Transcript 物理学(電磁気学)
第8回 電流 コンデンサーは何のために使われるのかが、高校の 頃からよくわかっていないです。 コンデンサーの電気をためる性質を利用して、蓄電 装置として利用されることがあります。また、マイクとし て利用されることもあります。 (静電気の実験で)コップを持っていた右手のほうだ け痛かったので、これは何かあるのだろうか・・・。 面白い点に気付きましたね。自分で実験してみたとこ ろ、確かにそうなりました。接触している点が少ないと、 大きな電流が流れるため、それが原因ではないかと 推察します。 数式の文字を何とおいているかをはっきりさせて欲し い。 わかりました。数式の文字については、今後わかりや すく説明するよう努力します。 答えを見るとただ代入しているだけに見えるが、自分 でそれを見つけるのが難しい。慣れるまで努力しかな さそうだと思った。 これは有意義な意見です。数式の意味を理解するこ とで、数値を正しく代入できるようになると思います。 導体 電気を伝える 例:金属, 電解質溶液など 抵抗率(κ-1[Ωm])が小さい 鉄 1.0×10-7 銅 1.7×10-8 銀 1.6×10-8 キャリアをもつ 例:自由電子、イオンなど 絶縁体(不導体) 電気を伝えない 例:ガラス, プラスチック, 水など 抵抗率(κ-1[Ωm])が大きい ガラス 109~16 エボナイト 1013~15 純水 105 キャリアをもたない 電流: 導体中に電場が存在すると, キャリアは力を受け移 動する 電流の大きさ: 導体のある断面を単位時間に通過する電荷. 単位はアンペア[A] 時間t[s]の間にQ[C]の電荷が通過したとき, 電流 の強さI[A]は, 電流の向き: 正の電荷が流れる向き 電流の向きと自由電子が流れる向きとは反対 電流は大きさと向きを持つ⇒電流はベクトル量 針金の中にある断面を1.0分間に12Cの電気量が通 過したとき, 電流の強さは何Aか. 電流が流れているときの電子の運動を詳しくみていく. I v -e S n 導体の断面積:S[m2] 自由電子の電荷:-e[C] 自由電子の単位体積当たりの個数(数密度)n[個/m3] 導体に電場をかけたときの電子の速さ:v[m/s] 断面Sを時間t[s]の間に通過する自由電子の数を考える S vt 自由電子はt[s]間にvt[m]だけ導体中を進む. ⇒ t[s]間にSを通過する電子は, 図の色つき円柱に含まれる電子. その個数は, (数密度×円柱の体積)=nSvt[個], 総電荷Qは, (電子の電荷×電子の個数)=-enSvt[C]. ⇒電流の大きさは: 断面積1.0mm2の同船に8.5Aの電流を流したとき, 自由電子が銅線内を正極に向かって移動する速さは 何mm/sか. ただし, 電子の電荷を-1.6×10-19[C]と し, 体積1mm3の銅に含まれる自由電子の個数を 8.5×1019個とする.