節電・省エネ対策

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Transcript 節電・省エネ対策

平成25年2月13日
エコアクション21地域事務局 徳島県中小企業団体中央会主催
審査人力量向上研修
事業者に役立つ節電・省エネ電アドバイスの実際
節電・省エネ対策
エネルギー管理士
省エネ普及指導員
家庭の省エネエキスパート
宇田吉明
審査での助言について
□認証・登録及び審査マニュアル
(手順と判断基準)Ver.1.2
2.エコアクション21審査人及び地域事務局の留意点
1)審査人の留意点
②審査等に当たって審査人は、「エコアクション21審査人倫理規程」に則り、エコアク
ション21に係る専門家として、受審事業者の業種・業態・規模・これまでの環境への
取組の状況等を踏まえ、適切な環境への取組が継続的に推進されるよう、審査及び
指導・助言を行わなければならない。
③審査人は、受審事業者の事業活動の内容を踏まえ、どのような環境負荷が想定さ
れ、どのような環境への取組が必要か、どのような環境法規が適用されるかを判断で
きる専門的知識、経験がなければならない。
2
審査での助言について
審査及び判定の手引きVer.2.1
2)審査人の審査実施にあたっての遵守事項
2)-1.一般的遵守事項
②審査等にあたって審査人は、「エコアクション21審査人倫理規程」に則り、受審事業
者の業種・業態・規模・これまでの環境への取組の状況等を踏まえ、環境への取組が
継続的に推進されるとともに、環境経営システムが構築・運用・維持されて環境パ
フォーマンスの向上が図られ、事業者の経営に資するよう、適切に審査及び指導・助
言を行わなければならない。
③審査及び判定にあたっては、受審事業者の業種・業態、規模、代表者や従業員の
意識・考え、受審事業者におけるこれまでの環境への取組の状況、受審事業者を取り
巻く社会環境の状況等を十分に勘案するとともに、解説及び推奨事項を踏まえ、必要
な環境への取組及び環境経営システムの構築・運用・維持を指導・助言していかなけ
ればならない。
⑥審査人は、審査においては、形式の有無のみに着目した審査をしないようにすると
ともに、中小事業者に過度な要求をすることがないよう留意しなければならない。
⑦一方、審査人は、「問題はありません、ガイドラインに適合しています」と、受審事業
者に安易に迎合した審査結論を出さないよう心がけなければならない。中小事業者の
環境への取組の推進に資する改善事項を適切に抽出し、指摘することが審査人の務
めである。
3
取組の助言について
審査人は取組について助言をしなければならない




EA21はパフォーマンスの向上を主目的としている。
このためにEA21には「取組の自己チェックリスト」が用意されている。
「取組の自己チェックリスト」を十分活用した助言が期待されている。
審査人は「取組の自己チェックリスト」に記載された取組については、理
解し、助言できる力量を持つ努力が求められる。
 「取組の自己チェックリスト」は、常に追加・充実し、審査人のノウハウ集
として役立てるとよい。
※今後、電力の大幅値上げが予想されることから、節電・省エネに関する
一層の助言が求められる。
4
取組の自己チェックリストの活用
※青字は独自に追加したアイデア
5
取組の自己チェックリストの活用
※青字は独自に追加したアイデア
6
節電・省エネ対策
 節電・省エネのマネジメント
 節電と省エネの違い
 電力の契約の種類と契約電力の仕組み
 空調の節電・省エネ
 照明の節電・省エネ
 オフィスビルの節電・省エネ
 店舗の節電・省エネ
 空圧機の節電・省エネ
 回転体の節電・省エネ
 見える化
 創エネと太陽光発電設備投資採算
 エネルギー転換
 体制・仕組み
 節電・省エネ関連助成制度
<推進体制>
推奨される省エネルギー活動フロー
=エコアクション21
エネルギー管理
組織の整備
・代表者(責任者)がリーダー
・役割分担とスケジューリング
・全員参加
・実績データの把握
・原単位管理
・見える化
エネルギー使用
状況の把握
削減目標の設定
・日常の運用改善
・管理標準の活用
・改造改善を検討・実施
・代表者(責任者)による明確な目標
・具体的な個別目標と活動計画
・効果確認方法の決定
改善活動
・実績評価
・PDCAを回して、次のステージ へス
パイラルアップ
効果の確認
8
節電と省エネの違い
9
節電=kW削減
省エネ=kWh削減
KWh → 電気の使用量
KW → 電気の瞬間的な使用値
電力量料金
使用量によって決まる料金
基本料金
契約電力によって決まる料金
最大デマンド値で決定
※デマンド値=30分間の平均使用電力(kW)
10
節電≠省エネのケース
対 策
理
由
非常用発電機の使用
熱効率が低いため、CO2が増える
エアコンから灯油へ暖房切替
エアコンの方が熱効率がよい
一斉起動を繰上げ順次起動
瞬間使用電力は下がるが消費量は増加
夜間蓄熱による空調
放熱ロスで消費量は増加する
夜間への生産シフト
分散することにより効率が悪くなる場合がある
11
電力の契約の種類
12
低圧電力の契約の種類(四国電力)
種 別
低圧電力
電力料金
1,065円75銭
基本料金(円/kW)
13円46銭
電力量料金 夏季(7月~9月)
(円/kWh) その他季(10月~6月)
12円23銭
※燃料費調整額、太陽光発電促進付加金が別途加算される
低圧季節別時間帯別電力
種 別
低圧季節別
時間帯別電
力
電力料金
