体育保健課 亀井主幹 プレゼン資料

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Transcript 体育保健課 亀井主幹 プレゼン資料

平成26年度
佐伯管内第1回体育主任会議
体力向上に向けて
平成26年5月9日(金)
大分県教育庁体育保健課
1
運動不足による心と身体への影響
・小5(男子)32位→45位、(女子)19位→30位
・肥満度男女とも全国で最高 (H25.3.23読売新聞)
・体力・運動能力の低下
・自己肯定感の低下
・4,5歳児の体重増加量の減少
・子ども同士のコミュニケーションの不足
・自己抑圧
・PTSD
・ストレスの増大(筋肉のこわばり、肩こり、脱毛、頭痛、感染症などに
対する抵抗力の減退、怪我の増加)
「外遊びを奪われたフクシマの子どもたちのこころとからだがあぶない」
中村和彦:体育科教育(2012年8月号)
2
企業の求める人材
→ 運動・スポーツ経験のある人
•
•
•
•
•
打たれ強い、負けて育つ
努力すれば成果が出ることを知っている
新しいことに挑戦する
チームワーク
人への接し方や人間関係の構築の仕方を
知っている
• 知識と実践を兼ね備えている
企業として必要な知識(勉強)は教えられるが、
ベースは教えられない → 教育へ期待
トヨタ名誉会長:張 富士夫(H25全国学体研東京大会特別講演から)
3
なぜ体力が必要なのか?
体力は、人間の活動の源であり、健
康の維持のほか意欲や気力といった
精神面の充実に大きく関わっており、
「生きる力」の重要な要素である。
(中教審答申 20.1.17)
「生きる力」とは、 それは、知・徳・
体のバランスのとれた力のこと
(新学習指導要領パンフレット)
4
H25体力調査結果
1 全国平均以上の項目数
小学校48/96(50.0%)
中学校 6/48(12.5%)
高校
3/48( 6.3%)
2 課題となる調査項目
50m走 立ち幅跳び
3 概要
体力合計点の上昇、低体力層の割合
の減少など、確実に本県児童生徒の
体力は向上してきているものの、全国
にはまだ追いついていない。中学校と
高等学校ではその差が大きく、特に女
子が課題である。
5
H25体力調査結果
平成25年度大分県児童生徒の体力・運動能力調査結果(小学校)
項目
性別 校種 年齢
6
7
小
8
男
学
子
9
校
10
11
6
7
小
8
女
学
子
9
校
10
11
握力
(Kg)
県平均値
9.32
11.05
13.00
14.93
17.03
19.99
8.71
10.41
12.21
14.09
16.42
19.48
上体
起こし
(回)
県平均値
11.26
13.53
15.51
17.66
19.43
21.28
10.86
13.07
14.57
16.20
17.53
18.82
長座
体前屈
(cm)
県平均値
26.18
28.51
29.63
31.74
33.31
34.63
28.10
30.85
32.64
34.98
36.92
39.16
反復
横とび
(点)
県平均値
26.63
30.92
35.09
38.85
41.91
45.11
25.93
29.95
33.51
36.57
39.46
42.00
20m
シャトルラン
(数)
県平均値
17.66
27.44
36.42
45.88
53.43
61.19
15.07
20.91
26.68
33.39
39.44
44.94
50m走
(秒)
県平均値
11.77
10.90
10.26
9.77
9.37
9.02
12.13
11.19
10.58
10.12
9.70
9.36
立ち
幅とび
(cm)
県平均値
113.03
123.76
134.72
143.56
152.46
160.43
105.62
116.39
126.22
135.25
143.28
151.15
ボール
投げ
(m)
県平均値
8.73
12.23
16.25
20.55
24.49
28.84
6.07
8.06
10.14
12.57
14.78
17.19
6
H25体力調査結果
平成25年度大分県児童生徒の体力・運動能力調査結果(中学・高校)
項目
性別 校種 年齢
12
中
学
13
校
14
男
子
高
15
等
16
学
校
17
12
中
学
13
校
14
女
子
高
