教材1_t検定から分散分析へ2013

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Transcript 教材1_t検定から分散分析へ2013

次の例はt検定してもよいのか?
ウズラの成長がよくなるという薬A,B,C,Dのうち,どれが効
果があるかあるいはないかを比較したい.したがって,対照区
(コントロール,薬を与えない区),A,B,C,Dの5つを比較す
ることになる
1000羽のウズラの雄の体重のデータ
統計量名
実際の値
平均
84.43g
標準偏差
6.12g
このデータから無作為に10羽を選んでその平均をとる.
これを20回,繰り返すとどうなるか?
標本番号
平均
標準偏差
標本番号
平均
標準偏差
3
1
2
4
5
12
16
11
15
9
82.29
82.6
82.91
82.98
83.09
83.65
83.67
84.04
84.18
84.22
6.28
6.41
8.43
4.98
6.36
5.26
6.05
5.12
4.94
3.97
6
18
14
20
17
8
13
7
19
10
84.29
84.39
84.42
84.81
84.91
85.33
85.41
85.62
86.19
88.56
6.26
6.53
6.56
4.77
7.59
7.55
5.52
5.41
4.92
4.31
極端を比べると
2つの標本平均は有意水準5%で有意差があった.
同じウズラの母集団でも有意差が出る?
対照区(コントロール,薬を与えない区),A,B,C,Dの5つをt検定
で比較すると,ウズラに処理の効果がまったくなかったとしても,処
理の数を増やせば有意差が出やすくなってしまう.
処理
対照区 90.87, 82.20, 93.89, 84.56, 81.43
平均
86.59
標準偏差
5.52
A
97.81, 79.80, 91.13, 87.61, 93.40
89.95
6.78
B
C
D
80.23, 75.16, 80.44, 86.72, 79.53
81.20, 94.13, 77.75, 80.48, 80.91
87.77, 89.71, 98.51, 90.17, 89.17
80.42
82.89
91.07
4.13
6.43
4.26
まとめて実験できないのか・・・?
2つ以上の要因を同時に比較する
ウズラの成長がよくなる薬
A, B, C, D, 対照区
2つを同時に
評価したい
えさ
麦わら, 稲わら, 濃厚飼料
別々に実験して別々にt検定して,それぞれから一番成績
のよいものを組み合わせたらよいのか?
2つの要因が絡んだ結果はt検定では解析できない
(
交互作用
)