PMIが定める9つの分野とISO10006の10のステップ

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Transcript PMIが定める9つの分野とISO10006の10のステップ

PMBOK
曹 徳弼
分
野
(
管
理
内
容
)
プロセス(時間)
PMIが定める9つの分野
1.
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9.
プロジェクト統合マネジメント
プロジェクト・スコープ・マネジメント
プロジェクト・タイム・マネジメント
プロジェクト・コスト・マネジメント
プロジェクト・品質・マネジメント
プロジェクト・ヒューマンリソース・マネジメント
プロジェクト・コミュニケーション・マネジメント
プロジェクト・リスク・マネジメント
プロジェクト・プロキュアメント・マネジメント
4つの段階・10のステップ
 準備段階(コンセプト)
 計画段階
 実施段階
 終結段階
目標を明確にする
作業を分割する
役割を分担し所要時間を見積もる
4. 作業の前後関係を調べ,クリティカ
ル・パスを見つける
5. スケジュールを作る
6. 負荷をならす
7. 予算を作る
8. リスクに備える
9. 進捗を管理する
10. 事後の見直しをする
1.
2.
3.
コンセプト
計画
実施
終結
Initiation
定義、計画
CCB
検証、受
け入れ
1
スコープ
2
タイム
3
コスト
活動定義、順序付け、期
間見積り、計画策定
予算策定、コスト見積
り、資源計画
4
品質
品質要求書、保証対策
品質管理
5
要員
組織計画、要員確保
チーム構築、
人事評価
6
コミュニケーション
コミュニケーション計画、
情報配布
進捗報告
7
リスク
8
調達
進捗管理
終結報告
特定ー定量化ー応答策定ーコントロール
調達計画、入札計画、入
札、業者選定
契約管理
契約終結
プロジェクト計画の内容



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




Scope statement 目標
WBS 対象
Schedule (PERT) 時間
Performance baseline (EVMS) 進捗
Risk management plan リスク
Quality management plan 品質
Procurement management plan 調達
Organization 人員
Communication procedure 情報
スコープマネジメント
 スコープとは
– どのような成果物を、どのような条件の下で作成するか
 目的
– 成果物、作業範囲の確定、実施フェーズの変更管理、最終的な
検証と受け入れ
 方法
– WBS, Inspection, Change control board
 サブプロセス
–
–
–
–
–
Initiation (プロジェクト開始前)
Scope planning(プロジェクト開始)
Scope definition(プロジェクト開始)
Scope change management( プロジェクト進行中)
Scope validation(プロジェクト終了)
 Initiation
– スコープを明確にする
– プロジェクトチャーター(憲章)(例)
• 責務、決裁権などを規定
– 承認をし、正当性を持たせる
– プロジェクトプロダクト(Project Product)
• 全体システム
– プロジェクト成果物(Project Deliverable)
• サブシステム、ソースコードなど
 プロジェクトチャーターに含まれる内容
(例)
宛先:配布先
発信:
1.指名
PMの指名、プロジェクト名・番号、有効期限など
2.責務(管理・報告)
客先との窓口、プロジェクトの計画、要因、コスト、スケジュール
3.権限
決裁権範囲、人事権、情報アクセス権など
4.プロジェクト概要
プロジェクト記述書要約、スコープステートメント要約
権限者署名
 Scope planning
– Statement
•
•
•
•
•
目的記述書
Justification(正当性)
要求項目記述書
成果物
バックアップ資料(仕様書、設計図など)
– Scope management plan
• 稟議、承認
• 各種マネジメント会議規定(変更など)
• 文書の更新と変更の通知手順
 スコープの定義(definition)
– Statement
– WBS
 スコープの検証(validation)
– Scope planに基づいて最終受け入れのチェックを行う
こと
 変更管理
– CCB(change control board)で変更要求書
(RFC:request for change)の受け入れ採否を検討する
タイムマネジメント
 活動の定義(activity definition)
 活動期間見積もり(duration estimation)
 活動順序化(sequencing)
 スケジュール開発
コストマネジメント
 資源計画
 コスト見積もり(cost estimate)
 コスト予算化(cost budgeting)
 開発計画作成(project plan development)
タイムとコストマネジメント構造
活動定義
活動順序化
期間見積もり
WBS
スケジュール
開発計画
資源計画
コスト見積もり
ベースライン設定
コスト予算
タイムマネジメントの手法
 PDM(precedence diagram method) :AON (activity on
node)
– SS, SF,FS,FF,Lag
– CP, Float/Slack, Free Float








