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平成27年度生徒指導主任研修(小・
中)
大分県における生徒指導上
の
課題と今後の取組
平成27年5月26日(火)
大分県教育庁 生徒指導推進室
本日の内容
1 はじめに
2 生徒指導とは
3 本県の生徒指導上の問題行動の現状
4 生徒指導の基本的な進め方
5 組織的に取り組む生徒指導
6 情報の収集と資料の活用を
7 おわりに
1 はじめに
2 生徒指導とは
(1)
義
生徒指導の意
・ 一人一人の児童生徒の人格を尊重し、個性の伸長を図
りながら、社会的資質や行動力を高めることを目指して行
われる教育活動のことです。
・ すなわち、生徒指導は、すべての児童生徒のそれぞれ
の人格のよりよき発達を目指すとともに、学校生活がすべ
ての児童生徒にとって有意義で興味深く、充実したものに
なることを目指しています。
・ 生徒指導は学校の教育目標を達成するうえで重要な機
能を果たすものであり、学習指導と並んで学校教育におい
て重要な意義を持つものと言えます。
「生徒指導提要」文部科学省(平成22年3月)
(2) 生徒指導とは
個性の伸長を図りながら、社会的資質や行動力を高めること
社会的な自己指導能力を育てること
自己の幸福の追求
他者の幸福の保障
調整力
「その時、その場所でど
のような行動が適切であ
るか自分で考えて、決め
て、実行する能力」
出典
文教大学
教授
松田素行
3
本県の生徒指導上の
問題行動の現状
(1)
学生)
小・中学生の発達的特徴(小
低学年
○ 自己中心性の強い行動傾向がみられる。
○ 善悪の判断は保護者や教師に依存する傾向がある。
○ 社会性の芽生えがみられるようになる。
中学年
○ 最も子どもらしい行動がみられる。
○ 一人立ちをしようとする態度が育つ。
○ 仲間・友だちとの結び付きが強くなる。
高学年
○
○
○
自主独立の傾向が強くなる。
第2反抗期を迎える。
自律的な行動をとろうとする
(1) 小・中学生の発達的特徴
(中学生)
(1)思春期に入り、 親や友達と異なる自分独自の内面の世界が
あるこ
とに気付き始める。
(2)自意識 と客観的事実との違いに悩み、様々な葛藤の中で、
自らの
生き方を模索し始める。
(3)大人との関係よりも、友人関係に自らへの強い意味を見い
だす。
(4)親に対する反抗期を迎えたり、親子のコミュニケーション
が不足し
がちな時期でもあり、思春期特有の課題が現れる。
(5)仲間同士の評価を強く意識する反面、他者との 交流に消極
的な傾
向も見られる。
(2) 問題行動の
現状
・対教師暴力
・生徒間暴力
・対人暴力
・器物損壊
【暴力行為】の発生件数(大分県公立小・中学校)
250
200
198
206
224
144
150
151
小学校
107
100
50
27
28
16
16
53
中学校
75
0
平成20年度
平成21年度
平成22年度
平成23年度
平成24年度
平成25年度
【暴力行為の状況】(全国)
(国公私立小、中、高、特
支)
【平成25年度問題行動調査:文部科学省】
○暴力行為の発生件数
大分県・・・・・
全国・・・・・・・
374件(+60件)
59,345件(+3509件)
○1000人当りの発生件数
大分県・・・・・
全国・・・・・・・
2.9件
4.3件
最多:大阪府
10.5件
最少:福島県・山形県・福井県・鹿児島県
0.9件
【不登校】の児童生徒数
(大分県公立小・中学校)
1,200人
1,000人
1,041人 988人
800人
957人
1,024人1,005人
1,017人
600人
小学校
中学校
400人
200人
214人 242人
269人 249人
190人 226人
人
平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度
【不登校の定義】
不登校とは、何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景によ
り、児童生徒が登校しない、あるいはしたくてもできない状況にあること(た
だし、病気や経済的な理由によるものを除く)
【不登校の状況】(全国)
(国公私立小、
中)
【平成25年度問題行動調査:文部科学省】
○不登校児童生徒数
大分県・・・・・
1,249人(+49人)
全国・・・・・・・ 119,617人(+6928人)
○1000人当りの不登校児童生徒数
大分県・・・・・
全国・・・・・・・