1,260円00銭
基本料金(円/kW)
14円67銭
電力量
昼 夏季(7月~9月)
料金
間 その他季(10月~6月)
11円39銭
(円/kWh)
夜間(22時~8時)
8円97銭
13
高圧500kW未満の電気料金(四国電力)
(基本料金は過去1年間の最大需用電力で決定)
業 種
事務所・商業施設
(高圧AS)
工場
(高圧BS)
電力料金
基本料金(円/kW)
電力量料金 夏季(7月~9月)
(円/kWh)
その他季(10月~6月)
基本料金(円/kW)
電力量料金 夏季(7月~9月)
(円/kWh)
その他季(10月~6月)
1,476.00
12.61
11.27
1,235.00
13.66
12.42
※季節別時間帯別料金は別途
14
高圧500kW以上の電気料金(四国電力)
(基本料金は使用する負荷設備および受電設備の内容,同一業
種の負荷率,1年間を通じての最大需要電力等を基準として,関
電との協議によって決定)
業 種
事務所・商業施設
(高圧AL)
工場
(高圧BL)
電力料金
基本料金(円/kW)
電力量料金 夏季(7月~9月)
(円/kWh)
その他季(10月~6月)
基本料金(円/kW)
電力量料金 夏季(7月~9月)
(円/kWh)
その他季(10月~6月)
1,476.00
12.61
11.47
1,734.00
10.84
9.85
※季節別時間帯別料金は別途
15
契約電力仕組み
電力のピークカットによる経費削減
デマンド警報装置
デマンドコントロール
16
高圧500kW未満の契約電力の仕組み
当月を含めて過去1年間の最大需用電力がその月の契約電力
業務用(事務所、病院、商店、飲食店、倉庫等)
1kW当たりの契約電力料金 1,685円/月 → 年間約2万円
工場用
1kW当たりの契約電力料金 1,323円/月 → 年間約1.6万円
※ピーク電力10kW削減で年間約16~20万円の得
17
18
A社の電力使用実績
金属加工業(従業員18名)
契約電力 96kW → 53kW の経費節減効果
1,323円/kW×43kW=56,889円/月→≒68万円/年
19
デマンド監視計
20
デマンド監視計
~小規模用省エネナビ~
500Aまで
10数万円
21
デマンド警報
22
デマンド監視システム(例)
最大使用電力を監視し警報・(自動制御)
デマンド監視
ピークカット
デマンド警報
23
節電対策の一例
対 象
最大需要電力量
(デマンド値)の監
視による節電行動
空調機の節電
照明の節電
方法・内容
☑
デマンド警報器による電力使用注意報の発信
□
デマンドコントロールによる自動停止
換気量の制限
屋外機の冷却
夜間電力の利用(氷蓄熱式)
非電力の空調設備導入(ガス焚き吸収式、GHP等)
蛍光灯の玉抜き
個別スイッチの取り付け
スイッチの細分化
消費電力の少ない照明へ交換
(白熱球・ハロゲンランプ→電球型蛍光灯、旧型蛍光
灯→Hf型蛍光灯、水銀灯→LED灯等)
パソコンの省エネ設定
モニター画面の照度調整
ノートパソコンのピーク時間のバッテリーによる使用
ピーク時間帯はコピー、シュレッダーを避ける
□
□
□
□
□
□
□
□
□
自家発電による電
力負荷低減
ソーラー発電の採用
コジェネ・自家発電設備導入
□
□
□
□
□
□
その他の節電
ピーク時間帯の作業分散(休憩時間の分散)
自動販売機の冷却一時停止
エンジン空圧機の採用
省エネ型製品の採用
□
□
□
□
OA機器の節電
24
空調の節電・省エネ
25
空調の節電対策
運用
小改善
リニューアル
非電力エネ
ルギー
温度を28℃以上に設定する(1℃につきエアコン約10%削減)
換気扇を一時止める(冷気(暖気)を室外に逃がさない)
空調の場所を限定する(昼休み、残業時は会議室のみ)
屋外機に水噴霧する(5~15%削減)
屋外機に日よけを取り付ける(5%削減)
中間期の外気利用(外気給気、クーリングタワー冷水の利用)
チラー式空調機の冷水の温度を1℃高く設定
日射を防ぐ(ブラインド、すだれ、緑のカーテン)
窓の断熱(遮光フィルム、断熱シート)
簡易間仕切り(ビニールシート、カーテン、垂れ壁等)
省エネトップランナーの空調機を選択(高COP値製品)
CO2濃度検知による換気量自動調整(650→800ppm△5%削減)
窓・ガラスの二層化
天井、壁、床の断熱
屋上の遮熱塗装
屋上・壁面緑化
氷蓄熱空調機の採用
GHP(ガスヒートポンプの採用
ガス焚き吸収式空調機の採用
26
事業所の節電・省エネポイント 空調編(1)
項
目
内
容
☑
適正温度に管理
管理温度および管理担当者を決める
(国の奨励温度:冷房=28℃以上 暖房=20℃以下)
□
窓からの直射防止
直射が差し込まないようにブラインドやカーテンを取付ける
遮断フィルムを張り付ける
□
□
二層ガラスの採用
窓ガラスや扉のガラスは二層ガラスを採用する
□
建物・設備の遮熱・断
熱施工
熱ロスを防止するため天井、壁、床下など断熱施工を行う
屋根の塗装には熱線遮断塗料を採用する
設備からの熱ロス防止
□
□
□
屋根の輻射熱軽減
余剰冷却水の散水により蒸発潜熱で表面温度を下げる
□
換気の熱ロス防止
CO2濃度1000ppm以下の範囲で換気量を抑制する
熱交換型換気扇を採用する
□
□
外気の導入
中間期など外気で空調できる場合は外気の導入を行う
□
体感温度を下げる工
夫
扇風機との併用で冷房温度を上げる(風速1mで約1℃体
感温度が下がる)
□
27
事業所の節電・省エネポイント 空調編(2)
項
目
内
容
☑
