新しい情報化社会 - 新潟国際情報大学

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Transcript 新しい情報化社会 - 新潟国際情報大学

情報社会論
2011年度 情報文化学部共通科目
担当:小宮山智志
本日の資料
• 配布プリント:プレジデント 2010年4月3日配信
「雑誌記事なぜ「100円マック」でも儲かるのか:
マック式ファイナンス論」
• 映像資料:2010年1月13日 クローズアップ現代
• 激安に異変? 消費者つかむ新戦略
• 行動科学 年末スペシャル で紹介
マックのハンバーガー
価格
100円
価格
210円
営業利益
12.9円
原材料費57.5円
営業利益
34.7円
グループワーク課題1:なぜ価格を下げて、営業利益が
上がったのか。
グループワーク2
問題はないだろうか?
•
•
•
•
グループで考えてみよう!
ヒント:社会的ジレンマ(行動科学)
個人において、ある選択が効用大
しかし、皆がその選択をすると、皆がその
選択をしないよりも集団全体として、損。
• 例:部室の掃除
• 例:ホッケーヘルメット
問題点
• 値下げすることで、販売個数が増えるから
固定費が下がり、利益増大。
• 皆が、マネし始めたら、、、、
• 他の外食産業も追随
• 販売個数が伸び悩む。
• 利益でない。
• すると、、、
問題点続き
•
•
•
•
•
•
価格競争
コスト削減競争
労働賃金カット:非正規社員→労働意欲低下
原材料費カット→安全性
お互い死活問題に。
価格競争→給料下がる→貧乏→値下げしないと
売れない→さらに価格競争→需要激減・雇用激減
• デフレスパイラル
社会的ジレンマを起こさない方法は?
• スーパーマーケット オオゼキ
• 1平方メートル当たりの売上 業界平均の5
倍
• 7:3の法則 アルバイト・パート:正社員
• 逆転:正社員を70%
• 社員力アップで、売上アップ
グループワーク課題3:オオゼキの例からデフレスパイラルで
雇用激減という社会的ジレンマを起こさない方法を考えよう。
非正規社員化・マニュアル職場
VSアイディア創出職場
・非正規社員・マニュアル化
・つまらない。しかもデフレで給料カット
・意欲減退。さぼる。手を抜く。
・さらに利益減少
• アイディア出せる方が楽しい。
• 楽しければアイディアを出す。
• アイディアを出せば、さらに儲かる。
働く人も、利用する人も、
社会全体も
•
•
•
•
•
•
幸せになれる“情報化社会”を考える
結局、利益が続く。
しかも、プライドが持てる。
プライド:監視がなくても不正しない。
子どもたちも“働きたい”
新潟モデルが世界を変える。
しかし
• そのためには、アイディアを考える能力
• アイディアを形にする能力が必要
集団で問題を解決する能力
この講義では
• グループワークを通して、基礎的な能力の
育成
この能力の使い方によっては
お互いがお互いを苦
しめ合う“情報社会”
お互いが楽しく働け、
さらに環境破壊を起
こさない“情報社会”
情報化社会の誕生
• 参考文献:見田宗介 1996 『現代社会の理
論~情報化・消費社会の現在と未来~』岩
波新書(465)
• 講義と並行してこの文献を読むことで「抽
象的な理論を具体的な事例にあてはめて
考える力」が効果的に身に付きます。
• 来週:情報化/消費化社会の展開(第2回・
第3回)
<成績評価方法>
•
第1~15回のグループワーク・個人ワー
ク(35%)
• 最終レポート(65%)
• オリジナリティを高く評価
<受講に当たっての留意事項>
• 1.体調不良、忌引き、就職活動、部活動などで欠
席した場合
• 第16回の授業での補講
• 2.授業中、私が説明しているときは、誰も話しては
いけません。
• 小声でもダメです。私が聞こえなくてもあなたの周
りの人が迷惑です。個人ワーク・グループワーク
のときは、どんどん周りの人と話してください。
来週
• 情報社会論用の専用ファイルを差し上げ
ます。
• 毎週のグループワーク・質問・意見票
• 配布資料やノートなどを綴じてください。
• あなたのあなたによるあなたのためのテキ
ストが完成
新しい社会のモデル
•
•
•
•
•
•
私たちのいままでの情報化社会の常識
どのように出来上がってきたのか
それで何を得たのか
何を失ったのか
次の“情報化社会”の条件は?
考えて行こう。
1926~30年と1954
日のポイント
~58年の違いはな
んだろう?
どうしてだろう?
工場を作る。
資本主義のしくみ
原材料を買い、人を雇う。
商品を売る。
資本としてのお金
=お金を生むお金
利益
投資
雇用増える。
給料アップ
消費拡大
みんなお金持ち
ドンドン事業拡大
ドンドン設備投資
人をドンドン雇う
人手足りない!
ますます、みんな
お金持ち。
ドンドン内定
アルバイト代も
うなぎ上り
モノが売れるぞ!
工場を拡大!
お金
銀行からお金
借りる
お
金
製品
製品
製品 製品 製品
製品
製品
製品
いいなぁ。ウチも作ろう!
生産しすぎる! 売
れ残る…
借金返せない
倒産!!
不景気へ…
競争して投資
供給>需要
「事業拡張すれば儲かる」
どっかで、売れる量(需要)より
生産量(供給)が上回る
先を争って、生産」
失業増大
借金返せない
みんな貧乏
倒産
(不良債権)
売れない
くりかえし!
1926~30年と1954
日のポイント
~58年の違いはな
んだろう?
どうしてだろう?
生産性の低い時代
(産業革命以前)
•
•
•
•
•
•
イギリス
共有地の悲劇!
村の皆の土地:牧草が生えていた。
羊を飼っていた。
必要を超えて飼うことはなかった。
たくさん羊の毛があっても、加工するのが
間に合わない。
産業革命!
•
•
•
•
工場で毛織物生産!
手工業よりはるかに生産性高い。
どんどん作れる。
すると…どうなる?