最多:奈良県
13.3人
11.7人
14.3人
最少:岩手県
8.5人
【いじめ】
【いじめ事件】
○いじめに関する重要な事件
・1986年
・1993年
・2000年
・2007年
中野富士見中学生いじめ自殺事件
山形マット死事件
名古屋中学生5000万円恐喝事件
滝川高校いじめ自殺事件(4人逮捕、学校裏サイ
ト)
・2009年 多摩川高校生水死事件(川で溺れる様子を動画撮
影)
・2010年 大津市中学生いじめ自殺事件
○文部科学省いじめ緊急調査による重大事案(H
24.11.22)
・生命や身体の安全が脅かされるような重大事態
278件
(小学校 62件、 中学校 170件、 高校 41件、 特
【いじめの定
義】
文部科学省(~平成18年度まで)
① 自分より弱いものに対して一方的に
② 身体的・心理的な攻撃を継続的に加え
③ 相手が深刻な苦痛を感じているもの
文部科学省(平成19年度~平成24年度)
① 一定の人間関係のあるものから
② 心理的・物理的な攻撃を受けたことにより
③ 精神的な苦痛を感じているもの
文部科学省(平成25年度~現在) ※ いじめ防止対策推進法 第2条
児童等に対して、当該児童等が在籍する学校に在籍している等当該児童等
と一定の人的関係にある他の児童等が行う心理的又は物理的な影響を与える
行為(インターネットを通じて行われるものを含む。)であって、当該行為
の対象となった児童等が心身の苦痛を感じているものをいう。
【いじめ】の認知(発生)件数
(大分県公立
小・中学校)
3000
2500
2441
2347
2421
2000
1508
1500
1000
1479
小学校
1365
1093
中学校
1101
875
901
500
830
818
0
平成20年度
平成21年度
平成22年度
平成23年度
平成24年度
平成25年度
【いじめの状況】(全国)
(国公私立小、中、高、特
支)
【平成25年度問題行動調査:文部科学省】
○いじめの認知件数
大分県・・・・・
3,496件(-243件)
全国・・・・・・・ 185,803件(-12,306件)
○1000人当りの認知件数
大分県・・・・・
全国・・・・・・・
最多:京都府
27.1件
13.4件
99.8件
○いじめの解消率
大分県・・・・・
全国・・・・・・・
84.4%
88.1%
最少:福島県
1.2件
【いじめ】の解消率(大分県公立小・中学校)
90%
85.0%
85%
84.4%
84.0%
79.0%
80%
78.5%
77.3%
74.5%
70%
74.4%
73.4%
75%
71.7%
71.9%
77.6%
73.7%
70.8%
解消率(小)
解消率(中)
72.0%
解消率(小・中)
目標値
66.4%
65%
65.5%
62.6%
60%
55%
50%
平成20年度
平成21年度
平成22年度
平成23年度
平成24年度
平成25年度
平成25年度 いじめの学年別・男女別認知
大分県公立小・中・高等学校
件数
350
299
300
253
254
260
250
203
200
150
214
202
181
169163
155
142
144
204
176
141
100
男子
女子
75 75
52
50
34
46
23
12 17
0
小1
小2
小3
小4
小5
小6
中1
中2
中3
高1
高2
高3
4 生徒指導の基本的な進め
方
(1) 生徒指導の二面性
① 問題行動を未然に防ぐ指導
① 問題行動を行った児童・生
徒に対する直接的な指導
② すべての児童・生徒が対象
② 問題行動を抱える児童・生
徒一人一人が対象
③ 児童・生徒を理解し、より
良い人格の発達を目指す心の教
育
③ 問題行動を再発させないよ
う
な治療的な指導
④ 安全で安心できる学級経営
や 居場所づくりの指導
④ いじめや集団非行の場合は
集団的な指導
⑤ 規範意識を育て、より良い
社会性を身に付けさせる指導
⑤ 学校不適応の問題や心理の
問題などをもつ児童・生徒に対
する個別指導
積極的な生徒指導
消極的な生徒指導
(2) 生徒指導の基本的な進め
方【問題行動の背景を理解す
る】
多様で複雑な要素が絡み合
う
(1)自尊感情・自己有用感の低下
(2)社会性や人間関係能力の低下
(3)家庭教育力の低下(無関心・過干渉)
(4)少子化、核家族化による絆の希薄化
(5)地域社会の教育力やモラルの低下
(6)子どもの遊びの変化や体験的学習の不
足
(7)社会の多様化する価値観
社会の中で生きる力の育成が必要
【子どもを育て
