1402_socially_good_and_responsible

Download Report

Transcript 1402_socially_good_and_responsible

CANPAN会議2014
あらためて学び、知り、考える
NPO活動とCANPAN
主催:日本財団 CANPAN
協力:IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所]
お席は自由です。空いているところにおかけください。
会場後方のお茶・お菓子もご自由にどうぞ!
開会までの間、ぜひ、名刺交換を!
社会と未来のニーズに応え、
責任ある信頼される存在へ
- NPOの存在意義を、これまで20年と
これから20年の視野から考える IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所]
代表者 川北 秀人
http://blog.canpan.info/iihoe/
IIHOEって?

組織目的: 地球上のすべての生命にとって、
(1994年) 調和的で民主的な発展のために

社会事業家(課題・理想に挑むNPO・企業)の支援


「NPOマネジメント」(99年~11年)、「ソシオ・マネジメント」
育成・支援のための講座・研修
 地域で活動する団体のマネジメント研修(年100件)
 行政と市民団体がいっしょに協働を学ぶ研修(年60県市)


調査・提言:「NPOの信頼性向上と助成の最適化」
「協働環境」 「自治体の社会責任(LGSR)」
ビジネスと市民生活を通じた環境問題の解決

企業の社会責任(CSR)の戦略デザイン(年20社)

2020年の地球への行動計画立案

専従3名+客員1名、東京(新川)、約3600万円
あなたは
「社会を変えたい」のか、
「社会に良さそうなことを
したい」だけなのか?
私たちを待つ人は、
どこに、どれだけいるか?
その人々にいつ、
どのように届けるか?
私たちはそれを刻んだ上で、
今日の活動を始め、
終えているか?
これまでの20年(1990年から2013年)
・冷戦の崩壊 → 2項対立から協働へ
一方、地域紛争からイスラム系テロリストへ
・環境、人権、貧困 → 政府とNGOと企業の連携
一方、途上国のガバナンスは変わらず
→ 若者の高失業率を契機に、長期政権崩壊も
・欧州:長期低迷、米国:人口増減速、日本:成熟化
→ 新興国・途上国が世界経済成長の原動力に
・インターネット → コミュニケーションの革命!
一方、持たざる者との格差も拡大
・「雇用・経済対策」という禁じ手の日常化
・非効率な行政、医療、福祉の改革先送り
→ そのコストはすべて国債に依存
12年 不認証+解散が16.2%
申請(純増)1472 →初の2000件割れ
解散1786→初の申請純増超え
2020年の世界・日本は?
中国のGDPは、日本よりいくら多い?
 原油、鉄、レアメタルなどの価格は?

日本の国民一人当たりGDPは何位?
 日本の高齢者率は?
 国債の残高は?
 既存インフラの補修コストは?





橋:15m以上が15万か所!→20年には25%以上が50年経過!
施設:700㎢以上!→市町村管理が半数以上、30年以上が3割!
下水道:陥没は年5000か所以上!
道路、ダム、住宅、上水道、電力、鉄道、・・・
社会保障(医療・介護)費は、いくら増える?
 消費税は、いくら必要?

延長線上で考えるな!

日本のGDPが世界に占める割合が最大だったのは?

2013年に日本のGDPが世界に占める割合は?

では、2018年には?

同年、中国のGDPは日本の何倍?

同年、ブラジルの1人当たりは、日本のいつと同じ?