グループワーク・質問・意見票
• ケースナンバーは、学籍番号の下ヒトケタ
です
• 自分のケース番号のカゴに
• グループワーク・質問・意見票提出。
手順
① まず、自己紹介。
② 用紙にメンバーの名前・学籍番号・
ケース番号を書く。
③ お互いに意見を交換(発案者の氏名)
課題1・2の欄に記入。
再録:社会的ジレンマ
• 社会的ジレンマ
• 個人において、ある選択が効用大
• しかし、皆がその選択をすると、皆がその
選択をしないよりも集団全体として、損。
• 例:部室の掃除
• 例:ホッケーヘルメット
羊…
•
•
•
•
•
•
•
手工業→産業革命
生産量増大
羊毛の需要大
羊増やす(共有地=餌足りない)
羊やせる
羊増やす
共有地全滅!
社会的ジレンマの例としては○
•
•
•
•
•
•
けど不思議!
工場生産拡大!(供給)
需要は? 誰が毛織物買う?
輸入していた分を自国で賄う!
一人が何着も買うように!
それにしても、
さらに生産性アップ
• 生産量増大
• 売れないと困ってしまう!(先週の不景気
のしくみ)
不景気へ…
競争して投資
供給>需要
「事業拡張すれば儲かる」
どっかで、売れる量(需要)より
生産量(供給)が上回る
先を争って、生産」
失業増大
借金返せない
みんな貧乏
倒産
(不良債権)
売れない
くりかえし!
さらに生産性アップ
• 生産量増大
• 売れないと困ってしまう!(先週の不景気
のしくみ)
• このままだと…倒産!
• イギリスの毛織物の需要の先は?
• グループワーク課題1
手順
① まず、自己紹介。
② 用紙にメンバーの名前・学籍番号・
ケース番号を書く。
③ お互いに意見を交換(発案者の氏名)
課題1の欄に記入。
文章で書こう!
生産するよりも
•
•
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•
•
•
売る方が大変になってきた時代。
生産能力アップした。
需要を超え出した。
テキスト T型フォード
自動車 手工業→流れ作業の工場
イギリス:植民地 原料輸入 製品輸出
日本や、アメリカも
次のターゲットは、、、中国市場争奪戦
ガンダムデスティニー
•
•
•
•
•
生産拡大に
需要が追い付かない。
そして大恐慌!
人々は、どうしただろうか
ここでガンダムに学ぼう!
グループワーク
• どうやって、大恐慌後、どのように需要を
つくった?
グループワーク2(課題2)
第一次世界大戦と日本経済
対外債務・債権対照表(100万円)
債務 債権
1914年7月 1963
447
1918年12月 1638 1925
一債
転務
、(
債借
権金
)
(
貸国
すが
方
)
国
に
需 ヨ
ー
要 ロ
生ま ッ
パ
れる が
戦
場
近代日本経済史要覧
100ページ
2000
1800
1600
1400
1200
1000
800
600
400
200
0
債務
1918年12月
1914年7月
債権
高橋是清蔵相
1932年 有効需要創出:軍事費も増加
景気:総需要 政府→重化学工業発
達・景気回復→輸出による需要を生み
出す。
1934年 インフレを懸念し、軍事費押さえる
1936年 2月26日 軍部により殺害
その後、軍事費増大の一途
別の国では
供給>需要
儲かるから人々争って
投資
過剰投資
社会主義の考
え!
(大)恐慌(いまの不況
よりもっとヒドイ)
計画して生産!
恐慌起きない
もう戦争繰り替えさない
ためにも社会主義
経済的困窮
軍事拡張して戦争すれば
需要が生まれる
(壊しては作るのくりかえし)
課題1:先週の復習
• 第一次世界大戦前後で、日本の債務と債
権の額はどのように変化したか。またその
原因はなにか。
• グループワーク!
先週の課題3
•
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•
•
•
•
•
1950年代=好景気が続いた
過剰供給気味に
1957年:モノが売れなくなった!
しかし、大恐慌にはならず!
1929年との違い戦争ではなく需要を創った!
何だろう?
ヒント:携帯
皆さんの回答から
•
•
•
•
新しいものをつくった!
なるほど→売れるといいのだけれども
売れるように良いものを創った。
なるほど!→これが間に合えば1929年も
戦争への道を進まなくてすんだ。
• 供給>需要のときに画期的な新製品で良
いものが生まれるとは限らない!
テキストの例から
•
•
•
•
•
フォード T型フォード
安くて、丈夫で長持ち
売れた!
しかし、普及したことで、売れなくなる。
すると、工場、困る! 不況へ…
GM
•
•
•
•
•
新しい画期的なクルマ
そうそう作れない。
しかしもう需要はいっぱい。
×戦争で壊す
デザインと広告とクレジット
モデルチェンジ
•
•
•
•
•
•
画期的な技術…はそうそう生まれない。
そこで、デザインを変える!
そして宣伝する(情報による需要の創出)
「今年の新型はカッコイイ」
翌年…「今年の新型はカッコイイ」
いままでのクルマを下取りに出してもらっ
て、新型を買ってもらう(クレジット!)
過剰投資(再:バブルの説明)
供給>需要
競争して投資
借金返せない
倒産
(不良債権)
情報化社会
モード:需要を創出
失業増大
みんな貧乏
売れない
社会主義との違い
情報化社会・社会主義
どちらも需給の関係
バランス
恐慌を起こさない。しかし
社会主義「計画経済」
自由が欲しい!
資本主義魅力的 社会主義抑圧
~生産をコントロール(制限)
情報化社会
~消費・欲望をコントロール
(解き放つ!)
エリートが
制限する
それぞれの(?)
欲望のおもむく
まま!
必要からの自由1(モード 24ページ)
a:購買のリズム(スピード)
u:消費(必要)のリズム(スピード)
a=u
使い切ると買う
a>u
使えるうちに
次のを買う
安くて、長持ち。
一度買ったら、なかなか買っても
らえない。
どうしたら、まだ使えるものを
持っている人が買ってくれる?
課題2
A>U (モード)の例を考えて見よう!
•
•
•
•
•
•
使い切る前に買っちゃう。
今の世の中、いっぱいあります。
探して見よう!
周りの方と相談してください。
グループワークの用紙にお書きください。
どうしたらまだ使えるものを持っている人に、また
買ってもらえるのか、考えてみよう。
手順
① まず、自己紹介。
② 用紙にメンバーの名前・学籍番号・
ケース番号を書く。
③ お互いに意見を交換(発案者の氏名)
今回に限り下半分を空けておいて!
さらにグループワークがあります!
