Transcript 卒論実験計画
卒論実験計画 1613070143-8 増野 朋子 初めに 伝統的、因襲的な固定観念を持っている人は 「男は仕事、女は家事・育児」といった性別役割 分担を支持しやすい 一方、フェミニズム意識や平等観が強い人は性 別役割分担には否定的な態度をとりやすい 心理学的研究の研究史を辿ると、フェミニズム意 識を測定しようと1930年代から行われてきた フェミニズム フェミニズム 女性の権利を男性の権利と同じものにしよう、女 性の権利を拡張しよう、性差別に反対し女性の解 放を主張しようという思想・運動 フェミニズム意識 伝統的な女性の役割にとらわれず、男女は平等で あると認識し、社会の個人として自己実現および 社会地位の向上を目指す意識 →フェミニズム・スケール 鈴木(1987) 先行研究 東(1990) 大学生を対象に性役割志向性尺度(ISRO) を用いて性役割志向性の性差を測定 →有意な性差が見られた (女子学生のほうが性役割分担に否定的) (個人差も大きく伝統的な性役割意識あり) ジェンダー・アイデンティティ ジェンダーアイデンティティとは 同性的・異性的と認知された性格特性の 両方を自己概念として取り込もうとする自我の働き 土肥(1996) ジェンダーアイデンティティ尺度の作成 1、性の需要 2、父母との同一化 3、異性との親密性 目的 フェミニズム・スケールの測定→女性のみではな く男性も対象 現代の大学生におけるフェミニズム意識とジェン ダーアイデンティティの関連性 方法 大学生を対象 フェミニズム・スケールとlジェンダー・アイデンテ ィティ尺度の測定 2部構成の質問紙を配布 仮説 フェミニズム・スケールに関して、性差はほぼない ジェンダー・アイデンティティ尺度の父母との同一 化がフェミニズムスケールにもっとも関連 →「社会的なことは個人的なこと」ミレット(1985) →家族ユニット志向 土肥(2003) 参考・引用文献 青野篤子,湯川隆子編(2006) フェミニスト心理学をめざし て かもがわ出版 土肥伊都子(1996) ジェンダー・アイデンティティ尺度の 作成 教育心理学研究 44,2,62-69 鈴木淳子 (1996) フェミニズムスケールの作成と信頼性・ 妥当性の検討 社会心理学研究 2,2, 45-54 宇井美代子(2000) 女子大生における男女平等意識の探 索的検討 日本教育心理学会総会発表論文集(42), 373 宇井美代子(2002) 女子大学生における男女平等を判断 する基準 ー公的・私的・個人領域との関連からー 青年 心理学研究 14, 41-55