15
等
16
学
校
17
握力
(Kg)
県平均値
23.62
29.53
35.19
38.09
40.84
42.53
21.64
23.61
24.82
24.91
25.89
26.56
上体
起こし
(回)
県平均値
23.12
26.87
29.15
28.58
30.93
31.99
18.97
21.26
22.01
20.29
21.79
22.08
長座
体前屈
(cm)
県平均値
38.97
42.31
45.46
45.61
48.45
50.29
41.93
43.43
44.69
44.37
45.06
46.66
反復
横とび
(点)
県平均値
47.73
51.21
53.98
54.39
55.99
57.22
43.14
43.99
45.37
45.01
45.48
45.21
20m
シャトルラン
(数)
県平均値
68.60
84.05
92.17
82.28
87.87
89.98
48.38
54.70
54.86
45.70
47.95
48.47
50m走
(秒)
県平均値
8.70
8.08
7.64
7.64
7.44
7.34
9.25
9.03
8.99
9.23
9.15
9.25
立ち
幅とび
(cm)
県平均値
177.17
194.07
208.49
211.99
218.14
221.74
158.91
163.68
166.59
161.67
163.43
162.67
ボール
投げ
(m)
県平均値
18.76
21.43
24.22
24.03
25.07
26.28
11.91
13.22
13.81
13.44
14.16
14.25
7
H25体力調査結果
達成率(全国平均以上の割合)の推移
60.0%
過去最高
50.0%
50.0%
前年比
8.4ポイント
アップ
40.0%
30.2%
全校種
30.0%
小学校
25.0%
29.7%
中学校
高校
20.0%
21.3%
12.5%
10.0%
6.3%
0%
0.0%
H21
H22
H23
H24
H25
8
全国調査結果との比較
小6女子
中2女子
大分県
大分県
全国
握力
ボール投げ
100
90
110
上体起こし
ボール投
げ
100
80
70
70
50
上体起こし
90
80
60
立ち幅とび
全国
握力
110
立ち幅とび
長座体前
屈
60
長座体前屈
50
反復横とび
50m走
反復横とび
50m走
シャトルラン
持久走
シャトルラ
ン
H25大分県児童生徒の体力運動能力等調査結果
9
新体力テスト項目の運動特性
子どもの体力向上のための取組ハンドブック(文部科学省)
10
全国順位の推移
悉皆調査
対象
小学
校
5年
20%抽出調査
H20
H21
H22
男子
32
27
女子
40
37
H23
悉皆調査
H24
H25
33
20
12
35
35
23
中止
中学
校
2年
男子
39
38
33
24
21
女子
43
46
45
41
41
平成25年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果
11
体力合計点の伸び
(平成25年度と平成21年度の体力合計点の差)
小5男子
順位 都道府県
小5女子
中2男子
中2女子
H25体力 H21体力
H25体力 H21体力
H25体力 H21体力
H25体力 H21体力
H 25-H 21 順位 都道府県
H 25-H 21 順位 都道府県
H 25-H 21 順位 都道府県
H 25-H 21
合計点
合計点
合計点
合計点
合計点
合計点
合計点
合計点
1 徳島県
52.71
51.80
0.91
1 和歌山県
55.60
53.87
1.73
1 大分県
42.06
39.89
2.17
1 広島県
50.13
47.66
2.47
2 大分県
54.90
54.02
0.88
2 奈良県
54.04
52.62
1.42
2 奈良県
40.48
38.49
1.99
2 大分県
46.62
44.22
2.40
3 東京都
54.12
53.32
0.80
3 大分県
54.78
53.38
1.40
3 広島県
43.31
41.62
1.69
3 和歌山県
47.03
44.74
2.29
4 奈良県
53.82
53.33
0.49
4 東京都
54.74
53.52
1.22
4 青森県
