明月記 - 宇宙線研究室

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Transcript 明月記 - 宇宙線研究室

頭の体操:天動説か地動説か=
正午のアナレンマ
自然の芸術 = 正午のアナレンマ
「学校でならったから正しい」のではなく
自分の頭で考える習慣を付けよう。
Ayiomamitis
野村 仁
B. Urschel
地球の自転軸は公転面から23.4度傾いている。
宇宙物理は過去の事象を現在に見ることが出来る
=時空を超えるタイムマシーン
情報は有限の速度(光速度)でしか伝わらない。
例:宇宙誕生後30万年の姿(3000度の火の玉中で物質の音波)
を137億年才の現在宇宙に投影(-270度の温度揺らぎ)
平安京の歴史秘話と基礎物理学 = 文理融合の魅力
千年の時空を駆けたX線 (京大名誉教授)
星は安全な原子炉、但し最期には!
軽い星
重い星
超新星 と X線放射
(大質量星の最期の大爆発)
SN1987A (左下):可視光
その後の20年 (下):X線
X線の放射(スペクトル、形)は超新
星の進化(時間発展)の帰結である
例えば元素の合成
宇宙はビッグバンで誕生 (水素+
ヘリウム)。星は核融合で光る重
い元素(鉄まで)の合成超新星
宇宙空間に拡散、 再び集って次世
代の星(太陽)この繰り返しで宇
宙全体が重元素汚染。
この歴史をX線で追う。
京都から最新の物理学を
:文理融合の魅力
本学の伝統
基礎物理学
現代
飛鳥時代
平安時代
江戸時代
自然と人間との対話で
その文理融合の魅力にふれる
冷泉家 定家の墓
1170年頃の平安京
源頼光
安倍泰親
上長者町通、
ブライトンホテル
土御門通
蘆山寺
紫式部
仙洞御所、
土御門殿
(藤原道長)
梨木神社
藤原定家
(
国宝「明月記」の寛喜二年十一月八日(1230年12月14日)の条:
超新星の記録がある。この背景は十一月初めの彗星の出現。客
星
泰
かに星雲
事
3C58
俊
1054
依
1181
朝
不
SN1006
臣
審
の
問
返
泰
書
俊
晴
明
後
七
代
)
朝
臣
SN1006
一條院 寛弘三年 四
月二日 葵酉 夜以降
騎官中 有大客星 如
螢惑 光明動耀 連夜
正見南方 或云 騎陣
将軍星本体 増変光
安倍吉昌(晴明の次男)
が天文密奏 ?
騎官:27星からなる皇帝
の侍衛
騎陣将軍(1):車騎(3)
にのる将軍
6000年の時空旅行の後、寛弘三年四月二日(1006年5月1日)、
京都南 巨椋池上空に
火星
アンタレス
騎陣将軍
SN1006
四月二日時々雨:御堂関白記
1000歳の記念写真から、何がわかったか
ネオン 珪素
X
硫黄
線
縄文時代に爆発した超新星の光が、5000年の時
の
アルゴン
強
酸
を経て平安時代
(1006年)に到着した。
藤原定家
鉄
度
素
マグネシウム
が、明月記にこれを書き留めた。更に1000年後の
2006年に、21世紀の最新衛星によって、史上最も
明るい超新星だったことを証明した(小山)。
カルシウム
X線のエネルギー
もう一つの成果:超高エネルギー粒子が加速された (宇宙線)
 宇宙線が地球大気と反応し、湯川粒子が作られた。
衝撃波
動く壁の間で「ピンポン
玉が跳ね返る
ピンポン玉が早く跳ね返る
玉は早くスピードが増す
湯川秀樹と宇宙線
朝日新聞 2006/12/01
かに星雲 (1054)
明月記:後冷泉院 天喜二年 四月中旬以降 丑時
客星觜参度見東方孛天関星大如歳星
一代要紀:二年甲午四月大客星
続資治通鑑:宋仁宗至和元年五月己丑客星天関
東南出
中性子星が出来
たことが実証:
明月記の記録が射場氏によって米国の一般
1ccで10億トン
天文雑誌に紹介された。
世界で初めて歴史に記録された超新星と
して認知された。
オールトらは他国の記録を捜した。中国、アラビアからのみ。
欧米からは一例も見つかっていない。
7000年の時空旅行の後
1054年7月5日、京都の未明 東山上空
すばる
カペラ
アルデバラ
ン
かに星雲
天関星
チャコキャ二オン国立公園 (ニューメキシコ:世界遺産)
プエブロボニ―トの洞窟画。
プエブロ文化は天文観測をしていた(マヤ文明)。
13世紀中ごろ、干ばつのため?村を放棄。
3C58 (1181)
明月記:高倉院 治承五年 六月廿五日 庚午
戌時客星見北方 近王良 守伝舎星
吾妻鏡:治承五年六月二十五日庚午戌時客
星見艮方鎭星色靑赤有芒角。是寛弘
三年出見之後 無例
Chandra image of 3C58
表
面
温
度
温度が冷えすぎ
クォーク星か
小林・益川の3
世代クォーク
1万年の時空旅行の後、治承五年 六月廿五日戌時
(1181年8月7日午後8時)、比叡山の上空に
京都と江戸の天文学争い
江戸で、澁川春海が新暦を作成、京都梅小路で天体観測をし
京都の陰陽頭の土御門泰福推薦の暦と比較
