日本版医療クラウド 一般的なクラウド

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Transcript 日本版医療クラウド 一般的なクラウド

日本版医療クラウド
株式会社エヌアイエスプラス
松尾 正治
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なぜJAMINAがクラウドなのか
JAMINAにおいては1997年から医療専用ネットワーク構想を掲げてきた。
他の医療機関との高速、安全、安定した通信
研究・学術ネット参加機関との Accessible User Policy(AUP)に違反しない通信
FIREWALLによる外部からの防御
情報提供サーバのアクセス度、安全性、安定性の向上
Cacheによる遠隔サイトでの高速なアクセス情報提供代理サーバの利用
DeleGateサーバによる各種情報の中継
Closed なNewsサーバの運用全国におけるアクセスポイントの構築(FIREWALL内・外選択可)
衛星によるバックアップ通信
認証サーバによる安全な情報
暗号ルータによるインターネットを介したSecureな通信
APAN/ATMによる海外のMDXとの連携
※日経メディカル
1997年6月号掲載
しかしながらネットワークインフラ環境が医療専用ネットワークを実現できるレベルに
はなかった。
近年、ネットワークインフラ環境等がめざましく進展し現実にむけた施策が可能となる。
個別のネットワーク
インターネット黎明期
医療連携
インターネット普及
医療機関連携
インターネット普及
医療機関のクラウド化
クラウド
国民の参加
ブロードバンド化
国民の参加
業界クラウド
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JAMINA 日本版医療クラウドの全体像
国民
国民
国民が必要とするサービスを複数のクラウド利用を意識させないで利用可能とする
インターネット
医療専用ネットワーク
クラウドサービスC
利用者ノード
広域レベル
連携
県内
クラウドサービスB
県内
大学病院
専門病院
日本版
医療
クラウド
医療圏
連携
A医療圏中核病院
生活圏
連携
医院
地域連携アプリケーション
基盤機能
B医療圏中核病院
診療所
レセプト
診療所向け電子カルテ
クラウドサービスA
レセプト
地域連携アプリケーショ
アプリケーション
診療所向け電子カルテ
ン
地域連携アプリケーショ
レセプト
ン
診療所向け電子カルテ
在宅
◇認証
◇課金
◇地域連携VPN
◇データ連携・保存
◇分散バックアップ
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日本版医療クラウドと一般クラウドとの比較1
一般的なクラウドサービスとの相違点、優位性を以下に示します。
日本版医療クラウド
クラウドベンダ依存性
業界特化
クラウド網
一般的なクラウド
サービス提供範囲が特化して
いない
情報形式に特化せず多くの情
報を収集
キャリア依存しない
ベンダ特有の形式での情報保有
SS-MIX等の標準化データに特化
ベンダ変更時の移行が困難
キャリア依存する
専用ノードでの構築
検討開始されはじめた
グローバルアドレスブロック
アドレスが明確であることから
安心して利用できる
既存のイントラネットと重複しな
いため移行が容易
自律ノードとしてインターネット
からの不正アクセスに対するフィ
ルタリングやノード内の使用帯域
を一括管理
ユーザ環境を含めたネットワーク
構成が必要
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日本版医療クラウドと一般クラウドとの比較2
日本版医療クラウド
災害時の接続性
自立ノードとして被災地からの
アクセスを優先する制御が可能
一般的なクラウド
災害時のユーザからのアクセス
網の制御は考慮していない
インターネットに対しクラウド網
自体がファイアウォールで保護さ
れているため、クラウド内を一つ
厚労省ガイドライン準拠 のポリシーで運用される単一の
ネットワーク
組織と見なす事が可能
ノード内であれば医療機関相互
接続が可能
医療機関相互接続において個別
に確立する必要がある
キャリアに依存しないVPN網とし
て構築するため、県境を跨ぐ地域
連携の構築が可能
複数の地域連携に参加可能
ユーザ環境は想定していない
キャリアのVPNサービスを利用す
る
県境(サービスエリア)を跨ぐ地域
連携の構築は困難
キャリア非依存の
VPN網
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医療クラウドサービスにより恩恵をうけるのは
JAMINA日本版医療クラウドにおいては国民視点に立ったクラウド