デマンドコントロールに
よるピークカット
短時間のコンプレッサー停止により稼働時間を短縮
(ファンは運転)
□
圧縮機出力制御
制御回路変更により最大出力や冷媒温度を抑制
(最大20%カット)
□
屋外機の遮熱・冷却
屋外機に日よけを取り付ける
屋外機に水を噴霧する(5~10%削減)
□
□
水の潜熱利用型空調
水の潜熱を利用した冷風装置を採用する
□
タイマーによる自動停止 夜間、休日等の消し忘れを防止するためにウィークリー
の組込
タイマーを組み込む
□
ゾーニングによる適正な ゾーン毎の管理温度を決め、きめ細かな温度設定を行う
空調
□
レイアウトの見直しによ
る空調の効率化
全体空調から局所空調にするため空調が必要な設備、
原料などを集中化する
□
空調容積の縮小
天井を下げる
間仕切で空調対象空間を小さくする
□
□
空調設備のメンテナン
ス実施
凝縮器のスケールを定期的に掃除する
除塵フィルターを定期的に掃除する
□
28□
<空調の節電・省エネ>
設定温度の適正化
2℃UPで
▲10~20%
省エネセンター資料より
29
体感温度を下げる対策
~扇風機を利用~
体感温度 風速1mで1℃
扇風機の電力はエアコンの1/10以下
実測値:弱24W、中36W、強52W)
N社(流通業50名)の事例
空調28℃設定と扇風機の使用
7~8月の最大使用電力を17%削減
(電力量は12%削減)
 どうしても温度のムラがでる。
 暑い場所に合わせて設定温度を上げるのでは
なく、扇風機で涼しくする。
30
<空調の節電・省エネ>
室内温度のムラ対策
サーキュレーターの利用
1℃で
▲10%
天井付
サーキュレーター
分散羽根
 部屋が広いと温度のムラがでる。
 暑い場所に合わせて設定温度を下げるのでは
なく、暑い場所は扇風機で涼しくする。
床置き型
サーキュレーター
31
<空調の省エネ>
換気量の調整
▲5~10%
外気量を23%削減で、約12%の省エネ
CO2の濃度監視で1,000ppmを超えない範囲で調整
例:CO2濃度650→800ppmとすることにより△5%省エネ
32
<空調の節電・省エネ>
換気ロス対策
~熱交換型換気扇の採用~
▲5%
33
空調機の回路変更
最大▲20%
節電
34
<空調の節電・省エネ>
屋外機 遮蔽
▲5~10%
直射日光が当たる室外機にヨシズで遮蔽した場合
冷房時は、エアコンの室内機で室内の熱を吸収し、吸収した熱は室外機から放出
される。
室外機周辺の温度が低いほど、空調機器が効率のよい運転となるため、室外機の
日射防止により周囲温度が下がれば、節電・省エネになる。
35
<空調の節電・省エネ>
エアコン屋外気に水噴霧
▲5~20%
噴霧前
噴霧後
エネカットを1時間おきにON/OFFさせて
消費電力を比較したグラフ
空調室外機の吸い込み温度が高温になると熱交換器に水を噴霧
エネカット装着により約17%の省エネ
36
<空調の節電・省エネ>
蒸発潜熱を利用
~打ち水の原理を利用した冷風機~
原理
(外気温ー数度)
圧縮機がないためCOP値
はエアコンの4~5倍
(電力量:1/4~1/5)
37
<空調の節電・省エネ>
空調の熱ロスとその対策
《夏の冷房時に外から熱が入ってくる割合》
(財)省エネルギーセンター資料による





窓の日射を遮る→遮光フィルム、ブラインド・カーテン、緑のカーテン
窓からの熱の伝わりを防ぐ→断熱シート、二層ガラス
冷気が逃げるのを防ぐ→換気量の調整、熱交換型換気扇
屋根の日射を防ぐ→遮熱塗装、屋上緑化
壁・天井・床からの熱の伝わりを防ぐ→断熱施工
38
38
<空調の節電・省エネ>
窓ガラスのフィルム貼り付けによる遮熱
ショールームやオフィスなど
南側の窓に有効
約1万円/㎡
遮光フィルム
遮光フィルム
遮熱効果
窓際の温度
39
<空調の節電・省エネ>
日射を緩和
~ブラインドの効果~
太陽
アルミスクリーン
遮光率83%
太陽
100%
▲5~10%
100%
18%
外側にブラインド
51%
内側にブラインド
約1/3に
内側のブラインドは熱が室内に放出されるため効果が少ない
40
緑のカーテンによる遮光
一般的な窓ガラスの
遮光率15%
窓を60%緑のカーテンで
覆うと遮光率約80%
41
41
<空調の節電・省エネ>
日射を緩和
~緑のカーテン・植栽・すだれの採用~
▲5%
大阪信用金庫
加西市図書館
金属加工工場
•夏は茂って日射を防ぎ涼しい
•収穫が楽しみ
•冬は葉が落ちて日射が入り暖かい
42
100
90
80
70
60
50
40
30
20
10
0
100
窓の冷暖房ロス対策
~二層ガラスの効果~
57
複層ガラスで熱ロス
が約1/2
42
25
単層ガラス
複層ガラス
高断熱複層ガラス
真空ガラス
外側にコールドスプレーを吹きつけた実験
25.4℃
二層真空ガラス
10.8℃
単層ガラス
43
<空調の節電・省エネ>
窓ガラスの断熱
エアマットによる断熱方法
ガ
ラ
ス
側
不透明ガラスに貼り付け
(水をスプレーして貼り付け)
44
<空調の節電・省エネ>
屋上の遮熱対策
~屋上緑化~
サーモグラフ
赤 高い
青 低い
天井の防水のメンテナンス 潅水の工夫 が必須
45
<空調の節電・省エネ>
さつまいもによる屋上緑化
特別な防水施工なしで屋上緑
化を実現
水遣りは雨水を利用を
NTT都市開発
の資料より
46
<空調の節電・省エネ>
屋根の遮熱塗装
D社遮熱塗装のカタログより
47
<空調の節電・省エネ>
屋上散水による遮熱対策
~雨水の有効利用~
散水
雨水槽
トイレ用
P
