SPAに密着! ~新型インフルかSPAかってくらいの大流行~

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SPAに密着!
~新型インフルかSPAかってくらいの大流行~
創価大学渡辺ゼミ
チームSDH
動機
アパレル業界で
SPAの大流行!
アパレル業界の課題
①もともと収益性の低い産業
②市場が不安定(予測可能性の低さ)
③日本の流通・取引形態の複雑さによる無駄
SPAというビジネスモデル
SPAとは、製造小売業のこと。つまり、ひとつの企業が一
貫して製造→流通→販売を手がける
①コスト削減
②ニーズの汲み取り
③早い在庫回転率
従来型の流通とSPAの違い
従来型
協力工場
製造
アパレルメーカー
企画・製造・卸
小売業
品揃え・在庫負担
消費者
SPA
SPA
協力工場
製造
企画・製造・卸
生産管理・営業
企画・品揃え
在庫負担
直営店
FC店
消費者
SPA企業を調べていると…
SPAの導入に成功し、目覚ましい成長を遂
げた企業がある!!
SPA企業トリンプ
下着業界に先駆けてSPAを導入し、20年で売上高は5倍、
その間連続で増収増益をしている。
【トリンプの成功要因】
○SPAによる徹底的な効率化
・現場重視・直営店の進展
・競合の成功要因を徹底模倣
・多種少量多頻度の新製品投入
⇒ 低予算で強いMKG機能
⇒ 高効率で売り上げに還元
⇒ 在庫効率化でコスト削減
○顧客ニーズを反映させた製品開発
「かわいい」商品へのイメージ転換 ⇒ 若い顧客層を取り込んだ
トリンプの売上高推移
600
(億円)
500
400
300
200
100
0
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
女性下着市場の規模
⇒ 女性下着市場は成熟状態、市場縮小傾向にある
+今後、人口減少でさらに縮小する可能性がある!!
ワコールについて
・女性下着市場で売上高第1位のリーダー企業
・売上高は1998年から頭打ちだが、売上高は業界2位のトリン
プの三倍を誇る。
(億円)
172
170
168
166
164
162
160
158
156
154
2004
2005
2006
2007
2008
2009
ワコールからの示唆

トリンプの今後の成長戦略の鍵を握るのは何なのか

業界1位のワコールの取り組みから示唆を得る。
ワコールの良いとこから示唆しよう
強み
弱み
百貨店・スーパーでのシェアは高い
伝統的委託販売
⇒利益を圧迫
研究開発力の高さ(品質・機能性)
ニーズを追い越した過剰品質
(マーケットの縮小)
現場主義MKG
⇒「製品の機能性を伝える」点では強い
自社内の製品コンセプトが現場によって変化
⇒MKGコントロール不足
若年層に人気のPJとの資本提携
⇒ブランド・企画力+技術・開発のシナジー
直営店展開での遅れ(若年層の取り込み)
ワコールディアでの新しい購買価値の提供
⇒強力な差別化になる可能性大
販売員の流行への意識の低さ
製造の小回りが利かない
トリンプの強みと弱み
強み
弱み
SPAによる直営店展開が進んでいる
伝統的委託販売⇒利益圧迫から開放
顧客の幅が若年層に偏る
低価格である
ニーズを読み違えたときのリスクが高い
「かわいい」という消費者のブランドイメージ
を獲得している
製品品質での差別化がしにくい
⇒品質訴求力の弱さ
ORシステムによる在庫回転率の向上
⇒在庫過剰・不足の防止
表から見る代替案
①ターゲット層の増大→チャネル拡大
②ターゲット幅の拡大→新規顧客拡大
③サービスの高級化→固定客の増大
トリンプ分析からの戦略
①
②
③
強み
弱み
×
○
×
○
○
○
ワコールの取り組み

1位のワコールは何かをしている
人間科学研究所
ワコール・ディアの凄さ

圧倒的な技術に支えられた購買後の経験価値
行動
経験価値
うまくデザイン
できている!!!
態度
トリンプの戦略提案
「ファッションとしての下着」
ファッション性を自分だけではなく、他人にも評価してもらう
アドバイザーの接客サービス変更
下着を通した、新しい下着ライフの創造!!
行動
経験価値
他人の評価によっ
て満足度を上げ
る!!!
態度
「また行きたい!!」
もしくは
「私もほしい!!」
↓
ブランド価値向上!!
SPAの特徴からも!!

また、低価格のためいろいろなファッションを試す機会を
提供!

低価格をいう購買リスクの減少は非常に効果的!!!
ユニクロ
売上5286億円
アパレル業界シェアNO.1(11.8%)
高品質で低価格
しまむら
売上4109億円
純利益198億円
アパレル業界シェアNO.2
低価格
H&M
売上1040億円
低価格でファッション性高い
=ファストファッション
買上点数―通常の店より多い
客単価―5千円程度
→全店平均より3割高い

結論
行動
経験価値
態度
行動→低価格による購買リスクの低下
経験価値→独自のやり方で購買後経験価値をデザイン
態度→リピート購買や、ブランド価値の増大になる
SPAにしかなし得ない価値の提供!!!!
参考文献・URL

経験価値ものづくり 長沢伸也編著 2007年 日科技連出版社

全図解一目でわかるファッション業界 三田村蕗子著 2002年 日本実業出版社

ファッション業界大研究 オフィスウーノ編者 2006年 産学社

経験価値マネジメント バーンド・H・シュミット著 2000年 ダイヤモンド社

業界動向SEARCH.com(http://gyokai-search.com/3-apparel.htm)2008.8.10取得

ダイヤモンドオンライン(http://diamond.jp/)

日経テレコン21(http://telecom21.nikkei.co.jp/nt21/service/CMN1000)

トリンプ・インターナショナル・ジャパンHP
(http://shop.triumphjapan.com/index.html?sid=adw_fbrand)

ワコールHP(http://www.wacoal.jp/)

ユニクロ(http://www.uniqlo.com/jp/)

しまむら(http://www.shimamura.gr.jp/shimamura/)

H&M(http://www.hm.com/jp/#/startns/)