る】
(1)児童・生徒の理解に始まり、理解に終わる
・ 「心」を理解し、「心」を育てる、「心」を伝える
・ 児童生徒への寄り添い 「カウンセリングマインド」で
(2)児童・生徒の味方になる(迎合ではなく、受容、認
め、信じる)
・児童生徒への傾聴と励まし
「そうなんだね。」「大変だったね。」
安心
・児童生徒の表現の明確化と自己解決を促す
「君としては、こんなふうに思ってきたんだね。」
「君としては、これからどうしようと考えている?」
信
頼
(3)生徒指導の機能を意識した教育活動
・自己存在感、自己決定の場、共感的な人間関係を育成する学級
経営、
【子どもを育て
る】
(4)保護者の思いを理解する(親との協働)
・ 「親心」を理解し、共に育てる
・ 「受け入れなくてもよいから、受け止めよ」
(5)子どもは、失敗をして成長する
(想定内)
・問題行動を起こしても、正義論で生徒を追い込まない
・色々な考えを持った子どもを受け入れる力が自分の幅
(6)自分ひとりじゃ生徒指導はできない
・ひとりで100%の生徒指導はできない
・組織(チーム)をつくって対応にあたる
・生徒が話しやすい人、話しにくい人がいることもある
・多角的な視点や専門知識の必要な対応も多い
【危機対応の「さしすせそ」】
「さ」
して
「し」
「す」
「せ」
「そ」
する
最悪 の事態を想定
慎重 に
素早 く
誠意 をもって
組織 をあげて対応
5 組織的に取り組む生徒指
導
(1)
組織的対応の意義
管理職
学級担任
生徒指導担当
学年主任
スクールカウンセ
ラー
養護教諭
児童生徒の
問題行動
教育相談担当
スクールソーシャル
ワーカー
問題行動の早期解決、再発防止
(2)
学校における生徒指導体制
校内の生徒指導の方針・基準
児童生徒理解に関する
資料の適切な整理・保
管
年間の生徒指導計画
校内研修による教員間の共有
学校評価による
取組の改善
学校における生徒指導体制の充実
(3) 生徒指導の組織の
位置
相互連携
連絡・報告
指導助言
教育委員会
関係機関
・ 年間運営計画立案
・ 授業変更等の処置
・ 保護者等への支援要
請
教務・総
務
・ 進路計画の立案
・ 「生き方指導」の
充実
・ 職業体験の実施
・ 保健・安全計画の立案
・ 救急処置、医療機関との
連携
・ 心身の問題の早期発見
学校経営
・ 校長
・ 副校長
・ 教務主任
・ 事務主任
進路指導
・ 進路指導主
任
・ 養護教諭
・ 保健主事
保健・安
全指導
・ 学校内の統制と全体指
揮
・ 緊急事態の確認・判断
・ 関係諸機関への説明責
任
・ 生徒指導体制の企画・運
営
・ 全児童生徒への指導援助
・ 問題行動への対応・指導
・ 関係者への連絡・調整
生徒指導
・
事
・
当
生徒指導主
生活指導担
・
・
・
実
実態把握、課題の気づき
指導援助、保護者との連携
教室環境の整備、授業の充
・ 学年主
任
学年・学級経営
・ 学級担
教科指導
任
・ 教科担
教育相談主任
任
特別支援教育コーディネー
・
・
ター
・ スクールカウンセラー
・ スクールソーシャルワー
・ 心のケア、悩み相談
カー
・ 特別支援教育の充実
教育相談
・ 他の相談機関との連
携
(4)
織」
「芯の通った学校組
(5)
在り方
①
実効性のある組織・運営の
全教職員の一致協力と役割分担
校長のリーダーシップと教職員の専門性
② 学校としての指導方針の明確化
実態に応じた方針の明確化と教員間の共有
③ すべての児童生徒の健全な成長の促進
・ 児童生徒の人間としての在り方や生き方に寄り
添う
・ 傾聴と受容などカウンセリング感覚のある指導
援助
④ 問題行動の発生時の迅速かつ毅然とした対応
・ 事態の内容、問題の背景を的確に把握
・ 児童生徒や保護者などへのきめ細かな周知及び
説明
(6) 学校種別にみた生徒指導の位置
付け ・ 小規模校化の増
加
小
学
校
・ 学年単学級の増
加
・
制
低、中、高による組織体
・
た
生徒指導主事を中心とし
全校指導体制の構築
・ 組織的対応の難
しさ
中
学
校
・ 青年前期特有の
悩みや不安
・ 問題行動の多発
・
教職員の総力を結集した
カリキュラムの開発
・
る
生徒指導主事が専念でき
時間的、空間的な余裕の
確保
(7) 生徒指導の3機能を生かした授
業づくり
(大分県教育庁義務教育課より)
生徒指導の3機能
自
己
存
在
感
を
与
え
る
共
感
的
人
間
関
係
を
育
成
自
己
決
定
の
場
を
与
え
る
生徒指導の3機能をあらゆる教育活動
に!!
