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VSOP-2 Key Science Program 案:3C 84
永井 洋
(国立天文台)
そもそもの疑問
我々が見ているジェットは、相対論的加速
を受けた非熱的粒子からのシンクロトロン
+逆コンプトン
非熱的粒子はどこで作られるのだろう?
What we learned from blazars
•X線-γ線放射⇒Γ~10
Kataoka+ 1999
•<dayの時間変動⇒0.01 pc
観測者
γ
BH
セントラルエンジンから0.1-1 pc
(103-4 rg)の領域で非熱的粒子を生
成
Fermi γ-ray Sky
VLBIで良く研究される天体
電波銀河3C 84(z=0.0176)
BH
観測者
3C 84 (NGC 1275, Perseus A)
•NGC 1275のAGN電波源
•Seyfert 2 AGN (MBH=3*108Msun)
•z=0.0176
•間欠的なジェット噴射の兆候
Optical image (NASA and The Hubble Heritage Team )
Pedler+ 1991
Vermeulen & Taylor 1996
Asada+ 2006
50 kpc
10 kpc
40 pc
5 pc
Radio image (DRAGNs/Leahy+)
pc-scale lobe of 3C 84
Asada+ 2006
Credit: UMRAO
 VSOPによるローブ膨張の検出: コアを起点に、1960年頃から膨張開始?
 ライトカーブ: 1960年頃に明るくなりはじめる
1960年頃からジェット噴射が開始され、ローブを形成か?
なんとFermiがGeV-γ線を検出!
γ線イメージ
VLBIイメージ
Abdo+ 2009 (Corresponding author: J. Kataoka)
COS-B
Fermi
EGRET
•中心のpc-scaleがγ線源
•電波の増光と一致!!!
•どうやら中心1 pc以下のコアが増光?
Pre-launch Study (Preliminary!!!)
Pre-launch Study (Preliminary!!!)
Pre-launch Study (Preliminary!!!)
SED
▼One-zone SSC model
- サイズ:1 pc
- 速度:0.83c
- 見込み角: 25°
Abdo+ 2009
▼減速ジェットモデル
- サイズ:0.03 pc
- 速度:0.995c0.83cに減速
(~0.5 pc進む間)
- 見込み角:20°
VLBIの結果と一致しない。One-zone近似の崩れ?
電波ではγ線源をトレースしていない?
VSOP-2@22GHzのビームサイズ
VSOP-2@22/43GHzによって、γ線放射領域(粒子加速領域)の空間スケールで、
モロフォロジー、ダイナミックス等を議論することができる!
VSOP-2観測のねらい
0.07 pc
 ノット毎のライトカーブとγ線ライトカーブからγ線源の同定(core vs.
distant component ?)
 γ線源のサイズ
 時間発展(速度・構造の変化)
 磁場構造
γ線放射機構に直接的な制限を与える
まとめ
 3C 84はM 87、Cen Aに次いで近いガンマ線源
 VSOP-2は理論的に予言されているガンマ線源のサイズを空間分解可能
 サイズ・速度等、基本的な物理パラメーターの取得により、ガンマ線放射
メカニズム・粒子加速機構に制限を(Blazarへのシナジー)
 新たな電波ローブが形成されるのか?電波源進化における極めて初期
段階のダイナミックスを探る(GPS/CSSへのシナジー)
 Lest’ make 3C84 a KSP!