パワーポイント資料 - スポーツ総合研究所

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スポーツマンシップ
を考える
スポーツ総合研究所
所長
多摩大学経営情報学部 教授
NPO法人「スポーツマンシップ指導者育成会」理事長
広瀬一郎
あなたはスポーツマンですか?
(今さらですが・・・)
Y E S ⇒な ぜ ? ( 根 拠 は ? )
N O ⇒な ぜ ? ( 根 拠 は ? )
(※「運動能力」≠「スポーツ能力」)
スポーツマンシップとは何か?
(知らなくてもいいことなのだろうか?)
・・・の前に、
そもそも、「スポーツ」を理解しているのだろうか?
(「スポーツ」≠「運動」)
「大事な人やモノやコト」であれば・・・
「スポーツマンシップに則って」
と「宣誓」させているのに、理解させないままで
スポーツが行われていいのか?
(●この「偽善」が最大の根本的問題!)
スポーツとは何か
(知らなくてもいいことなのだろうか?)
スポーツは、
Q1:「いつ/どこで/なぜ」誕生/完成したのか?
Q2:なぜ世界に広まったのか?
「体育」との違いは?(注:森有礼)
( ※ キ ー は 1 9 世 紀 の 「 P A X - BR I T A N I C A 」
英国の「植民地政策」と「対プロシア政策」)
1 9 世 紀 初 頭 の イ ン グ ラ ン ド で は ? ( ⇒次 頁 )
スポーツとは何か
(知らなくてもいいことなのだろうか?)
19世紀初頭のイングランドでスポーツは、
「狐狩り」 のことだった。
「熊狩り」「鹿狩り」「ウサギ狩り」との違いは?
⇒「PLAY」
(※「セントオフ」)
(※「テディーベア」)
スポーツとは何か
(19世紀中葉に概念が統一されていく)
1850年代に、パブリックスクールで「論争」が起きた、
「スポーツは教育にいいのか?」
ウィンチェスター校の定期戦脱退事件:
OBが復帰を嘆願
⇒「男らしさ」「紳士的振る舞い」「他者に対する尊重」
「忍耐」「勇気」「独立心」「自制心」「決断」などのジェ
ントルマンとしての社会的資質の鍛錬、
道徳や性格の形成に役立つ
スポーツとは何か
1861年に、ビクトリア女王の要請で
パブリックスクールの調査(報告⇒国会/1864年)
「クラレンドン委員会」
①肉体的訓練は、ゲームを通じて(大陸では体操)
②レクリエーションとして自発的に行われている
③単なる遊びではなく、社会的な資質を育成する場
④ゲームと学業の両立が望ましい。
⇒1870年代の「アスレティシズム」に
(対プロシア:1861年に「国内統一基準の試験制度がスタート)
スポーツの原理とは?
スポーツとは、
「楽しむ」(PLAYする)ために
「ルール」に基づいて
「相手」と「勝敗」を競う
「ゲーム」
※「PLAY」は目的(≠「勝利」)
「ゲーム」の原理とは?
「ゲーム」とは
①「ルール」に基づいて
②「相手」と勝敗を競う「遊び」
「ゲーム」を楽しむために
③「審判」が必要になった
「スポーツマンシップ」の原理とは?
「ゲーム」 を楽しむために
構成する要素である
①「ルール」 と
②「相手」 と
③「審判」
を「RESPACT(尊重)」すること
スポーツマンとRespect
Respect(尊重)とは何か?
立場の違う他者を理解し
その価値を認める
↓
スポーツの「原理」を理解し、
尊重することが「原則」(DISCIPLINE)
(※社会の原理:「違い」を前提に
共同体の原理:「同じ」を前提に)
スポーツマンシップは「覚悟」
ル ール は「 楽し む」ため に当事者が決めた
↓
わ ざ わざ「面倒」なル ール (注)を作 った
↓
「 原理」 を 理解すれ ば「 違反」はナンセンス
( 罰 則 が ある から守 るの ではな い)
自 律 ( ≠他律)
↓
「 覚 悟 」 (⇒「 選手宣誓」)
ルールを尊重し、原理を理解する
ルールの基本的な要素(=機能)は3つ
1)非暴力
2)共有と平等(=数値化)
3)阻害(面倒にする)
以上は何のためか?
