2.生活習慣病の基礎知識

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2.生活習慣病の基礎知識
(1) 生活習慣病とは
高尿酸血症(痛風)
高血圧
糖尿病
がん
生活習慣病
虚血性心疾患
高脂血症
動脈硬化
脳血管疾患
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(2) 高血圧症
単位/mmHg
収
縮
期
血
圧
血圧の分類
(2000年 日本高血圧学会) (
最
大
血
圧
)
重症高血圧
180
中等症高血圧
160
140
130
120
軽症高血圧
正常高値血圧
正常血圧
至適血圧
80
85
90
100
110
拡張期血圧(最小血圧)
至 適 血 圧
収縮期血圧 120mmHg 未満かつ拡張期血圧 80mmHg 未満
正 常 血 圧
収縮期血圧 130mmHg 未満かつ拡張期血圧 85mmHg 未満
正常高値血圧
収縮期血圧 130mmHg から 139mmHg または拡張期血圧 85mmHg から 89mmHg
軽 症 高 血 圧
収縮期血圧 140mmHg から 159mmHg または拡張期血圧 90mmHg から 99mmHg
中 等 症 高 血 圧
収縮期血圧 160mmHg から 179mmHg または拡張期血圧 100mmHg から 109mmHg
重 症 高 血 圧
収縮期血圧 180mmHg 以上または拡張期血圧 110mmHg 以上
正
常
域
※ 収縮期血圧と拡張期血圧が別々の分類に入る場合には、より高い分類の方を採用する。
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(3) 高脂血症
高脂血症の診断基準(血清脂質値:空腹時採血)
高コレステロール血症
総コレステロール
≧ 220 mg/dL
高LDLコレステロール血症
LDLコレステロール
≧ 140 mg/dL
低HDLコレステロール血症
HDLコレステロール
<
高トリグリセリド血症
トリグリセリド
≧ 150 mg/dL
40 mg/dL
(日本動脈硬化学会
2002年)
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(4) 動脈硬化
脳動脈
動脈硬化のおこりやすい部位と病気
脳出血
脳梗塞
大動脈弓部
一過性脳虚血発作
動脈瘤
脳動脈硬化症
老年痴呆
腎動脈
冠動脈
腎硬化症
狭心症
心筋梗塞
大動脈腹部
不整脈
動脈瘤
心不全
末梢動脈
主要な動脈群で動脈硬化のおこりやすい部位をあげると
大動脈、脳動脈、冠動脈、心臓、脾動脈、腎動脈などの順になります。
間欠性跛行
壊疽
(国立循環器病センターホームページより)
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(5) 脳血管疾患
脳内出血
血管が破れるタイプ
くも膜下出血
脳卒中
血管が詰まるタイプ
脳梗塞
(脳血栓・脳塞栓)
一過性脳虚血発作
脳血管疾患のリスクファクター
年齢
高血圧
飲酒
喫煙
高脂血症
肥満
糖尿病
脳出血
+
+++
++
+
-
+
+
脳梗塞
++
++
+
++
+
+
++
5
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(6) 虚血性心疾患
心筋梗塞
虚血性心疾患
狭心症
虚血性心疾患のリスクファクター
冠動脈疾患リスクの増加
高コレステロール血症、高血圧、喫煙
年齢
高血圧
飲酒
++
++
-~+
喫煙
高脂血症
肥満
++
+++
+
糖尿病
+~++
喫煙
1.6×
4.5×
6×
高血圧
3×
9×
高コレステロール
血症
4×
16×
Am.Heart J 1988 より
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2.生活習慣病の基礎知識
(7) がん(悪性新生物)
全体
その他
17.5%
前立腺がん
2.7%
肺がん
18.5%
悪性リンパ腫
2.7%
乳がん
3.2%
食道がん
3.5%
胆道がん
5.2%
胃がん
16.2%
大腸がん
12.4%
膵がん
6.6%
肝がん
11.4% 厚生労働省「人口動態統計」平成14年
7
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(7) がん(悪性新生物)
男性
その他
12.3%
肺がん
22.4%
白血病
2.2%
悪性リンパ腫
2.6%
胆道がん
4.0%
前立腺がん
4.4%
食道がん
4.9%
胃がん
17.3%
膵がん
5.9%
大腸がん
11.2%
肝がん
12.9%
厚生労働省「人口動態統計」平成14年
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(7) がん(悪性新生物)
女性
その他
16.3%
大腸がん
14.5%
悪性リンパ腫
2.9%
肺がん
14.2%
卵巣がん
3.4%
子宮がん
4.4%
胃がん
12.7%
胆道がん
7.0%
膵がん
7.8%
乳がん
8.0%
肝がん
9.0%
厚生労働省「人口動態統計」平成14年
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(8) がんを予防する①
がんを防ぐための12カ条
1.バランスのとれた栄養をとる
2.毎日、変化のある食生活を
3.食べ過ぎをさけ、脂肪は控えめに
4.お酒はほどほどに
5.タバコは吸わないように
6.食べものから適量のビタミンと繊維質のものを多くとる
7.塩辛いものは少なめに、熱いものは冷ましてから
8.焦げた部分はさける
9.かびの生えたものに注意
10.日光に当たりすぎない
11.適度にスポーツをする
12.体を清潔に
国立がんセンター:がんを防ぐための12カ条
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(8) がんを予防する②
デザイナーフーズピラミッド
(アメリカ国立がん研究所)
重
要
性
の
増
加
の
度
合
い
にんにく
キャベツ
大豆 カンゾウ
しょうが
セリ科植物
(にんじん・セロリ・パースニップ)
たまねぎ ターメリック
ナス科(トマト、なす、ピーマン)
玄米 茶 亜麻
アブラナ科(ブロッコリー、カリフラワー、芽キャベツ)
メロン バジル タラゴン エンバク
ハッカ オレガノ きゅうり タイム
あさつき ローズマリー セージ
大麦 ブルーベリー グランベリー じゃがいも
がん予防が期待できる、日本にある上記以外の野菜
貝割れ菜、かぶ、海草類、大根、にら、豆腐、わさび、さつまいも、
かぼちゃ、ごま、せり、青じその葉、パセリ、ほうれん草
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(9) 糖尿病とは
糖尿病
Ⅰ型糖尿病
・遺伝や生活習慣とは関係なく発症
・比較的若い年齢で急激に発症
・治療はインスリン注射が主体
Ⅱ型糖尿病
・肥満、喫煙、運動不足などの生活習慣や遺伝により発症
・肥満傾向にある中高年者に多く発症
・食事療法と運動療法によって肥満を解消し、血糖を正常に戻す
・血糖値のコントロールが難しい場合はインスリン注射
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(10) 糖尿病の合併症
眼
網膜症
白内障
緑内障
脳
動脈硬化
脳梗塞
呼吸器
感染症
顔面神経麻痺
感冒肺炎
腎臓
肺結核
腎症
皮膚
泌尿器
皮膚病
インポテンツ
感染症
尿路感染症
神経
膀胱炎
末梢神経障害
排尿障害
壊疽
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(11) 高尿酸血症(痛風)
痛風にかかりやすい人
■
■
■
■
■
■
■
■
■
グルメである
お酒を飲みすぎる
タバコを吸っている
野菜は進んで食べない
肉料理が好きである
運動はほとんどしない
過剰なストレスがある
肥満である
生活習慣病を合併している
予防・改善方法
■
■
■
■
■
■
肥満の解消(動物性脂肪を取り過ぎない)
お酒を飲み過ぎない
喫煙をしない
水分を摂る(1日2リットル)
適度な運動をする(有酸素運動が有効)
ストレスをためない
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