ドラム缶利用の雨水タンク
洗車
水遣り
使っていない浄化槽の活用も
48
エアコン更新時は効率の良いものを選択
COP(エネルギー消費効率)
COPは、消費電力1kW当たりの冷房・暖房能力(kW)を表したもの
である。この値が大きいほど、エネルギー消費効率が良く、省エ
ネ性の高い機器といえる。
( COP : Coefficient of Performance 成績係数 )
APF(通年エネルギー消費効率)
APFは、COPと同様に消費電力1kW当たりの冷房・暖房能力
(kW)を表したものの、定格時だけではなく、エアコンが使用される
建物や用途等の負荷条件、冷房/暖房期間における外気温度の
発生時間、さらにインバータ機の能力変化にともなうエアコンの
効率を考慮している。これにより、使用実態にあったエネルギー
消費効率の評価を行うことができる。
( APF : Annual Performance Factor )
49
照明の節電・省エネ
50
<照明の節電・省エネ>
照明の節電対策
運用
明るい場所は消灯
間引く
小改善
個別スイッチも取り付け
反射板の取り付けで間引き(1/2に)
人感センサーの取り付け
リニューアル
位置下げ(距離の二乗に反比例)
白熱灯を蛍光灯型ランプに(1/5に)
白熱灯をLEDに(1/80に)
蛍光灯をLEDに(1/2に)
蛍光灯を冷陰極蛍光ランプ(CCFL)に(1/2に)
水銀灯をセラミックメタルハライド型やLEDに(1/2に)
水銀灯を無電極点灯方式に(1/2に)
自然採光の採用
51
<照明の節電・省エネ>
事業所の節電・省エネポイント 照明編(1)
方
法
リフォームのポイント
☑
白熱灯から蛍光灯に変更
白熱灯を蛍光灯に変更する(約70%省エネ)
□
照明器具の位置の変更
照度は距離の二乗に反比例するので位置を下げる
□
照明器具の清掃
球、反射器具などの汚れを清掃する( 1年-2年も清掃 □
しないと明るさが20%から40% ダウン)
自然採光の取り入れ
天窓や高窓など自然採光を行う(この場合熱線カット
や断熱の配慮を行う)
太陽光直射
100,000lx
うす曇り
30,000~70,000lx
日
10,000~20,000lx
陰
□
適正照度に変更
明る過ぎるところはワット数を落とすか間引く
□
高効率型蛍光灯の採用
従来型の蛍光灯をHf型に変更する(20%省エネ)
□
水銀灯をメタルハライド型に
セラミックメタルハライド型で変更で約50%の省エネ
□
キャノピースイッチの取付
蛍光灯を個々に消灯できるようにスイッチを取付
□
デイライトスイッチの取付
明るくなると消灯する自動点灯スイッチを取り付け、消 □
52
し忘れを防止する
事業所の節電・省エネポイント 照明編(2)
リフォームのポイント
☑
部屋を明るい色に変更
天井や壁を明るい色に変更する
(反射率:白ペンキ=70% コンクリート=30%)
□
キャノピースイッチの取付
蛍光灯を個々に消灯できるようにスイッチを取付
□
自動照度調整付照明器
具の採用
自然採光で明るい場合は自動的に照度を落とす回路付
照明器具を使う
□
照明器具の反射傘取付
30%から40%器具数削減、30%照度アップ
□
自動検知式照明器具の
採用
人センサー、明るさセンサー付き照明器具を使う
□
タイマーによる自動消灯
消し忘れ防止のためにタイマーなどを組み込む
□
方
法
レイアウトの見直による局 全体照明から局所照明にするためテーブルや机など配置 □
所照度の採用
を変更する(残業時、休日出勤時)
ゾーニングによる無駄な
点灯防止
必要な場所だけ点灯できるように区画を分けたスイッチ回 □
路にする
□
スイッチに区画を表示し無駄な照明をつけない
□
残業、休出時は1箇所で仕事をする
53
<照明の節電・省エネ>
個別スイッチで消灯
1個約300円
ワイヤレスSwも商品化されている
U社事務所
25円/kWh 40W2灯器具 8時間/日 25日/月 1年間
25×(0.04×2)×8×25×12=4,800円
54
<照明の節電・省エネ>
照明器具の位置下げ
照度は距離の二乗に半比例
4m→3mで照度が約1.8倍に
1/2にして4倍に
1m
4m
3m
400Lx→711Lx
作業机
55
<照明の節電・省エネ>
電球→蛍光灯→LED
時間
60w
40000
1/5
13w
20000
1/8
7.5w
1/5
8000
1000
電球 蛍光灯 LED
消費電力電球60W相当
LED 蛍光灯
1/40
電球
寿命
56
56
<照明の節電・省エネ>
白熱灯→蛍光灯
円
4
ヶ
月
で
回
収
3年で12,700円
の差
ヶ月
100W相
当の照明
白熱灯
電球型
蛍光灯
ランプ代
電気代
(円)
(円/時間)
寿命
(時間)
白熱灯
消費電力
100W
22W
1日 1ヶ月
0.8
20
20
500
0.2
4
4
110
1年
240
6,000
53
1,320
単位
kWh
円
kWh
円
160
0.25
1,000
1,500
0.05
6,000 100W1個で年間4,500円節約
電球型蛍光灯
57
<照明の節電・省エネ>
照明の省エネ
~ハロゲン灯をLED灯に~
1年で回収
58
<照明の節電・省エネ>
水銀灯の無電極点灯方式への交換
59
<照明の節電・省エネ>
照明の省エネ
~水銀灯をLED灯に~
改善前
改善後
照明器具
水銀灯
LED
電力
400w
90w
本数
30本
30本
年間電気代
68万円
9万円
寿命
12000時間
40000時間
年間節減額
59万円
