小樽観光調査の結果 佐々木

Download Report

Transcript 小樽観光調査の結果 佐々木

小樽観光調査アンケートの結果分析
佐々木 駿
今回の小樽観光調査アンケートでは94人の方に回答がいただけた。
まず、基本情報の男女比では、男性より女性の方が多いが特に大きな偏りはない。
年齢層を見ると、20代が60%と圧倒的に多い標本となってしまった。そして30代、
10代が続いて多くなっている40代以上は全体の16%とかなり少ない。
居住地を見ると、道外が60%と一番多くなっており、続いて札幌市内、
その他道内市町村の人たちが多かった。小樽市内に住んでいる人を
一人も調査することがなかったということは地元民をしっかり除いて
100%観光客を対象に調査できたということになる。
今までの来樽回数を見ると約半数が初めてであり、残りの半数はリピ
ーターという結果になった。
交通機関の利用状況を見ると、JR利用者が圧倒的に多く、札幌方面から訪
れている人が多いことがわかる。
また、同伴者の傾向を見ると、ほとんどの人たちが同伴者とともに訪れて
おり、
中でも友人と来ている人たちが多かった。
来訪目的を見ると、94人中の半数以上の人が小樽運河と食べ物を目的に
やってきていることがわかった。ガラス・オルゴールを目的としている人たち
も35人と4割近くとなっている。一方、そのほかの項目を目当てに来ている人
たちは著しく少なく、小樽市の観光が上位三つに依存していることも見て取れる。
次に小樽観光へ向けての事前情報入手手段を聞くと、雑誌・新聞・
インターネットが特に多いことが分かった。これは、雑誌やイン
ターネットに小樽観光などの特集ページが組まれていて、より詳細
な情報が得られるとことに起因していると考えられる。
また、口コミで情報を得たという人も2割以上いるため、
夜景スポットの認知度の質問では44%の人が夜景スポットについて知って
いた。
夜景スポットに行ってみたいとする人たちは88%にもおよび、小樽の夜景
に関して期待や関心が高いことが分かった。しかし、まだ運河やオルゴー
ルのように知名度が高いわけではないのでまだ伸び代がある分野だとわ
かった。
屋形船の認知度に関する質問では知っている人は19%と夜景に比べると少
ない結果となった。しかし、利用したいという人は80%にもおよび屋形船
に関する期待が高いことが分かった。屋形船に関してはPRが不足している
ということになるため積極的にPRしていくことで利用客の増加が見込める。
飲食店の営業し時間の延長を希望するかという質問には46%の人が希望
すると回答した。大半の人が希望すると回答すると予想していたため、
少し意外であったが、それでも約半数の人たちが営業時間延長を希望し
ているため、これを改善することによって飲食店の利益を増やせるので
ないかと考える。
小樽のいいと思うところを質問すると食事・歴史的建造物・運河・レン
ガ造り・ガラス・雰囲気と回答する人が多かった。ここでは、来訪の目
的では多く選ばれていなかった歴史的建造物がいいと思われていること
が特徴だと感じた。
来訪以前の知名度は低いが、実際目にするといいと思ってもらえるとい
うことは、歴史的建造物はもっとPRすることで、来訪の目的にしてもら
えるようなポテンシャルを持っていると考えられる。
また、雰囲気と回答してくれている人も多く、街の景観や接客態度など
も重要な観光面でのファクターになっていることが分かった。
小樽観光への印象と感想を聞くと、99%の人が良い印象を持ったと回答
し、96%の人が小樽の観光に満足・やや満足と回答した。このことから
小樽の観光の現状に対して大きな改善を求める人はあまりいないことが
分かった。
そのため、観光面での収益を増やすためには既存の観光業の形態は崩さ
ずに、新しい観光分野を取り入れる必要があるといことが分かった。
今回僕が注目したのは、小樽観光はどの季節を売り出すべきかという点だ。
北海道外の観光客は寒い時期に外での観光を嫌う人が多い、また、北海道
外の人たちは避暑地として小樽に訪れたいと思うのではないかと考えたた
め、私は夏に訪れたいという人が多くなると予想した。しかし実際にはグ
ラフのように一番訪れたい人が多かったのは冬の季節であった。アンケー
トに書かれた理由を見てみると、雪のある運河が見たい、イルミネーショ
ンがきれいそうといった意見が一定数見られた。そのため、そのため、冬
の運河やイルミネーションを売り出すことも効果的であると予想できる。
また夏に来たいと回答した方には、祭り(潮祭りのことだと推測される)が
あるから来てみたいと書いている人が見られた。一方冬に来たいと回答し
た人の中に冬のお祭り(雪明りの道など)について言及している人はいな
かった。このことから、冬のよりPRするとともに、新しい祭りを催すこと
で冬の集客が増大するのではないかと考える。