行事で
自己決定の場
を与える
授業で
自己指導能力
の育成
自己存在
感を与え
る
共感的人間
関係を育成
する
自己存在感とは
その人に変わる人が存在しない、
かけがえのない存在であるという
感覚
授業の中で自己存在感を与える
「児童生徒一人一人に学ぶ楽しさ
や成就感を味わわせることのでき
る授業」
授業で自己存在感を与えるため
に
児童生徒への
場の設定
児
童
生
徒
に
説
明
さ
せ
る
一人学びの場
対応
名前で呼ぶ
ネームプレー
ト
グループ学習
認める・ほめ
る
練り合いの場
個々の児童生
徒の理解
まとめ・振り
返り
間違いを大切
に
児童生徒一人一人への配慮
(全員の出番を作る、つぶやきを生かす
つ
ぶ
や
き
個
を
生
か
す
共感的人間関係とは
ともに努力する姿勢を基盤と
する。
互いに人間として、無条件に
尊敬し合う態度で、自分を語
り,共感的に理解し合う関係。
授業の中で共感的人間関係を築
く
「お互いに認め合い、学び合う
ことができる授業」
共感的人間関係を育成するために
聴き合う
認め合う
話をしっかり
興味をもって
聞く
異なる意見も
理解するよう
に
発言を一人占
めしない
発言をつなぐ
い互
励い
まに
し教
合え
う合
間違った応答
でも笑わない
友だちの良さを
見つけ、認める
相手の立場や気
持ちを考える
学習のルー
ル
教師の姿勢・学習環境の整備
相
互
評
価
自己決定の場とは
児童・生徒が自らの行動を決断し
実行し、責任を持つこと
授業の中で自己決定の場を与え
る
「自ら課題を見つけそれを追究
し、自ら考え、判断し、表現する
授業」
自己決定の場を与えるために
課題設定
課題追究・課題解
決
学習形態の
学習方法の
選択
工夫
工夫
一人学び
グループ学
習
TT・少人
数、習熟度別
指導
自ら考
え、判断
し表現す
る
まとめ・表
現
問題解決的
な学習
体験的な学習
つまり
すべての児童生徒に
「出番」を与え
る!!
岩手県立総合教育センター「生徒指導の機能を生かした授業づくりの手引き
~授業
6 情報の収集と資料の活
用
魅力ある学校づくり調査研究事業
実施地域:日田市教育委員会
拠点校
事業の目的
日田市立東部中学校
◎児童生徒の登校意欲が高く、少々のことでは学校を休まない魅力ある学校づくり
1.仲間作り ----自他共に尊重し、良好な人間関係を育成する教育活動のプログラム(グループエンカウンター等)
2.居場所作り----自己存在感、自己有用感が獲得できる学級作り(SEL-8Sを活用する)
3.分かる授業----グループ学習を取り入れた「学び合い」授業の工夫(よく分かる・楽しい授業)
4.特別活動の工夫--どの生徒も達成感、充実感が味わえる学校行事の工夫(生徒会を活性化した手作り行事の実施等)
5.家庭との連携---家庭と連携した登校支援、地域と連携した中学校校区内での行事実施
小中連携
連携校①
咸宜小学校
1.小中連携支援シートによる連携した生徒支援
2.小中合同行事の実施(地域合同行事)
3.小中の教員相互乗り入れ授業の実施
4.校区内教員の合同研修(学習指導、生徒指導の一貫指導)
5.児童生徒の小・中学校訪問(ようこそ先輩・ようこそ後輩) 等
連携校②
桂林小学校
小小連携
1.児童実態の情報交換
2.授業規律の統一
3.小学校合同活動(修学旅行等)
連携校③
若宮小学校
連携校④
三芳小学校
大分県公立小中学校
平成24年度
平成25年度
不登校児童生徒数
1,243名
1,195名
48
1,195
24年度
の
中3卒業
減少分
① 406
中3以外
学校復帰
減少分
② 219
前年度か
ら
の継続分
570
625
新たな
不登校
(新規増
加)
673
570
全国 国公私立小・中学校
平成24年度
平成25年度
不登校児童生徒数
119,61
7名
112,609名
7,008
112,609
24年度
の
中3卒業
減少分
①
38,736
中3以外
学校復帰
減少分
②
18,724
前年度か
ら
の継続分
55,149