投資額
240万円
器具6万円
工事2万円
投資回収
約4年
60
<照明の節電・省エネ>
出典:工場の省エネルギーガイドブック(省エネルギーセンター)
水銀灯の高圧ナトリウム灯への交換
■計算式
削減電力量(kWh/年)=(現状ランプ入力電力(W)×灯数-改善後ランプ入力電力(W)×灯数)
×点灯時間(h/年)
■試算の前提条件
現状の照明設備電力:水銀灯400W×150灯(入力電力427W×150灯)
改善後の高圧ナトリウムランプ数:(22,000Lm×150灯)÷(47,500Lm)=70灯
改善後の照明設備電力:高圧ナトリウムランプ360W×70灯(入力電力386W×70灯)
点灯時間:24h/日×225日/年=5,400h/年
電力料金単価:18円/kWh
■効果の試算
削減電力量=(427W×150-386W×70)×5,400h/年=199,962kWh/年(3,599千円/年)
61
<照明の節電・省エネ>
LED蛍光灯
※安全性も十分考慮して選択を
62
<照明の節電・省エネ>
冷陰極蛍光ランプ(CCFL)の採用
価格:8,500円/本
63
オフィスビルの節電・省エネ
64
オフィスビルの消費電力
(夏期のピーク日)
※平均的なオフィスビル:昼間(10時~17時)が電力消費が多い
※夜間は昼間の約1/3
65
電力消費の内訳(ピーク時:14時前後)
※空調用電力が約48%、照明及びOA機器(パソコン、コピー機等)が約40%を占める
66
オフィスビルの節電行動計画
67
オフィスビルの節電行動計画
68
オフィス設備の節電対策
運用
小改善
照明の玉抜き
☑
残業時間は電気スタンド型照明に切替
□
残業は小区画の場所で空像、照明を限定
□
エレベータの使用を控える
□
エレベータを1台停止
□
ジェットタオルを停止
□
手洗いの温水装置を停止
□
便座をオフ
□
照明の節電型に取替え
□
デマンド警報器の設置、デマンドコントロールの採用
□
リニュー ガス焚き吸収式・GHP空調機の採用
アル
断熱施工
□
□
69
オフィス機器の節電対策
運用
小改善
パソコンの省エネモード設定
☑
パソコンの画面の明るさを一段落とす
□
ノートパソコンはできるだけピーク時間帯はバッテリーを使用
□
ピーク時間帯はコピー、シュレッダー、プロジェクタの使用を控える
□
ブラウン管型モニターを液晶型モニターに更新
□
□
リニュー パソコン・サーバーを省エネ型に更新
アル
サーバーを外部に移管
□
□
70
<OA機器の節電・省エネ>
OA機器の省エネ設定他
デスクトップPC
ノートPC
自動照度調整設定付に
・スリープモードの設定 ・スリープモードの設定
・画面照度を一段落とす ・画面照度を一段落とす
・ピーク時間帯はバッテリーのみに
コピー機
・省エネ設定に
・ピーク時間帯の使用を避ける
シュレッダー
・ピーク時間帯の使用を避ける
71
<OA機器の節電・省エネ>
パソコンモニターの明るさ調整
明るさ設定=26
30W
明るさ設定=11
21W
明るさ設定=5
15W
72
<OA機器の節電・省エネ>
ノートパソコンの電力負荷
ノートパソコン充電+使用中
ノートパソコン充電中
73
店舗の節電・省エネ
74
店舗の節電・省エネ対策
運用
小改善
照明の玉抜き
☑
空調温度の控えめ設定
□
自動販売機を省エネタイプ(ヒートポンプ方式他)に入れ替え
□
自動販売機の冷却をピーク時・夜間等一時停止
□
ショーケースの冷気漏れ防止
□
ショーケースのナイトカーテン採用
□
ジェットタオルを停止
□
手洗いの温水装置を停止
□
便座の温度設定を低めに
□
照明の節電型に取替え
□
デマンド警報器の設置、デマンドコントロールの採用
□
リニュー GHP空調機の採用
アル
空調・冷蔵・冷凍統合型システム導入
□
□
75
<自動販売機の節電対策>
自動販売機の節電
~一定時間冷却停止~
スーパーマルヤス
76
<自動販売機の節電対策>
自動販売機の冷却停止
これまで
節電強化
関東圏ではピーク時間帯冷却停止
関西圏ではこれまで常時運転
最近、夜間に冷却し、昼間はコンプレッサー
を停止できるタイプも出ている。
77
自動販売機の節電
~ピークシフト型~
夜間の間に冷却し、昼間は保温だけで販売
78
<店舗の省エネ>
ショーケースの省エネ
積み過ぎると冷気が
逃げる
エアカーテン流路の確保
79
<店舗の省エネ対策>
ショーケースの節電
ナイトカーテンの取り付け
カーテンの取り付け
80
冷房、冷蔵、冷凍の1系統化
~店舗の省エネ~
冷凍・冷蔵・空調の1系統化により従来システムに比べ、
消費電力量を約50%削減
熱回収
二段圧縮方式
DCインバーター圧縮機
DCインバーター室外ファン
冷熱コンビニパック
(空調、冷蔵、冷凍を統合し電力量を1/2に)
81
製造業での節電・省エネ
82
製造業の節電行動計画
83
製造業の節電行動計画
84
工場での節電・省エネ対策
 消す(照明)
 止める(コンベア、換気扇、攪拌機、循環ポンプ)
 強制的に止める(デマンドコントロール)
 漏れをなくす(圧縮エア、水)
 熱の伝わりを防ぐ(保温・断熱強化)
 熱の侵入を防ぐ(反射フィルム、ブラインド、反射塗装)
 熱を効率的に使う(区画・間仕切り)
 圧力を下げる(空圧機、ポンプ)
 温度を下げる(温水、空圧機吸気)
 温度を上げる(空調機、冷凍機、冷蔵庫、チラー)
 回転数を下げる(送風機、コンベア、攪拌機)
 分散させる(生産、昼休、休憩)
 省エネ機器に取り換える(空調機、モーター、トランス)
