<<卒業論文執筆の進め方>> 2009.7.24

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Transcript <<卒業論文執筆の進め方>> 2009.7.24

<<卒業論文執筆の進め
方>>
2009.7.24
人間福祉学演習Ⅱ
鶴野隆浩
●形式について
 提出期限は平成21年11月30日(月)~12月4日(金)午後6時まで。
 提出先は大学事務室。
 用紙は400字詰め原稿用紙又はA4白用紙(40字×40行設定)。
 字数は図、表含めて6,000字以上とする。
 「卒業研究報告提出票」をつけて提出すること(改めて配布します)。
●以下の手順にそって進める。
 もちろん、何度も、前の段階に戻ったり、(1)から
やり直したり、それの繰り返しである。
 ●論文執筆は、料理づくりと全く同じです。
 ●「自分の意見」と「他人の意見(資料の引用)」を
文章の上で、きっちり区別することが大切。(著作
権の問題)
●進め方
(1)テーマとなる「問い」の仮決
定・・・料理の種類の決定
 もう一度、自分なりに確認してください。
 「自分で作れる料理」と「自分が食べたい料理」は、必ずし
もイコールではありません。
 「自分が食べたい」中で、「自分が作れる」料理を選びましょ
う。
 以下の作業の中で、変わってくるとも思います。このテーマ
では無理だと思ったら、早めにテーマは変更しましょう。
(2)アウトラインの作成・・・レシピの確
認、食材の決定
 昨年度の後期に配ったアウトラインの表をもう一度、各自作ってみてく
ださい。
 必要な資料をリストアップしてください。
 ここが、一番肝心なところです。経験がものをいうところでもあるので、
わからないことは何でも、教員に相談してください。
 食材は、自分が「購入可能なもの」でなければなりません。自分が「買
えない」もの、「調理できない」ものは、あきらめましょう。(英語の原書
を使うとか、手に入れるのに何ヶ月もかかる資料とか、時間がかかる
大規模な調査とか)
(3)資料収集・・・食材の買い出し
 リストアップして資料を集めましょう。資料には、本、雑誌、新聞記事、
ホームページ、等々があります。
 図書館を使いましょう。色々な相談にものってくれます。資料の取り寄
せも可能です。
 どんな資料があるのか、自分のテーマにあった、本や雑誌記事など、
鶴野に相談してもらえれば、検索のお手伝いをします。
 食材の買い出しにいったら、予定外の安いものがあって、料理を変更
することもよくあります。いい食材がなければ料理はできませんが、い
い食材があれば料理はできます。食材にあわせて料理を変更する、資
料にあわせて、テーマを変更することもよくあります。
(4)資料のアウトラインへの落とし込
み
 本や雑誌などで使えそうなものは、コピーをとりま
しょう。
 資料を論文で使う場合は、出所を明記する必要が
あります。必ず、その資料の「執筆者、出版社、発
行年次、資料名、使う文のページ数」などを控えて
おきましょう。
 資料を自分なりのデータベースを作りましょう。
 (2)で作ったアウトラインの表に資料をあてはめて
いきましょう。ここまでできたら、もう完成間近です。
(5)執筆
 後は、資料をあてはめたアウトラインを文章
に整理していくだけです。
 論文の書き方の「決まり事」(注の付け方な
ど)は、また伝授します。
 自分の主張と、資料の主張は、厳密に区別
しましょう。資料の出所は、明記しましょう。
◎◎卒業論文 評価基準・・以下の点
が充たされていること◎◎

(1)「問題意識」が明確であること+「論
文」としての体裁を整えていること

(2)卒業論文には、新たな発見や「オリジ
ナリティ」は求めない。しかし、単なる他人の
意見のまとめであってはならない。=>卒
業論文を通して、自分の問題意識を客観化
できることを求める

(3)「論文」の体裁とは何か
 ①「問題意識」
・論文で取り組む「問い」への情熱と内的必然性を持っていること
 ②「問い」と「答え」
・論文で明らかにする「問い」が明確に立てられていること
・「問い」に対する「答え」が明確であること
・「問い」への「答え」が、資料によって説明されていること
 ③資料
・論文として取り組むテーマに関する資料にあたっていること
・資料として、書籍が2冊以上あること
 ④形式
・序-本論-結論、と展開が明瞭なこと
・引用や、注や参考文献の記載などが、ルールにのっとっていること