それは、韓国のいつと同じ?
これまで20年と、これから20年は違う!
日本の人口
計(万人)
1990年
2000年
2010年
2020年
12361 12695 12805 12409
2248
15~64歳(A)
8590
1847
1680
1456
(生産人口)
8103
1203
▲28%
▲25%
8621
11661
▲8%
+3%
0~14歳
2030年
7340
6772
▲16%
▲5%
1489
2200
2924
3612
3684
高齢者率
12.0%
17.3%
22.8%
+96%
29.1%
31.6%
+26%
A÷B
5.7人
597
3.9人
899
2.7人
1407
2.0人
1879
1.8人
2278
4.8%
7.1%
11.0%
+56%
15.1%
+33%
19.5%
+21%
65歳~(B)
75歳~
後期高齢者率
日本の高齢者・後期高齢者のくらしは?
2005年
127,767
2010年
128,057
2015年
126,597
2020年
124,099
22,005
8,998
25,760
11,639
29,245
14,072
33,951
16,458
36,123
18,790
7.1%
9.1%
11.0%
13.0%
15.1%
47,062
3,032
49,566
3,864
51,950
4,790
50,599
5,795
50,440
6,291
2000年
人口(千人) 126,925
高齢者
後期高齢者
世帯数
高齢者単身
741+2290 1051+2813 1385+3405 1720+4075 1889+4401
後期高齢者
1,393
284+1108
単身
1,966
2,592
3,157
3,676
435+1531
573+2019
697+2459
812+2864
後期単身率
15.5%
16.9%
18.4%
19.2%
19.6%
高齢者夫婦
2,826
574
12.4%
3,583
1,544
15.0%
4,339
1,358
16.9%
5,194
1,290
19.9%
5,610
1,303
22.1%
後期 夫婦
高齢世帯率
(民主主義の当事者としての)市民による社会運営
⑥ 社会制度化(民・官ともに担い手)
⑤ 代替案の試行or救済策の実施
(やってみたら、こうなりました)
④ 代替案or救済策の提示
(こうしたらいいんじゃないか?)
③ 原因と背景の把握
(なぜだろう、このままだとどうなるんだろう?)
② 課題の指摘
(「こんなことが起きてますよ!」)
→ 告発・糾弾
(けしからん!)
① 課題の発見
(こんなことが起きてる!こんな状態!)
NPO: Not-for-Profit Organization
民間で公益かつ非営利の活動を継続する組織

民間: 官から独立し、依存しない運営

自発性・自律性が本質!
活動: 考える・話すだけでなく、行動して実現する
 組織: 目的を共有するチーム



公益: 「共益・私益」=利己ではなく、利他


目的の共有が、責任の共有と、役割の分担を可能にする
「不特定多数」ではない!→求められ、開かれているか
非営利: 「営利」=収益を分配するのではなく、
社会に再投資する