42.72
41.07
1.65
4 奈良県
46.71
44.74
1.97
5 広島県
55.53
55.18
0.35
5 高知県
54.46
53.36
1.10
5 和歌山県
40.19
38.61
1.58
5 徳島県
47.75
45.79
1.96
6 滋賀県
53.66
53.32
0.34
6 徳島県
54.04
52.98
1.06
6 高知県
40.51
39.08
1.43
6 青森県
48.23
46.41
1.82
7 和歌山県
53.91
53.63
0.28
7 三重県
53.65
52.80
0.85
7 徳島県
41.06
39.97
1.09
7 愛媛県
48.31
46.63
1.68
8 埼玉県
55.85
55.65
0.20
8 広島県
56.59
55.80
0.79
8 大阪府
40.03
39.03
1.00
8 東京都
46.21
45.01
1.20
9 三重県
52.98
52.83
0.15
9 滋賀県
53.60
52.92
0.68
9 東京都
39.50
38.51
0.99
9 福岡県
46.57
45.39
1.18
10 石川県
55.90
55.86
0.04
10 茨城県
58.55
57.92
0.63
10 北海道
39.73
38.77
0.96
10 熊本県
48.94
47.84
1.10
20 福岡県
53.49
53.74
-0.25
11 福岡県
53.58
53.01
0.57
11 福岡県
40.66
39.75
0.91
11 石川県
50.92
49.85
1.07
全国集計
53.87
54.19
-0.32
54.70
54.59
0.11
13 佐賀県
42.73
41.87
0.86
12 岡山県
49.82
48.76
1.06
23 鹿児島県
53.07
53.40
-0.33
23 沖縄県
53.55
53.60
-0.05
28 宮崎県
43.42
42.99
0.43
18 宮崎県
49.76
48.90
0.86
30 長崎県
54.18
54.85
-0.67
24 鹿児島県
54.02
54.08
-0.06
41.78
41.36
0.42
19 沖縄県
47.08
46.26
0.82
34 佐賀県
53.73
54.46
-0.73
28 佐賀県
53.53
53.63
-0.10
29 熊本県
41.68
41.33
0.35
27 長崎県
49.30
48.75
0.55
37 沖縄県
52.96
53.81
-0.85
29 宮崎県
55.96
56.12
-0.16
31 長崎県
41.66
41.40
0.26
全国集計
48.42
47.94
0.48
39 熊本県
54.36
55.25
-0.89
40 熊本県
55.66
56.15
-0.49
36 沖縄県
41.76
41.64
0.12
29 鹿児島県
47.32
46.86
0.46
41 宮崎県
54.90
55.90
-1.00
41 長崎県
55.17
55.82
-0.65
41 鹿児島県
40.29
40.42
-0.13
34 佐賀県
48.85
48.77
0.08
全国集計
全国集計
平成25年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果
12
運動への愛好度と体力合計点
運動への愛好度と体力合計点
54.82
51.90
48.42 47.05
44.00
45.68
40.29
39.57 38.61
小学女子
中学女子
やや好き
あまり好きでない
36.26
運動嫌い
28. 3%
24.7%
17.8%
好き
53.44
50.93
高校女子
きらい
H25大分県児童生徒の体力運動能力等調査結果
13
運動の実施頻度と体力合計点
運動の実施頻度と体力合計点
56.51
52.38 50.45
47.12
53.09
49.09
42.91 40.55
29.0%
46.89 44.79
39.07
運動してい
ない割合
55.0%
27.3%
小学女子
中学女子
42.74
高校女子
週に1~2日程度
月に1~3日程度
ほとんど毎日
時々
ときたま
しない
H25大分県児童生徒の体力運動能力等調査結果
14
成人の運動・スポーツ実施状況
~県民のスポーツに関する実態調査報告~
成人全体
20~29歳