注意
• 先週説明
• 買いだめ:いずれ使う A=U
• お米を5KG買っても、10KG買っても使い切
るならA=U
• ついつい使い忘れ。賞味期限切れの食品
• →A>Uか
テキストの説明
•
•
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•
•
•
•
T型フォード
大量生産で安くて、長持ち
爆発的ヒット
しかし、、、
普及後売れない!
そこでGM デザインで売る
年次モデル
A>U:モード
• 課題1
• モードとは何か、先週の授業の説明を確
認しよう。
• わからなかったら、必ず、分かる人に聴い
て下さい。
• 少々、記憶力がいいことよりもとっても大切
な能力です、きちんと人に聴けるチカラ。
A>Uモード 皆さんの例
•
•
•
•
•
•
•
•
化粧品
昨年の春もの残っていても…
流行が変わっている!
ゲーム機・ゲームのソフト・カードゲーム
携帯電話
クルマ
スニーカー
ビックリマンチョコ
など
日本は?
•
•
•
•
•
昭和25年 第一次産業就業者割合 48.5%
(ちなみに平成17年は 5.1%)
昭和25年当初の農家
ほとんど消費社会に参加していない!
日常的に買い物をするという感覚のない人
が半数!
• モードとは程遠い人が、国民の大半!
• どのように変化したのか。何を失ったのか?
課題3 昭和26年
•
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•
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•
•
ある農村の四女
10歳
今日から家族の夕飯を作ることに
6人家族(お父さん・お母さん・姉妹4人)
さて夕飯代は?
買い置きした食材の購入費も入れます。
ガス代・電気代・水道代も算入
鍋や包丁などの減価償却費は入れない。
伊藤正直他監修 2005
『昭和の時代』小学館 から
平成12年の日本
人の摂取カロリー
1948キロカロリー
コメ約30%
小麦約12%
魚約7%
肉約10%
自給率は?(カロリー ベース)
国の自給率100%≠国民自給自足
昭和35年当時は?
• コメ・小麦からの摂取カロリーは何%
• 肉・魚は?
カロリーはいまより
とっていた!
2096キロカロリー
さて昭和35年は?
コメ約60%
魚約5%
小麦約8%
肉約1.6%
国の自給率100%≠国民自給自足
昭和35年当時は?
• コメ・小麦からの摂取カロリーは何%
• 肉・魚は?
• →当時の生活を想像してみよう。
• 都市と、農村、漁村で違うだろう。
• いろいろな人々の生活の合計です!
• 課題2:グループワーク
アメリカからの援助:給食のパン
当時の生活は
•
•
•
•
•
•
•
農村・漁村は、
トトロを見てみよう!
畑のシーン
あるものを食べていた!
ないもの買って食べる→めったにしない。
肉:一部の人
魚:一部の人以外は、手に入ったときに食
べる。または特別な時に買う。
買うのは、塩ぐらい!
昭和26年
•
•
•
•
•
•
•
•
コメ:自家製
野菜:自家製
ある農村の四女
肉:買わない
魚:買わない
10歳
一食、6人で80グラ
ムとしてもいまの物価で10
円しない。
水道:井戸
ガス:マキ
今日から家族の夕飯を作ることに
マキ:里山から
6人家族(お父さん・お母さん・姉妹4人)
電気:炊飯器はカマド
さて夕飯代は?
買い置きした食材の購入費も入れます。
ガス代・電気代・水道代も算入
鍋や包丁などの減価償却費は入れない。
新潟:明田(大学の近く)
昭和30年の風景
一家に一台
(一匹!)牛か馬
運搬
農作業
肥料も馬・牛で
=自家制!
めったに買い物しない
•
•
•
•
•
お正月に服や靴を買うなど
お金を使うのは、特別なこと
×毎日、お金を使って生活する
基本的に自給自足
あるものを使って生活する。
トトロ:戦後 昭和30年代
•
•
•
•
農業中心から、第二次、第三次産業へ
どうやって?
自給自足から、買うという時代へ
私たちがトトロ、想像が難しいように、自給自
足の人々が、「買う時代」想像難しい。
• 農業:食べていける。必要なもの揃っている
• →関心すら持ってもらえない!
• どうして急激に変化したのか…
わずか数十年
• 「使い切るって何?」
• 私もモードの申し子!
• どうやって日本人は短期間に意識を変えて
いったのか!
• 政府の政策…
• どんな政策とったと思う?
• 農家を消費者にするには?
• 課題3:グループワーク!
A>U (モード)
a:購買のリズム(スピード)
u:消費(必要)のリズム(スピード)
A(購買のリズム)の方が、
U(消費のリズム)よりも速い行動
×需要を生み出す。目的であって定義ではない。
×情報化・使えるものを捨てさせる。:手段であって定義ではない。
聞かれた質問に答えられるようにしよう。
聞く能力=とっても大切なコミュニケーション能力
課題の画面だけみても
• 答えられないようになっています。
• 話を聞いていいないと課題がなんだかわ
からないようになっています。
• 用語の定義を捉えて
• 文と文の関係を捉えて
• 段落と段落の関係を捉えて
• 理解する練習:コミュニケーション能力
課題1
• モードの定義を書いてください。
わずか数十年
• 「使い切るって何?」
• 私もモードの申し子!
• どうやって日本人は短期間に意識を変えて
いったのか!
• 政府の政策…
• どんな政策とったと思う?
• 農家を消費者にするには?
• 課題3:グループワーク!
皆さんのレポートから
•
•
•
•
•
•
トラクターを無料で貸し出す
→トラクターを信頼してなかったそうです。
重たい機械:田んぼを固める
燃料が漏れたら?
農地を買い取って、工場に。
→このときからはじまっていましたが、本格
化するのは、もう少し先(例:成田闘争)。
牛や馬を
• 使わないようにさせるために税金をかけた。
• なるほど。けど、税金には理由がいります。
• →トラクターや化学肥料を使わなければなら
ない状況へ…
• →税金をかけるのではなく…
農業をモードへ
いままで自然から直接得ていたもの
→購買するように
市場を通して買う
情報化社会の
労働力
不足
システム拡大
需要の増大
(モード)
小さな
農村
離農して都市へ
需要拡大
大量生産
大量消費
経済加速 高度経済成長!!
公共投資(皆の税金を投入):
重化学工業へ:給料いいぞ
システムの外部 環境
破
棄
資
源
どうなったのか…
課題2 ロールプレイング1
•
•
•
•
•
•
•
ここは熊本、水俣地域。1953年。
登場人物:工場長
最近、ネコ「狂い死」多発!