85
空圧の節電・省エネ
86
<空圧の節電・省エネ>
空気圧縮機の節電・省エネのポイント(1)
項
目
内
容
☑
エア漏れの撲滅
始業前か後の生産設備が停止している静かな時にエア
(一般に10%の漏れ) 洩れの音がしないかチェックする
(7kg/cm2 1φの洩れで約0.75kWh→3,000円/月)
□
送気圧力の適切化
□
□
必要以上の圧力設定にしない
機械と掃除用エアの分離
エアタンクを設置する 圧力の変動をなくすサービスタンクを設置する
□
エアノズルの選定
用途に見合ったノズルに取り替える
□
配管系等を見直す
継ぎ足しで無駄な経路を短縮する
ループ式にして圧力を均一化する
□
□
配管径の適正化
配管抵抗は径に半比例する
□
吸気温度を下げる
外気などできるだけ低い温度で空気を吸い込む
□
87
<空圧の節電・省エネ>
空気圧縮機の節電・省エネのポイント(2)
項
目
内
容
電動駆動に変更 トルクアクチェーター弁を電動弁に変更する
する
エアシリンダ駆動をリニアモーター駆動に変更する
エアバイブレーターを電磁バイブレーターに変更する
☑
□
□
□
別の送気の採用 リングブロア等の高圧送風機に切り替える
□
別の真空装置を
採用
圧縮空気を利用したコンバムをリングブロアを使った吸引に切り
替える
□
インバーター式
の採用
アンロード(無負荷)運転による無駄な電力をなくす
□
台数制御の採用 圧力センサの信号で必要な台数だけを運転する
エンジン空圧機
の採用
□
台数制御内臓の空気圧縮機を採用する
□
レンタルでエンジン空圧機を導入し、ピーク時のみ使用
□
88
<空圧の省エネ>
出典:工場の省エネルギーガイドブック(省エネルギーセンター)
コンプレッサー吐出圧の低減
1kg/c㎡低下で
▲8%
■計算式
削減電力量(kWh/年)=現状コンプレッサー電力(kW)×吐出圧低減による省エネ率%×稼働時間(h/年)
■試算の前提条件
コンプレッサー容量×台数:37kW/台×8台=296kW
モータ効率:90%
負荷率:平均80%、コンプレッサーのアンロード負荷:0.7(吸込み絞り制御)
稼働時間:20h/日×242日/年=4,840h/年
吐出圧0.1MPa低減による省エネ率:8%(上図から)
電力料金単価:18円/kWh
■効果の試算
現状コンプレッサー電力:296kW×(0.8+0.7×0.2)=278.24kW
89
削減電力量=278.24kW×0.08×4,840h/年=107,734kWh/年(1,939千円/年)
<空圧の省エネ>
空圧機の台数制御
4台アンロード運転
ウィークリー
タイマーで
切り忘れを
防止
1台インバーター+台数制御
台数制御盤
アンロード運転=無負荷運転
90
<空圧の省エネ>
空気圧縮機(空圧機)を効率的に使う
~系統毎に元バルブ取り付け~
電動弁
•プラントの元電源をOFFにすると
エアドライヤ、元バルブが閉止
•漏れがあっても元から遮断
エアドライヤ
91
<空圧の省エネ>
出典:工場の省エネルギーガイドブック(省エネルギーセンター)
コンプレッサーをブロアへ変更
▲68%
■計算式
削減電力量(kWh/年)=(コンプレッサー電力(kW)-ブロワー電力(kW))×運転時間(h/年)
■試算の前提条件
負荷率:平均80%
コンプレッサーのアンロード負荷:0.7(吸込み絞り制御)
ブロワーの風量制御方式:吸込み風量一定のバイパス制御(電力は負荷によらず一定)
コンプレッサー:37kW
ブロワー:11kW
運転時間:24h/日×稼働日数257日/年=6,168h/年
電力料金単価:18円/kWh
■効果の試算
コンプレッサ電力=37kW×(0.8+0.7×0.2)=34.8kW
ブロワー電力=11kW
削減電力量=(34.8kW-11kW)×6,168h/年=146,798kWh/年(2,642千円/年)
92
<空圧の省エネ>
エアブローの改善
東京エレクトロン製
機械加工後のエアブロー(エア
による吹き飛ばし)で、コンプ
レッサーではなく、ジェットタオ
ルを活用する
工作機械の中で行えば、油の
床への飛散も防げる
93
<空圧の節電>
エンジン空圧機の導入
デマンド警報が発報したら、エンジン空圧機をON→で電力空圧機が自動停止
0.6PaでON
0.65PaでOFF
0.5PaでON
0.55PaでOFF
電動式空圧機
エンジン式空圧機
(レンタル)
節電
▲100%
節電 ≠ 省エネ
94
回転体の省エネ
95
<回転体の省エネ>
回転体の節電・省エネのポイント
項
目
内
容
☑
送風機はダンパーで絞っていない
か
プーリー交換かインバーターで回転数ダウン
□
ポンプはバルブで絞っていないか
プーリー交換かインバーターで回転数ダウン
□
□
負荷の変動はないか
負荷に合わせて回転数を調整
□
攪拌機の回転数は落とせないか
必要最小限に回転数ダウン
□
複数の台数で運転の場合負荷に見 負荷に合わせて台数制御
合った台数となっているか
□
□
モーターは高効率型か
高効率型に交換
□
変減速機は適切か
効率の良い変減速機に
Vベルトは省エネ型か
(△3~6%)
□
96
<回転体の省エネ>
回転機器の効率を上げる
~モーター使用設備の省エネ~
P
(モーター軸動力)
=
Q
(流量)
×
H
(揚程(圧力))
※流量は回転速度に比例
※揚程(圧力)は回転速度の2乗に比例
P
(モーター軸動力)
∝
N3
(回転数)
※モーター軸動力は回転数の3乗に比例
回転数を80% → (0.8)3≒0.512 動力が約半分!