28.2
58.7
40.5
29.8
37.1
H25体力・スポーツに関する世論調査(文科省)
H25県民のスポーツに関する実態調査(大分県)
H19県民のスポーツに関する実態調査(大分県)
42.7
国(H25)
40.6
30~39歳
県(H25)
24.9 32.8
44.7
40~49歳
県(H19)
26.4 32.1
57.2
50~59歳
29.9 34.3
60~69歳
36.8
70歳以上
74.7
50.4
80.6
43.6
29.4
0.0
20.0
40.0
60.0
80.0
100.0
15
大分っ子体力向上推進事業
【一校一実践】全校種
○体力向上の組織的取組
○運動機会の創出
○体力向上プランの作成
・実態(課題)の把握
・目標の設定
・取組内容と指標の設定
・分析と評価、改善
○取組の充実、定着
生きる力の育成
健康・体力の増進
〔めざす児童生徒像〕
○運動の楽しさを知っている
○運動(体育・保健体育)が好き
○健康の保持増進を心がけている
【体育専科教員】小学校
○体力向上の推進役
・体育授業の充実
・体育環境の整備
・研修講師
・資料提供
・一校一実践の推進
・体育部会の活性化
○効果的取組事例の拡充
【体育・運動部活動】
【その他】
○体育授業の充実
○実技研修会の充実
○運動部活動入部率向上
に向けたモデル校の設置
○新しい運動機会創設に向
けた支援
○中学校体力向上推進校
の指定(県下16校)
○市町村体育主任会議や
管理職向け体力向上研修
の開催
○幼児の体力向上支援
〔運動課題〕
○運動する子供とそうでない子供の
二極化傾向(中学生以上は二極化)
○体力の低下傾向が深刻
〔子供を取り巻く環境〕
○外遊びやスポーツより楽しいゲーム
○一緒に遊ぶ仲間・空間・時間の減少
16
改善の基本方針に立ち返ってみると…
学習指導要領の改訂について
(中央教育審議会答申 平成20年1月17日)
体育科、保健体育科については、その課題を
踏まえ、生涯にわたって健康を保持増進し、豊
かなスポーツライフを実現することを重視し改
善を図る。
その課題
○運動する子どもとそうでない子どもの二極化傾向
○子どもの体力低下傾向が依然深刻
○生涯にわたって運動に親しむ資質や能力の育成が十分に
図られていない例も見られる
○学習体験のないまま領域を選択しているのでは
17
生涯にわたって運動に親しむ資質や能力とは…
①各種の運動が有する特性や魅力に応じてそ
の楽しさや喜びを味わうこと
②公正・協力・責任などのいわゆる社会的態度
③意欲
④健康・安全に留意する態度
⑤運動の技能や知識
⑥思考力・判断力
(中学校学習指導要領解説から)
18
新しい学習指導要領の下での学習評価
◆授業でどのような成果が上がっているか
■一生懸命教えているでとどまっていないか
■何が身に付いたか? の視点は
1 指導と評価の一体化を目指した授業づくり
■学習指導要領に即した評価規準の設定
■指導内容と学習活動の整理は
2 学習評価の妥当性、信頼性を高める取組
■ねらい、指導内容の明確化、「本時のねらい」
■各観点の評価方法の工夫との関係
3 学校全体としての組織的・計画的な取組
■教師の共通理解と力量の向上
■生徒や保護者への情報提供
19
体力向上を重視
■全生徒を対象としている授業での成果は
■「教育活動全体」という総則の理念の反映は
1 「体つくり運動」、「体育理論」の充実
■運動を組み合わせて運動の計画に取り組むこと
■単元を構成し授業実践
■授業時数の目安を示した意味
2 その他の領域
■「それぞれの運動の特性や魅力に触れるために必
要となる体力を生徒自らが高められるように留意し…」
■「関連して高まる体力」(第1,2学年)、「体力の高め
方」(第3学年)
学校の教育活動全体や実生活で生かすことができるようにする
20
体育専科教員の活用について
大分元気っ子体力パワーアップ事業
以前の体育専科教員の活用イメージ
資料提供
A校
体育専科
教員活用
推進校
B校
公開授業
授業
大分っ子体力向上推進事業
現在の体育専科教員の活用イメージ
A校
体育部会の
活性化
B校
D校
公開授業
体力向上
【体育専科教員活用上の課題】
○活用校での授業時数が多いことから訪問
先が限定される。
○訪問先での活用は授業が中心。
○訪問校の体育環境の整備費がなく、活用
校で作成した用具等の持ち出し事例も。
