2日目ダークの振る舞い p2、p3参照の事。

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Transcript 2日目ダークの振る舞い p2、p3参照の事。

2日目ダークの振る舞い
p2、p3参照の事。
• 2日目のダークは観測終了後に連続的に取得している。ある露出と読み方につい
て5枚のダークを連続取得した。解析は勝野さん作成タスクのリバイズ版を使用。
• リセットアノマリは、特に大きな赤線のジャンプとして見られる。例えばフレームNO.
2、10、29,34と言ったフレームに見える(次ページ参照)。
• 通常アノマリは視野の端で暗くなる“ダレ”状パターンとして見られるが、赤線と青線
の上下関係を見て分かる様に、短時間露出ではアノマリパターンは視野端で明るく、
つまり反転している(FLの勝野報告にあり)。反転は全体読み、部分読みで現れる
露出時間が違い、その読み出しモードでの最短露出時間程度で読むと反転するら
しい。
• 今回 (2日目) のデータではリセットアノマリは開始の最初に見られるのではなく、
5枚の連続取得データの4枚めだったり5枚目だったりする。しかも、アノマリは両
チャンネル同時に起きている。
• ダークの絶対値(青線)は部分読みだと+になったりマイナスになったりしており、露
出時間に比例しない。これも両チャンネル同じ様な傾向。
• チャンネル1特有の傾向としては、フレームNo.26-30で突如ダークの平均カウン
トが下がり始める現象が見られた。
勝野さん作成タスク(anomaly.cl)による、2日目のダークに見るリセットアノマリパターンの安定性
Channel 1 (新チップ)
part 1k x1k
5 sec.
part 1k x1k
15sec.
part 1k x1k
10 sec.
part 512x512
1 sec.
part 512x512 part 1kx1k
3 sec.
2 sec.
whole
15sec.
whole
10 sec.
画面中央でのカウントレベル(青)に対する視野端でのカウントレベルの差(赤)を見た。
2日目のダークに見るリセットアノマリパターンの安定性
Channel 2 (旧チップ)
part 1k x1k
5 sec.
part 1k x1k
15sec.
part 1k x1k
10 sec.
part 512x512
1 sec.
part 512x512 part 1kx1k
3 sec.
2 sec.
画面中央でのカウントレベル(青記号)
視野端でのカウントレベルの差(赤記号)
whole
15sec.
whole
10 sec.
3日目ダークの振る舞い
p5、p6図参照の事。
• 3日目のダークは観測開始の際に取得。bootOBEコマンドを入れた後最初の観測で
ある。全体読みで長時間のシリーズ。やはり5枚セットで各露出時間データを取得。
• チップ 1の最初の5枚が異常な値を示す。画面中央の平均カウント(青線)はマイナ
スに大きく振れ、アノマリ(赤線)も不安定。画面を見るとむらむらが不規則に見えて、
アノマリとは別にチップ全体が不安定な様子。一方でチップ2では最初の1枚がアノ
マリを示すだけで、綺麗。
• フレームNo.12においてアノマリが見える。これも両チップ同時に出ている。
• 同じ露出、Coaddが違うセット(最初の3セット)では、アノマリパターンの深さは
Coadd回数に比例しない。チップ2の場合、Coaddを3回すると、アノマリパターンの
深さはシングル読み出しの際の深さの5倍にも達している。チップ1でも類似の傾向
がある。
• チップ2シングル読み出しの時は、この露出時間(>40sec)ではアノマリの深さはほと
んど変らない。もっと長時間の時にどうなるかを見る事は、分光の際のダークフ
レーム取得を省略できるかどうかを知る上で重要。一方で、チップ1では40秒と60秒
のダークで少しアノマリの深さが浅くなっている様に見える。
3日目ダークに見るリセットアノマリパターンの安定性
Channel 1 (新チップ)
whole
50 sec.
whole
40 sec.
whole
50 sec.
2 coadd.
whole
50 sec.
3 coadd.
画面中央でのカウントレベル(青)に対する視野端でのカウントレベルの差(赤)
whole
60 sec.
3日目ダークに見るリセットアノマリパターンの安定性
Channel 2 (旧チップ)
whole
50 sec.
whole
40 sec.
whole
50 sec.
3 coadd.
whole
50 sec.
2 coadd.
画面中央でのカウントレベル(青)に対する視野端でのカウントレベルの差(赤)
whole
60 sec.
ノイズ
ダークにはcorrelated
noiseが見られた。
モワレとなって筋として認
められる。チップ1でも2で
も見られる。
実用上の問題の有無は
未調査。