漁師さん:まっすぐ泳げない魚
自分の工場が原因らしい。
しかし、工場に莫大な投資…
みなさんならどうする?
週刊こどもニュース
• 課題3:水俣病のしくみは?
• 工場は何をしたのか、記録しよう。
例 農薬
25年前の
商業用:農薬を使っていた。
ある農家
自家消費分:無農薬!
農薬づけのものは自分は
口にしない
しかし虫の食った野菜
売れない!!
需要重視
昭和35年の世界なら 基本的に自分・家族・目の前の人々が食
べる→自分たちが必要な食べ物しか、作らない!
コミュニティの論理
モード=新しいこと○=古いこと
×
•
•
•
•
次々と需要を生み出すために
ちょっと前の古いものを次々と否定!
「もう古いよ」「捨てて新しいモノへ移ろう」
ちょっと前の自分たちの生活・思考・あこが
れ→すぐに否定。次の新しいものへ
• 伝統から切り離されただけでなく、ずっと前
の生活。古臭い生活。×
• 忘れ物1:伝統・文化からの自由
忘れ物2=「必要」からの自由
• トトロのころ:“必要(生きていくのに必要)”な
ものを作っていた。
• モード:新しい「必要」(≠“必要”)
• トトロ:電話なくても生きれた(村で一台!)
• 昭和50年代:電話が一家に一台ないと生活
困難(小学校連絡網・書類でも電話番号欄)
• いま公衆電話すらなくなり、一人一台ケイタイ
時代
• “必要”とは異なる自分たちで作り上げ、
(モードのために)引き上げられ続ける「必要」
忘れ物2:必要が挙げられた例
•
•
•
•
•
•
必要から必要に代わって、
必要が作られていく!
=需要が作られる=モード
皆さんの身の回りで例を考えてみよう。
モードの中でも、特に
「周りが持つことによって自分も持つ必要」
が生まれる例を考えてみよう。
必要の例1:ケイタイ
•
•
•
•
•
子供ができたとします。小学校に入学しました。
ケイタイゲーム機を欲しがっています。
買ってあげる? 買ってあげない?
理由を考えてください。
レポート用紙 1/4
たぶんもう
• 汲み取り式の「虫」や「お釣り」に耐えられ
ないように。
• 一度シャワー付きトイレになれてしまえば、
紙で拭くだけなんて耐えられない。
• 姉さんは、子供にDS買ってあげるか悩ん
だけど(大人だってやり始めたら止まらな
い)、やっぱり買いました。友達と遊ぶこと
考えて。
• 一日のゲームは30分の約束で。
私たちこそが
•
•
•
•
•
•
•
次から次へと「必要」なものを買いそろえる
いつまでたっても買い揃わない
そろえなきゃ。=今は完全じゃない。
⇒つねに自己否定
自己否定=そろっていない他者も否定
他人の悲鳴が聞こえない
自分の悲鳴すら聞こえない
私たちが、次の加害者になってしまうかも
お互いが、お互いに殺しあう…
コミュニティーの論理は完ぺきな
のか?
•
•
•
•
•
自己完結。
変化に乏しい。
高度経済成長はなかった。
高度経済成長がなければ
いま私たちがここに集っていることはない
だろう。
• そして、私たちは、トトロに戻れるだろうか
?
ナタデココ
•
•
•
•
•
1993年
デニーズのメニューで
日本中、大ブーム!
原料はココナッツ
さて、原産国(東南アジア)では何が起こる
?
今日のポイント
•
•
•
•
貨幣への疎外(=遠ざけられる)
貨幣からの疎外
貧困=貨幣からの疎外だと考えがち
まずは、貨幣がなくては生きていけないよ
うに貨幣への疎外が始まる。
• トトロ⇒水俣の話
グループワーク
• 出典:「日本のブームが起こしたナタデココ
の悲劇」 世界週報 (2004.10.5)
• ここの講義でのどこかの話に似ていないか
。
• グループで話し合ってみよう。
• 課題2・3
工場を作る。
資本主義のしくみ
原材料を買い、人を雇う。
商品を売る。
資本としてのお金
=お金を生むお金
利益
投資
雇用増える。
給料アップ
消費拡大
みんなお金持ち
ドンドン事業拡大
ドンドン設備投資
人をドンドン雇う
人手足りない!
ますます、みんな
お金持ち。
ドンドン内定
アルバイト代も
うなぎ上り
モノが売れるぞ!
工場を拡大!
お金
銀行からお金
借りる
お
金
製品
製品
製品 製品 製品
製品
製品
製品
いいなぁ。ウチも作ろう!
生産しすぎる! 売
れ残る…
借金返せない
倒産!!
不景気へ…
競争して投資
供給>需要
「事業拡張すれば儲かる」
どっかで、売れる量(需要)より
生産量(供給)が上回る
先を争って、生産」
失業増大
借金返せない
みんな貧乏
倒産
(不良債権)
売れない
くりかえし!
いままで自然から直接得てい
たもの
農業を情報化
情報化社会の
システム拡大
需要の増大
(モード)
小さな
農村
離農して都市へ
市場を通して買う
需要拡大
大量生産
大量消費
経済加速 高度経済成長!!
公共投資:重化学工業へ
システムの外部 環境
破
棄
資
源
どうなったのか…
今日のポイント
•
•
•
•
貨幣への疎外(=遠ざけられる)
貨幣からの疎外
貧困=貨幣からの疎外だと考えがち
まずは、貨幣がなくては生きていけないよ
うに貨幣への疎外が始まる。
• トトロ⇒水俣の話
グループワーク
• 出典:「日本のブームが起こしたナタデココ
の悲劇」 世界週報 (2004.10.5)
• 貨幣への疎外について、この例を用いて
説明しよう。
• 課題1
国内で環境意識高まる…
•
•
•
•
農薬規制・ゴミ問題
海外で同じことを!