57,460
新たな
不登校
(新規増
加)
64,468
55.149
平成25年度
◆ 前年度からの継続分
◆ 新規増加分
合 計
前年度比
570名
673名
1,243名
※
48名増
未然防止の視点
①+②に匹敵する新規増加分を抑え、不登校数全体を減少させる
誰が新たに不登校になるのかわからない
全児童生徒対象の意味のある取組が必要
魅力ある学校づくり
平成26・27年度文部科学省指定
「魅力ある学校づくり調査研究事業」
(2年次)
研究発表会
期日 平成27年11月20日(金)
会場 日田市立東部中学校
内容 ①授業参観
②学級活動参観
③研究発表(拠点校・連携校)
④研究協議
「いじめ問題対応マニュアル」(平成25年
4月発行)
○ 大分県内の小学校・中学
校・高等学校・特別支援学
校、全ての教職員に配付
○ 大分県教育委員会ホーム
ページからダウンロード可
http://kyouiku.oita-
「いじめ対応Q&A」(平成27年3月発
行)
○ 大分県内の小学校・中学
校・高等学校・特別支援学
校、全ての教職員に配付
○ 大分県教育委員会生徒指
導推進室ホームページからダ
ウンロード可
http://kyouiku.oitaed.jp/sidou/
ホームページから情報の収集を!!
○
文部科学省ホームページ
http://www.mext.go.jp/
○
ホームページから情報の収集を!!
大分県教育委員会ホームページ
http://kyouiku.oita-ed.jp/index.htm
ホームページから情報の収集を!!
○生徒指導推進室ホームページhttp://kyouiku.oita-ed.jp/sidou/index.htm
ホームページから情報の収集を!!
○大分県教育センターHP
http://kyouiku.oita-ed.jp/edu-c/
7 おわりに
県教育委員会が進める運動
「あったかハート 1・
2・3」
(ワン・
①欠席1日目=必ず電話連絡(励まし電話、安心電話、受信確
ツー・スリー)
認、適切な休み指導)
②欠席2日目=電話または家庭訪問(安心電話、症状の具体把
握、場合により家庭訪問)
③欠席3日目=必ず家庭訪問(体調や最近の様子の確認、再登
校不安の解消、安心)
④欠席3日目以上=チーム支援(担任・養護教諭・関係職員、
スクールカウンセラー、関係機関連携)
生徒指導に関する講演会のお知らせ
「いじめ対応スキルアップ研修
会」
平成27年7月31日(金)午
前
講師 大阪市立大学名誉教授
森田 洋司 氏
演題「いじめ問題と教育現場の
課題(仮題)」
会場
0名)
別府大学大分キャンパス
文化ホール(定員70
「学級集団づくり研修会」
平成27年8月27日(木)午前
講師
高知大学教育学部准教授
鹿嶋 真弓 氏
演題「互いに認め合い高め合う集団づく
り
― 人の中で人は育つ ―」
会場 別府大学大分キャンパス
文化ホール(定員700名)
※ 平成27年度の生徒指
導推進室の施策一覧
いじめの総合対策
=現状=
●いじめの認知件数 3,496件
●いじめの解消率 84.4%
●多様化・複雑化するいじめ
●いじめ解消が難しい事案もある
いじめのない学校づくり
=課題=
●いじめ防止基本方針の定着
●徹底した早期発見・早期対応●
いじめの解消率の向上
●いじめによる重大事態の防止
未然防止
①学級づくり研修会
(仲間づくり、社会規範育成)
②教職員の組織的見守り
(小さなサインを見逃さない)
③いじめ対応マニュアル
(校内相談体制作り・観察)
④教職員いじめ対応研修
(いじめ対応スキルの向上)
⑤いじめゼロ子どもサミット
組織的で徹底した取組
早期発見
早期対応
①アンケート、面談の徹底
(年3会場児童生徒、*保護者)
②校内いじめ対策委員会
③24時間相談ダイヤル
④ネットいじめメール相談
⑤Sカウンセラー配置
(ケース会議、生徒・保護者支援)
⑥地域生徒指導連絡会議
=事業効果=
●いじめ許さない学校づくりの促進
●小さないじめの早期の発見
●教師、保護者、地域で協力した
