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平成18年度日本技術士会主催 海外研修会
参考資料
テーマ:日中技術交流の新たな躍進に向けて
日時: 平成18年11月18日(土)13:30~17:00
場所: (社)日本技術士会
“対中JICA技術協力の現状と民間協力”
国際協力機構(JICA)
国際協力総合研修所 上席主査
木村信雄
(前 JICA中国事務所長)
目次
1.はじめに
(JICA紹介)
2.中国におけるJICA技術協力の展開
~~協力の変遷と4つの重点分野
3.対中JICA協力
~~民間関連のプロジェクト
4.対中JICA協力 今後の力点(案)
~~環境・エネルギー分野とボランティア交流
5.むすびに
(JICA事業へのご参加)
1.はじめに(JICA紹介)
JICAは、ODA(=政府開発援助)の“技術協力(人づくり)”と
“無償資金協力”(調査/設計)を実施担当する独立行政法人
国
際
協
力
政府開発援助
(ODA)
NGO等
二国間贈与
無償資金協力
技術協力
二国間貸付
国際機関への
出資・拠出等
「二国間貸付」(円借款)はJBICが担当
註: ODA=Official Development Assistance
(政府開発援助)
JICA=Japan International Cooperation Agency (国際協力機構)
JBIC=Japan Bank of International Cooperation (国際協力銀行)
JICA
2.中国におけるJICA技術協力の展開
2-1. 対中国ODAのはじまり
大平首相訪中時表明(1979年):
中国の近代化努力にできる限り協力。日本と中国との安定した関係
がアジア・太平洋ひいては世界平和と繁栄に繋がる、との趣旨。
(註)
1954年
1972年
1979年
1982年
コロンボプラン加盟(日本のODA開始)
日中国交回復 (右図)
対中ODA/JICA協力開始(註)
JICA中国事務所(北京市)開設
2001年 日本政府「対中国経済協力計画」
(6重点分野)策定
2008年 対中円借款終了(?)
日中国交回復
2.中国におけるJICA技術協力の展開
2-2 対中JICA技術協力実績(協力方式別)
’79~’04年度
’78~’04年度
億円
JICA技術協力
2500
円借款
無償資金協力
億円
120
2000
100
1500
80
60
1000
40
500
20
0
0
'78
'82
'86
'90
'94
'98
'02
'78
'82
'86
'90
'94
'98
'02
2.中国におけるJICA技術協力の展開
2-2 対中JICA技術協力実績(形態別) 2005年度
2005年度
実績
実績(金額)
2006年度
計画
52.04億円
累計
(1979-2005年度)
1,557.63億円
(JICA内第3位)
技術協力プロジェクト(件数)
31件
29件
83件
専門家派遣(人数)
392名
247名
5,694名
研修員受入(人数)
1,367名
1,318名
18,146名
開発調査(件数)
8件
4件
211件
103名
97名
612名
シニア海外ボランティア派遣(人数)
8名
6名
10名
“草の根技術協力”プロジェクト(件
数)
26件
30件
83件
青年海外協力隊員派遣(人数)
2.中国におけるJICA技術協力の展開
2-3.ニーズの変遷に対するJICAの取り組み
(1)1980年代(~90年代):改革・開放政策の開始期(1978年)
近代化に必要な社会基盤(インフラ)整備および基本的技術開発
に対応
「経済インフラ整備」:円借款対象の鉄道・港湾・ダム・空港建設のF/S
「農業」分野:
蔬菜・米の品種開発、肉類・水産の加工開発
「保健医療」分野: 友好のシンボル中日友好医院、ポリオ撲滅運動
「製造業等産業」分野:工場近代化“企業診断”
2.中国におけるJICA技術協力の展開
2-3.ニーズの変遷に対するJICAの取り組み
(2)1990年代(~2000年代当初):高度経済成長期
急激な経済発展に伴う問題(環境汚染,地域格差拡大)への
対策開始
「環境保全」:大気汚染(黄砂・酸性雨)モニタリングシステム、
生態林業技術、水資源開発
「地域格差」:西部大開発(地域総合開発計画・人材育成)、
村落貧困対策
2.中国におけるJICA技術協力の展開
2-3.ニーズの変遷に対するJICAの取り組み