農村部分→”発展途上”国(「貨幣」尺度)
都市の部分→先進国
• 貧困って
•
一日当りの生活費で定義
↓
貨幣を必要とする
状況での欠乏
貨幣からの疎外
⇒
この疎外の前に存在する疎外
貨幣への疎外
貨幣がなくては生きていけない
ように(トトロから情報化へ)
二重の剥奪
価格競争
マックの例
低賃金
けど「必要」水準
アップ
北の貧困
原材料費カット
より「ともかく安いも
の」
間接化
売る方も買う方もど
んどん 間接化
海外で原材料+加工
南の貧困
国内:人で余る
私たちのモードと発展途上国
日本国内
• 生産能力アップ
• 供給>需要
• モード
• 昭和30年代
• 貨幣への疎外
• 貨幣からの疎外
• =必要から必要
デフレスパイラル
けど必要あがる。
海外(発展途上国)
• 製品を買ってもらう。
• 原材料を(安く!)提供して
もらう。
より無理な低賃金
昨夜:NNNドキュメント’11
•
•
•
•
•
•
•
•
•
原発 予備のディーゼル発電機
安全な原発建屋でなく、なぜタービン建屋?
気がつかないはずはない(元東電副社長)
コスト気にして?
一部の学者:危険性を主張
しかし官庁は確率が低いと無視
2007年 中越沖地震:予想を超える揺れ
→発電機故障
水俣病のときと良く似ている。モード維持重視
スリーマイル島原発事故
•
•
•
•
ハロルトデントン氏(元原子炉規制部長)
全権限 人でもモノでも
事態の収束のみを考える
モードのことは、考えない。
• 復習
ガンダムデスティニー
供給>需要
儲かるから人々争って
投資
過剰投資
(大)恐慌(いまの不況
よりもっとヒドイ)
経済的困窮
軍事拡張して戦争すれば
需要が生まれる
(壊しては作るのくりかえし)
テキストの例から
•
•
•
•
•
フォード T型フォード
安くて、丈夫で長持ち
売れた!
しかし、普及したことで、売れなくなる。
すると、工場、困る! 不況へ…
GM
•
•
•
•
•
新しい画期的なクルマ
そうそう作れない。
しかしもう需要はいっぱい。
×戦争で壊す
デザインと広告とクレジット
モデルチェンジ
•
•
•
•
•
•
画期的な技術…はそうそう生まれない。
そこで、デザインを変える!
そして宣伝する(情報による需要の創出)
「今年の新型はカッコイイ」
翌年…「今年の新型はカッコイイ」
いままでのクルマを下取りに出してもらっ
て、新型を買ってもらう(クレジット!)
供給>需要
競争して投資
借金返せない
倒産
(不良債権)
情報化社会
モード:需要を創出
失業増大
みんな貧乏
売れない
必要からの自由1(モード 24ページ)
a:購買のリズム(スピード)
u:消費(必要)のリズム(スピード)
a=u
買ったモノ
使い切る
a>u
使い切らなくて
も買ってしまう
安くて、長持ち。
一度買ったら、なかなか買っても
らえない。
どうしたら、まだ使えるものを
持っている人が買ってくれる?
• 貧困って
•
一日当りの生活費で定義
↓
貨幣を必要とする
状況での欠乏
貨幣からの疎外
⇒
この疎外の前に存在する疎外
貨幣への疎外
貨幣がなくては生きていけない
ように(トトロから情報化へ)
二重の剥奪
価格競争
マックの例
低賃金
けど「必要」水準
アップ
北の貧困
原材料費カット
より「ともかく安いも
の」
間接化
売る方も買う方もど
んどん 間接化
海外で原材料+加工
南の貧困
国内:人で余る
コンゴのコルタン
• 私たちのモードの発展と発展途上国の関係を
コンゴのコルタンの事例で考えてみよう。
• NHK衛星第一 BS世界のドキュメンタリー<
シリーズ グローバル化の影で>「コンゴ 鉱
物資源争奪戦」~2009年
紛争の資金に
• では、私たちは情報機器を買わなければ
解決するのか?
• 法律で紛争に関わる資源の売買を禁止す
ればいいのか?
• 問題解決しない。
• 不可視化・間接化が進むだけ
• 参照:農薬問題
ケイタイとモード
• つぎつぎと新しい機種
• バッテリー交換すれば、使えるけど新機種
に買い替え。
• 大量取得・大量生産・大量消費・大量破棄
• 小型・軽量化は資源の節約?!
• 小型・軽量化のために希少金属を使用
• 資源をむしろ消費:希少金属をめぐり、紛争
すら起きている
114
先週の課題
=今週の課題とつながっていま
す。
• 私たちのモードの発展と発展途上国の関係
をコンゴのコルタンの事例で考えてみよう。
• NHK衛星第一 BS世界のドキュメンタリー<
シリーズ グローバル化の影で>「コンゴ 鉱
物資源争奪戦」~2009年
このシートの前に!
ゲームボーイ
ゲームボーイライト
ゲームボーイカラー
ゲームボーイアドバンス
など
海外(発展途上国)
私たちのモードと発展途上国
携帯ゲーム機行き渡る
⇒新デザイン・新型発売
日本国内
• 生産能力アップ
• 供給>需要
• モード
• 昭和30年代
• 貨幣への疎外
• 貨幣からの疎外
• =必要から必要
デフレスパイラル
けど必要あがる。
• 製品を買ってもらう。
• 原材料を(安く!)提供して
もらう。
12800円の低価格
ファミコンより安い!
より無理な低賃金
爆発的ヒット
日本で3000万台以上、
世界で一億台以上販売
コンゴ民主共和国では
先進国
• コルタン(ゲームボーイ
• のコンデンサに使用)
• 蓄電能力に優れる 小型化
成功
• 需要維持のため
• 次々と新デザイン
• モード
• 購買のスピード>消費のスピード
オーストラリアの
鉱山閉山
デフレ進行
コンゴ
• 紛争(植民地支配時代から
の民族紛争)
資金を得て激化
•
•
•
•
民衆:紛争で働き口なし
農業も兵士に取られる
貨幣への疎外
→貨幣からの疎外へ
児童労働
安く手に入る
グループワーク予告
• 私たちのモードの発展と発展途上国の関係
をプラネテスの事例で考えてみよう。
• その際、必ず以下の用語は使用しよう。
– 貨幣への疎外・貨幣からの疎外
– モード
– 情報化社会
118
冬タイヤ
•
•
•
•
日本・アメリカ・ヨーロッパのメーカー
アジアのメーカーも増えてきた。
断然安い!
しかしブリジストンを買うのはなぜ?
