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学科試験 甲種 製造分野の解答解説
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1
(ガ)問1
都市ガスの原料に関する次の記述のうち、誤っているものはいくつあるか。
イ LNGの主成分であるメタンの臨界温度は、-82℃と非常に低いため、常温で液化するには高圧
で圧縮する必要がある。22
ロ 天然ガスを高圧輸送する場合、水分が凝縮して障害を起こしたり、天然ガスと結合して雪状の個体
物質(ガスハイドレート)を生成するため、水分の除去とともに露点の管理が重要である。
ハ LNGは、貯蔵中に外部からの入熱により沸点の低いメタンを主成分とするボイルオフガス(BO
G)が発生すため、液密度が低くなる。25 24 23
ニ LNG配管等を急激にクールダウン(冷却)すると、先に配管下面の温度だけが低下し、また温度
が低下していない上面との温度差が大きくなり、金属の収縮の度合いに差異を生じて配管が弓状に反る
ように変形する場合がある。21
ホ メタンは、ガス温度に関係なく空気より軽く、地表面に滞留することはない。25 21
(1)1
(2)2
(3)3
(4)4
(5)5
解答解説 解答 (3)
イ LNGの主成分であるメタンの液化は、高圧下にある流体を低圧にして得られる温度低下を利用す
る。製造テキストP12 LNGプロジェクト
ハ LNGは、貯蔵中に外部からの入熱により沸点の低いメタンを主成分とするボイルオフガス(BO
G)が発生すため、液密度が高くなる。製造テキストP7 都市ガス原料としての特徴
ホ メタンは、常温では空気の約半分で拡散しやすいが、約-110℃以下の低温では、空気より重い
ので注意を要する。製造テキストP8 取扱上の留意事項
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2
(ガ)問2
ガスの製造設備に関する次の記述のうち、誤っているものはいくつあるか。
イ 地下式LNG貯槽は、鉄筋コンクリート製の躯体の内側に断熱材を配し、その内側に気密性及び液
密性を保持するためのステンレス製の薄板(メンブレン)を設置した構造である。
ロ オーステナイト系ステンレス鋼をLNG配管に使用する場合は、極低温によって生じる熱収縮を吸
収するため、必要に応じて配管ループ等を設ける。22
ハ ポンプにおけるキャビテーションを防止するには、ポンプ入口直前での流体の圧力を飽和蒸気圧以
下にする必要がある。24
ニ エアフィン式気化器は、長時間運転すると空気中の水分が伝熱管の表面に氷となって付着し、熱交
換効率が低下するのに伴い出口ガス温度が低下するため解氷作業が必要となる。
ホ LNGローリーから貯槽へのLNGの受入作業では、加圧蒸発器からの気化ガスによりLNGロー
リーの気相を加圧し、液を押し出す。
(1)1
(2)2
(3)3
(4)4
(5)5
解答解説 解答 (1)
ハ ポンプにおけるキャビテーションを防止するには、ポンプ入口直前での流体の圧力を飽和蒸気圧以
上にする必要がある。製造テキストP48 ポンプ
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3
(ガ)問3
ガスの成分分析に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
イ ガスクロマトグラフの熱伝導度検出器(TCD)は、キャリアガスと試料ガスの各成分の熱伝導率
が異なることでホイートストンブリッジに発生する不平衡電圧を検出する。25
ロ ガスクロマトグラフの検出器が成分分析に必要な感度を有してるか同課は、標準物質を用いて判定
することができる。21
ハ ガスクロマトグラフにおいて、試料ガスの各成分の移動速度は、カラム中の固定相に対する溶解性
や吸着性が強いほど速くなる。21
ニ 全硫黄の分析方法には、過塩素酸バリウム沈殿滴定法やジメチルスルホナゾⅢ吸光光度法などがあ
る。
ホ ガスクロマトグラフの水素炎イオン化検出器(FID)は、酸素過剰の水素炎中において有機化合
物成分が燃焼するとき、電極間に発生する電圧を検出する。21
(1)イ、ロ
(2)イ、ホ
(3)ロ、ニ
(4)ハ、ニ
(5)ハ、ホ
解答解説 解答 (5)
ハ ガスクロマトグラフにおいて、試料ガスの各成分の移動速度は、カラム中の固定相に対する溶解性
や吸着性が強いほど遅くなる。
ホ ガスクロマトグラフの水素炎イオン化検出器(FID)は、酸素過剰の水素炎中において有機化合
物成分が燃焼するとき、電極間に発生する電流を検出する。
