(1)「学校における禁煙教育の現状」

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Transcript (1)「学校における禁煙教育の現状」

学校における
禁煙教育の現状
倉吉市教育委員会学校教育課
大羽省吾
2006年3月8日
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内容
1. はじめに
2. 学校での禁煙教育の様子
3. 学校施設での禁煙の取り組みと現状
4. おわり
2
はじめに
平成17年3月22日、倉吉市と関金町が合併
し、新「倉吉市」が誕生 総人口52,583人
小学校14校 児童数2,961名
中学校 5校 生徒数1,567名
教職員 439名(小289名、中150名)
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学校での禁煙教育の様子
 平成17年度学校教育指導の重点
 各種教育等の指導----健康教育
 鳥取県「小学生禁煙授業」開催支援事業
 倉吉市学校保健会保体主事部会研修会
 平成16年2月19日
 「禁煙教育のあり方」(松田 隆 医師)
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平成17年度学校教育指導の重点
「健康教育」より
 喫煙、飲酒、薬物乱用防止教育の指導に努
める。
1. 体育・保健体育科における指導を充実し望まし
い意志決定や行動選択ができる子どもの育成
を図る。
2. 中学校においては、警察職員等の専門家の協
力を得て、薬物乱用防止教室を年1回は必ず
開催すること。小学校においても地域や児童の
実態を考慮しながら開催に努める。
3. 保護者の理解を深めるとともに、家庭や地域と
連携した指導に努める。
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鳥取県「小学生禁煙授業」開催支援事業
 補助事業1回につき、上限7,500円を補助
 倉吉市小学校 → 7校(8回)が活用
• 県内の小学6年生を対象に禁煙授業を実施。
• 健康への悪影響を学習するとともに、非行防止
にもつなげたい。
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小・中学校 禁煙教育の取り組み
未実施, 1
実施, 18
7
禁煙教育に取り組む教科等
体育
(保健)
禁煙教育
家庭科
学級活動
8
指導学年と指導時間
 小学校…6年生(18校)
5年生( 5校)
4年生( 1校)
3年生( 1校)
3~6年で実施 1校
 中学校…3年生( 3校)
1年生( 1校)
指導時間は、1時間~2時間
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禁煙授業の指導者
教師, 7
専門医, 8
保健師, 1
警察職員, 3
小学校で外部指導者を活用した例が多い
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保護者等への啓発
 参観日等で学習を公開…4校
 学校、学年、保健だより等…13校
 その他
 学校保健委員会
 地区懇談会
 入学説明会
積極的に学習を公
開することが、保護者
啓発や、家庭での話し
合いのもとになる
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学習する内容







たばこの煙と毒
たばこと病気の関係
主流煙と副流煙(受動喫煙の恐ろしさ)
たばこがやめられない理由
ストローを使って肺気腫の人の呼吸を体験
若年喫煙の恐ろしさ
薬物乱用と併せて(麻薬、たばこ等の特性
と害について)
 喫煙を誘われたらどう断るか
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学習の様子
13
学習の様子
14
学習の感想
 肺が大変汚れることもわかった。
 たばこを吸うと病気になる確率が高くなり、
恐ろしいということが分かった。
 受動喫煙は恐ろしいことだとわかった。
 たばこの煙やにおいが嫌だ、いやな思いを
した(多数)
 大人になっても喫煙をしない。
 家族が喫煙しているのでやめるように言う。
 たばこを誘われたら断れる人間になりたい。
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学習の感想(教師)
 肺が汚れるような実験装置があると、より理
解しやすいと思う。
 喫煙防止、薬物乱用防止とも、大切である
と思うので、今後も学習していきたい。
 喫煙をかっこいいと思わせるような、テレビ
番組や映画が子どもに与える影響を心配す
る。
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今後の課題
 学校医、警察、専門医等と連携した指導が
充実してきているが、専門家任せではなく、
学校の役割をはっきりしておく必要もある。
 この学習を通して、学校、家庭、地域の連
携が深まり、健康意識の高揚を図り、他の
教育活動にも成果をあげていきたい。
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学校施設での禁煙の取り組みと現状
 2003(平成15)年5月、健康増進法が施行
され、教育現場では分煙を含めて喫煙を制
限する動きが全国的に広がる。
 校舎禁煙…4校 場所特定他禁煙…12校
2003(平成15)年6月3日調査
2004(平成16)年4月より
市内小中学校の敷地内全面禁煙
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市報「くらよし」
2004年 春
4月1日より市内小中学校が「敷地内禁煙」になります。
平成15年5月1日に「健康増進法」が施行され、第25条
に「施設を管理する者は、これらを利用する者について、
受動喫煙を防止するために必要な処置を講ずるように
努めなければならない。」と定められました。
法の施行に伴い、平成16年4月1日より市内小中学校
の学校敷地内が全面禁煙となります。
市民の皆様のご協力をお願いいたします。
なお、中部医師会では、禁煙教育における出張講演を
ボランティアとして行っておられますので、合わせて紹介
させていただきます。
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禁煙・完全分煙施設認定制度
 禁煙施設認定項目
 施設内禁煙がわかりやすく表示されている。
 施設の職員等に受動喫煙等に関する教育や研
修会を実施している。
 施設を利用する者に施設内禁煙に協力してもら
うよう普及、啓発ができている。
 たばこをやめたい者をサポートする担当者を決
めている。
 施設内に灰皿が置かれていない。
 施設外にたばこの吸い殻が散らかっていない。
20
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禁煙施設の認定
1月に認定
認定, 4
未認定, 15
制度を積極的に活用していく必要がある
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敷地内禁煙について
 夜間、休日に敷地内で喫煙したあとが見ら
れる。
 社会体育で施設開放をすると、翌日にトイレ
やグラウンドのすみにタバコの吸い殻が落
ちていることがある。それを掃除するのは子
どもたちなので、大人がきちんとルールを守
る必要がある。
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学校職員の喫煙者2003年6月3日調査
17%
喫煙, 66
非喫煙, 316
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学校職員の喫煙者2006年3月3日調査
13%
喫煙, 59
非喫煙, 385
喫煙者数はやや減少
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おわりに
 児童、生徒の喫煙問題
 社会が抱えるあらゆる問題が学校教育の
中に入り込んできている。
 心の教育、健康教育、安全教育、環境教育、福
祉教育、人権教育、国際理解教育、図書館教
育、食の教育 etc.
学校、家庭、地域が
一緒になって取り組む必要がある。
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ありがとうございました
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