(3)2000年代~現在: 経済成長重視から“調和社会”実現へ
WTO加盟(2001年)による 国際標準化、第11次5カ年規画
(2006~2010年) “省資源・環境配慮型”社会システムづくり支援
「市場経済の深化」:国際標準化促進(経済法)、東北振興支援
「環境・エネルギー」:環境汚染・水不足・エネルギー不足など深刻化
する不安定要因への対応
(循環社会システム、節水灌漑、省エネ技術)
2.中国におけるJICA技術協力の展開
2-4 JICAの真髄=4つの重点分野とJICA代表プロジェクト(実施中)
第1 環境問題など地球規模の問題に対処するための協力
環境:日中友好環境保全センター
生態:日中友好生態林業研修センター、四川省モデル造林
医療:中日友好医院、感染症対策(ポリオ撲滅、SARS防止等)
第2 改革・開放支援
経済法・企業関連法整備、日中友好大連人材育成センター
第3 相互理解の増進
日本語教師等ボランティア、生態環境(植林)等NGO・自治体支援
第4 貧困克服のための支援
貴州省村落開発、西部大開発人材育成、農村養老保険制度整備
註:2001年日本政府策定 「対中国経済協力計画」に基づく。
同計画中 「第5 国際機関との連携」 「第6 民間協力の推進」は上記 第1~第4に共通
3.対中JICA協力
民間関連のプロジェクト(実施中)
第1 環境問題など地球規模の問題に対処するための協力
(1)環境マネジメント:
「日中環境保全センター」プロジェクト(北京市)
(図1参照)
~~公害防止管理者制度の普及、
ダイオキシン等POPS分析、黄砂・酸性雨モニタリング
(2)省エネ技術:
「鉄鋼業環境保護技術向上」プロジェクト(北京市) (図2参照)
~~鉄鋼炉燃焼技術の診断指導
(3)植林植草技術:
「日中林業生態研修センター」プロジェクト(北京市) (図3参照)
~~造林・保育・育種技術の研修
JICAの代表的なプロジェクト紹介(図1)
★ 「日中友好環境保全センター」プロジェクト
期間:1992年~2007年(15年間)
1996年開所(06年7月10周年式典)
内容:
・環境政策・法整備支援;
“公害防止管理者制度”普及
“循環経済”条例作成支援
・環境技術支援;ダイオキシン・廃棄物分析
・黄砂・酸性雨モニタリング等管理能力向上
・環境保護の広報教育/研修
・“日中プラットフォーム”(政府・民間NGOの情報
発信の場)へ発展
~NIES,IGES,OECC,JETA北九州市,KITA
センター全景
黄砂観測のレーザーレーダー
JICAの代表的なプロジェクト紹介(図2)
★ 「鉄鋼業環境保護技術向上」
プロジェクト(北京市)
期間:2002年~2007年(5年間)
内容:
・GDP単位当たり消費量20%削減
(「11・五規画」目標)
・鋼鉄研究総院センターの中国製鉄所
(企業)に対する冶金燃焼環境保護・
省エネルギー技術の普及
製鉄所
・項目;
燃焼技術改善
排煙処理技術
工場の燃焼・環境診断技術
鋼鉄研究総院内の冶金燃焼環境保護・省エネルギー技術センター
JICAの代表的なプロジェクト紹介(図3)
★ 「日中林業生態研修センター」プロジェクト
(北京市)
期間:2004年~2009年(5年間)
内容:
・森林被覆率2050年まで26%以上(現在18%)
・6大林業重点事業(天然林資源保護、退耕
環林、三北防護林システム建設等)展開中。
・全国の県レベルの林業職員の技術向上
(5年間で2100名以上)
・造林事業管理、造林技術、野生動植物保護
技術等の中国全国的な研修体系整備。
・日中プラットフォーム(政府・民間NGOの情報
発信の場)を目指す(中国で活動する日本の植林NPO100団体)
黄土高原
センター:国家林業局 林業幹部管理学院内
3.対中JICA協力
民間関連のプロジェクト(実施中)
第2 改革・開放支援
(1)企業診断
「工場近代化計画調査」(全国)(注:1981~2000年実施済み)
国有企業改革に伴う工場診断。(中小規模の国有企業)
20年間 計116案件(年6~7件)
業種:機械、繊維等、化学、鉄鋼・非鉄金属、窯業
提言:生産工程,生産管理,財務管理の改善
(2)企業ノウハウ人材育成
「日中友好大連ビジネス人材育成センター」プロジェクト(大連市)
(図4参照)
JICAの代表的なプロジェクト紹介(図4-1)
★ 「日中友好大連ビジネス
人材育成センター」プロジェクト
期間:2006年~2009年(3年間)
内容:
・目的;企業ノウハウ向上の人材育成
・研修対象;主に在中国日系企業