いじめ防止の組織的見守り
●組織的な対応によるいじめ解決
●スクールカウンセラーの相談に
よる専門的助言と効果的支援
●関係機関と連携した支援充実
重大事案
連携対応
①いじめ解決支援チームの
配置(2名)
(少年鑑別所OB、児童相談所OB等)
②いじめ対策連絡協議会
(福祉、警察、医療等)
③スクールサポーター活用
④学校警察連絡制度活用
⑤学校問題解決支援チーム
不登校の総合対策
=現状=
不登校を生まない学校づくり
●不登校の出現数、出現率
小―
226人、 0.36%
中― 1,023人、 2.69%
●不登校の学校復帰率
小― 39.8%(全国平均32.9)
中― 34.8%(全国平均29.8)
(意欲的に登校できる魅力ある学校)
=課題=
● 不登校未然防止体制の強化
=事業効果=
●不登校児童生徒数の減少
●学校復帰率の向上
●不登校の出ない学校作りの促進
組織的で徹底した取組
未然防止
①地域不登校防止対策推進教員配置事業
(拠点校:初期対応の組織化、校内不登校防止策の強化)
(地 域:「あったかハート1・2・3」の展開、未然防止研修)
②魅力ある学校づくり推進事業(国研)
(不登校を出さない魅力ある学校づくりを推進)
③スクールカウンセラーによる教育相談
(小中連携配置→小学校~中学校の継続した支援)
(学校教育相談体制の充実→不登校傾向の早期発見)
④教職員不登校未然防止研修
(学級づくり、居場所・仲間づくり、不登校指導のスキル等)
⑤不登校実態調査(毎学期)
⑥中学新入生保護者向け・中学生活パンフ
●教師、保護者、地域で協力した
不登校防止の組織的取り組み
●スクールカウンセラー等の相談に
よる専門的分析と効果的支援
学校復帰支援
①スクールカウンセラーによるカウンセ
リング
(不登校生の心の相談、自立支援、ケース会議)
(配置の拡大→小67,中127、高26)
②市町村スクールカウンセラー連絡会議
③教育支援センター連絡会議
(県内16教室と学校、教育機関等の連携した支援の促進)
④地域生徒指導連絡会議(非行系の不登校対応)
⑤教育相談実務者研修(悉皆:教育相談部と共同)
⑥福祉関係機関との連携促進
(福祉事務所、児童、要保護児童対策地域協議会と連携)
いじめ対策連絡協議会
・いじめ事案に対する解消支援
・関係機関の連携強化
県警少年課
各関係機関による
専門的見地からの
指導・助言
県教委関係者
年3回開催
児童相談所
スクールサポーター
児童心理司(士)
いじめ解決支援員
福祉事務所
市町村教育委員会
指導主事
法務局
児童福祉司(士)
いじめ解決支援チーム
いじめ発生
解決支援時
いじめ・暴力行為事案が発生
(連携)
派遣要請
(小中学校→市町村教委→県)
(県立学校→→→→→→→ 県)
いじめ解決支援
チーム
緊急派遣
暴力、盗難、強
要等を伴ういじ
め事案に対応
(いじめの事実、
原因や子どもの
背景を解明)
少年鑑別所、児童相談所等
医療 福祉 警察
支
援
内
容
①方針策定支援 (情報整理、アセスメント等)
②被害・加害児童生徒への支援 (カウンセリングによる心のケア)
③事案対応の校内体制づくり支援 (いじめ対策委員会等へ参加・助言)
④被害・加害保護者対応支援 (第三者的立場から調整・解決支援)
⑤関係機関連携支援 (警察、福祉・医療機関等との連携)
⑥学校活動支援 (周囲の児童生徒のケア、学級・学校集団づくり、教職員・スクールカウ
ンセラーとの連携等)
⑦情報発信体制への支援 (PTAへの情報発信、報道機関への対応等)
経験者(臨床心理士有資格者)2名
【生徒指導推進室】
【各地区教育事務所】
【市町村教育委員会】
支援状況
バックアップ
大分県
学校問題解決支援チーム
(弁護士・医師・臨床心理士)
派遣事案の概要(H26.11月末現在)
(H25年度)
・ 出動回数:延べ 91回
・ 事案件数:
25件
・ 解決事案数:
23件
睨まれる、聞こえるように脅し文句を言う等のいじめを訴え不登校になった。
(H26年度)
・ 出動回数:延べ 80回