一校一実践への
アドバイス
資料提供
授業
C校
体育専科
教員活用
推進校
体育環境の整備
E校
訪問校での
研修講師
体力向上
【これまでの課題に対する改善】
○訪問指導を行いやすい体制の整備(活用校
での授業時間数の軽減)。
○訪問校の受け入れ体制の整備。(一校一実
践へのアドバイス、研修講師など)
○訪問先の環境整備費を委託費で負担。
21
体育専科教員活用の成果と課題
成果
課題
体育専科教員16人16郡市に配置
達成率
50.0%
達成率
91.7%
・広域あるいは学校数の多い市町
では一部学校でしか活用できない
・九重町、姫島村へは未配置
・市町村学力・体力アクションプラン
の年次見直しによる加配要求
〈課題への対応策〉
・広域市や児童数の多い市町から
市町村学力・体力アクションプラン
に伴い複数名を配置希望
・H26から24人に増員
22
○○学校体力向上プラン(一校一実践様式イメージ)
取組名
1 実態(課題)の把握
4 プランの検証と改善
(1)体力運動能力調査結果
(1)目標や指標から見た分析・評価
(2)生活習慣等調査
(2)成果と課題
(3)児童生徒の特徴的な様子
(3)改善策の公表
2 重点目標の設定
3 重点的取組と取組指標の設定
(1)重点目標
(1)重点的取組
(2)達成指標
(2)取組指標
23
一校一実践の趣旨
○各学校の体力向上に関する検証改善サイク
ルを確立し、児童生徒の体力を向上させるため
に取り組むもの
○体力・運動能力調査結果や生活習慣等調査
結果から得られた課題を明らかにし、校長によ
るリーダーシップの下、体育主任等ミドルリー
ダーを中心として、全教職員により組織的かつ
計画的に推進していくことが重要
H26一校一実践実施要項
24
一校一実践の作成手順
(1)実態(課題)の把握
・客観的に実態を把握し、改善すべき課題を明らかにする
(2)重点目標と達成指標の設定
・課題から、「一校一実践」で目指す重点目標を設定する
(3)重点的取組と取組指標の設定
・重点的取組及びその取組指標(4点セット)を設定する
(4)一校一実践の検証と改善
・可能な限り短期のサイクルで検証を行えるよう計画を立てる
・年度途中でもプランや取組内容の改善を行う
・学校だより等を通して、家庭・地域へ取組内容等を発信する
H25一校一実践実施要項
25
学校における体育・健康に関する指導
学校体育実技指導資料 第7集 体つくり運動(文部科学省)
26
一校一実践に係る4点セット
重点目標
達成指標
重点的取組
取組指標
運動好きな ○運動や外遊び ○全校児童が毎日昼休 ○毎日、昼休みに運動
子の育成
が好きと答え
みに運動や外遊びをす や外遊びをするよう児
る児童の割合
るよう取り組む。
童を促す。
が8割以上
○学校全体で、長縄で ○各学級で、毎月長縄
の活動に取り組む。
を跳ぶ回数の目標を決
めて挑戦する。
○家庭と連携して、運 ○各担任が、(中略)
動の基礎となる生活習 個別に家庭と話し合い
慣の確立に取り組む。 をする。
H25一校一実践実施要項
27
「一校一実践」に係る優良取組事例
日田市立桂林小学校
日田市立津江中学校
桂林サーキット & 桂林トレーニング
津江中元気っ子体力パワーアップ活動
①桂林サーキット
○毎日の朝の時間や休み時間を使ったサーキット運動。
・低中高に分かれてグランドでの走力、遊具での各種運動、ボール運動等
②パワーアップタイム(毎週木曜日)
○グランドや体育館での運動。
・遊具を使って運動、短距離走、持久走の指導。
○チーム(縦割り班)活動での運動。
・大縄跳び、相撲、綱引き等の練習や大会の設定。
③桂林トレーニング
○体育授業の中に、体力アップメニューを取り入れ行う。
・基礎・基本の運動や、単元等に応じた体力アップメニューを、補助運動として
取り入れる。
週当たり( 5 )回程度
1回あたり( 15 )分程度
①体育授業の充実 ④家庭や地域と連携した取り組み
・重点目標の設定、課題解決学習 ・自立度調査(食生活・生活習慣)、ストレスチェック
・健康相談、夏休みチャレンジクッキング、お弁当の日
②体力向上につながる活動の充実 ⑤全校トレーニングタイムの実施
・日常活動を通した体力向上 ・毎週水曜日に30分間(津江中タイム時)
・生徒会活動を中心に体力向上に → 体力・運動能力テストの結果を分析、各自の
向けた取り組み 最も課題のある「体力の要素」から4グループを
