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ノルウェー輸出金融公社(エクスポートファイナンス)最新情報
2014年12月31日
免責事項
ここに記載される情報の一部は、米国1933年証券法(改正を含む。)第27条Aおよび米国1934年証
券取引所法(改正を含む。)第21条Eの意味での「将来予想に関する記述(forward-looking
statements)」に該当します。将来予想に関する記述は、将来の事象に関する多数の想定に依拠し
ています。将来予想に関する記述は公社の支配の及ばないものの多い既知および未知のリスク、不
確実性、ならびにその他の要素を含んでおり、これらにより実際の業績が当該将来予想に関する記
述に記載されたまたは含意された将来における業績と大幅に異なることがあります。そのため、こ
れからお話する将来予想に関するいかなる記述も、計画、目的、結果、またはその他の行動が達成
されるという表明であるとみなされるべきものではありません。実際の結果、業績または事象がこ
れから提供する内容と大幅に異なる原因となりうる一定の要因については、米国証券取引委員会に
提出済みの公社の年次報告書(様式20-F)をご参照ください。公社は新たな情報、将来の事象、ま
たはその他の結果に関わらず、将来予想に関する記述を更新もしくは修正する予定はなく、その義
務も負うものではありません。一貫性を保つために、過去のデータのカウントのほとんどは現在、
財務諸表2014年第4四半期に基づいて話をする。
英文と和訳に矛盾があった場合には英文が優先します。
2
目次
1. 現況
2. 主な数値
3. 重点領域
4. 公社内の業務
5. 補足資料
3
1. 現況
株主
• 1962年設立
その他銀行
13.8%
• 2011年11月までノルウェー政府による助成型
輸出貸付の唯一の担い手
• 現在は既存の資産負債ポートフォリオの慎重な管理
を中心とした業務
• 安定した株主
DNB
(A1/A+)
40.0%
Danske Bank
(A3/A/A)
8.0%
ノルウェー王国
(Aaa/AAA/AAA)
15.0%
Nordea
(Aa3/AA-/AA-)
23.2%
ムーディーズ・インベスターズ・サービス・
スタンダード&プアーズ、フィッチから外貨建て長期債
券の格付けを取得
4
2. 主な数値: バランスシート
2014年12月31日
2014年12月31日
2013年12月31日
貸付金・現金
45 742
65 067
有価証券
27 991
26 462
100万ノルウェークローネ
金融デリバティブ
7 071
5 500
その他資産
4 825
3 764
資産合計
85 629
100 793
債券債務
66 413
75 843
金融デリバティブ
5 129
5 145
その他負債
5 362
6 828
965
902
7 760
12 075
負債及び株主資本合計
85 629
100 793
コアとなる自己資本 *
5 987
6 040
コアとなる自己資本比率 *
24.3%
36.8%
自己資本比率 *
24.4%
38.1%
推定レバレッジ比率
6.99%
5.99%
劣後債務
株主資本合計
*) EUの自己資本規制Ⅳ(CRD Ⅳ)を反映した新しい自己資本規制が2014年9月30日よりノルウェーにおいて施行された。
5
2. 主な数値: 現在の貸付と債務
2014年12月31日
貸付
391億ノルウェークローネ
資金調達
682億ノルウェークローネ
8%
4%
18 %
45 %
12 %
70 %
13%
8%
22 %
政府助成型貸付
プロジェクトファイナンス市場金利型
企業向け貸付
協力貸付
地方自治体ローン
6
コール付き仕組み債
トリガー付き仕組み債
固定満期仕組み債
プレーンバニラ債
3. 重点領域
1. 資産の質
2. 流動性リスク
3. 買入消却
4. 格付け
5. 株主の支援
7
3.1 資産の質―ダブルデフォルト
信用補完―保証
2014年12月31日
• 貸付は高格付けの金融機関、またはノルウェ
ー政府の請求払保証で信用補完されている
• 債務者、保証会社が返済を停止して初めて、
公社は損失を被る
33 %
12 %
1%
2%
7%
3%
• 貸付金返済状況の密接なモニターにより、円
滑なポートフォリオ管理が可能
