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原告に説明を求める事項 2010年5月26日 進行協議(勉強会) 原告説明者:上野鉄男 2の(1)について (争点とする棄却限界) 原告が争点とするのは、 犀川大橋基準点流域平均3時間雨量 の棄却限界 2の(2)について (1 対象降雨量(2日雨量)314ミリメートルの計算過 程が不合理であること ) 被告の主張 : 極値分布(グンベル分布、平方根指数型最大値分布、一般化極値 分布)による →適合度(SLSC値)が0.040以下は、2分布 →そのうち、安定性(ジャックナイフ推定誤差)は、21.0と小さいもの →グンベル分布(SLSC=0.035) →1/100の2日雨量は、314ミリメートル 原告の主張 : 極値分布によく一致する分布(ほかに9つ)による →適合度(SLSC値)が0.040未満は、6分布 →そのうち、安定性(ジャックナイフ推定誤差)が21.6と最も小さいもの →LN3Q分布(SLSC=0.024) →1/100の2日雨量は、282ミリメートル 原告の主張の理由 : 12分布による推計を行うべきこと 被告は、棄却限界を決めるときの1/100推定の際には、12分布を採用している が、ここでは3分布だけを採用しているのは合理的でない。 極値分布 極値分布とよく一致する分布 乙第140号証より 適合度SLSC値が0.040以下→ 1/100ジャックナイフ推定誤差21.0→ ←1/100ジャックナイフ推定誤差21.6 乙第140号証より、犀川大橋基準点 確率2日雨量の評価 LN3Q分布→ ←1/100ジャックナイフ推定値283.7 グンベル分布→ 1/100ジャックナイフ推定値313.2→ 2の(2)について (2 異常な降雨波形を棄却するための基準が著しく 不合理であること ) 被告の主張 : 犀川大橋基準点流域平均3時間雨量の棄却限界 →適合度0.040以下で安定性が最も悪いLN3Q分布を選択して142ミリメートル →その結果、 平成7年型(3時間雨量138.6ミリメートル)が、棄却されずに採用。 これは、ほぼ1/400に相当 原告の主張 : 安定性が最もよいグンベル分布を採用すると126ミリメートル 原告の主張の理由 : 安定性のよい分布(ジャックナイフ推定誤差が最も小さい分布)を採用するべきこと。 被告は、対象降雨量の1/100推定の際には、安定性の最もよい分布を採用して いるが、ここでは最も悪い分布を採用しているのは合理的でない。 適合度SLSC値が0.040以下→ 確率3時間雨量(グンベル) 1/100 117.0 1/200 127.4 1/300 133.5 1/400 137.7 1/500 141.1 ←1/100ジャックナイフ推定値124.5 1/100ジャックナイフ推定値117.0→ 1/100ジャックナイフ推定誤差8.6→ LN3Q分布→ グンベル分布→ ←1/100ジャックナイフ推定誤差17.4 乙第80号証より、犀川大橋基準点流域平均3時間雨量の確率評価 (3)について (第2 旧基準と比較して、本件基本高水ピーク流量が著しく過 大であること ) • 旧基準では、 →カバー率50%値以上で最大値の間で慎重に決定。 • 新基準では、 →最大値を採用。 • カバー率50%の意味は? →統計的に最も確からしい値 • カバー率と計算ピーク流量の関係から →1750m3/秒は外れ値 「旧基準」による基本高水ピーク流量の決め方 9を棄却して24の候補 33の候補 24の候補のうち、 カバー率50%(中 位数)値以上、最大 値の間で慎重に決 めること 石川県の「新基準」による基本高水ピーク流量の決め方 新基準では、 24の候補のうち、 最大を選択 9を棄却して24の候補 33の候補 計算ピーク流量とカバー率の関係 平成7年型 → 旧基準で慎重に判断す ると、1750は過大で、 1300程度を予測すべき 1312 24の候補について、カ バー率と流量の関係を 図示 平成7年型 の1750は 外れ値 甲第24号証より (4)について (第3 過去の洪水量と比較して,本件基本高水ピーク流量が 著しく過大であること ) 過去100年間の大洪水 昭和8年の前線豪雨 930m3/秒(雨量から推定) 昭和36年の第二室戸台風 700±50m3/秒(洪水 痕跡等から推定) 平成10年の台風7号 864m3/秒(流量観測記録) 基本高水ピーク流量 1750m3/秒 乙第30号証、主要地点における最大流量 大きい実績降雨ごとに、 実績の降雨のまま (引き伸ばしなし) 降雨のすべてが地中に 浸透することなく (飽和雨量ゼロ) 流出したと仮定して 計算した最大流量 犀川大橋地点 昭和36年第2室戸台風→1211 犀川大橋地点 二大洪水の比較 過去の大洪水 降雨がすべて流出 現実の流出 と仮定 昭和36年 飽和雨量ゼロ 第二室戸台風 1211m3/秒 平成10年 台風7号 飽和雨量ゼロ 1192m3/秒 ともにほぼ1200m3/秒 飽和雨量? 700±50m3/秒 (洪水痕跡推定) 飽和雨量150mm 864m3/秒 (流量観測記録) 同程度の流出があったと仮定 すると、その差は、 164±50m3/秒 (5)について (エ 犀川本川の流域定数」) 石川県が検証洪水で求めた飽和雨量 犀川ダム地点 → 平均102 内川ダム地点 → 平均106 下菊橋地点(犀川大橋隣接地点) →平均113 平均 100 不合理な点 ①犀川ダム、内川ダムを二重にカウント ②113を100とする理由が不明 下菊橋地点(犀川大橋隣接地点)の飽和雨量の検証 平成10年台風7号 → 飽和雨量とは 0 → 0 出典:石川県ホームページより 約2170 出典:石川県の報告書より 終わり