足漕ぎ車椅子 - 富山県高志リハビリテーション病院

Download Report

Transcript 足漕ぎ車椅子 - 富山県高志リハビリテーション病院

福祉用具ワンポイントアドバイス
プロファンド
2010年10月29日
第2回富山地域リハビリテーション研修会
1
適応症
・脳卒中による歩行障害
・脊髄損傷不全下肢麻痺による歩行障害
・パーキンソン病およびパーキンソン症候群
による歩行困難
・廃用症候群による歩行障害
・外科手術後歩行訓練(早期離床)
・歩行時疼痛をともなう関節疾患
2
足漕ぎ車椅子の適応範囲
脳卒中、頭部外傷などによる片麻痺機能テスト
下肢のBrunnstrom Stage
3
S.H. さん 72歳 脳梗塞になって31日目
★生命の危険が去りベッドサイドでリハビリ開始したばっかり。
★右手足は完全に麻痺。歩けるかどうか含め将来への不安が一杯。
健常側
筋電図
麻痺側
筋電図
4
中枢性(歩行)パターン生成回路「CPG」の可能性
脳卒中
歩行パターン
生成回路
2気筒
エンジ
ン
運動麻痺
感覚
情報
健常者
感覚
情報
脳卒中片麻痺者
感覚
情報
5
足漕ぎ車椅子走行時
足漕ぎ車椅子訓練
Barthel Indexの変化
10m歩行速度の変化
80
N=11
N=10
Barthel Index
10
m
歩
行
速
度
90
80
70
60
50
40
30
20
10
0
m/sec
4 週
0
m/sec
*
*
Barthel Index
10 60
m
40
歩
行 20
速
度 0
*
-20
0
p<0.05
4 週
6
脳 血 流 速 度
4週間訓練前後の変化
3分間走行前後の変化
cm/sec
脳
血
流
速
度
80
70
60
50
40
30
20
10
0
健常者
安静時
走行後
cm/
60sec
脳
血
流
速
度
cm/sec
70
60
50
40
30
20
10
0
歩行障害者
n=6
安静時
走行後
cm/sec
n=4
開始時
4週後
*
60
50
50
ns
40
40
30
*
20
30
p<0.05
10
0
20
安静時
走行後
安静時
走行後
開始時
7
4週後
≪足漕ぎ車椅子の効果≫
< 身体面>
☆ 活動量が増加した(20)
サイクリングチェアでの移動距離
自力移動距離の1.2倍~12.7倍平均6.3倍の増加
☆ 歩行の安定が認められた(6)
☆ 浮腫が軽減した(3)
☆ サイクリングチェア乗車後、右片麻痺の方の下肢
のストレッチ効果が得られ、歩きやすくなった(1)
→10mの歩行時間が短縮した
サイクリングチェア乗車前後の比較
Rさん…乗車前42.8秒→乗車後30.0秒
Oさん…乗車前215秒→乗車後180秒
Sさん…乗車前60.0秒→乗車後50.3秒
≪足漕ぎ車椅子の効果・変化≫
< 心理面>
☆ 他者から声を掛けられることが多くなった(20)
☆ 笑顔が多くなった(17)
☆ 他の運動クラブへの参加の拒否が無くなった(2/2)
☆ 他の移動手段では経験できない「自らが作り出す速さ」を経験し、積極的に乗車
するようになった(15)
☆ 屋外に出る機会の増加とそれに伴い、季節の話題が聞かれるようになった(5)
☆ サイクリングチェアの操作方法を覚えることで他のものにも興味を示すように
なった(8)
☆ 知り合いの方に気軽に会いに行けるようになった(9)
☆ 乗車時間を指定しているため、時間管理が出来、他者を配慮する発言が増え
た(1)
2週間貸出可能!
お問合せ
富山地域リハビリテーション広域支援センター
富山市民病院リハビリテーション科 滝田
TEL:422-1112(内線2156)
FAX:422-1154
E-mail:[email protected]
10