課題1:グループワーク
コンゴ民主共和国の隣国
•
•
•
•
•
•
•
ルワンダ
よく似た状況
コンゴ・ルワンダともにベルギーの植民地
ツチ族 富
フツ族 貧
植民地時代に格差作られた
→内戦の最大の原因(の一つ)
飛ばし飛ばしビデオ
(植民地・民族対立・村で説得まで)
•
•
•
•
•
•
•
2010年4月4日(日) 午後9時00分~9時49分
NHK総合テレビ
ディアスポラ(離散者) 内戦逃れて海外へ
成功して、、、荒れた故郷立て直すために
戻ってきた!
都市部豊かに
しかし農村部:コンゴからの難民も厳しい経済状況
資源生産だけでは
•
•
•
•
•
•
•
•
良質のコーヒー豆
資源生産だけ:先進国に安く買いたたかれる
=貨幣からの疎外
貨幣への疎外以前には戻れない!
なんとか富を得たい。
自分たちもモード
コーヒー豆 工場でパッケージ
ブランド化(情報)で世界市場で勝負!
ここで
• 情報化社会
• =モノよりも情報に相対的に価値を置く社会
A>U (モード)
a:購買のリズム(スピード)
u:消費(必要)のリズム(スピード)
A(購買のリズム)の方が、
U(消費のリズム)よりも速い行動
再:モデルチェンジ
•
•
•
•
•
•
画期的な技術…はそうそう生まれない。
そこで、デザインを変える!
そして宣伝する(情報による需要の創出)
「今年の新型はカッコイイ」
翌年…「今年の新型はカッコイイ」
いままでのクルマを下取りに出してもらっ
て、新型を買ってもらう(クレジット!)
再:GM
•
•
•
•
•
新しい画期的なクルマ
そうそう作れない。
しかしもう需要はいっぱい。
×戦争で壊す
デザインと広告とクレジット
ここで
• 情報化社会
• =モノよりも情報に相対的に価値を置く社会
•
•
•
•
モノの生産能力拡大:価値減少
情報(設計・デザイン)で、モード起こす!
消費のスピード<購買のスピード
(資源・環境が持つのか?!)
冬タイヤ
•
•
•
•
日本・アメリカ・ヨーロッパのメーカー
アジアのメーカーも増えてきた。
断然安い!
しかしブリジストンを買うのはなぜ?
資源の量で値段違う
• 14インチよりも、15インチ・16インチの方が
高い=資源の量で値段決定
• ブランド(ブリジストンのブリザック!)でも
値段が違う。
• 性能(設計:どんな材料をどのぐらい使うか
、どんなタイヤの表面のパターンをどのよ
うにするかなど)・ブランド ともに情報
• 情報によっても値段が違う!
購入
• 性能比較
• ブランド名(性能比較:難しい。有名ブランドの
方が性能が良いに違いない)
• さらに別の理由も
• 本学の学生が勤めている!
• 自分の大学・自分の地域・自分の国の利益
プラネテス概略
• 2003・4年NHKBS2土曜日朝8:06より放映
• 近未来の宇宙が舞台
• 地球、ステーション、月面の間には旅客機や貨物機が
行き交う。
• 音速の10倍以上の速度で移動可能
• この時代、大きな問題となっているのは、宇宙開発に
ともなって発生するゴミ(デブリ)
• 主人公ハチマキ(星野八郎太)は、宇宙産業の大手・
テクノーラ社で、デブリの回収を担当
131
概略2
•
クレア・ロンド 管制課 中米の小国
“エルタニカ(発展途上国)” 出身
出身にコンプレックスを持っている。
テマラ・ポワチエ
エルタニカの科学者。新開発した宇宙服をテク
ノーラ社に売り込みに来る。
132
エルタニカ=発展途上国
•
•
•
•
•
•
デザインが悪い
たぶん言い訳。
どんなデザインでも買う気はない
どんな性能だって買う気はない
そもそも確かめもしない。
なぜだろう?
モードと発展途上国
先進国
• 需要を創りだす!
• 自社の、自国 供給<需要
• せっかくモードで需要作り出し
たのに発展途上国に取られた
くない。
• 発展途上国には一方的に
• 需要を引き受けてもらう
• 安い原材料を引き受けてもら
う
• 廃棄物を引き受けてもらう
• 名目上独立しても経済植民地
発展途上国
• モードで勝負して
• 先進国の仲間入りし
たい!
先進国は発展途上国に
•
•
•
•
•
•
•
原材料を安く売ってほしい(安)
→先進国のモード支える
工業製品売ってくれる(高)
→需要
武器は売ってくれる。究極の需要
けど、最先端の製品は買ってくれない
⇔需要の取り合い!
エルタニカ
•
•
•
•
•
•
•
•
貧困
国の様子・テマラさんの食堂での様子
クレアさんとの会話
貧困=「貨幣への疎外」・「貨幣からの疎外」
両方揃って貧困
お金を持っていない≠貧困
お金が必要で、持っていない=貧困
例:トトロ
グループワーク
(課題1~3全面使用 両面可)
• 私たちのモードの発展と発展途上国の関係
をプラネテスの事例で考えてみよう。
• その際、必ず以下の用語は使用しよう。
– 貨幣への疎外・貨幣からの疎外
– モード
– 情報化社会
137
新しい社会のモデル
• 私たちが、新しい社会のモデルを新潟で作
る。
• 資源の大量取得・大量消費・大量生産・大
量破棄、それを支える南の貧困(発展途上
国)・北の貧困の構造は変える。
• もちろん間接化(問題が起きると、規制の
ゆるい地域で行う)による問題解決の先送
りの構造を起きないようにする。
しかも
• 「理想のために我慢しましょう!」できる人
もいるかも知れないけど、それだけで世の
中かえるのはムリ(第1章)
• となりの芝生(情報化社会)が青い!
• ガマンではなく、魅力で人を変える。
手塚夫妻
• 2006年 放送 トップランナー
• 手塚の設計の特性は?
• 次の社会の条件との関連は?
•
需要を生み出し、けど資源をムダにせ
ず、かつ理想のために我慢せず、、、
• そして束縛しないけど、間接化に走らない
何か
屋根の家の“情報化社会”
• デザイン勝負
• 施主さんたち「手塚さんとお話しているなかで、
自分たちの欲しい家が見えてくる」
• あの家族専用?!
• オリジナリティ高いからこそ、万人受けではな
いけど、「他にも欲しい家族」がいた場合、とっ
ても価値がある!
• まったく新しい需要の創造!