97
<回転体の省エネ>
出典:工場の省エネルギーガイドブック(省エネルギーセンター)
ファンの
回転数ダウン
▲67%
■計算式
削減電力量(kWh/年)=電動機容量(kW)×台数×(現状と改善後の軸動力比差)×運転時間(h/年)
■試算の前提条件
排風機用電動機容量、台数:2.2kW、3台
現状負荷率(使用風量比):80%
軸動力比(上図参照):(現状) ダンパ制御0.96、 (改善後)回転数制御0.51
インバータ効率:0.95
運転時間:12h/日×240日/年=2,880h/年
電力料金単価:18円/kWh
■効果の試算
削減電力量=2.2kW×3台×(0.96-0.51÷0.95)×2,880h/年=8,043kWh/年(145千円/年)
98
<回転体の省エネ>
出典:工場の省エネルギーガイドブック(省エネルギーセンター)
ポンプの回転数ダウン
▲16%
■計算式
削減電力量(kWh/年)=電動機容量(kW)×台数×現状と改善後の入力比×運転時間(h/年)
■試算の前提条件
ポンプ用電動機容量×台数:5.5kW×5台
現状と改善後の入力比:80%
(インバータ化前後で、流量は変わらない。実揚程は同じだが、全圧はバルブの抵抗がなくなる事か
ら下がる。この系では80%になったとする。)
インバータ効率:0.95
運転時間:10h/日×250日/年=2,500h/年
電力料金単価:18円/kWh
■効果の試算
99
削減電力量=5.5kW×5台×(1-0.8÷0.95)×2,500h/年=10,855kWh/年(195千円/年)
回転体の省エネ
<回転体の省エネ>
~ポンプの省エネ事例~
INV
工水ポンプ
コントローラー
PC
現場へ
モーター
<事例>
工水ポンプ、市水ポンプ等10台実施
工水槽
投資額:500万円(1台あたり50万円)
節減額:800万円(1台当たり80万円/年)
改善
内容
各用水の送水管に圧力センサーを、ポンプ用モーターに
インバーター取り付け
運転
状況
最小圧力に設定して運転
100
<回転体の省エネ>
モーター
回転体の省エネ
~攪拌機の省エネ事例~
インバーター
INV
電源
<事例>
改善
内容
タンク約50台にインバーターを組み込み品質に
影響ない範囲内で減速
運転
回転数を1/2に減速して運転
投資額
950万円(1台あたり19万円)
節減額 :800万円(1台あたり16万円/年)
101
<回転体の省エネ>
排水処理設備の省エネ
ルーツブロア仕様
原水槽、調整槽用
30kW×1台
NO.1爆気槽用
11kW×4台
NO.2爆気槽用
11kW×2台
対策
・DO検知インバータ制御
・レベル検知インバーター制御
34%削減
102
節電・省エネの着眼点
103
<節電・省エネの着眼点>
節電・省エネの着眼点(1)
削減方法 使用区分
ムダの排除 消費側
照明
供給側
機能維持
消費側
供給側
設備改善
啓発活動
消費側
供給側
取組み内容
不要な蛍光灯・水銀灯の玉抜き
不要時の消灯
空調
設定温度(冷房28℃、暖房20度)
アイドリング 空転撲滅、待機時電力の低減
有効な供給 力率改善、休暇時の供給停止
ピークカットによる契約電力の変更
漏洩防止
エアー洩れ個所の修理
点検修理
チョコ停撲滅
性能維持
給水圧力の最適化
☑
□
□
□
□
□
□
□
□
□
平準化
省エネ機器
の導入
□
□
□
□
□
広報・提案
固定エネルギーの変動化
省エネ設備の導入
省エネ対応機器の導入
高効率モーター、トランスの導入
省エネ課題提案の実施
104
<節電・省エネの着眼点>
節電・省エネの着眼点(2)
省エネの手法
内
容
☑
廃止(撤去)する
工程短縮、設備統合
□
停める
集中生産、連続→間欠、
休日・夜間の停止 (ウィークリータイマーの採用)
□
□
保全を行う
潤滑不足による摩擦抵抗,
汚れによる抵抗を除去
□
□
設定値を下げる
空圧機吐出圧力、ポンプ・ファン流量、コンベア速
度
□
ロスを防ぐ
エア洩れ(始業時・終業時に音で点検)
水洩れ(休日に全部止めてメーターを確認)
熱の放熱
□
□
□
回収する
排熱回収、ドレン
□
効率を上げる
高効率設備の導入 (高効率トランス等)
□
105
見える化
106
<見える化>
消費電力の見える化機器
デマンドコントロール装置
省エネナビ
小オフィス用
107
<見える化>
消費電力を調査
~消費電力の見える化~
ホワイトボード
空気清浄機
飲料自動販売機
ミネラル水サーバー
ガス給湯機
インクジェットプリンタ
レーザープリンタ
ミニノートパソコン
デスクトップパソコン
ルーター
外付けHDD
プロジェクタ
電源
ON
1日
1ヶ月
13W
10W
300W
50W
30W
8円
6円
180円
30円
20円
240円
180円
5,400円
900円
600円
2,880円
2,160円
64,800円
10,800円
72,000円
7W
1W
4円
3円
120円
90円
1,440円
1,080円
14W
60-80W
10W
10W
280W
1年
ワットアワーメーター
充電中25W
内液晶モニタ20W
7円/1時間
ネットで5千円程度
108
<見える化>
コストツリー
~費用の見える化~
製造
原料
総
費
用
第1工場
包材
動力
第2工場
照明
コンセント
事務所
包装
電力
エネルギー
倉庫
都市ガス
市水
包材
廃棄物処理
食品残さ
109
<見える化>
固定負荷と変動負荷
~固定費・変動費の見える化~
<ポイント>
固定負荷の最小化
エ
ネ
ル
ギ
ー
負
荷
変動負荷の効率化
変動負荷
固定負荷
操業度
110
<見える化>
電力請求書から季節の変動を把握
~空調負荷の見える化~
この差が空調機の電力
40名の樹脂加工会社
(冷房負荷型)
8月の空調機電力料金試算
15,000kWh×20円/kWh=30万円
111
創エネ
太陽光発電設備の投資回収計算
112
全量固定価格買取制度の概要
