生活習慣病について

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生活習慣病について
船橋市医師会ホームページ掲載用
生活習慣病
疾病の発症や予後にさまざまな要因が影響していますが、
それらは、下記の3つに分けることができます。
1)加齢などを含めた「遺伝要因」
2)病原体や有害物資、ストレス要因などの「外部環境要因」
3)食習慣や運動習慣といった「生活習慣要因」
生活習慣病: 休養・食習慣・運動習慣・
喫煙・飲酒などの生活習慣が、
その発症・進行に関与する疾患
生活習慣病の範囲
○食習慣 :糖尿病、肥満症、高脂血症、高尿酸血症
循環器病、大腸がん、歯周病など
○運動習慣 :糖尿病、肥満症、高脂血症、
高血圧症など
○喫 煙 :肺扁平上皮がん、循環器病、慢性気
管支炎、肺気腫、歯周病など
○飲 酒 :アルコール性肝疾患など
(先天性のものを除く)
日本人の死因別死亡割合
悪性新生物
26万人
1995年
26.9%
28.6%
その他
肺炎
4.9%
脳血管障害
8.6%
事故
15.9%
15.1%
15万人
心疾患 14万人
動脈硬化が関連す
ると考えられる脳
血管障害と心疾患
で年間30万人が
死亡しています。
動脈硬化とは?
動脈の断面の模式図
血管壁
正常の血管
動脈硬化を起こした血管
血管内腔
内膜
中膜
外膜
プラーク
(コレステロールを主とした脂肪の塊)
動脈硬化の危険因子
(動脈硬化を起こしやすくするもの)
加
齢
冠動脈疾患の家族歴
男 性
高脂血症
高血圧
糖尿病
肥 満
喫 煙
運動不足
ストレス
これらが
動脈硬化
を進めて
脳卒中
心筋梗塞
腎不全
をひき起こす
動脈硬化には症状がありません。
プラークはお粥のように脆く
ある日突然、プラークが破裂して
そこに血小板が付着して
血栓(血の塊)が作られ
血管が詰まってしまいます。
このようなプラークの破裂が
心臓の壁を養っている血管におこり
血管が詰まり 心臓の筋肉が死んで
しまうのが心筋梗塞です。
プラーク破裂に
続いておこる現象
プラーク破裂
プラーク
Davies MJ et al 血管壁
Brit Heart J (1993)
より一部改変して作成
血栓による
閉塞
慢性閉塞
再疎通
狭窄の進行
壁在血栓
狭窄度不変
高 脂 血 症
血液中のコレステロールや中性脂肪
が基準範囲をこえて高い状態
日本人の血清総コレステロール値と
心筋梗塞・狭心症の出現頻度
15
出現頻度
(%) 10
5
0
-200 -240
-280
-320
-360
-400
401-
血清総コレステロール値(mg/dl)
最近10年間の血清コレステロール値の変動
mg/dl
230
●
220
●
210
●
●
女性1990年
●
女性1980年
●
男性1990年
●
男性1980年
●
●
200
●
●
●
190
180
●
●
●
●
●
●
●
●
170
35
45
年
55
65
齢
(歳)
75
厚生省循環器疾患基礎調査
血清脂質の基準値
TC
220 mg/dl 以上
( 総コレステロール )
TG
150 mg/dl 以上
( 中性脂肪 )
HDL-C
( HDLコレステロール )
40 mg/dl 以下
LDLコレステロール
悪玉コレステロール
(動脈硬化を進める)
HDLコレステロール
善玉コレステロール
(動脈硬化を抑える)
高コレステロール血症以外の
主要な危険因子
①加 齢
男性≧45歳
女性 閉経後
② 冠動脈疾患の家族歴
③ 喫煙習慣
④ 高血圧
(収縮期140 and/or 拡張期90mmHg以上)
⑤肥 満
(BMI 25 以上)
⑥ 耐糖能異常
(日本糖尿病学会基準;境界型、糖尿病型)
高 血 圧
総死亡の
相対危険度
高血圧と総死亡相対危険度
(島本ら)
4
3
2
1
0
-129
140-159
130-139
160-179
180-
収縮期血圧
総死亡の
相対危険度
高血圧と総死亡相対危険度
(島本ら)
4
3
2
1
0
-84
90-99
85-89
100-109
110-
拡張期血圧
高血圧の頻度 (1990年)
140/90 以上 3,400万人
160/95 以上 1,900万人
65歳以上の人の半数が高血圧
糖 尿 病
および耐糖能異常
75gブドウ糖負荷試験の診断基準
糖尿病域
空腹時血糖126mg/dlかそれ以上、
または2時間値200mg/dlかそれ以上
正常域
空腹時血糖110mg/dl未満、
かつ2時間値140mg/dl未満
糖尿病域にも正常域にも入らないものを
境界型(耐糖能異常)と呼びます
7年間あたり
の発症率
糖尿病と狭心症・心筋梗塞の発症率
(Haffner SM)
25%
20.2%
20%
フィンランド
における
追跡研究
15%
10%
5%
0
3.5%
なし
糖尿病あり
境界型(耐糖能異常)であっても
糖尿病の人と同程度の動脈硬化をおこします。
肥 満
肥満に2種類ある
皮下型肥満
女性型肥満
洋なし型肥満
下部肥満
内臓型肥満
男性型肥満
りんご型肥満
上部肥満
臍の高さの腹部CT写真
皮下型肥満
内臓型肥満
内臓脂肪
(V)
皮下脂肪
(S)
脊椎骨
筋
皮
肉
膚
皮下型肥満
合併症は少ない
内臓型肥満
高血圧・高脂血症・糖尿病
などを合併する頻度が高い
遺伝
加齢
性ホルモン
運動不足 高蔗糖食
(糖分のとりすぎ)
内臓肥満
糖尿病
喫
煙
高血圧
動脈硬化
高脂血症
狭心症
心筋梗塞
肥満は万病のもとです
喫 煙
8.5 年間の千人あたりの
心筋梗塞による死亡率
40人
喫煙と動脈硬化
男性
(Michael H)
女性
30人
20人
10人
0
吸わない
過去に吸った 20本未満
喫煙(1日の本数)
20本以上
7つの健康習慣
米国のブレスロウは、7つの健康習慣を健康と関係するものと
して挙げ、これらを実施している数が多い人ほど疾病の罹患率
が低く、寿命が長かったことを報告しています。
1.
2.
3.
4.
適正な睡眠時間
5. 定期的にかなり激しい運動をする
喫煙をしない
6. 朝食を毎日食べる
適正体重を維持する 7. 間食をしない
過度の飲酒をしない
これは、疾病予防には、休養・食生活・運動・喫煙・飲酒など
の生活習慣に対する手法が有効です。