⇒「原理」(⇒「尊重」)
※「守りにくい」ほど、トレーニングには良い!
スポーツマンシップは「覚悟」
「原理」の理解をせずに、
「尊重」と「覚悟」を欠くと・・・
↓
「学生」の原理:STUDENTSHUP
「ビジネスマン」の原理:BUSINESMANSHIP
「政治家」の原理:STATESMANSHIP
「友人」の原理:FRIENDSHIP
↓
「原理」「尊重」「覚悟」
(「原理」はどうしたら理解できるか?⇒)
スポーツマンは「原理」を理解する
「原理」=「 WHY?」(≠「HOW?」)
必ず「なぜ?」を理解する
「WHY?」と自問する能力
スポーツマンは「原理」を理解する
⇒スポーツは「原理」を体得させる
(「脳」と「身体」との統合)
●目的整合的にモノゴトを見る(「WHY?」)
●「自己客観化」(≠「自己目的化」)
「全体と個別」の関係を把握する(バランス)
●価値(本質)を判断し、認める
(⇒「尊重」≠「尊敬」)
●リスクをとり実行する(「決断」≠「決定」)
「違う」ことを怖れない
●当事者意識を持つ(≠「一般論」)
スポーツマンシップは「覚悟」
●「スポーツをする意味」
「ルールの存在意義」「相手の意味」「審判の価値」(「WHY?」)
=「原理/原則」を理解しているか?
●「意味」を理解して「当事者」意識を持ち、
「ルール」を守って勝つ「覚悟」がある。
(※「ルール」を守ればスポーツマンか?
⇒NO
「ルール」を守れば一流のビジネスマンか?
⇒NO
)
●「ルール」に記載されていないケースでも、
(市場の)「ルール」の原理を理解しているので、
行動は自ずから定まる(⇒RELIABILITY)
日本再興の鍵は、
「人材育成」!
(※「人災」)
日本再興に最も有効な社会貢献として
スポーツは「人材育成」を担う。
その覚悟はあるだろうか?
SPORTSMAN=GOOD FELLOW ( B Y O X F O R D )
=GOOD CITIZEN
=社会に役立つ実行力のある人間
(※スポーツ界の「戦略」的意味)
「原理」を理解すると
マネジメントができる
(「成果」からモノゴトを規定する
「成長」と「肥満」を混同しない!)
↓
できる奴(「尊重」の能力)
ビジネスパーソン
~ BE A GOOD SPORT ! ~
課題解決の手順
(「自己客観化/フレーム」「原理/原則」)
1 ) 事実把 握
=WHA T(本当? )
( フ ァ ク ト 主 義: 極力「客観的」に事実 を把 握す る )
2 ) 課題発 見 /設 定
= WHY ( な ぜ?)
3)成果定義
4 ) シ ナリオの 模索(1-3)
5 ) CA PAB I LI TY の確認
6 ) プ ライ オ リ テ ィー とアク ションプラン( TIME-LINE)
( 注 : こ こ が 戦略 策定の要)
7 ) アクシ ョン
8 ) フィ ー ドバック
【参考】 社会的の原理と
コミュニケーション能力
 「シンパシー」と「エンパシー」
(注:日本人はシンパシーは得意だが、・・・)
エンパシーは「相手を理解するのは無理」
を前提に、「自分ならどうするか?」
(⇒当事者意識)
 ※OECDの定義する教育の目的が変化している
「読解力」:コミュニケーションのために、相手の思考(=
Why?)を読み取る能力が必要になる
§ セミナー受講後の課題レポート
1)スポーツ総研HPの「スポーツマンシップ教育の授業」(30分)を
見てレポート。(1000字以内/2週間以内)




「授業」のポイント
自分の指導に取り入れたいポイント
感想、疑問、あるいは異議
その他
2)「指導実施レポート」
(2か月以内、フォーマットはHPからDL)
―――以上は全員提出―――
3)対象:エリートコーチ/17日(1000字以内、2週間以内)
テーマ「組織マネジメント」に取り組むうえで、必要なことを3つあげて、説明せよ。
※「指導員検定」希望者は、「指導マニュアル」作成/提出
(検定料9千円/資料代金込/詳細はHP参照)