以上 製造テキストP100~101 熱量の測定
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4
(ガ)問4
都市ガスの付臭に関する次の記述のうち、誤っているものはいくつあるか。
イ ターシャリーブチルメルカプタン(TBM)、テトラヒドロチオフェン(THT)、ジメチルサル
ファイド(DMS)は、いずれも有機硫黄化合物である。24 23
ロ ダイヤフラムポンプ等によって付臭剤を直接ガス中に注入する「ポンプ注入方式」は、比較的規模
の小さい付臭設備に適した注入方式である。22
ハ メルカプタン化合物は化学的に若干反応性はあるが、TBMは比較的安定している。23
ニ パネル法による臭気濃度測定法では、希釈倍率500倍でにおい有り、1,000倍でにおい有り、2,000
倍でにおい無し、4,000倍でにおい有り、8,000倍でにおい無しの場合、このパネルの感知希釈倍数は、
2,000倍となる。22
ホ FPD付ガスクロマトグラフ法で測定される付臭剤成分は、THT、TBMに限定される。22
(1)1
(2)2
(3)3
(4)4
(5)5
解答解説 解答 (3)
ロ ダイヤフラムポンプ等によって付臭剤を直接ガス中に注入する「ポンプ注入方式」は、比較的規模
の大きい付臭設備に適した注入方式である。製造テキストP116 付臭設備
ニ パネル法による臭気濃度測定法では、希釈倍率500倍でにおい有り、1,000倍でにおい有り、2,000
倍でにおい無し、4,000倍でにおい有り、8,000倍でにおい無しの場合、このパネルの感知希釈倍数は、
1,500倍となる。製造テキストP119 臭気濃度の測定方法
ホ FPD付ガスクロマトグラフ法で測定される付臭剤成分は、THT、TBM、DMS等の有機硫黄
化合物である。製造テキスト120 臭気濃度の測定方法
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5
(ガ)問5
イ
22
計測機器に関する次の記述のうち、誤っているものはいくつあるか。
測温抵抗体温度計は、金属の電気抵抗値が温度上昇によって減少する特性を利用したものである。
ロ ブルドン管式圧力計は、構造が簡単で測定範囲が広いが、クリープ、ヒステリシスが生じやすい。
ハ カルマン渦式流量計は、管中に挿入された渦発生体の後方に発生するカルマン渦の数を検出し、渦
の発生数が流速に反比例することを利用して流量を測定する。23
ニ 超音波式流量計は、流体の温度、密度、粘度の影響を受けない。22
ホ 静電容量式レベル計は、蒸留水のような誘電率の小さい液体には不向きである。
(1)1
(2)2
(3)3
(4)4
(5)5
解答解説 解答 (2)
イ 測温抵抗体温度計は、金属の電気抵抗値が温度上昇によって増加する特性を利用したものである。
製造テキストP128 温度計
ハ カルマン渦式流量計は、管中に挿入された渦発生体の後方に発生するカルマン渦の数を検出し、渦
の発生数が流速に比例することを利用して流量を測定する。
製造テキストP135 流量計
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6
(ガ)問6
耐震設計に関する次の記述のうち、誤っているものはいくつあるか。
イ 安全設計には、システムの多重化、フェイルセーフ等の考え方やプロセスラインのブロック化、保
安距離等を考慮した配置計画等がある。
ロ 地表面の地震加速度が設備の地震加速度として何倍に増幅されて伝達されたかを示す値を応答倍率
という。
ハ 振動エネルギーが減衰する割合を減衰率といい、減衰率が小さいほど振動が減衰しにくい。
ニ 構造物の固有振動数は構造や材質により定まる構造物固有の値であり、一般的にその固有振動数は
一つである。23
ホ 修正震度法では、設備の固有周期で決まる基準応答倍率を用いるが、これは地域区分や地盤種別と
は無関係に求めることができる。21
(1)1
(2)2
(3)3
(4)4
(5)5
解答解説 解答 (2)
ニ 構造物の固有振動数は構造や材質により定まる構造物固有の値であり、一般的にその固有振動数は
多くの固有振動数を有している。 製造テキストP172 耐震設計概要
ホ 修正震度法では、設備の固有周期で決まる基準応答倍率を用いるが、これは地域区分や地盤種別毎
に異なる地震波に含まれる振動成分を考慮している。 製造テキストP177 耐震設計法
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7
(ガ)問7
原料受払い計画に関する次の記述のうち、誤っているものはいくつあるか。
