Transcript Bangla2000
アジア太平洋提携プロジェクト バングラデシュ派遣 Boy Scouts of Nippon-Bangladesh Scouts Joint ORT Project バングラデシュの国情・衛生状態 バングラデシュの歴史と建国 16世紀のムガール王朝。1947年インドからパキスタンが独立(宗教)、 イスラム国家を創立(東、西パキスタン) 西パキスタン(政府):ウルドゥー語、東パキスタン:ベンガル語 1971年パキスタンから独立(東→バングラデシュ人民共和国)言語問題 以後クーデターの連続、1996年、始めて無血総選挙、現在の政府成立。 バングラデシュの気候と環境 1年中温暖。ダッカでは夏:36.7~31.7度、冬:21.1~10.5度(摂氏) 冬(11月~2月)、夏(3月~6月)、モンスーン季(7月~10月) 以前は20年に一度程度のモンスーンが、最近は3年に一度大モンスーン到来。 国土の85%が水没する場合もある。 バングラデシュの経済 人口1億2千万人程度(日本とほぼ同じ)の65%が第一次産業(農耕)、30%が サービス(流通、小売り、運輸、金融、他)、工業は5%程度で殆どが軽工業 GDPは、日本の30分の1だが、平均的なサラリーマンの年収が1~2万円程度 を考えると、実際にはもっと格差がある。毎年輸入超過で対外赤字は膨大。 バングラデシュの文化と生活レベル 識字率は30~40%程度であるが、平均なので農村では殆ど読み書きは出来ない。 ただし、農村でも20才程度以下の青少年は学校で学んでいる。 衛生観念が低く、トイレ、コミ箱、などは無い家庭が殆ど。乳幼児死亡率は高い。 バングラデシュの位置 これまでの経緯 1992年11月 1992年12月 1997年3月 マラケッシュ国際シンポジウム 第2会事前調査にて、5ヶ年に渡る提携 (モロッコ・マラケッシュ) プロジェクトの合意書にサイン! 第1回 第2回 バングラデシュ連盟から日本連盟に対し 環境、教育を中核としたTwinning(提携) 事前調査派遣 ローバースカウトによるORT啓蒙活動を プロジェクトの実施提案 中心とした提携プロジェクトを実施 1998年2月 第1回派遣 ローバー10名 指導者2名 1999年2月 第2回派遣 ローバー17名 指導者4名 2000年2月 第3回派遣 ローバー13名 指導者3名 派遣の要点 本派遣はバングラデシュ連盟と日本連盟との、1997年 から2002年までの5ヶ年に渡るTwinning(提携)プロ ジェクトである。 両国のローバースカウトが実施主体である。 活動内容はORT啓蒙活動を主とした健康、衛生に関する 啓蒙活動である。 バングラデシュのスカウト約10名に対し日本のスカウト1名の 割合で1グループを作り、グループ毎に貧しい農村を回って村人 の前で文を読んだり実演をしたりして啓蒙活動を行う。 第3回派遣概要 日時:平成12年(2000年)2月24日~3月9日 2月22日・23日 事前訓練(スカウト会館) 2月27日~3月4日 プロジェクト実施 3月9日・10日 直後研修(スカウト会館) 場所:バングラデシュ北部 マイメンシン県 シャダル郡・フルバリア郡 首都ダッカから北へ130km(車で3時間) 派遣員:指導者3名、ローバースカウト13名 愛知6名、神奈川2名、埼玉1名、千葉1名 東京3名、富山1名、兵庫1名、宮城1名 Bangladesh2000 プロジェクト地の位置 第2回派遣 プロジェクト地 シラジュゴンジ Sirajganj 第3回派遣 プロジェクト地 マイメンシン Mymensingh (District) Sadar(Sub-Dist) -Katlasen -Suhila -Gosta-Kawalti 第1回派遣 プロジェクト地 ジョソール Jessore Fulbaria(Sub) -Kalibazile -Dawkhola -Sarutia 第3回派遣日程 2月27日 プロジェクト 2月29日 プロジェクト 3月1日 プロジェクト 3月3日 プロジェクト 2月26日 マイメンシン ミーティング (現地RSと) 2月28日 Haltal(スト) 農大RSや 学長と交流 3月2日 Off-Day 開会式 Japan Night 3月3日 ホームステイ 2月25日 ダッカ到着 ミーティング (連盟本部) 2月24日 成田→Bangkok 2月22〜23日 事前準備訓練 三鷹スカウト会館 3月9日 事後訓練 3月10日 解散 三鷹スカウト会館 3月4日 