研磨手法の確立に向けて

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Transcript 研磨手法の確立に向けて

研磨進捗報告
(株)ナノオプトニクス・エナジー
高橋啓介
6/5 @名古屋大学
もくじ
もぐらたたきを用いた等圧支持での形状測定
・ベタ置きの問題点
形状補正(全面)
・パッドの速度勾配による形状補正
形状補正(端領域)
・意図的な圧力勾配による形状補正
今後の方針
・やといの設置
等圧支持でのセグメント形状
鉄板直置き
もぐら前後
もぐらたたき
鉄板直置きと、もぐらたたき上での測定形状の差
~6um!
研削段階から等圧支持にしておく必要→バネ支持研削
形状補正(全面)
全面研磨時のパッド軌跡と
速度勾配(シミュレーションで決定)
研磨前後の形状差
パッドが完全通過できる領域の形状誤差
→比較的容易に補正可能
シミュレーションを用いた速度勾配決定
1:現在の形状から研磨量の目標を定め、V_max, V_minを決める
2:CGHの高さ情報から各位置での移動速度を決定する
3:位置、速度情報からシミュレータを使い、研磨量を計算
4:現在の形状と比較してV_max, V_minを調整→2に戻る
加工時間~500min.
予想値
結果
形状補正(端領域)
端の研磨不足領域
エッジ付近の形状
エッジ付近→軸の中心までしかパッドが行けない
パッド半径程度の領域が盛り上がって残ってしまう
滞在時間の調整のみでは補正できない→うまく補正する方法は?
線形の圧力勾配を考慮した研磨量
一方行(Z方向)にパッドを動かしたときの研磨量分布
z
x
研磨量
x
一様な圧力分布
x方向に線形の圧力勾配
カップリングのバネを利用
研磨量
法線
法線からエッジ方向に
5度の傾き
法線からエッジ方向に
10度の傾き
圧力勾配による研磨量制御は可能
バネのみで理想的な圧力勾配を生むことはできなかった
バネの補強
傾きを大きくしすぎるのは危険→バネを強く!
ゴムシートを巻きつけてバネを補強+φ60パッドに
強化したバネを用いることによって
エッジ側から内側に向けて十分な圧力勾配を
生み出すことが出来た
ただし、、
ゴムの巻き方、錘の質量、エッジのはみ出し量
のバランスを上手くとる必要
再現性に問題
研磨量
再現可能な最適解を見つける必要
最終形状
円弧の削り残し
端以外の領域は問題なく形状補正が出来ている
2辺交差点の
削り残し
今後の方針:やといの設置
エッジ付近の研磨が難しい理由→パッドが落ちてしまうから
パッドが落ちないようにする!
セグメント
やとい
設置の方法、段差の問題等、課題はいくつかあるが、
研磨に要する時間を大幅に削減できる可能性
まとめ
今後の研削、研磨は等圧支持にして行う必要
ベタ置きでは数umの形状誤差
1枚目セグメントの形状補正研磨
端領域を除いてほぼ仕様を満たすことができた
意図的な圧力勾配による研磨量制御
セットアップ次第で可能であることが分かった
今後の研磨方針
やといを用いて端の問題を回避