・ 事案件数:
18件
・ 解決事案数:
15件
※ 沈静化を含む
いじめを受けている生徒に対して解決に向けた学校の取り組みが進まない。
部活動で男子部員からの性的な嫌がらせを受けた。
身体的な障がい、症状に対して嫌な言葉を言われ、暴力行為に及んだ。
男子生徒から抱えられて落とされる等のいじめを受けた。
LINEで無視されて不登校となり身体的な症状が認められるようになった。
校内事故における保護者対応。
発達障がい等の特性を持つ生徒の暴言等への対応。
小学校4年次からクラス内で疎外感等を受けるいじめにあい不登校となった。
生徒の事故に伴う関係生徒の精神的な支援対応。
24時間子供SOSダイヤル
いじ
め
被
害
者
ネットいじめ メール相談
(表)
(裏)
小(データ)中・高校(案内カード)
no-ijime@pref.oita.lg.jp
電話
相談
【いじめ相談】
相
談
児童生徒
保護者
教職員等
平日昼間
9時~17時
0570-078310
教育センター 教育相談部
(24h対応目的)自殺、自傷を防ぐ
夜間、休日
24時間
17時~9時(平日)
24時間(休日)
なやみ言おう
心理相談
専門機関へ委託
生徒指導
推進室
相談・対応
解
決
学校
連携機関
教委
いじめ解決支援
機動チーム
生徒指導推進室
大分県警
スクールサポーター
医療機関
サイバー犯罪対策室
福祉機関
ネットあんしんセンター
ネットいじめ相談窓口
生徒向け
案内カード配布
ネットいじめ等被害児童生徒
保護者、教職員等
各種相談機関
電話
教育センター
教育相談部
相談
メール
相談
24時間子供SOSダイヤル
(昼間時対応)
no-ijime@pref.oita.lg.jp
メール相談
(パソコン)
法務局・子どもの人権110番
県・こころとからだの相談支援
センター
県警・大分っ子フレンドリー
サポートセンター
対応
依頼
生徒指導推進室
相談用
携帯電話
等
大分県警察本部
連携
サイバー犯罪対策室
ハイパー研究所
ネット安心センター
H27 スクールカウンセラー配置事業
H22
・配置時間
に軽重
・配置校の
拡充
H23
H24
・効果的な配置体制
・スーパーバイザーの配置
・評価制度の見直し
H25
H26
・定通分校増配
・小中連携配置
・小中連携
配置の増設
・小中連携配置の
拡充
小 18校
中 12校
小 24校
中 18校
小 30校
中 22校
《事業の経緯》
・事業開始(H7~
中学校2校、高校1校)
・中学校全校配置(H19~)、小学校配置開始(H20
~)
・一律週4時間、 年間35週配置→配置時間に軽重(H
21~)
(週8、6、4、2時間)
・配置方式(拠点校・対象校方式)の導入(H23~)
・16市町にスーパーバイザー配置(H23~)
【中学校で不登校が増加する背景】
・ 中1の不登校生徒の半数は小4~小6のいずれかで30日以
上の欠席相当の経験を持ち、15日以上29日未満の欠席経験
等まで含めると75~80%にまで上る。
・ 家庭や地域の教育力の低下により、小学校が抱える問題
が増大しているため、小学校において予兆が見えたり顕在化
しても対応できないケースがある。
【大分県のSC配置状況】
・ 小学校
59校(H26)→67
校(H27)
・ 中学校
127校(H26)→127校
(H27)
・ 高校
24校(H26)→26
校(H27))
小学校における
相談体制の充実
H27
《小中連携配置スクールカウンセラー》
進学
小学校
中学校
小学校
継続的な支援
小中連携配置
スクールカウンセ
ラー
【SC小中連携配置の効果】
・ 継続的なカウンセリングによる児童生徒の安心感
の醸成
・ 情報収集、情報共有の充実
(兄弟関係、家庭環境、学校での様子 等)
・ 小中教職員による同一支援の継続
ス
ク
ー
ル
カ
ウ
ン
セ
ラ
ー
相
談
体
制
の
充
実
及
び
機
能
の
向
上
H27 地域不登校防止推進教員配置事業
市町村教育委員会=(不登校ゼロ運動)「○○っ子ほほえみアクションプラン」