プロジェクト 3月4日 Bangladesh Night 3月6日 日本大使館 連盟報告会 公式晩餐会 3月5日 ダッカ帰着 Selim/Zam 両氏宅訪問 3月9日 Bangokok→ 成田 3月7日 Dhaka→ Bangokok 実施したプロジェクト ORT(経口補水療法)・LGS ビタミンA欠乏症 キッチンガーデン ヨウ素欠乏症 ブレストフィーディング バランスダイエット トイレ・ゴミ穴作り 衛生・口内衛生 履き物プロジェクト 事前準備 1999.11.28 派遣員選考会(スカウト会館) 1999.12.11・12第1回事前集会(愛知・岡崎) 2000.1.6 第1回中部集会(愛知・名古屋) 2000.1.7 第1回関東集会(東京・新宿) 2000.1.15・16 第2回事前集会(スカウト会館) 2000.1.29 第2回中部集会(愛知・名古屋) 2000.2.4 第2回関東集会(東京・池袋) 2000.2.5 第1回愛知集会(愛知・名古屋) 2000.2.22・23 直前集会(スカウト会館) ML(Mailing List)やWeb上の電子掲示板の利用 派遣員が一堂に介する事ができたのは、 直前集会を入れて3回だけ。これだけで 日本全国に散らばる派遣員間での知識や情報の 全ての準備をするのは当然不可能! 共有、そしてコミュニケーションを図る 派遣の目的、理念の決定 ○何故行くのか?我々は何をしに行くのか? ○我々が最も重要視すべき点は何か? ○スカウト(非専門家)として行く事の意味 ○外務省でも厚生省でもなく、文部省から国庫補助金 に よる援助を受けている事の意味 第3回派遣派遣団理念 日本・バングラデシュ双方のローバーの国際協力と 保健衛生の知識・スキルの向上を図り、保健衛生プ ロジェクトを成功させる 提携プロジェクトの経験を日本のボーイスカウトに 伝える 実施プロジェクトの事前研究、準備 派遣団ハンドブック 役割分担をして、各プロジェクトについて ○ソング、ゲーム集 ○日常会話に必要な程度のベンガル語辞書 ○研究レポートの作成(英語版も) も自分達で作って一緒に綴じ込んだ ○村人の前で読み上げるベンガル語の文章の作成 ○啓蒙活動の具体的な実施方法を考える これらをA5版のサイズの手帳にまとめて、プロジェクト 期間中も常に携帯して参照できるようにした。 実施プロジェクトの事前研究、準備2 紙芝居 我々のベンガル語の発音が不完全なのはしようがない 各プロジェクトにつきA4版1枚 文字を使わず分かり易い絵で表現 エク ティムティ ロボン 各プロジェクトにつきA4版1枚の紙芝居を作り、 エク ムート グル それを見せながらベンガル語の啓蒙メッセージを アダ リッター パニ 発音する事によって村人の理解を助ける。 ミシェ シェライン トゥイリー ゴラン ジャイ 一つまみの塩と 一掴みの砂糖を 500mlの水に入れかき 混ぜて飲むと病気は家 から出て行くでしょう。 Lobon Gur Shorboto(Salt Sugar Solution) クルー編成、役割分担及び各担当業務 サブリーダー (プロジェクト担当) クルーリーダー サブリーダー (クルー担当) 渉外 青木 宗行 プロジェクト 事前準備の 指揮、指導 装備担当 前 美里 北村 誠也 小嶋 隆寿 江藤 和博 会計担当 小塚 賢一 伊藤 英二 高橋 太郎 生活担当 新井 隆浩 阿部 知子 装備品の確保、管理 予算、決算の作成 医薬品の準備、管理 その他の物資の管理 携行外貨の管理 クルーの健康チェック 領収書の管理 飲料水の確保、管理 記録担当 都築 保裕 福島 俊治 毛受 寛隆 議事録の作成 ビデオ、写真の撮影 Webの作成 報告書作成指導 Gallery プロジェクト地の田園風景 現地ローバーとミーティング Gallery ORTの実演 紙芝居を使って説明 Gallery 家庭菜園を作る 設置したパイカナ(トイレ) Gallery 離乳食を与える サンダルを配る 今後について 2001年2月 第4回派遣 2002年2月 第5回派遣 5ヶ年プロジェクト終了 終了後の事についてはまだ未定であるが、 派遣団としてはその後もなんらかの関係 を続けていくことを希望している! Contact us ! http://www.scoutnet.or.jp/~rnc/bangladesh 派遣団webページ E-mail:[email protected] 派遣団メーリングリスト Fax:042-301-0020 第3回派遣サブリーダー小嶋