Transcript 場の発散
場の発散(ダイバージェンス)
力線の強さ:流線(フラックス)の流量に相当する。
力線と法線ベクトルの内積はその領域
内のフラックス量になる。
F 力線(接線ベクトル)
F・da=|F||d a|cosθ
d a
法線ベクトル
COSθ=1
体積:V
COSθ=0
COSθ=1/2
F・da=|F||d a|
F・da=|F||d a|/2
表面積:S
軌跡
F・da=0
の立体発散する全フラックスの量をΦとする
F
d
v
a
v1
S1
D
S
S2
=
F
・da
S
v2
F
・
d
a
1 +
S
1
F
・
d
a
2
S
2
境界Dで2分するとそれぞれの
面積分の和となる
境界Dにおける積分の和はゼロ
V2側の法線ベクトル
d
a2
d
a1V1側の法線ベクトル
F
D
二本の法線ベ
クトルは大き
さが同じで向
きが逆なので
その和はゼロ
となる。
非常に多く分割してもΦの大きさは変わらない。
N
F da
s
i 1
s F da
i
i
分割した要素は、分割すればするほど小さくなる。
si F da
i
その体積Viも小さくなる。面積分と体積の比を求め
ると同時に小さくなっていくので収束する。
s F da
Vi Vi
i
i
体積を限りなくゼロに近づけると、面Sは点と見なされる。
その点の近傍のベクトル関数Fに特異な性質となる。
これをFの発散(divergence)という。
divF lim lim 1 F da
Si
i
V 0V
Vi 0 V
i
i
i
Vi から流れ出す単位体積当たりのフラックスの
無限小の極限値。
デカルト座標における発散
通過する流線
湧き出す流線
通過する流線は出た本数から入った本数を引けば必ずゼロになる。
湧き出す流線は出て行くだけなので、必ずプラスになる。
n
F
力線
n
F
法線
平面から出る流線は力線Fと
法線の内積はプラスとなる。
平面に入り込む流線は力線Fと
法線の内積はマイナスとなる。
zˆxy
F
FZ
z
z
FZ
y
x
y
F
zˆxy
xy平面を通過するフラク スはFの z成分のみ
上面でのFzと下面 Fzとの差が積分に寄与する。
面を通過するフラック ス Fzは
[面積] [平均値]
x
(x
x
2
y
y
2
, z z)
微少区間では関数は直線近似できる。
平均値は面の中心となる。
下面でのFzの平均値は
点(x, y, z)を立方体の基点とする 。その点での
フラックスの Z成分はFz (x, y, z)となる。
まず, x方向の変化分は
Fz
[ Fzの変化率][距離]
[
][ x ]
x
2
次に、 y方向の変化分は
x
y
Fz
y
( x y , z)
[
F
の変化率]
[距離]
[
][
]
z
2
2
y
2
[平均値] [基点での大きさ(ベ クトル)]+[
x軸方面の変化][ y軸方面の変化]
F
F
[平均値] 下面 Fz (x, y, z) x z y z
2 x 2 y
(x, y, z)
上面でのFzの平均値は[ Z軸方向の変化]を加え る
F y Fz
[平均値] 上面 Fz (x, y, z) x z
2 x 2 y
Fzの上面と下面での平均値の差は
[平均値] [平均値] 上面
[平均値] 下面 Fz (x, y, z)
F
x Fz y Fz
z z
2 x
2 y
z
F y Fz
Fz (x, y, z) x z
2 x 2 y
Fzの総量はそれに面積xyをかける
Fz xyz
Fz
z
同様にFx、 Fyについても求全成分について書くる
F
Fx xyz x
x
Fy
Fy xyz
x
F
Fz xyz z
z
小さな直方体から出て 行くフラックスの総
F F y Fz
xyz( x
) v( F ) v divF
x y
z
テイラー展開
スカラー関数 Fxのx近傍でのテイラー展開 は
1
Fx (x a, y b, z c) Fx (x, y, x) (a b c )Fx ...... (
x y z
n!
)n Fx ..........
ガウスの発散定理
divF lim 1 F da
Si
i
Vi 0Vi
Viの無限小なので
dvとなる
divFdv F da
Si
i
vdivFdv F dai
Si
閉じた空間を通過・湧き出し・吸い込みする
フラックスがあったとき
体積xyzを通過するフラックス を とし、
その体積を無限にまで小さくした極値を divFとする。
全体積で積分しても、隣り合う面は
それぞれ相殺しあうので
結果表面を積分したことと同じとなる