◆再生可能エネルギーの売電・買取と費用負担の概要
出典:経済産業省
<創エネ>
再生エネルギー
~全量買取制度の仕組み~
太陽光で発電した電気をすべて電力会社に売電
(消費する電力はすべて電力会社から買い取る)
114
全量固定価格買取制度の概要
◆調達区分・調達価格・調達期間についての調達価格等算定委員会案
出典:経済産業省
全量固定価格買取制度の概要
◆調達区分・調達価格・調達期間についての調達価格等算定委員会案
出典:経済産業省
116
<創エネ>
太陽光発電
~投資採算試算~
1kW当たり
設置費
発電量(1,000kWh/年)
費用
収入/年
50万円
4.2万円
投資利回り
4.2万円/50万円 = 8%
投資回収
50万円/4.2万円 = 12年
全量買取制度
42円/kWh
補助金は考慮せず
減価償却費、税制優遇制度等含まず
117
<創エネ>
太陽光発電
~投資採算試算~
1kW当たり
設置費
発電量(1,000kWh/年)
費用
収入/年
40万円
4.2万円
投資利回り
4.2万円/40万円 = 11%
投資回収
40万円/4.2万円 = 9.5年
全量買取制度
42円/kWh
補助金は考慮せず
減価償却費、税制優遇制度等含まず
118
太陽光発電
~投資採算試算~
1kW当たり
設置費
発電量(1,000kWh/年)
費用
収入/年
30万円
4.2万円
投資利回り
4.2万円/30万円 = 14%
投資回収
30万円/4.2万円 = 7.1年
全量買取制度
42円/kWh
補助金は考慮せず
減価償却費、税制優遇制度等含まず
119
<参考>
超小型水力発電
~工業用水の受水管出口に取り付け~
発電量
5kWh
用 途
市水ポンプ
ボイラ補給水加温
夜間照明
年間発電量
約60万円
設備投資額
270万円
120
<参考>
コジェネ設備
省エネ効果
投資額
コジェネ
容量:500kW×2台
蒸気発生量:約800kg/h
温水発生量:蒸気換算約800kg/h
エネルギー削減率:5.2%
重油換算:590kL/年
コストダウン:2,700万円/年
2億1千万円(補助金1/3)
121
エネルギー転換
122
<エネルギー転換>
効率のよい燃料へ転換
~熱量あたりの二酸化炭素排出係数~
エネルギー
液化天然ガス(LNG)
都市ガス
液化石油ガス(LPG)
ガソリン
軽油
灯油
重油
二酸化炭素排出係数
(kg-CO2/MJ)
0.0494
0.0513
0.0598
0.0671
0.0687
0.0679
0.0693
灯油→都市ガス
24%削減
重油→都市ガス
26%削減
ガソリン車→ジーゼル車 約20%削減(エンジン特性による)
123
<エネルギー転換>
効率のよい給湯機の選択
CO2冷媒ヒートポンプ給湯器
潜熱回収給湯器
ガスエンジン給湯器
(エコキュート)
(エコジョーズ)
(エコウィル)
エアコンに使われているヒートポン
プの原理を活用し、投入エネルギー
の約3倍以上の熱で加熱をすること
で、従来の燃焼式給湯器より約30%
の省エネルギーを達成
従来、利用されていなかった
排ガスの有する潜熱を回収す
ることにより、従来の燃焼式給
湯器より約15%の省エネル
ギーを達成
ガスエンジンの排熱と動力に
より、熱主電従の供給を行い、
建物全体で約10%の省エネル
ギーを達成
124
<エネルギー転換>
効率のよい給湯機を選ぼう
~ヒートポンプでお湯を沸かす~
発熱量
1万kcal
ガスを1とした場合の
コスト比較
単価 当たりコスト
860kcal/kWh
電気
(23円/kWh)
ガス
11,000kcal/㎥
120円/㎥
267円
電気
ヒーター
2.4
ヒートポンプ
1
1
109円
COP値4
0.6
同左
深夜電力
0.2
1
二酸化炭素排出量は約30%減
エコキュート(給湯機)
125
<エネルギー転換>
効率のよい暖房へ
~ヒートポンプの効果~
発熱量(単価)
電気
860kcal/kWh
(20円/kWh)
1万kcal
当たりコスト
灯油を1とした場合のコスト比較
電気ヒーター
232円
2.3
ヒートポンプ
エアコン(COP値5)
0.46
ガス
11,000kcal/ 1㎥
(120円/㎥)
109円
1
1
灯油
8,210kcal/ 1L
(82円/L)
100円
1
1
暖房は灯油よりエアコンの方が有利
ガスヒートポンプ式空調機もある
126
<エネルギー転換>
(参考)ヒートポンプの原理
暖房時
圧縮機
冷房時
凝縮潜熱
を利用
圧縮機
P
P
膨張弁
膨張弁
COP =
暖房能力(室内側)
電力(圧縮機+ファンモーターなど)
蒸発潜熱
を利用
COP =
冷房能力(室内側)
電力(圧縮機+ファンモーターなど)
<エネルギー転換>
太陽熱給湯機とガス給湯器の組み合わせ
128
<エネルギー転換>
太陽熱の利用
~太陽熱利用の給湯設備~
200L 定価21万円
280L 定価44万円
129
節電・省エネ関連
補助金・融資・税制・その他支援
130
131
132
133
134
まとめ
 審査人は、パフォーマンスの向上に資する取組の助言を行う。
 EA21には助言に役立つ「取組の自己チェックリスト」は用意されている。
 「取組の自己チェックリスト」に記載されている項目について、理解し、助言できる
ように常に研鑽を重ねる。
 事業者の特性を事前によく調べ、助言すべき事項をまとめておく。
 書類審査の段階で書類の不備は片付けておく。
 現地審査ではできるだけ現場に出て、困っていることや分からないことを聞き、助
言・提案を行う。
 もし、分からない点は後日メールで助言するか、少なくとも次回までに修得し、次
回の審査で助言する。
※今後、電力の大幅値上げが予想されることから、節電・省エネに関する一層の助
言が求められる。これに応える力量を身に着けて、現地審査で現場をよく観察して、
適切な助言をしてほしい。
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