「貞享暦」の勝利 (水戸光圀仲介)
息子の土御門泰邦は1751年梅小路に天文台、私塾:斉政館、
四条堺町に分室(皆川村吉)
江戸天文方は1797に西三条に天文台をつくる
(土御門の天文台と同じ経度、緯度~35度)
伊能忠敬の日本初の本初子午線はここ
大将軍八神社
土御門家の家司、皆川家に伝わる一連の古文
暦道資料 がある。国産第1号の暦、貞享暦を
作った渋川春海製作の天球儀
安倍(土御門)泰福の墓
真如堂
安倍(土御門)泰邦の墓
梅小路の大表土台(日時計)
渾天儀台(天体観測機器)
梅林寺の大表土台
浅斎北飾葛たい描を台文天草
の「図の越鳥草浅」
京都千年天文学街道
を散歩してみませんか
http://www.tenmon.org
「京千年の天文学街道」全体の模式図、京都府マンガ観光マップより転載
福島原発の事故は想定外でない。
原子力村: 経産省、特殊法人、電力会社、
原子炉メーカー、原子力研究者
政治献金[自民党]、研究者に多額の研究費
政・官・財・学の利権の癒着構造
 閉鎖社会、隠ぺい 「原子力は国家」 =「安全神話」
安全の技術指針 土木学会委員の半数が電力会社関係
原子力委員会 政府、電力会社の「安全」に権威づけ
3代実録: 貞観(869年)の地震: 「想定以上の大津波」
東電、経産省、原子力研究者 「知りえたが無視」
吉田兼見 「兼見卿記」 (細川幽斎の従兄)、フロイス
「日本史」:  若狭湾の天正の津波の記述:
関電は「信用できない」と無視
「全ての可能性を考えると設計できない」 (現委員長)
1.主に「理系」の人に、
「満州は日本の生命線」、「神風神話」で国民
視野の狭い専門に閉じこもるのではなく広い
を集団催眠に落とし、無謀な戦争に引っ張り
視野で「価値」を考える専門家になってほしい。
こんだ、これとどれだけ差があるのか。
2.主に「文系」の人に、
的確な判断が出来る程度の理系素養はつけ
てほしい。
3. 権威や大勢に流されない、勇気ある人に
なってほしい。
おわり
土御門と江戸天文学の確執
江戸で、澁川春海が新暦を作成、京都梅小路で天体観測江戸方
の勝利、「貞享暦」発行。
次の「宝暦暦」は土御門泰邦(安倍)が主導。
泰邦は寛延4年(1751)梅小路に天文台。
江戸方は寛政9年(1797)西三条天文台。
江戸時代の古文書(大國家文書: 府立総合資料館):三条北一町千本西
へ三町計余
寛政九年天文方測量場平面図:東西100メートル南北60メートルほど、
経緯儀、垂揺球儀(振り子時計)、象限儀など
土御門の天文台と同じ経度
伊能忠敬(1745—1818):大日本沿海輿地全図:本初子午線(経度0度)
は西三条天文台を通る線、またほぼ北緯35度線上。
地図作成にあたって、忠敬は正確な天体観測を併用した。従って緯度
方向(南北)の精度は高い。一方、経度方向(東西)の誤差はやや大き
い。しかし全体として測定誤差は0.1 %という驚異的な精度であった。
明治維新のころ、列強の連中はその精度に驚いたという。
渋川春海=京都4条室町に生まれる
宣明暦貞享暦 保科正之、水戸黄門、土御門泰福
紫式部 条天皇―――中宮彰子(藤原道長の長女)
後一条天皇(68) 後朱雀天皇(69)
清少納言 一条天皇―――中宮定子 (藤原道長の姪)
道綱の母
蜻蛉日記 道綱の母の姪 更級日記
真如堂:土御門泰福 、土御門泰親=鎌倉地蔵堂 (玉藻前: 鳥羽上皇)
倉橋家(くらはしけ)は、安倍氏土御門庶流の堂上家、家格は半家。
新城新蔵:1918年京大に宇宙物理学教室を設立、1929年京大総長
荒木俊馬(としま): 新城の弟子で娘婿、保守派のイデオローグ
量子力学:教え子に湯川秀樹、朝永振一郎など
村岡 範為馳(むらおか はんいち)
1893年(明治26年)に旧制第三高等学校の教授、京都帝國大学教授
国内で初めてX線写真の撮影に成功している
誰が何処で何時、1000年前の超新星を観測したか?
誰が何時?
明月記(藤原定家)、御堂関白記(藤原道長)
天文密奏からの情報?
陰陽寮(陰陽道・暦道・天文道)
● 天文博士(1人):天体の異変を観察し、その吉凶を
占って密封して 天皇に奏上する(天文密奏)=安倍晴明
の子孫(土御門家)が代々受け継ぐ
● 天文生(10人)(夜空の定時観測): 戌の刻(午後8時)
と寅の刻(午前4時)
超新星SN1006
記録からは史上最高の明るさ?
明るさの記録 (感覚的で明らかに誇張がある?)
○中国:
○エジプト:
○シリア:
○イラク:
○イエメン:
○スイス:
地上の物がはっきり見えた(5日の月-8.5等級)
1/4の月より少し明るかった
月のようだった。
月のようだった
水面がぎらぎら輝き太陽のようだった
目がくらむようだった (アルプスの山々をかすめる)
参考 金星-4.6等級 : 満月 -12.6等級
明治以降
の京都
冷泉家
定家の墓
上長者町通
蘆山寺
土御門殿
(藤原道長)