PERT :AOA (activity on arrow)
CPM
ガントチャート
マイルストーン・チャート
期間短縮法(リソース増、CC、コスト増)
作業の平準化
リソース・ヒストグラム
リソース・ガントチャート
コストマネジメントの手法
 見積もり法
– 類似見積もり
– パラメトリック見積もり
– ボトムアップ見積もり
 アーンドバリュー分析(EVMS)
– BAC (budgeted at completion)
– BCWS (budgeted cost of work scheduled)
– BCWP (budgeted cost of work performed)
– CV (cost variance)
– SV (schedule variance)
 作業タイプ
– Discrete effort
– Apportioned effort, level of effort
 経費の分類
– 直接、間接、予備
 Sunk cost
 Cost overrun, Cost growth
品質管理
 品質計画(ISO9000に基づくことが多い)
– 品質方針
– 品質項目と基準
– 目標値
– 作業規定
 品質保証
– レビュー
– インスペクション
リスクマネジメント
 リスクとは
– 期待値からのずれ(不確実性によるエラー)
– 設計と環境変化による損失(システムエラー)
– 災害による損失(不可抗力エラー)
 リスクの尺度
– コストと時間
 リスクマネジメントサイクル
特定→定量化→対応策→コントロール→特定
リスクの予防
 原因
– 要求変更
– 設計エラー、漏れ、誤解
– 定義不足、責任欠如
– 見積もり不足
• 意識的な下方見積もり(魚釣りプロジェクト)
–
–
–
–
技術力不足
新技術の誕生
天災
リスクシンプトム(symptom)
• モラルの低下
• 不満
 予測
– 正確に予測できればリスクは排除できる。
 コスト
– コストをかければリスクは予防できることが多い。
リスクマネジメント計画
 リスク要因リストアップ
 コントロール計画(クラス分け)
 コンティンジェンシー・リザーブ
– 予備費、余裕、安全係数、バッファー
 コンティンジェンシー・プラン
– 発生したときの対応策
調達マネジメント
 調達プランニング(acquisition planning)
 入札プランニング(solicitation planning)
 入札(solicitation)
 選定(source selection)
 契約実施管理(contract administration)
 契約完了事務(contract closeout)
調達プランニング
 Make or buyの意思決定
 作業記述書作成
入札プランニング
 調達文書
– Request for quotation
– 開発契約
• Request for proposal, information
• Invitation for bid
 評価基準書
 SOW
選定
 契約
– 契約タイプ
– 記載項目
• 納期、価格、支払い、保険、検査、遅延、終了と破
棄、2次契約、変更管理、添付ファイル(技術・品質
要求)
 選定手法
– 重み付け
– スクリーニング(最低基準)
– 内部見積もりとの比較
交渉
 Protocol: 握手段階
 Probing: 問題点を探す段階
 Scratch bargaining: 駆け引きの段階
– Bottom lineの提示、驚かす、遅らせる、撤退、
小さな譲歩で大きな譲歩を勝取る、調停
 Closure: 最終調整と譲歩の段階
 Agreement: この文書化する段階
– この時に初めて気がつくことがある。
契約実施管理
 進捗管理
 変更管理
 支払い
契約終結処理
 受け入れ検査
 契約終結書類
 ドキュメントのファイリング
人的資源管理
 組織プランニング
 要員確保
 チーム構築
組織プラニング
 責任割り当て表(RAM: resource
assignment matrix)
 組織図
 要員計画
– 時期、人数、技術分野、レベル、確保先
 リソースヒストグラム
要員確保
 プロジェクトの優先順位
 外部調達との調整
 必要要員計画(時間軸上)
 プロジェクトチームメンバー表
チーム構築
 作業所を1箇所に
 報奨計画
 教育計画
 コミュニケーションとチームワーク
パワーの源
 Legitimate 地位
 Coercive 恫喝
 Reward 報奨
 Expert 技術
 Referent 参照(他人の力を借りる)
コンフリクト・マネジメント
 Force (強制、自分を押し通す)
 Withdraw (撤退、逃げる)
 Smooth
(強調、あわせる)
 Compromise (妥協)
 Problem solve (コンフリクト解消:TOC)
モチベーション
 Maslow’s Hierarchy human needs
– Physical, security, social, self esteem (自己尊重), self
actualization (自己実現)
 Herzberg’s theory
– Hygiene factor (衛生要素)
• 作業環境、上司の態度、給与、同僚関係
– Motivator (本能要素)
• 自己発展、責任感
 Equity theory
– 平等感理論:平等に扱われたい期待
よいチームの特徴
 メンバーが自立
 目標が明確、全員理解している
 責任明確、果たす約束がある
 行動ベクトルが一致している
 適度・健全な競争がある
 相互信頼
悪い競争:裏工作、罠
コミュニケーションマネジメント
 コミュニケーション計画
– 情報の収集方法
– ファイリング構造
– 配布先分類
– 書式、種類
– 各種会議スケジュール:キックオフ、CCB、マイルストーン、レビュー会議
– アクセス方法
– 情報システム構築
 情報配布
– 関連文書記録
– 文書配布
– データベース変更知らせ
 パフォーマンスレポート
– 差異分析、傾向分析、変更要求
 事務処理終結
– 終結書類作成
• 各種技術、マネジメント書類
• 経験、教訓
コミュニケーション障害