イ LNG貯槽内のロールオーバー現象の発生を防止するためには、貯槽内のLNGの水平方向の密度
分布(温度分布)を常時監視することが必要である。
ロ LNG受入れ時にはボイルオフガス(BOG)が大量に発生することから、その処理に伴い電力使
用量が増加するため、電力デマンド管理などが必要になる。
ハ LNG貯槽内のLNGは、外部からの入熱で濃縮(熱量上昇)が進むが、濃縮度合いは貯槽レベル
等にかかわらず常に一定である。23
ニ LNGローリー運行時における気象条件や交通事情による不測の事態に対応できるように,LNG
サテライト基地では在庫確保、出荷元の複数化等の対策を事前に講じておくことが望ましい。24
ホ BOGを送出ガスに混入する場合には、熱量調整設備の追従遅れによる送出ガスの熱量変動等にも
留意する必要がある。
(1)1
(2)2
(3)3
(4)4
(5)5
解答解説 解答 (2)
イ LNG貯槽内のロールオーバー現象の発生を防止するためには、貯槽内のLNGの高さ方向の密度
分布(温度分布)を常時監視することが必要である。
ハ LNG貯槽内のLNGは、外部からの入熱で濃縮(熱量上昇)が進むが、濃縮度合いは貯槽レベル
によって異なり、その進行状況を加味した上での熱量管理が重要である。
以上 製造テキストP215 原料受払い計画策定の留意点
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8
(ガ)問8
停電対策に関する次の記述のうち、誤っているものはいくつあるか。
イ 保安電力は、買電(保安電力として措置されたもの限る。)、自家発電、蓄電池のいずれか一以上
による。23
ロ 保安用計装圧縮空気の容量及び圧力は、対象設備の保安を確保するのに十分なものとする。23
ハ BOG圧縮機の停止時間が長くなるとLNG貯槽の内部圧力が上昇するので、内部圧力監視の強化
を行い、必要に応じて放散処理設備による降圧の準備などを行う。
ニ 停電が発生した場合、買電で稼働していたガス製造設備が安全側に移行、停止していること及び保
安電力等が正常に作動していることを確認する必要がある。
ホ 保安用計装圧縮空気の供給は、保安電力又は予備の動力を使用する計装空気圧縮機、もしくは空気
溜めによる供給によるものとし、窒素源による供給は認められない。23
(1)1
(2)2
(3)3
(4)4
(5)5
解答解説 解答 (1)
ホ 保安用計装圧縮空気の供給は、保安電力又は予備の動力を使用する計装空気圧縮機、もしくは空気
溜めによる供給、窒素源による供給による。 製造テキストP236 保安電源の確保
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9
(ガ)問9 産業廃棄物の処理に関する次の記述のうち、誤っているものはいくつあるか。
イ 産業廃棄物のうち、爆発性、毒性、感染性などの人の健康や生活環境に著しい被害を生ずるおそれ
があるものは、特別管理産業廃棄物に分類される。24
ロ 特別管理産業廃棄物を生ずる事業場を設置している小規模な事業者は、「特別管理産業廃棄物管理
責任者」を選任しなくてもよい。
ハ 環境マネジメントシステム(EMS)の代表的な国際規格である「ISO14001」では、各部門は
PDCAサイクルを回す必要があるが、トップマネジメントによるEMSのレビュー(見直し、総括)
は必要ない。
ニ MSDS制度とは、「特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法
律」、「ガス事業法」に基づき、対象化学物質又は当該化学物質を含有する製品を事業者間で取引する
際、その性状及び取扱いに関する情報(MSDS)の提供を義務づける制度である。22
ホ 産業廃棄物の処理では、処理委託業者と書面で契約した場合は排出時の産業廃棄物管理票(マニュ
フェスト)の交付は不要となる。
(1)1
(2)2
(3)3
(4)4
(5)5
解答解説 解答 (4)
ロ 特別管理産業廃棄物を生ずる~「特別管理産業廃棄物管理責任者」を選任しなければならない。
ハ 環境マネジメント~トップマネジメントによるEMSのレビュー(見直し、総括)は必要である。
ニ MSDS制度とは、「特定化学物質~法律」、「労働安全衛生法」に基づき、~(MSDS)の提
供を義務づける制度である。
ホ 産業廃棄物の処理では、処理委託業者と書面で契約した場合でも排出時の産業廃棄物管理票(マ
ニュフェスト)の交付は必要である。
以上製造テキストP267~269 廃棄物処理、環境マネジメント
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