ジャパンリンクセンター(JaLC)のご紹介

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第303回OUGライフサイエンス分科会
ジャパンリンクセンター(JaLC)のご紹介
平成24年7月19日
科学技術振興機構 知識基盤情報部
第303回OUGライフサイエンス分科会
■ジャパンリンクセンター(JaLC)とは・・・
●国内外の電子ジャーナル論文等の様々な文献書誌・所在情
報を一元的に管理し、それらの相互リンクを実現するシステ
ム。(システムのためのシステム)
●JSTを含む日本の情報機関による共同運営。
●世界で9番目のDOI登録機関。
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■JaLCの構成と利用者(1/2)
●利用機関(会員)
JaLCを利用する、デポジット機関、および検索機関のこと。
①デポジット機関
自機関のもつコンテンツの書誌情報および所在情報(原文の
実URL)をジャパンリンクセンターに登録(デポジット)する機関。
②検索機関
電子ジャーナルや検索データベース等を運用する機関。
JaLCが管理 するコンテンツの所在情報を自サービスで利用する機関。
●連携機関
JaLCが問い合わせを行ったり、データの授受を行う機関。
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■JaLCの構成と利用者(2/2)
利用機関
デポジット機関(リンクターゲット)
JST
NII
NDL
学協会等の電子ジャーナル
国内データベース
農水Agrolib
書誌情報・
所在情報
(URL)
の登録
大学、研究機関(NIMSなど)、国
内出版社等
事業者等
検索機関(リンクソース)
連携
NII
連携機関
NDL
JST
JST
IDF
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■JaLCを利用するメリットとは・・・
1)デポジット機関(リンクターゲット)として利用する場合
●JaLCに文献登録すると国内外のさまざまな電子ジャーナルサイト
経由で閲覧される機会が増える。
●引用、被引用リンクにより関連文献へのアクセスが容易になる。
●個々の文献に国際標準の識別番号(DOI、【補足】DOI について参照)を付与でき
る。
2)検索機関(リンクソース)として利用する場合
●リンクした文献へのアクセスが保証される(リンク切れ問題の解消)。
●JaLCにデポジットしている多くの電子ジャーナルサイトの文献情報
を一元的に検索できる。
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■登録対象コンテンツ
当面は、
●学術論文(ジャーナル、予稿集、要旨集、紀要、
報告書、学位論文)
●論文に付随する図表などの情報
将来的には、
●書籍
●研究データ
●特許など
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■ジャパンリンクセンターの機能(1/4)~アクセス保証~
識別子DOIを付与することにより、URLの変更によらず
コンテンツへの恒久的なアクセスを実現
URL変更登録
リンク先のURL(所在)が変わってもDOIは変わらない。
⇒ 同一のURL(http://dx.doi.org/DOI)で恒常的にアクセス可能
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■ジャパンリンクセンターの機能(2/4)~全文サイトリンク~
データベース等の検索結果から電子ジャーナルサイトの論文の全文へのリ
ンクを実現
例:PubMedからJ-STAGE全文へのリンク(イメージ図)
全文データベースへの
リンクボタンをクリック
全文サイトへ移動
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■ジャパンリンクセンターの機能(3/4)~引用文献リンク~
電子ジャーナルサイトの論文中にある引用文献へのリンクを実現
例:J-STAGEの引用文献からその全文または抄録DBへのリンク(イメージ図)
選択可能
引用文献リンクをクリック
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■ジャパンリンクセンターの機能(4/4)~被引用リンク~
他論文に引用された場合、元論文全文へのリンクを実現(イメージ図)
例:J-STAGEの被引用リンクから引用元文献サイトへ(イメージ図)
引用元文献サイトへの
リンクボタンをクリック
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【補足】 DOI について(1/4)
国際標準の識別子 DOIとは
● DOIは、ISO(国際標準化機構)により標準化された規格(ISO26324:2012) 。
コンテンツ個々の電子データに付与される国際的な識別子(Digital Object Idendifier)。
●各機関固有のDOI-prefixと、個々のコンテンツを特定するDOI-suffixとを
/(スラッシュ記号)でつないで並べた形となっている。
●冊子や論文単位だけでなく、任意の図表やページ等、より細分化したレベ
ルで付与することもできる。
DOI-Prefix
DOI-Suffix
DOIの例: 10.1241 / johokanri.55.42
アクセスする際のURL ⇒
http://dx.doi.org/10.1241/johokanri.55.42
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【補足】 DOI について(2/4)
DOIの利点
●学術論文の分野で世界的に普及しており、NatureやScienceのような学術雑誌や、ACM、
IEEEなどの学会が発行した論文誌の記事に付与されている。これらの論文記事との引用・
被引用関係が容易に判明し、国際的な流通基盤となっている。
●科研費の報告書にも、DOI記入欄が新設。
【Nature Publishing
Group (NPG) 】
【アメリカ科学振興協会
(AAAS) 】
【ACM: Association for
Computing Machinery】
【IEEE: The Institute of
Electrical and Electronics
Engineers】
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【補足】 DOI について(3/4)
DOIの運営組織
国際DOI財団
(The International DOI Foundation, IDF)
●DOIレゾリューション(http://dx.doi.org/XXX, XXXにDOIを入
れると URLに)
●DOI登録機関(Registration Agencies, RA)の管理
●ポリシーの策定
DOI登録機関
( Registration Agencies,RA)
●DOI登録のシステム基盤の運営
●DOI登録者(registrants=DOI登録を行おうとする者)の管理
●DOIシステムの普及
●CrossRef 等、9つの機関が存在する。
#今年3月JaLCは世界で9番目のRAとして認定を受けた。
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【補足】 DOI について(4/4)
DOIの登録状況
●これまでに登録されたDOI数・・・・約6000万件。
うち、CrossRef
・・・・・・約5469万件。
ISTIC
・・・・・・・・約 183万件。
DataCite ・・・・・・・・ 約 100万件。
(2012年5月時点)
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