• 1962年の公社設立以来、貸し倒れ損失の発生
は皆無
42 %
政府保証
ノルウェーの銀行保証
ノルウェーの銀行への融資
※Glitnir関連の損失は除く
外銀の保証
銀行預金担保
外銀への融資
政府保証
8
3.2 流動性リスク―流動性準備金
A:当初の投資ポートフォリオ 69億ノルウェークローネ
- 高格付けの金融機関が発行したシニア債及びABS(AAA)に投資
- 平均格付けはBBB+
- 予想償還期限3.5年
- ポートフォリオヘッジアグリーメント(PHA)を締結し、流動性ポートフォ
リオをヘッジ
- 50億ノルウェークローネまでのポートフォリオの評価の変動はバラン
スシートに影響なし
B:新しい流動性準備金ポートフォリオ
(2008年第1四半期に設定) 211億ノルウェークローネ
- 高格付けの金融機関、GRE(政府系金融機関)の発行したシニア債及
びカバードボンドへの投資
- 市場価格の変動リスク、期間リスク、信用リスクは限定的
- 平均格付けはAA
- 最長期間8.9カ月
- ギリシャ、アイルランド、イタリア、ポルトガル、スペインへの投資は無
い。
99
流動性準備金
2014年12月31日
340億ノルウェークローネ
18 %
62 %
PHAポートフォリオ
流動性準備ポートフォリオ
現金同等物
20 %
3.2 流動性リスク ストレステスト
• 公社は、仕組み債及びデリバティブで構成される複雑
なポートフォリオにふさわしい評価ソフトに、相当額
を投資
• ALMグループは流動性リスク管理のため、バランスシ
ートを、最悪シナリオを含む様々なシナリオで定期的
にシミュレーション
• 仕組み債ポートフォリオの想定満期が大幅に変更され
る場合の、必要流動性計画の主なリスク要因とシミュ
レーション
• リスク要:
⁻ 円米ドルの為替レート
⁻ 円豪ドルの為替レート
⁻ 米ドルの金利
10
3.2 流動性リスク
現金および有価証券による適切な流動性
2014年12月31日時点の累積流動性推計
(単位:百万クローネ)
期限の到来する
債券見積額
期限の到来する
貸付未収金
見積額
期限の到来する
投資見積額
2014年12月31日現在の短期流動性
累積的流動性
見積額
27 144
2015年
19 780
9 888
1 402
18 654
2016年
27 145
11 282
1 539
4 330
2017年
9 900
5 087
1 621
1 138
2018年
2 724
3 440
424
2 278
2019年
2 550
3 230
345
3 303
2020年
768
2 194
419
5 148
2021年
2 908
1 229
252
3 721
2022年
469
825
292
4 369
2023年
568
470
296
4 567
2024年
362
402
200
4 807
1 893
1 058
574
4 546
69 067
39 105
7 364
2025年以降
合計
・償還日は内部モデルで計算
11
・期限前返済の可能性は検討外
・短期流動性にはPHAポートフォリオ残高を除外
・全ての資産、負債は2024年年末以降に償還と想定
3.2 リスク変動―慎重なリスク管理
• 仕組み債で調達した資金は全て高格付けのデリバティブカウンタ
ーパーティーとのスワップ契約でヘッジ
• 積極的なリスクはとらず、ポートフォリオ全体で金利リスクをヘッジ
し、米ドル、ユーロ、ノルウェークローネに通貨スワップ
• クレジットサポートアネックス(CSA)を締結し、取引の99%は毎
日値洗いの上、担保のやりとりを実施。残り1%は週次でのやりと
り。
• 資産負債ギャップはプラス、新規調達なしでもプラスを維持する
見込み。
• 大手株主の銀行3行と10億米ドルのクレジットファシリティーを設
定
• 2014年6月に更新された
• DNBと非確約ベースで無制限のレポファシリティーを設定。
• 現在まで引き出し利用なし
• 支払期限は無し。
• ただし、レポに使える証券を上限とする。
12
3.3 格付け
格付け
格付け機関
長期債券格
付け
コメント
見通し
格付けにおける考慮点
•
ムーディーズ
2014年12月4日
Ba3
安定
•
•
•
事業縮小段階にある為、事業価値は限定的だが、ノルウェー
政府、およびノルウェーの大手銀行による安定した株主構成。
