パワーポイント発表のTips

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Transcript パワーポイント発表のTips

Power point 発表の
注意点
海洋気候物理学研究室
2014年7月4日
1
パワポ発表の基本注意点
• フォントは大きめに
– 重要な点は24~30 pt
– 図のタイトルなどやむを得ない場合は18~20 pt
• 時間制限があるなら厳守
• 原稿は見ない
– スライドにしゃべるきっかけになる情報を書いておくと,
思い出しやすい.
– 聴衆を見る
• 大きい声で
• 通し番号を付けておく(特に研究室セミナーでは
必須)
2
論文の節構成と説明するべき内容
• Introduction
– 分野の重要性,既存研究の紹介と不十分な点→本研究で何を
するのか
• Data and method
– 使用データと研究方法を,研究結果を再現できる程度の詳しさ
で説明する.科学は再現性が非常に重要.
• Results
– 研究論文の主要部.図・表を中心に説明する.
• Discussion and conclusions
– 考察(discussion)は多くの場合,研究で不十分な点や弱点,波
及効果や広い範囲に影響する意義,などを説明する.
Conclusionsは考察を含めて論文の結論を,できれば短く表す.
短いのが良いのは,たくさんあれこれ言っても記憶に残らない
ためで,講演でもしばしばtake home message(憶えて欲しいメッ
セージ)という表現が使われるが,そのメッセージは1文程度で
ある.
• 細かいことだが,論文ではこれらを節と言い,通常章とはいわない.
3
図の説明の三層構造(重要)
• 図の説明は3層構造になる.この三層を聴衆が
理解できるように説明する.
– 第一層:図に何が示されているのか.示されている変
数は何で,その単位は何で,縦軸・横軸がなにか.
– 第二層:図から直接読み取れる結果は何か.
– 第三層:上の結果が意味することはなにか.
• 第二層と第三層が一つになることもしばしばある.
• 第三層の情報をスライドに書いておくと,聴衆が
ストーリーを追いやすい.
4
図の説明でスライドに書く情報
• 図の上にその図が何かのタイトルを付けると分
かりやすい.
– パワポには煩雑過ぎるので,図の説明文をcopy &
pasteはしない.その情報が必要なら口頭で述べる.
• 図の番号は不要.
• 図はなるべく大きくする.
• 図の質を確保する
– Pdf ファイルの図をcopy & pasteする場合は,まずpdf
ファイルを拡大表示してからcopyする方が質が良い.
5
同じ図を繰り返し使う場合には,直感
的にそれが分かるように
• 同じ図を,比較対象のために繰り返して違うスライドで
示すことがあり,その際それが前と同じ図であること
が聴衆に分るようにすることが,何が新しい情報で何
が古い情報であるかをはっきりさせるために重要.こ
れを実現する方法は2通り.
• 1.2つの続くスライドで同じ図を,全く同じ場所に出す.
聴衆はその図が変わっていないことが分かる(例を次
の2スライドに示す).この際ほんの少しも場所がずれ
ないようにする.
• 2.前に示した図であることを口頭で述べる.
• 連続した2スライドなら1の方法,連続していない場合
は2の方法を通常使う.
6
湾流による狭い降水バンド
10C
20C
7
Minobe et al. (2008 Nature)
湾流による狭い降水バンド
• キツイSST勾配が,湾流上の降
水バンドに本質的.
Minobe et al. (2008 Nature)
降水応答の発見
8
省略記号(略号)はなるべく避ける
• 人は新しい情報を,短期記憶で処理する.この短期記憶
は5~9しかないと言われている.つまりざっと7つしかな
い.
• 新しい,略号を一つ憶えるということは,この貴重な短期
記憶を一つ消費することで,聴衆の負担は非常に大きい.
• そこで基本的な略号の使い方は
– 聴衆がすでに憶えている略号は使ってよい.気象海洋なら,
SST, SLP, GCMなど.
– 見て分かる略号は使って良い, CTL(標準実験), SMTH(平滑化
実験)
– 聴衆が憶えてない,見て分からない略号は使わない.
• 論文では口頭発表よりも略号は使えるが,それでも可能
なかぎり上の原則に従う.
9
アニメーションは使うにしても少しだけ
• パワーポイントでテキストや図をアニメーショ
ンで出すのは聴衆の注意をリードするのに良
い方法だが,つかいすぎは禁物
• アニメーションで後から出した情報は,それを
咀嚼するのに時間が必要.出してすぐ次のス
ライドに行かない.
• アニメーションでそのスライドの結論的な内容
を出す場合に,図の重要な情報を隠さないよ
うに出現させる場所に気をつける.
10
論文紹介について注意
11
論文紹介で必要な論文情報
• 著者(できればフルネーム),出版年,論文タイトル,
雑誌名,巻(volume),開始ページ~終了ページ,doi
– 論文はまず,だれそれの何年の論文として認識される(論
文本文での引用も多くの場合そうなっている).したがって,
まず著者と年が必要.
– 同姓・同イニシャルがアジアには多いので,ファースト
ネームも示して欲しい.
• 例:Minobe, Shoshiro, Masato Miyashita, Akira
Kuwano-Yoshida, Hiroki Tokinaga, Shang-Ping Xie,
2010: Atmospheric Response to the Gulf Stream:
Seasonal Variations. J. Climate, 23, 3699–3719.
doi:10.1175/2010JCLI3359.1
12
Doiとは
• Doiとは,web上の出版物に付された番号で,
それをdoi solver(たとえばhttp://dx.doi.org)で
検索することで,その出版物を表示すること
ができる.最近は科研費の業績一覧でもdoi
を付けることが要求されるようになり,その重
要性が増している.
13
英語パワポでの注意
14
単語と単語の間にはスペース
•
•
•
•
間違いやすい例とその修正
Minobe(2000)→Minobe (2000).
Xie andXuも
Eq.1→Eq. 1 (Eq.はEquationの省略形なので,
Eq.1はEquation1を意味する).
15
大文字小文字が固定されている場合
は,勝手に変えない.
• 略号は全ての文字が大文字
– Sst→SST
– Gcm→GCM
– Miroc→MIROC
• Mccreary→McCreary
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