Transcript 西大阪地域 高潮対策
西大阪地域 高潮対策
(株)ニュージェック
齋藤 憲
目 次
•
西大阪地域の概要
•
高潮被害の実績
•
高潮対策計画の概要
•
高潮対策施設
•
高潮対策計画の課題
西大阪地域の概要
名 所
大阪
アメニティパーク
大阪城
ユニバーサル・
スタジオ・ジャパン
京セラドーム
大阪
とんぼり
リバーウォーク
湊町
リバープレイス
海遊館
通天閣
西大阪地域の概要
人 口
大阪市人口の推移
500
人口(万人)
400
300
200
100
0
1950
1955
1960
1965
1970
1975
1980
1985
1990
1995
2000
2005
出典:国勢調査
西大阪地域の概要
地盤高
高潮被害の実績
三大台風経路図
三大台風の潮位曲線
ジェーン台風
室戸台風
第二室戸台風
台風名
種別
大
阪
名古屋
室戸台風
ジェーン台風
第2室戸台風
伊勢湾台風
昭和9年(1934年)
9月21日
昭和25年(1950年)
9月3日
昭和36年(1961年)
9月16日
昭和34年(1959年)
9月26日
中心気圧
954.3mb
970.3mb
937.3mb
958.6mb
進行速度
60km/h
58km/h
50.0km/h
75.0km/h
最大風速
42.0m/sec
28.1m/sec
33.3m/sec
37.0m/sec
時間最大風速
60.0m/sec
44.7m/sec
50.6m/sec
45.7m/sec
最高潮位
OP+4.20m
OP+3.85m
OP+4.12m
TP+3.90m
潮位偏差
2.92m
2.37m
2.45m
3.55m
観測年月日
高潮被害の実績
ジェーン台風の浸水区域図
第2室戸台風の浸水区域図
高潮被害の実績
室戸台風(1934年)
出典:大阪府都市整備部河川室HP
高潮被害の実績
ジェーン台風(1950年)
出典:大阪府都市整備部河川室HP
高潮被害の実績
第2室戸台風(1961年)
出典:大阪府都市整備部河川室HP
高潮対策計画の概要
第一期(1950~58年度)
第二期(1959~1964年度)
OP+5.0m
OP+5.5m
高潮対策計画の概要
計画諸元
①計画目標
伊勢湾台風(昭和34年9月)と同規模の大型
台風が大阪湾に最悪のコース(室戸台風の
経路)を通って、満潮時に来襲したことを想
定して防潮施設を整備する。
②計画高潮位
OP+5.2m(=OP+2.2m+3.0m)
OP+2.2m
7月~10月(台風期)の大阪湾朔望平均
満潮位
3.0m
潮位偏差(風の吹き寄せ、気圧の低下に
よる異常上昇量)
OP=TP+1.3m
③計画降雨
ジェーン台風(昭和25年9月)の実測降雨
(時間雨量19.8mm、24時間雨量64.7mm)
高潮対策の概要
・旧淀川筋の対策
神崎川筋
防潮水門方式
・神崎川筋の対策
防潮堤方式
橋梁嵩上げ
旧淀川筋
旧淀川筋高潮対策計画の概要
旧淀川筋の防潮水門方式
旧淀川筋高潮対策計画の概要
防潮水門方式概念図
旧淀川筋の高潮対策施設
防潮水門
尻無川水門
木津川水門
安治川水門
旧淀川筋の高潮対策施設
毛馬排水機場
毛馬排水機場
神崎川筋高潮計画の概要
神崎川筋の防潮堤方式
神崎川筋は、比較的橋梁が少なく、流域も大きく流量が多いため、防潮堤方式を
採用しています。
神崎川筋の高潮対策施設
橋梁の嵩上げ
神崎川筋は、堤防の整備は概ね完了しているが、堤防嵩上げの
困難な橋梁については堤防鉄扉を設置して高潮の浸入を防ぎます。
現状高潮対策の課題
1.高潮と洪水の同時生起
2.堤防の耐震化
3.防潮水門の津波への対応
高潮と洪水の同時生起
対策をどうするか今
後の課題となってい
る。
1979年
昭和54年9月30日(
台風16号)
5.0
雨量
4.0
水位
60.0
3.0
40.0
2.0
20.0
1.0
0.0
15:00
100.0
水位(
op+m )
雨量(m m )
80.0
0.0
17:00
19:00
21:00
23:00
1:00
2004年
平成16年10月20日(台風23号)
5.0
雨量
80.0
4.0
水位
60.0
3.0
40.0
2.0
20.0
1.0
0.0
12:00
0.0
14:00
16:00
18:00
20:00
22:00
水位(op+m)
中規模の高潮と中
規模の降雨が同時
生起した場合には
対応できない可能
性もある。
100.0
雨量(mm)
計画規模の高潮を
発生させる台風は
降雨量が小さいが、
水門閉鎖時に計画
降雨であるジェーン
台風の雨を上回る
降雨を体験している。
堤防の耐震化
淀川堤防の液状化(阪神・淡路大震災(1995年1月))
耐震補強
地震による浸水に備え、護岸の補強を行っています。
補強前
補強後
スーパー堤防
治水の安全度を
さらに高めながら、
河川と町が一体となった
親水性の高い空間を
創る整備を進めています。
津波への対応
• 津波到達までに水門、鉄扉の防潮施設を確
実に閉鎖するために、施設操作の効率化、高
度化等のハード施設の整備
• 訓練による施設操作等習熟や津波ハザード
マップの作成、情報伝達などのソフト対策の
強化
水門諸元