6年たっても施主大喜び
•
•
•
•
•
•
•
いまだに付き合い。
設計者
工夫する⇒施主に喜んでもらえる
⇒工夫することが楽しい
⇒さらに施主にも工夫する
⇒さらに喜んでもらえる
⇒次々と新しい需要
ポイント
•
•
•
•
•
•
•
個人にあったオリジナルな設計(デザイン)
情報で利益
家一軒分資源=多くの利益
資源は無駄にしないで、需要は多い!
設計者:自発的に工夫
施主:嬉しい
誰も理想のために我慢していない!
「情報化社会」から“情報化社会”へ
• 「情報化社会」=モードで需要を掘り起こすため
に大量生産・大量消費・大量破棄
• 北の貧困・南の貧困
• “情報化社会”=モードで需要掘り起こすけど、
同じ資源で、多くの利益(たくさん売らなくても需
要掘り起こせる)。
• 社会主義や一部の取り組みのように理想のため
に我慢しない。モードの魅力そのままに
きっと手塚夫妻の家高い
• 高くても売れる。十二分に施主、喜ぶ!
• とっても大切
• 安売り薄利多売=デフレを起こす=資源買い
たたき勝負
• 手塚夫妻=“情報”:施主も具体的には気が付
いていない、その家族の幸せをファシリテート
• 気づきを促す技法=茶飲み話=リラックスの
中で、相手の気持ちを引き出す。
• “情報”の部分:お金を出しても惜しくない。
トトロ
• おばあちゃん:メイちゃんに悪いもの食べさせない
• 身内だから(コミュニティ:地縁や血縁、友情で深く
結びついた社会)
• 手塚夫妻
• 顧客とコミュニティ形成(作る前)・維持(作った後)
• お金でない部分で良いもの作る喜び!
産直学生ボランティア
•
•
•
•
•
•
•
•
島根の直売所
そもそも人がいない。
⇒つぶれる
形が悪く流通には乗らない。
けどおいしい。
学生がボランティアで、大阪で売る
5倍の値が付く! 新しい需要
都市と農村を結ぶ
新潟ならもっと
•
•
•
•
•
•
•
島根⇔大阪 100KM
新潟なら
西蒲区・西区の農家
西区内でも、中央区でも、大きな消費地
数キロ~10数キロ
ガソリンと言う資源も節約
そして何より、コミュニティ!
新潟内なら
•
•
•
•
•
•
•
•
消費者・農家
お互いに会える!
おばあちゃんとメイちゃんの関係
コミュニティ形成も可能か
生産者:喜びの声聞ける(参考:手塚夫妻)
嬉しい⇔工夫のプラスのループ
消費者:安心・安全という“情報”
十分にお金を出す価値のある情報
集団で問題を解決する力
• 施主の好みをファシリテート
• =コミュニティ形成能力
• 農家の方の気持・消費者の気持ちをつなぐ
=コミュニティ形成能力
• 新潟:都市も、農村(びっくりするほどコミュ
ニティ残っている=新しい需要に結びつく)
• 集団での問題解決能力があり、情報技術に
詳しく、経営にも明るい=私たち
• 私たちの、私たちによる、私たちのための
新潟モデル=世界を変える!
レポート課題
・ 新しい“情報化社会”を創るために、私たちが
出来るアイディア論じてください。
例:産直ボランティア
・アイディアが、人に伝わるようにレポートする
・アイディアが“情報化社会”にどのように貢献
するのか、講義で用いた用語(モード・間接化・
コミュニティ・大量生産・大量消費・大量破棄・
北の貧困・南の貧困・デフレスパイラル)を必ず
用いて議論する。
注意事項
引用文献の提示の仕方・参考文献表の作成の仕方は「社会学評
論スタイルガイド」(日本社会学会ホームページにリンクされてい
ます)に従ってください(WEB閲覧可)。
引用箇所が不明確なものは、採点対象外とします。
分量は自由(必要事項が明確に書かれていること)
図や表を入れるのは、よいことですが、図や表は文章で説明する
必要があります。説明のない図や表、箇条書きが含まれているも
のは、採点対象外とします。
受領印がないものはレポートではありません(E評価)
欠席が1/3に達していればレポート提出資格はありません(F評価)
レポート内に感想等、課題以外の記述不可
評価基準
評価を受けるための必要条件:課題についてレポートが書
かれており、また注意事項が守られていること
A.論理的な破綻・矛盾もなく、かつ結論に至る考えに
オリジナリティが認められるもの
B.多少の論理的な破綻・矛盾があっても、結論に至る考えに
オリジナリティが認められるもの
C. ある程度の論理的破綻・矛盾があっても、結論に至る考え
にこの半年間のトレーニングの成果が見て取れるもの
D.A~Cの要件に当てはまらないもの
講義を理解=情報を消費する(できて当たり前)
講義から新しいアイディア(情報)を生み出す=情報を生産
(評価対象)
提出方法
提出日時は、事務室の掲示に従う(7月25日月曜日)。
提出方法:
1)あらかじめ事務室で“レポート提出票”を受け取り、必要事項
を記入しレポートの表紙にする
2)13時30分に指定の教室(事務の掲示を参照)に小宮山が
いるので、直接手渡す。
3)“レポート受領書”を受けとる(要保管!)。
就活や部活動、病気などで欠席し
グループワークが足りない人は、13時10分に集合!