「収益性の有無」ではなく、「収益の使途」の問題!
NPOも同好会も「市民活動団体」
事業や活動は、
何のため・
誰のため?
NPO
同好会
公益=利他
必要としている
こと・人のため
共益・私益=利己
「私たちだけ」
のため
何を満たすために
ニーズ
事業・活動する? =求められること
必要な資源は
どうまかなう?
受益者負担も
求めつつ、不足は
寄付・助成・補助
など公費で補う
ウォンツ
=したいこと
自費
→ ニーズをどう把握し、表現できるか?
NPOは「1歩先の視野・半歩先のプログラム」
中間支援は「2歩先の視野・1歩先のプログラム」
支援者・協力者
受益者・利用者
(市民・企業・行政)
(ひと・動植物・自然環境)
「課題解決や理想実現を
支援・協力したい!」という意思と
資源(人材、資金、物資、施設、
情報、権限、・・・)
過去・現在・近未来の
ニーズ
ニーズに効果を生む
合理的なプログラム
現場の過去・現在・未来の
ニーズを見据えた、
効果を生む事業と
組織づくりの支援
中間支援機関
受益者・利用者の
過去→現在→近未来の
ニーズに、効果を生む
合理的なプログラム
効果を生む
事業&組織づくり
事業系NPO
「NPOが社会を変えられない5つの理由」
 権利を知らない
 情報公開制度と市民の権利
 制度を知らない
 行政の仕組みを知ろう!
 調べられない
 市民による調査の技術
 形にできない
 思いを提案にまとめる力
 伝えられない
 広報と提案戦略
思いか、思い込みか?
感じる→気付く→思う
↑調べる
↑確かめる
「思い」なら、「ことば」に
思ってるだけじゃ、伝わらない
伝わらないと、広がらない
事実に基づくニーズだから
「参加・協力したい」「伝えたい」
始める・動き出すなら
 まず、ニーズを体感する
 深い共感や憤りこそが原動力!
 ニーズの全体像と、解消すべき原因・
背景を正確に知る
 対処療法に陥るな!
 ビジネスモデルの仮説を磨く
 思いつき・思い込みにしがみついてもムダ
 先輩のチカラを効果的に生かす
 軒先を借りる・就業させてもらう手もある
あなたは顧客を本当に知っているか?
・顧客を特性ごとに類型化すると(3~5以上) ?
・特に緊急性の高い顧客は?
・顧客のこれまでの経過と、今後の見通しは?
・これまで、どんな状態?
・このままだと、それぞれどうなっちゃう?
・顧客が抱える課題の原因・背景は?
・複雑だとしても、要素を分解すると?
・特性ごとの顧客群は、今、何を使っている?
・行政・企業・他団体による現在の対応は?
顧客をひとくくりにしない!→群ごとの最適化を
例:「孤」育て予防のための親子芸術プログラムの場合
優先順位の高い
顧客群(既存/総数)
その顧客群の
主な課題
目標と今後の方針
目標:80%
→スキルアップ講座(A会)
① 県外出身の有職 ・所得
・家事
→託児ボランティア派遣?
シングルマザー
(◇十人?/〇千人) ・子の進路+費用 →進学相談(教委・財団)
→お試し体験+継続割引
② 県外出身の無職
・子の進路
シングルマザー
(△十人?/□千人) ・芸術の効果?
③
④
⑤
目標:65%
→OB・OG懇談会(B会)
→説明会(NYC調査)
ニーズをどう「しらべる」か?
しらべる(research)
= かぞえる(count)
+ くらべる(compare)
+ たずねる(ask)
+ さがす(search)
→ 仮説を検証し続ける!
詳しくは、ぜひ「NPOマネジメント」第49号 特集
「ニーズを共有するために、調べる手法・伝える手法」を
ニーズを伝える基本的な手法
(「NPOマネジメント」第49号より)
数値:なにがどれだけ足りない?
数表:過去の経緯と見通しを増減で示す
グラフ:数値増減を視覚的に示す
年表:経緯を記述で示す
コメント:当事者・関係者のことばの引用
地図:「いつ・どこで・何が」を記号と色で
写真・動画:定点観測して違いを示す
実物・模型:大きさ・質感を示す
NPO・SEは、最大ではなく
最適をめざす
 企業は、分配する利益の最大化の
ために、規模の最大化をめざす。
 NPOは、課題解決や理想実現の
ために価値の最適をめざす。
最適な規模や、最適なスタイルは?
借り物競争は得意?
「年間事業(目標)額」と「活動開始後の年数」で見ると
年間事業
(目標)額
5000万円
社会の「変革推進」力:
(他セクターと連携して)社会を変える戦略、
メディアによる社会啓発、生態系(コミュニティ)づくり、・・
社会の「しくみづくり」力:
社会と事業の中期戦略、
政策提言、他団体の育成、・・
1000万円
300万円
事業の「継続」力:
自主財源拡充、開示、育成、労務、
他団体・企業・行政との協働、・・
事業・組織の
「見直し・建て直し」力:
理事会、
事業&組織評価、
他団体との統合、
・・
事業・団体の「最低限の運営」力(義務のレベル):
業務品質管理、ボランティア・マネジメント、広報、会議、
会計、・・
3年
10年
開始後の年数
→団体の目標と現状との差(=課題)に応えているか?
そもそも団体が「社会における役割」を意識しているか?
NPOにとって大切なこと?
・明確な目標
(clear goal)
・多様な資金源
(diversified funding)
・活発な理事会
(active board)
協働から総働へ
中長期の視点で、
地域を耕す意欲としくみ
NPO
協
働
?
当事者
専門家
行政
学校
公共サービスを担う
(教員+生徒)
意欲とスキル
総
働
事業者
金融機関
行政
NPO
「1対1の業務・責任分担」から「多様な主体による協働」へ
「団体の支援」から「(小規模多機能)自治の確立・維持」へ
すべての部署・業務が、調達も含め、よりよい成果へ
→定義・ねらいも、進め方も抜本的に見直す「協働2.0」へ!
自治会・町内会は、
行事を半減して、事業=福祉+経済を!
【現在】
親睦も安全も福祉も行事の連続。。
→地域の住民が気軽に付き合い、
日常生活に必要な情報交換や
安全確保などを行なうとともに、
地域生活をより快適にするため、
自主的・自発的に共同活動しな
がら、まちづくりを進める。
問題解決 (交通安全、防火・防災、
防犯・非行防止、資源回収)
生活充実 (福祉、青少年育成、
健康増進、祭礼・盆踊り、
運動会、文化祭など)
環境・設備維持 (清掃・整備、
集会所管理など)
広報・調整
【今後】
「小規模多機能」自治!
→行政機能の集約化を補い、
住民減少・高齢化などに伴い
必要性が高まる安全・安心の
確保のための「適地適作(策)」
型の地域づくりを進める。
共通の「基本機能」と
独自の「魅力づくり」
・最小限の安全・安心の維持
・文化・伝統の継承
・経済的な競争力の維持・向上