流動性準備金により軽減されるものの、償還トリガー等によ
る資金調達リスク、市場変動が仕組み債に与える影響、資産
負債のミスマッチのリスクが継続して残る。
政府保証、銀行保証により安定した質の貸付金。
収益はもはや事業拡張に依存せず、有価証券の変動リスク
の影響を受ける。
全体評価
スタンダード&プアーズ
2014年12月5日
13
BBB -
ポジティブ
・“弱い”事業状態
・“非常に強固な”資本及び収益
・“中程度”のリスクポジション
・“平均以下の”資金調達
・“適切な”流動性
3.4 買入消却
• 公社は従前より発行済み私募債の流動性
を提供
• 2011年11月以降は償還に対応するための
適切な流動性の確保に留意
• 当面、公社による買入消却は行なわず、
流動性の確保と業務遂行に焦点。公社は
可能な限り情報を提供し予測可能性を高
めるよう努める。
14
3.5 株主の支援
• 主要4株主(DNB,ノルデア、ノルウェー政府、ダン
スク)は即座に支援を発表:
「ノルウェー輸出金融公社の主要株主は、関連当
事者の利益を守るため、秩序だった公社の縮小
を目指す。」2011年11月22日記者発表
• 取締役会は保守的かつ透明性の高い業務を支持
• 株主も事業継続計画に関与
• 必要に応じ、組織間の人材交流を支持
15
4. 公社内の業務
• 約50名の主要職員が広範なポートフォリオの管理を
遂行
• 忠誠心向上のためのインセンティブ制度の導入
• 事業継続計画(BCP)を重視
• クロストレーニング、柔軟な組織
• 銀行及びデリバティブカウンターパーティーとの密
接な関係の継続
• 投資家の方への最新情報の提供
16
5. 補足資料:
現在までの出来事年表
2011年
1月1日
2011年
•単一顧客に対する大口エクスポージャー規制の実施
•EU資本要求指令(CRD)の一時的適用除外が2011年12月31日まで認められた。除外期間中、公社は2010年時点で有効
であった大口エクスポージャー規制を適用。
•ノルウェー財務省、貿易産業省は公社に対し、大口エクスポージャー規制の適用除外を1年延期
•同時に恒久的な除外は許されない、と両省は強調
10月19日
2011年
•ムーディーズが公社格付けをAa3に格下げ さらなる格下げを検討
10月28日
2011年
•ノルウェー政府は、新たに国営の輸出金融機関を設立し、政府助成型輸出向け貸付を行うと発表
11月18日
•ムーディーズが公社格付けをBa1に格下げ
•大手株主からの発表
•資金調達と流動性のマッチングは十分なレベルである。
2011年
11月22日 •自己資本は十分である。
•公社に対するデフォルト宣言
•サムライ債の投資家によるデフォルト宣言
2011年
12月19日 •公社はこの宣言を断固否定するとの文書を発表
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5. 補足資料:
現在までの出来事年表 (2)
2011年
12月22
日
2012年
•ユーロMTN(ミディアムタームノート)プログラムの受託者が追加行動はとらないと発表
•2012年7月1日まで、公社が政府に代わって輸出貸付を行う旨の合意書を締結
•スタンダード&プアーズが公社格付けをBB+に格下げ
2月15日
2012年
•5社に対する大口エクスポージャーを規制対象から除外するとの、ノルウェー金融監督庁(FSA)の最終判断
2月16日
2012年
7月1日
2012年
•エクスポートクレジットノルウェー(Eksportkreditt Norge AS)発足
•ノルウェー輸出金融公社が貿易産業省に代わって行ってきた新規貸付を停止
•ムーディーズは格付けBa11を維持、見通しはネガティブに変更
7月31日
2013年
•ムーディーズがBa3に格下げ(見通しネガティブ)
1月28日
2014年
3月28日
•東京地裁でのノルウェー輸出金融公社のサムライ債がデフォールト有無を問う裁判で公社が勝訴
•2014年3月28日の公社勝訴の判決が最終判決として確定
2014年 •ムーディーズがBa3格付けを維持、見通しは安定に変更
4月30日
2014年 •S&PがBB+を維持、見通しをポジティブに変更
5月20日
2014年
•S&PがBBB-に格上げ(見通しはポジティブ
12月5日
18
www.eksportfinans.no