・行事活動を通した体力向上 編成し、全職員で指導
グループA(筋力を高める)
③体育環境の整備 グループB(敏捷性・瞬発力を高める)
・校内に『体力向上コーナー』の設置 グループC(柔軟性を高める)
グループD(持久力を高める)
週当たり( 1 )回程度
1回あたり( 30 )分程度
組織的・計画的に実施されているか
A
A:非常によい
組織的・計画的に実施されているか
A
A:非常によい
運動の楽しさを味わえるよう工夫されているか
A
B:よい
運動の楽しさを味わえるよう工夫されているか
A
B:よい
目標や指標が明確であるか
A
C:ややよい
目標や指標が明確であるか
A
C:ややよい
28
一校一実践における実施時間の設定
活動場面(小:複数回答)
授業中
54.96%
特別活動(学校行事)
部活動
79.53%
21.26%
部活動
0.00%
始業前
29.79%
中休み
49.29%
昼休み
その他
授業中
特別活動(学校行事)
12.77%
始業前
放課後
活動場面(中:複数回答)
39.01%
5.32%
16.31%
0.00% 10.00%20.00%30.00%40.00%50.00%60.00%
中休み
44.09%
2.36%
0.00%
昼休み
18.90%
放課後
17.32%
その他
5.51%
0.00% 20.00% 40.00% 60.00% 80.00% 100.00%
H25一校一実践に係る取組状況調査
29
一校一実践の実施頻度
頻度(小)
頻度(中)
ほぼ毎日
40.07%
週当たり3回程度
学期に2~3回
月に2~3回
5.32%
月1回程度
3.19%
0.71%
学期に1回程度
その他
0.00%
20.00%
30.00%
40.00%
50.00%
2.36%
1.57%
学期に2~3回
1.57%
その他
4.26%
9.45%
月1回程度
学期に1回程度
1.77%
10.00%
44.88%
週当たり1回程度
10.28%
月に2~3回
29.13%
週当たり3回程度
34.40%
週当たり1回程度
ほぼ毎日
0.00%
7.09%
3.94%
10.00%
20.00%
30.00%
40.00%
50.00%
H25一校一実践に係る取組状況調査
30
一校一実践の実施時間(一回当たり)
時間(小)
5分以下
時間(中)
5分以下
11.70%
5~10分程度
42.55%
10~15分程度
26.24%
15~20分程度
9.57%
20~25分程度
1.77%
25~30分程度
3.19%
30分以上60分未満
60分以上
4.61%
0.35%
0.00%
10.00% 20.00% 30.00% 40.00% 50.00%
12.60%
5~10分程度
37.80%
10~15分程度
18.11%
15~20分程度
20~25分程度
8.66%
3.15%
25~30分程度
7.09%
30分以上60分未満
7.09%
60分以上
0.00%
5.51%
10.00%
20.00%
30.00%
40.00%
H25一校一実践に係る取組状況調査
31
一校一実践における教職員の関わり
指導する教職員(小)
全教員(管理職含)
68.44%
全教員(管理職除く)
全教員(管理職含)
15.75%
一部教員(半数未満)
1.77%
体育・保健体育科教員のみ
0.00%
体育・保健体育科教員のみ
その他
0.71%
その他
20.00%
16.54%
一部教員(半数以上)
8.87%
0.00%
28.35%
全教員(管理職除く)
20.21%
一部教員(半数以上)
一部教員(半数未満)
指導する教職員(中)
40.00%
60.00%
80.00%
9.45%
30.71%
1.57%
0.00%5.00%10.00%
15.00%
20.00%
25.00%
30.00%
35.00%
H25一校一実践に係る取組状況調査
32
一校一実践における取組内容の見直し頻度
取組の見直し頻度(小)
月に2回以上
取組の見直し頻度(中)
月に2回以上
1.42%
月に1回程度
10.64%
月に1回程度
学期に2回程度
11.35%
学期に2回程度
学期に1回程度
65.60%
6.30%
10.24%
学期に1回程度
半年に1回程度
5.67%
半年に1回程度
していない
4.96%
していない
