
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営業利益:企業の「本業」でもうけを示すもの
経常利益:利子・配当などの受け払いなど金融取引を
含めた損益を示すもの
経常収支 貿易・サービス収支
経常収支:モノ、サービスに加え、所得、援助金などの
収支を指す
貿易・サービス収支はモノやサービスの輸出入を指す
経済の供給力と現実の需要との間の乖離(かいり)のこ
と。需給ギャップともいう。総需要が総供給を下回ると
き、すなわちデフレ・ギャップ(逆の場合はインフレ・
ギャップ)が存在する状態で使われることが多い。この
場合の総需要は現実の国内総生産(GDP)、総供給は
完全雇用等の状況で可能となる生産量が使われる。
完全雇用等を前提にして算出される総供給は潜在
GDPやポテンシャルGDPとも呼ばれる。
なおGDPギャップ(需給ギャップ)率は(現実のGDP-ポテ
ンシャルGDP)÷ポテンシャルGDP×100で計算され、
好・不況の度合いの目安として使われる。
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価格メカニズム(価格機構)とは、商品の価格が変化
することで、需要と供給が等しくなるように調整される
しくみのことをいいます。価格メカニズムのことを市場
メカニズム(市場機構)ともいいます
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市場では、市場価格が動くことによって、需要量と供
給量の過不足が調整され、好ましい状態(均衡状態)
に導かれます。価格メカニズムは、最適な資源配分を
実現するしくみです。
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価格メカニズムによる需給の均衡は、アダム・スミス
の著書「国富論」で提唱され、経済学の根幹となった
理論です。さらに、新古典学派のレオン・ワルラスは、
数学を使って均衡理論を発展させています。
里昂·瓦尔拉斯
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≪価格メカニズムが働く市場≫
新古典学派は、市場では価格メカニズムが働くとし
て、需給の不均衡は価格で調整されると考えました。
これを価格調整といいます。
超過需要の場合には、価格が上昇することで、需要
が減って均衡します。一方、超過供給の場合には、価
格が下落することで、需要が増えて均衡します。
これが、総供給の大きさに総需要が合わせるように
調整されるという「セイの法則」です。新古典学派の考
え方は、長期の経済モデルにあてはまります。
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≪価格メカニズムが働かない市場≫
ケインズ学派は、市場では価格メカニズムが働か
ないとして、需給の不均衡は数量で調整されると考
えました。これを数量調整といいます。
超過需要の場合には、数量が増加することで、供
給が増えて均衡します。一方、超過供給の場合には
、数量が減少することで、供給が減って均衡します。
これが、総需要の大きさに総供給が合わせるよう
に調整されるという「有効需要の原理」で、過剰な設
備や失業がある経済を前提にしています。ケインズ
学派の考え方は、短期の経済モデルにあてはまりま
す