に勤める中国人
センター全景
・実施体制;
(中側)大連市、大連市科学技術局、 大連交通大学等4大学ほか
(日側)JICAプロジェクトチーム
(業務調整員・コンサルタントチーム・国際交流基金日本語専門家)
JICAの代表的なプロジェクト紹介(図4-2)
★ 「日中友好大連ビジネス
人材育成センター」プロジェクト
(つづき)
・科目; ・ITソフト開発 ・経営管理
・企業管理 ・ビジネス日本語
・意義;
日中国交回復30周年(02年)記念事業
日系企業の多い(2900社)大連市を中心
に“東北三省振興政策”への協力
・無償資金協力で建物建設。(04~05年)
ビジネス日本語研修風景
3.対中JICA協力
民間関連のプロジェクト(実施中)
(3)WTO加盟(2001年)にともなう“国際標準”を目指したシステムづくり
~~~日中民間活動(貿易・投資)円滑化促進つながると期待。
「経済法・企業法整備支援」プロジェクト
(図5参照)
「技術規格標準および適合性評価」プロジェクト(WTO/TBT協定)
「知的財産権保護」プロジェクト(WTO/TRINPS協定)
「中小企業振興」シニア海外ボランティア(SV)
JICAの代表的なプロジェクト紹介 (図5)
★「経済法・企業法整備支援」プロジェクト
期間:2004年~2007年(3年間)
内容:
・独占禁止法の立法、
会社法の改正と執行等
・全人代・国務院・商務部の参画
・中国側関係者の訪日研修
・中国側関係者と日本側有識者と
の研究会の開催
訪日研修風景
4.対中JICA協力 今後の力点(案)
4-0 協力の方向性
21世紀の日中両国ひいてはアジア・世界の安定のため、日中の
“人の絆”を深める
(1)日中共通の地球規模問題に挑戦~~
中国が経済成長重視から“調和社会”(「11・五規画」)にシフト
する上で直面する問題(環境・エネルギー・感染症、国際標準化)
への協力
(2)日中プロジェクト拠点を、“日中プラットフォーム”に創る~~
主要なJICAプロジェクトを、政府・民間・NGOの“日中&各国の
情報発信・交流の場“に成長
(3)日中協力を通じた地域共同体の基盤作り~~
中国による対アジア・アフリカ援助との国際協調
4.対中JICA協力 今後の力点(案)
4-1 環境・エネルギー分野の人材育成
~~“調和社会” (省資源型、環境配慮型)実現のための重点
分野であり、協力の目玉。
参考: 「環境保護の強化」(国務院決定 2005年12月)
「11・五規画」(2006年~2010年)
(1)省エネルギー・地球温暖化防止(例):
・「住宅建築 省エネ基準」プロジェクト
・中国「省エネルギーセンター整備」プロジェクト(検討中)
例“エネルギー管理士・エネルギー診断士”制度づくり
・ESCO(Energy Service Company)事業への支援(検討中)
・「CDM(クリーン開発メカニズム)関連技術」の人材育成
4.対中JICA協力 今後の力点(案)
4-1 環境・エネルギー分野の人材育成
(2)環境マネジメント(例):
・「“循環地域社会”形成」プロジェクト(検討中)
(地域循環システム設計、廃棄物リサイクル処理等)
・「環境施設の計画管理」(例:ダム・下水処理維持管理)人材育成
(3)参考 中小企業振興(例):シニア海外ボランティア(SV)の提言
・企業の透明性,説明責任,CSR(企業の社会責任)に関する助言
・中小企業診断制度づくり、人材育成機関の検討
4.対中JICA協力 今後の力点(案)
4-2 日中ボランティア交流プログラムの推進
~~日中の“相互理解”、そして“生きがい”を求めて。
(1)ボランティア事業(例):
業種:環境保護、地方の中小企業振興、日本語/幼稚園教師
看護・エイズ予防普及等
形態:“シニア海外ボランティア(SV)”・青年海外協力隊員
(2)民間(自治体・NGO)協力支援事業(例):
分野:生態環境(植林)、社会福祉(高齢者介護)等
形態:“草の根技術協力”
5.むすびに
(JICA事業へのご参加)
(1)“技術協力プロジェクト”“開発調査”へのコンサルタント参加
または“個別専門家”として公募登録
(JICAホームページ上“PARTNER”の項参照)
(2)“草の根技術協力”
(自治体・NGO活動に対するJICA支援)の申請
(3) “シニア海外ボランティア”への応募
みなさまのご意見をお待ちしています!!
JICAホームページ:
連絡先:JICA 木村信雄
http://www.jica.jp
[email protected]