思春期の問題行動と背景

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Transcript 思春期の問題行動と背景

こころの健康出前講座プロジェクト提供資料
資料レベル:教員・親対象
配布・映写として使用の際は削除してください。
*実際のテーマは、
学年に合わせて
考えましょう
思春期問題行動と背景
日本精神科看護技術協会○○県支部
(所属施設)○○○○○○○○○
(氏名)○○ ○○
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思春期に見られる問題行動
引きこもり
不登校
リストカット
家庭内暴力
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引きこもり行動の意味
引きこもりとは、引きこもる状態をさす。それは
安全な場所に退避するという意味合いも含ま
れている。
厚生労働省の定義:
①仕事や学校に行かず、かつ家族以外の人との交流をほと
んどせずに、6ヶ月以上続けて自宅にひきこもっている状態。
②時々は買い物などで外出することもあるという場合も「ひき
こもり」に含める。
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引きこもり
背景・病気との関係
引きこもりそのものは病気ではない
• 20代の男性、高学歴の両親のもとに育った人に比較的多い。
• かつては、不登校とセットで考えられていたが、近年では、20代
および40代の引きこもりが増加してきている。
不登校を誘引する可能性のある病気・障害
•
•
•
•
統合失調症
発達障害
人格障害
引きこもり者の半数は、精神疾患に罹患していないというデータ
もある。
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引きこもり
どういう経過をたどるか?
適切な支援が提供されない場合、長
期化する可能性がある
• 再適応までのプロセスを丁寧に支援すること
によって、再び社会と接点をもちながら生活す
ることが可能である。
• 個人的支援→社会参加までを段階的に、かつ
計画的に支援することが望ましい。
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引きこもり
接し方のポイント
できることを把握する
• 生活のサイクル
• 家庭でできていること(お手伝いも含めて)
• 意欲
家族だけで抱え込まない
• 学校・児童相談所・精神保健福祉センターなどに相談し、協力
を得る。
• 精神的問題を抱えている可能性がある場合は、できるだけ早
く専門機関に相談する。
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不登校
行動の意味
何らかの原因によって、登校することに心
理的な負担が生じ、ひいては学校に登校
できなくなること
文部科学省の基準:
①年間30日以上の欠席、②登校を阻害する身体的・経
済的問題がない、③欠席していることに心理的苦痛が
ある
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不登校
背景・病気との関係
不登校そのものは病気ではない
• 不登校の理由:友人関係(45%)、学業の不振(28%)、
教師との関係(21%)
不登校を誘引する可能性のある病気・障害
• 適応障害
• 不安障害
• 気分障害
• 発達障害
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不登校
どういう経過をたどるか?
原因探しに終始し、子どもを問い詰めて負担をかけて
しまうと、かえって登校できなくなる可能性がある。
うまく休養を用い、学校や友人等の協力を得ることが
できた場合には、再適応できる可能性も十分にある。
病気が影響を及ぼしている場合には、症状の緩和と
ともに再登校できる可能性がある。
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不登校
接し方のポイント
テーラーメイドの支援:一人ひとりの状況に応じた支援
• いつもで学校に行けるきっかけを用意する。
• 保健室の活用と個別のスケジュール化。無理なく登校できるよう
配慮する。
• フリースクール等の活用。
親だけで抱え込まない
• 学校・児童相談所などと連携しながら対応策を検討する。
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リストカット
行動の意味
手首を刃物で傷つける行為。衣服で隠れてい
る部分を刃物で傷つけたりすることもある。
苦痛な状況から逃れたり、できない自分を責
めたりしていることが多い。
行き詰まりへの対処行動
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リストカット
背景・病気との関係
明確な希死念慮を伴うことは少ない。
むなしさ・辛さを、リストカットすることで回避し
ようとする;リセットする
人格障害・適応障害・摂食障害・統合失調症・
摂食障害の患者に見られる。
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リストカット
どういう経過をたどるか?
悪循環のサイクルから抜け出せないと、
いつまでも繰り返す場合がある
• 適切に対応できない;見て見ぬ振り、叱責するだ
けで、辛さを思いやれない。
• 過干渉や甘やかし;子どもの自主性を見守れず、
ついつい何でも手を出したり、逆に子どもの言い
なりになる。
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リストカット
接し方のポイント
気持ちを率直に伝える・辛さを思いやる
• 傷の手当ては、適切に行う。
• 気持ちはしっかり伝える。
• 辛い気持ちはしっかり聞き、受け止める。
早めの医療機関受診を考える
• 抱え込まず、医療機関での治療をはじめる。
自主性を見守る
• 期待通りにことが進まなくても、子どもを見守る。
• 子どもが自主的に動こうとしていることを育む。
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家庭内暴力
行動の意味
家庭内で行われる暴力のうち、子どもによる親に
対する暴力行為。
自立や反抗を言葉ではなく、暴力という行動で表
現している。
家族内の葛藤だけではなく、子ども自身の家庭外
での葛藤が再現されていることもある。
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家庭内暴力
背景・病気との関係
自立への闘いとして表現される場合と家族構造の不
安定さや母子密着の強さが表現される場合がある。
現実の自分と理想の自分との狭間で葛藤し、無意識
のうちに、暴力によって家族を支配しようとしている場
合もある。
発達障害や人格障害、統合失調症などの病気との関
係性もあり得る。
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家庭内暴力
どういう経過をたどるか?
家族内に起こる葛藤が緩和し、子どもが自
立の一歩を踏み出したときに、解消される。
逆に、子どもの自立が妨げられるような状
況が長引くと、状況はいつまでも繰り返さ
れる。
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家庭内暴力
接し方のポイント
家族内で抱え込まない。
• 専門家への相談、診療を積極的に活用する。
あくまでも暴力はダメというスタンスを崩さない。
• 暴力を用いてコントロールしようとする要求は一切応えない。
• 一線を越える場合は、警察に介入を求めることを事前に伝える。
感情的に対応せず、子ども自尊心を傷つけない。
• よいところは認め、愛情を持っていることを日頃から伝える。
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参考図書
• 市川宏伸(児童精神科医)
– 子どもの心の病気がわかる本
– 講談社健康ライブラリー イラスト版
• ○○(著者)
– 著作
– 出版社
• ○○(著者)
– 著作
– 出版社
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相談窓口
• ○○病院 ○○外来
– 電話番号: ○○-○○○○
– 受診予約: 要 ・ 不要
• ○○病院 ○○外来
– 電話番号: ○○-○○○○
– 受診予約: 要 ・ 不要
• ○○病院 ○○外来
– 電話番号: ○○-○○○○
– 受診予約: 要 ・ 不要
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こころの健康
出
前
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講
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日本精神科看護技術協会
URL http://www.jpna.jp または 日精看 で検索
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