18市町村の不登校未然防止の取組を推進し、大分県の不登校児童生徒数を低減する
県
地域不登校防止推進教員
大分県内で19人 ⇒
市町村アクションプラン拠点校に県が生徒指導支援加配により配置
地域全体(2~3日勤務)
生徒の登校意欲向上
不登校の兆候時対応
「不登校ゼロの学校づくり」
「不登校ゼロの地域づくり」
①地域欠席早期把握・早期支援体制の構築
・連続3日以上の児童生徒の把握体制確立
(連続欠席3日、断続欠席7日生徒の把握)
・把握生徒の支援援助のコーディネート
(子育て支援課、健康推進課、児童相談所等の連携)
②効果的な不登校未然防止策の地域展開
・『あったかハート・1・2・3』運動
1日目=電話連絡(励まし電話、安心電話、受診確認、適切な休み指導)
2日目=電話か家庭訪問(安心電話、症状の具体把握、場合により訪問)
3日目=家庭訪問(体調や最近の様子の確認、再登校不安の解消、安心)
3日以上=チーム支援(担任・養護教諭・関係教員、SC、関係機関連携)
・地域で不登校未然防止研修の講師
・不登校防止に効果的な小中連携の推進
県
拠点校(2~3日勤務)
不
登
校
ゼ
ロ
運
動
①不登校ゼロの学校づくり
・校内不登校対策委員会でゼロ運動の組織的展開
(教員の意識アップ、情報共有、保護者啓発)
・生徒指導の3機能を活かした教育活動の展開
(学級づくり、授業づくり、特別活動)
・校区内小学校との小中接続推進
(児童生徒交流と指導・支援情報の共有)
②早期対応
・『あったかハート・1・2・3』運動(左記)
・連続欠席3日、断続欠席7日の生徒の教委報告
・学校組織での情報共有、早期対応、関係機関連携
・スクールカウンセラーの見立てを活用した支援
大分県不登校対策のネットワーク化(市町村教委の不登校未然防止体制のボトムアップ)
「不登校対策連絡協議会」「毎学期不登校調査情報の共有」「不登校防止研修会(教育センター協働)」「福祉・医療連携や情報提供」
第3回 大分県いじめゼロ子どもサミット
〈趣 旨〉
県内の小中学生代表によるいじめのない学校づくりに向けた取組発表や意見交換をとおして、児童生徒自らがいじめの問題を主体的に
考え、その防止に取り組む気運を醸成するとともに、いじめの未然防止に向けた取組の充実を図る。
〈 平成25年度の取組 〉
H25/7/6(土) 県下18市町村の小・中学生の代表
79名による『大分県いじめゼロ宣言』(小、中)を採択
五
ら
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け
ま
す
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人
に
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談
い
じ
め
を
止
め
ま
す
い
じ
め
は
し
ま
せ
ん
大
分
県
い
じ
め
ゼ
ロ
宣
言
宣言文採択
(アピールから)
〈 平成28年度以降の予定 〉
・
・
・
・
・
〈 平成26年度の取組 〉
H26/11/13(木) 県内6地域から6中学校の代表が参加し、自校
の実践発表及びいじめ撲滅に向けた意見交換を実施
第6回まで実施予定(教育事務所単位で)。
小学生開催と中学生開催を交互に実施。
実施場所はH28以降、日田、竹田、佐伯を予定。
サミットの様子を教育庁チャンネル等で発信。
県下全域にいじめ防止に向けた気運を醸成する。
児童生徒自らの手で
いじめ問題の解決を
目指す!
〈 平成27年度の取組 〉
第3回 大分県いじめゼロ子どもサミット
○開催時期 H27年10~11月予定
○会 場
中津教育事務所管内
○参加者
小学生、保護者、教育関係者ほか
○その他
・平成27年度は小学生大会とする。
・県内6地域から6小学校の代表が参加する。
・いじめ撲滅に向けた実践発表、意見交換を行
う。
・代表校の中から、「全国いじめ問題子供サミット」
への参加者を決定する。(予定)
いじめに立ち向かう
小中学生
(ムーブメントへ)