0.00% 10.00%20.00%30.00%40.00%50.00%60.00%70.00%
0.00%
60.63%
9.45%
13.39%
0.00% 10.00%20.00%30.00%40.00%50.00%60.00%70.00%
H25一校一実践に係る取組状況調査
33
一校一実践の取組に対する意識の把握
意識の把握(小)
意識の把握(中)
している
していない
0.00%
87.59%
71.65%
していない
12.41%
20.00%
している
40.00%
60.00%
80.00%
100.00%
0.00%
28.35%
20.00%
40.00%
60.00%
80.00%
H25一校一実践に係る取組状況調査
34
成果と課題(小学校)
【成果】
【課題】
○外遊びをする児童の増加、欠席者の激
減、授業見学者の減少。
○登校時間が早くなった。
▲児童の意欲を継続させるための取組内容
の工夫改善が必要である。
○時間を決めて活動したことで生活リズムの
改善につながった。
○毎日の取組にしたことで児童が自主的に
活動できるようになった。
○運動の習慣化が図られた。
○教職員・児童の体力向上への関心が高
まった。
○取組により、PTAや地域との関係を深める
ことができた。
○運動好きな児童が増加した。
▲運動ができない子、苦手な子に対する活動
内容の工夫が十分に行えなかった。
▲児童の実態把握を行い、活動内容の検討
や場の設定を行う必要がある。
▲行事や委員会活動等との日程調整が必要
である。
▲年間を通した活動の実施が難しい。
▲体育の授業、体育的行事、休み時間の取
組に関連を持たせることがなかなかできな
い。
▲実施頻度を増やすことが難しい。
H25一校一実践に係る取組状況調査
35
成果と課題(中学校)
【成果】
【課題】
○生徒会(保体委員)活動と関連付けたこ
とで、意欲的な取組となった。
○昼休みに外遊びする生徒が増えた。
○結果が数字となって表れることで、生徒
の「自信」や「やる気」につながった。
○保健体育授業の見学者が減った。
○自力登校する生徒が90%まで増えた。
○縦割り班での取り組みを行った結果、全
校の一体感が増した。
○養護教諭と連携を図り、保健便りの内容
を工夫し、授業でも扱うなどして生活習慣
の改善に努めた。
○教職員の体力に関する意識や連携が高
まった。
▲一校一実践に係る時間設定が困難であ
る。
▲昼休みや放課後は、補習や部活のため時
間の設定が行えなかった。
▲「学力向上」「読書活動」「生徒会活動」と時
間の奪い合いとなり苦労した。
▲他教科の教師に協力を願うことは難しい。
▲学力向上と違い、学校全体の取組とならな
い。
▲体育の時間だけで取り組むよう計画を立て
たが、十分な成果が得られなかった。
▲取組が成果に結びついていない。特に女
子がままならない。
▲教職員側に知識とアイディアが不足してい
た。
H25一校一実践に係る取組状況調査
36
一校一実践に係る留意事項
(1)学習指導要領の改訂に伴い、運動の特性
に触れる楽しさや喜びを味わい、学習した結果
として一層の体力向上を図ることが重視されて
います。体力・運動能力調査結果の向上のみ
を目指した取組ではなく、児童生徒に運動の楽
しさを味わわせ、運動の習慣化・日常化が図ら
れることを目指した取組となるよう各学校での
工夫をお願いします。
H26一校一実践実施要項
37
一校一実践に係る留意事項(追加)
(2)一校一実践は、学校教育活動全体で組織的・
計画的に児童生徒の体力等をはぐくむことを目的
としていることから、その活動場面を、体育・保健
体育授業以外にも位置づけることをお願いします。
(3)指標の達成状況によっては、一校一実践のプ
ランや取組内容の改善を行うことが求められます。
客観的なデータを活用して、可能な限り短期のサ
イクル(最低学期に1回以上)で検証を行うことをお
願いします。
H26一校一実践実施要項
38
運動の日常化への取組の在り方
•
•
•
•
体を動かす「時間」の創出
体を動かす「空間」の創出
楽しく遊び、ともに体を動かす「仲間」つくり
児童生徒の自主的な活動としての位置づけ
• 目標を持った活動・課題や目標を設定した
活動
子どもの体力向上のための取組ハンドブック(文部科学省)
39
体力の向上に向けた取組の
ゴールイメージ
体育科教育(2011年3月号)
40