サービスの構築を目指します。
異なるサービスを利用者に意識させる事なく医療アプリケーション
を提供可能とする事で、医療機関における情報共有・連携・活用
のみならず、以下を対象として医療クラウドと定義しています。
国民
医療機関
アプリケーションベンダー
災害発生時のネットワーク
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医療クラウドでのサービス
-1-
日本版医療クラウドによる国民に対するメリットは以下のとおりです。
国民
提供機能
カルテ情報の共有
想定されるメリット
質の高い、効率的な医療
サービスの授受
地域連携
生涯健康データの保有と参照
生涯健康データの
蓄積と提供
タイムリーな情報利用
どこからでも利用可能
医療費節減への貢献
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医療クラウドでのサービス
-2-
日本版医療クラウドによる医療機関に対するメリットは以下のとおりです。
提供機能
医療機関 クラウド環境CPU
想定されるメリット
初期投資費用の削減
ストレージの提供
運用コストの削減
認証機能の提供
災害対策(BCP)
課金機能の提供
システム移行(選択)
の柔軟性
各種アプリケーション
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医療クラウドでのサービス
-3-
日本版医療クラウドによるアプリケーションベンダーに対するメリットは以下のとおり
です。
提供機能
想定されるメリット
アプリケーション クラウド環境CPU 製品拡販
ベンダ
ストレージの提供 低コストでの提供
認証機能の提供
課金機能の提供
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医療クラウドでのサービス
-4-
日本版医療クラウドにおける災害時のアクセス対応としての機能は以下のとおりで
す。
提供機能
災害時のアクセス インターネット側からの仮想医療ネット
ワークの接続
医療クラウドに向けてのQOS
仮想ネットワークはVGNにて実現
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提供するクラウドサービス
日本版医療クラウドにおけるネットワークベーシック(基盤)サービスは、利用セグメントでの
業務運用の基盤となるネットワーク運用、監視、分散データ保有、バックアップ、アクセス認証、
情報連携基盤等の基盤機能の提供。
基盤サービスをベースとして医療業界向けの各種アプリケーションを提供する。
アプリケーションサービス
基盤サービス
利用サイト
監視サービス
中核病院
追加機能(利用目的別)
運用サービス
企業ネットワーク(情報共有)
医師会
薬剤師会
など
診療所
患者データ保存
遠隔診断支援
電子カルテ、レセプト
API
ディスクサービス
認証基盤(HPKI,SAML)ID連携
調剤薬局
EHR・PHR(情報共有)
国民
地域連携・病診連携
共通セキュリティポリシー
課金
地域医療プラットホーム
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実現にむけてのスケジュール
日本版医療クラウドの実現に向けて次の項目について実現を図っていく予定です。
実現化項目
ポータルサイト
リファレンスモデル構築
APIの提供
サービス面
2012年9月頃を目標にポータルサイトを立ち上げる
第一段階のリファレンスモデルとして以下の基本アプ
リケーションを稼動
・診療所向け電子カルテ
・レセプト
・地域連携アプリケーション
アプリケーションベンダー向けにAPIを提供
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リファレンスモデルのイメージ
今年度に目標とする日本版医療クラウドのリファレンスモデルの利用イメージは以下
のとおりです。
日本版医療クラウド
XXX病院
XXX病院
サービスメニュー
日本版医療クラウド
YYY病院
サービスメニュー
YYY病院
地域医療連携 サービス機能1
地域医療連携 サービス機能1
地域医療連携 サービス機能2
日本版医療クラウド
XXX病院
地域医療連携 サービス機能2
サービスメニュー
1 電子カルテ
2 レセプト
(2)選択したサービスを利用登録
する事で利用した実績にて課金さ
れる
3 地域医療連携
(1)医療クラウドサービスメュー
より、利用したいサービスを選
択する事でサービスを利用でき
る
地域医療連携
電子カルテ
レセプト
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おわりに
ご清聴ありがとうございました。