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京の宇宙学
小山勝二 京大名誉教授
現代宇宙物理の魅力、
京都千年の歴史・文化の魅力、
それらが融合する魅力を語りたい。
宇宙は無限の可能性を持つ
人類の最後のフロンティアー (スペースステーション、
無重力空間)
知的探究心の源泉 (天文学・自然科学、 「無限」の時空)
理科教育の格好の教材
文学の舞台 (例:銀河鉄道の夜、星の王子様、 浦島伝説、
天地明察)
宇宙の美しさ (例:映像芸術)、
 豊かな心を育む = 文化の源泉
宇宙を「専門家」で独り占めするのは申し訳ない、もったいない
 宇宙総合学研究ユニット (文理融合)
「京の宇宙学」 松本紘(京大総長)編
1000年前、平安京の星空と現在天文学の話。
星は安全な原子炉、但し最期には!
軽い星
太陽のなれ
のはて
超新星
重い星
の晩年
直径数10光年の
超高温ガス
中心に中性子星
ブラックホール
超新星(大質量星の最期の大爆発)とX線放射
SN1987A (左下):可視光
その後の20年 (下):X線
宇宙はビッグバンで誕生 (水素+ヘ
リウム)。
星は原子炉(核融炉)重い元素(鉄
まで)の合成
超新星宇宙空間に拡散
ペテルギウスの表面に盛り
上がりとみられる二つの大
きな白い模様が写っていた
すると、こんな具合
に見えるだろう。
やがて大爆発する
藤原定家
明月記の客星記録
客星記録
安倍泰俊(晴明7代目?の返書
客星事 依不審問泰俊
冷泉家時雨亭文庫
6
1006年5月1日 京都南 巨椋池上空
火星
アンタレス
騎陣将軍
四月二日時々雨:御堂関白記
SN1006
星動以一
本耀降條
体連騎院
増夜官寛
変正中弘
光見有三
南大年
方客
四
或星月
云如二
日
騎螢
陣惑葵
将光酉
軍明
夜
この事情とその後の発展を漫画でかくと
1006年の初夏、安倍晴明
の息子吉昌は
1230年藤原定家
は日記に(明月記)
2006年、私はX線天文衛星「すざく」で
千年後(2006)に「すざく」はSN1006が史上最も明るい超
新星だったことを科学的に証明した (Ia超新星だった=
標準光源 今年のノーベル賞)
エ
ッ
ク
ス
線
の
強
度
酸素
ネオン
マグネシウム
大量の重元
硫黄
素を発見
アルゴン
シリコン
カルシウム
X線のエネルギー
鉄
宇宙線の加速源
shock
動く壁の間でピンポン玉が
跳ね返る
玉はスピードを増してゆく
シンクロトロンX線
京都の天文学遺跡=天地明察
江戸で、澁川春海が新暦を作成、京都梅小路で天体観測をして
暦の正確さをアピール 「貞享暦」の勝利
(水戸光圀、保科正之などが仲介)
安倍(土御門)泰邦が1751年梅小路の自宅に
天文台をつくる。
私塾:斉政館、 四条堺町に分室(皆川村吉)
大将軍八神社
土御門家の家司、皆川家に伝わる一連の古
文暦道資料 がある。国産第1号の暦、貞享暦
を作った渋川春海製作の天球儀
江戸天文方は1797に西三条に天文台をつくる
(土御門天文台と同じ経度、緯度~35度)
伊能忠敬の日本初の本初子午線はここ
安倍(土御門)泰邦の墓
梅小路の大表土台(日時計)
渾天儀台(天体観測機器)
梅林寺の大表土台
浅斎北飾葛たい描を台文天草
の「の越鳥草浅富士」
京1000年の天文学街道
http://
www.tenmon.org/tour
/
さて、皆さん
現代宇宙物理の魅力、
京都千年の歴史・文化の魅力、
それらが融合する魅力を感じ取っていただけたで
しょうか。
京都大学はこのような魅力にふれることが出来る
唯一の大学です。皆さん京都大学に来ませんか。