量が多すぎる
–
会議対策例
•
–
インターネット中毒
•
–
出身や考え方の違い
リンクの数
–

異なった解釈が行われる場合がある
復唱、確認
組織の雰囲気
–

相手の能力に合わせて説明
文化の違い
–
–

重要度分類、配布先と会議の組合せ
理解力欠如
–

時間を決めてアクセス
文書
•

立ち会議(すべての会議室から椅子を撤去)
人数に比例した2者間ペア
用語
–
造語、ローカル語
ISO10006の10のステップ
目標を明確にする
作業を分割する
役割を分担し所要時間を見積もる
4. 作業の前後関係を調べ,クリティカル・パスを
見つける
5. スケジュールを作る
6. 負荷をならす
7. 予算を作る
8. リスクに備える
9. 進捗を管理する
10. 事後の見直しをする
1.
2.
3.
目標を明確にする
 プロジェクト最終成果物(deliverable)を規
定するもの
–
–
–
–
–
–
プロジェクトを定義する
スコープを定義する
プロジェクト記述書を作る
プロジェクトの変数を決める
ビジネスプランを作る
プロジェクトチャーターを作る
 目標を明確にするためには
– ニーズを把握する
– 最終成果物を決める
• QCD,絶対条件など
– 3つの要素の優先順位を決める(必達目標)
• 目標を文書にまとめる
• 変更管理の手順をきめる
• 基本ルールをきめる
– ファイルにまとめる
プロジェクト目標の例:
このプロジェクトの目標は,当社(平成企画)が新規に
賃貸契約を結んだオフィス・ビルに,内装,外装,
電気などの必要な工事をし,オフィスとして使用できる
ようにすることである.
現在の社員80人に,来春入社予定の20人を加え,
合計100人の事務スペースを確保する.
プロジェクトの依頼者は当社総務部長.総予算は
2300万円.工事は3月末日までに完了すること.
作業を分割する
 作業分割図(WBS:work breakdown
structure)を使用する.
 手順
– 作業分割図を作る
– 担当者を決める
– 作業記述書を作る
例
新オフィス
工事
ビル躯体
電気
ネットワーク
内装
外装
役割分担し所要時間を見積もる
 役割を分担する
– スキルのまとめ
– 役割分担表を作る
•
•
•
•
•
•
責任者:Prime (連帯責任は無責任)
支援者:Support
承認者:Approver
変更点報告者:Notify
当該作業の専門家:Subject Matter Expert
約束の取り付け:Commitment (Not promise)
 時間見積り
– 過去の実績値を基準値とする
• 調整変数
–
–
–
–
–
–
スコープ
経験
やる気
担当の平行作業
IT導入
資源の不確実性(協力精神,資源タイト)
– 作業分担と所要時間の統合
作業の前後関係を調べ,クリ
ティカル・パスを見つける
 作業の前後関係決定
– 循環
– 宙ぶらりん
– 重複
 ネットワーク図を作成
 クリティカルパスを見つける
– PERT(次回の授業で)
スケジュールを作る
 ガントチャートを作る
 クリティカルパスを短縮する
 マイルストーンの設定
負荷をならす
 負荷の現状を把握する
 負荷をならす
– 山積み・山崩し(PERTで詳しく説明)
予算を作る
 経費項目を決める
– 人件費
– 設備費
– 材料費
– 管理費
– 外注費
– コンサルティング費
– 予備費
 表とグラフの作成
リスクに備える
 リスク要因をリストアップする
– 時間:
• クリティカルパス,複数の先行作業がある作業,フローとが小
さい作業,楽観的に見積もった作業,外部に依存する作業,
予期しなかった作業
– 資源
• 人:一人だけの作業,大勢担当する作業,特殊なスキルを必
要とする作業,スキルの不足,病欠,メンバーの入れ替え
• もの:装置の品質,材料の品質,装置の稼働率
• 金:予算不確定,予算優先順位の変更,人件費の高騰
– スコープ
• 顧客要求の変更,スケジュールの変更や予算超過によるス
コープの見直し,品質不良の発生
リスク分析と対策マトリックス
発
生
の
確
率
高
低
適宜判断
予防対策
発生時対策
無視
発生時対策
小
大
影響
進捗を管理する
 実績データを集める
 実績を計画と比べる
 差異の原因を究明し,影響を分析する
 是正対策を講じる
 スコープ管理する
– 変更の理由
– 変更台帳,依頼書,知らせ
事後の見直しをする
 最終の実績データを集める
 事後の見直し会議を開く
– スコープについて
– スケジュールについて
– 予算について
– 進捗管理について
– チームとして
– 取引先や他部門との関係について
– その他
 文書にまとめ,記録を残す