グループワークを行います。
NHKクローズアップ現代
• 2010年 7月 1日(木) 放送
• プロボノ
• ~広がる新たな社会貢献のカタチ~
• NHK総合 7時30分~7時56分
プロボノ
• プロボノ 企業での知識=ボランティアに
活かす。
• プロボノが新しい情報化社会だと言ってい
るのではありません。
• むしろプロボノが流行するというのは、いま
までの情報化社会のゆがみです。
• なぜいまプロボノなのか
仕事の比較
いままでの「情報化社会」
• 自分の仕事が社会に貢献
しているのか実感がない
• 「ありがとう」という言葉を聞
かない
• コミュニティない
• →仕事で得られないので、
プロボノ活動にもとめる
• 水俣病・農薬の話
• →見えない(不可視化)
• 法律の抜け穴
新しい“情報化社会”
• 手塚夫妻
• 顧客の話を聞いて
• 顧客も気が付いていない
• 顧客の人生を創る
• 新しい情報(設計)を創造
• 感謝の言葉を6年たっても
• コミュニティ
• →仕事の中で喜び得られ
る。
• →嬉しいから法律の抜け穴
考えない
コミュニティの違い
いままでの「情報化社会」
新しい“情報化社会”
• コミュニティの中は、優遇
• コミュニティを広げて行く
• コミュニティの外は差別
• 手塚夫妻
• 例:プラネテス(先進国)
• 仕事をすると、どんどんコミュ
ニティが広がる(さらに良い仕
• 例:ルワンダ(フツ・ツチ族)
事。法律で縛られるのでなく、
• 伝統的なコミュニティ
同じコミュニティのひとのため
に)
• ルワンダ(民族の壁を越えて)
新潟
• 奥田道大先生
伝統的なコミュニティ+
• 都市=他者を受け入れる力
結び付けて新しい広がるコミュニティを創造
産直学生ボランティア
•
•
•
•
•
•
•
•
島根の直売所
そもそも人がいない。
⇒つぶれる
形が悪く流通には乗らない。
けどおいしい。
学生がボランティアで、大阪で売る
5倍の値が付く! 新しい需要
都市と農村を結ぶ
新潟ならもっと
•
•
•
•
•
•
•
島根⇔大阪 100KM
新潟なら
西蒲区・西区の農家
西区内でも、中央区でも、大きな消費地
数キロ~10数キロ
ガソリンと言う資源も節約
そして何より、コミュニティ!
新潟内なら
•
•
•
•
•
•
•
•
•
消費者・農家
お互いに会える!
おばあちゃんとメイちゃんの関係
コミュニティ形成も可能か
→都市と農村:広がる新しいコミュニティ
生産者:喜びの声聞ける(参考:手塚夫妻)
嬉しい⇔工夫のプラスのループ
消費者:安心・安全という“情報”
十分にお金を出す価値のある情報
集団で問題を解決する力
• 施主の好みをファシリテート
• =コミュニティ形成能力
• 農家の方の気持・消費者の気持ちをつなぐ
=コミュニティ形成能力
• 新潟:都市も、農村(びっくりするほどコミュ
ニティ残っている=新しい需要に結びつく)
• 集団での問題解決能力があり、情報技術に
詳しく、経営にも明るい=私たち
• 私たちの、私たちによる、私たちのための
新潟モデル=世界を変える!
新しい社会のモデル
• 私たちが、新しい社会のモデルを新潟で作
る。
• 資源の大量取得・大量消費・大量生産・大
量破棄、それを支える南の貧困(発展途上
国)・北の貧困の構造は変える。
• もちろん間接化(問題が起きると、規制の
ゆるい地域で行う)による問題解決の先送
りの構造を起きないようにする。
しかも
• 「理想のために我慢しましょう!」できる人
もいるかも知れないけど、それだけで世の
中かえるのはムリ(第1章)
• となりの芝生(情報化社会)が青い!
• ガマンではなく、魅力で人を変える。
実際の事例
•
•
•
•
西区赤塚のトウモロコシ農家
規格外で出荷できない畑
このままだと、せいぜい肥料
この資源をムダにせず、新しい情報を付加
して、需要を創りだせないか?
• しかも魅力的に!
実際の事例続き
•
•
•
•
•
•
•
•
•
トウモロコシ狩りを企画!
顧客がトウモロコシを収穫するビジネス
おばあちゃんの畑でのメイちゃんのように
家族で!楽しい
小宮山はひとりで (;;)
農家:収穫の手間はない。
顧客:喜びは数倍に!!(新しい需要)
モノは、ただの規格外の野菜
+安心・安全・自然という雰囲気=情報
案:トレーサビリティ+α
• 商品:ICタグやバーコードで生産者・加工
業者をたどれる仕組み
• さらにもう一歩、コミュニティ形成に役立て
られないか
• 消費者から、生産者にアクセス可能
• トレーサビリティ→「いいね」ボタン
• コンタクト・見学可能
変革
今までの情報化社会
• 間接化
• モードの競争
• 薄利多売
• 大量生産・大量消費・大量
破棄
• 法律で規制
• 利益のために抜け道を探る
新しい情報化社会
• 人々を結びつける
• 一人ひとりのための情報
• 高付加価値
• 資源を有効活用
• 一人ひとりのために
• 自発的・工夫・感謝
• 法律でなく、仕事の喜びで
不正しない
新潟モデル=世界を変える
•
•
•
•
•
•
ルワンダ:コーヒー工場の共同経営者
日本で経営を学んだ
私たちが、新しい“情報化社会”のモデル
魅力的なら世界に広がる
ルワンダ・プラネテスも
最後は個人と個人のつながり:新しい広が
るコミュニティが前進のカギ
• 市民レベルでの交流があって、そして投資
が活きる。
=新潟国際情報大学が世界を変える!
魅力的な新しい情報化社会の
新潟モデル
•
•
•
•
•
•
•
•
いままでの「情報化社会」モデル
儲かるから普及した
私たちの新しい情報化モデル=新潟モデル
儲かって、さらに働いて嬉しい
さらに工夫・さらに儲かる(≠理想のためにガマン)
世界がマネしてくれる。
どんどんマネしてもらう。
草の根(市民レベルの交流)で広げて行く
新潟国際情報大学
• 建学の理念
• 「日本文化と異文化との違いを理解し、国
や地域を越えて情報文化に貢献できる人
材を育成します。」
「情報社会を先導し、国・地域・人間の文化
を尊重しつつ、国や地域を越えて人類の
福祉向上に貢献します。」
これからの仕事人・地域人・家
庭人として
• 新潟国際情報大学の卒業生
• 私たちの、私たちによる、私たちのための
新しい情報化社会
• =情報文化を創造
• 具体的なプランをレポート
• 卒論も、就職後のやりたい仕事、地域で行
いたいこと
• このレポートが第一歩
レポート課題
・ 新しい“情報化社会”を創るために、私たちが
出来るアイディア論じてください。
例:産直ボランティア
・アイディアが、人に伝わるようにレポートする
・アイディアが“情報化社会”にどのように貢献
するのか、講義で用いた用語(モード・間接化・
コミュニティ・大量生産・大量消費・大量破棄・
北の貧困・南の貧困・デフレスパイラル)を必ず
用いて議論する。
みなさんのレポートに
• ものすごく、期待しています。
• いま、実現可能なものは、ぜひ実際に一緒
に行いましょう。
• いまは、実現不可能なものも、いずれ一緒
に実現させていきましょう。
半年間、お付き合いいただき、ありがとうござ
いました。